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▲イギリス青少年ブラス・バンド
(NYBB公式リーフレットから)
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9月(1999年)、大騒動の末に「新世界の踊り」オリジナル・ブラス・バンド版の
"ファクシミリ・エディション" が届いた。曲名 "NEW
WORLD DANCES" の上部に印刷されている「For Roy
Newsome and the National Youth Brass Band
of Great Britain(ロイ・ニュ−サムとイギリス青少年ブラス・バンドのために)」という献辞が誇らしげだ。スコアもパ−トも、あとはコピ−ライト・ライン(一般に楽譜の下部にある
"著作権が何年に発効したか" とか "著作権の所有者が誰であるか"
を明記している表示部分)などを活字にするだけで、すぐにでも "売りに出せる状態"
、つまり完全版下直前の状態だった。スコアは、フル・スコアがセットされていたが、それをはじめて見たとき、実は「エッ1?」という声が出てしまった。思いもよらない
"29段" もあるスコアだったからだ。
一般的(*)に "ブラス・バンド" という合奏形態は、25名の金管奏者と2名ないし3名の打楽器奏者からなる
"基本編成" や "各パ−トの人数"
が決まっている。これはイギリス国内のブラス・バンド・コンテストにおいて、出場する各バンドの編成に差異や不公平がでないように
"レギュレ−ション" が定められたことがル−ツだ。従って、<全英選手権>や<全英オ−プン選手権>、<オ−ル・イングランド・マスタ−ズ選手権>などの主要コンテストでは、各バンドはすべて同一編成でステ−ジに登場し、また、それら選手権のためのテスト・ピ−ス(課題)として書かれた近年の新作
"ブラス・バンド・オリジナル" も、そのほとんどがこの
"レギュレ−ション" にそって作曲されている。((*)
救世軍のブラス・バンドの編成は若干違う)
しかし、公園のパブリック・コンサ−トや街頭のマ−チングで見かけるイギリスのブラス・バンドの編成がすべて同一なのかといえば、実際にはそうとは限らない。
"理想と現実" のギャップはいずこにもある話。 "ブラス・バンド王国イギリス"
といえどもすべてのバンドが同じ力量のプレイヤ−を常時揃えることができるとは限らないので、各バンドの音楽監督の裁量でウィ−ク・ポイントとなっているパ−トにエキストラ・プレイヤ−を入れて補強するようなことは比較的自由に行なわれているからだ。しかし、その場合でも楽譜上にあるパ−トを省いたりすることはふつう考えられず、
"ブラス・バンド・オリジナル" の演奏などに際しては、音楽的に重要な箇所では楽譜どおりの
"音数(おとかず)"で演奏される。
もちろん、音楽カレッジや音楽学校出身のプロもしくはプロ水準のレベルの高い均質なプレイヤ−を揃え、前記のようなトップ・コンテストへ常時出場をめざすような
"チャンピオンシップ・セクション(Championship Section)"
にランキングされるバンドは、普段から "基本編成" で演奏活動を行なっている。(余談ながら、映画「ブラス(Brassed
Off!)」で、日本でもおなじみになった "グライムソ−プ・コリアリー・RJB・バンド"
も、現在は "炭坑労働者によるアマチュア・バンド" というわけではない)
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▲モーティマー指揮、ブラスの男たち
英EMIのロングセラーLP "Sousa the Great"
(Columbia, TW0113廃盤)
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また、イギリスの人々は、いくつかのバンドが集まって合同で演奏を行なう、いわゆるマス・バンド(Massed
Bands)が大好きだ。 "ミスタ−・ブラス・バンド"
という敬称で人々に親しまれた故ハリ−・モ−ティマ−(Harry Mortimer)が率い、コンサ−トだけでなく、レコ−ディングやラジオ出演も積極的に行なった有名なブラス・オ−ケストラ
"ブラスの男たち(メン・オ−・ブラス/Men O' Brass)"
も、モ−ティマ−が普段から指揮をしていた "B.M.C.(モ−リス)""フェアリ−""フォ−デンズ"
という1950〜60年代に名をはせた3つのトップ・ブラス・バンドによってスタ−トした金管75名プラス打楽器という超強力なグル−プだった。
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