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五十嵐先生、教えてくれっチョ >> インデックス

Q171:こんにちは。自分はクラリネットから、
バス・クラリネットになったのですが、
全く音に響きとキレがありません。

バス・クラリネットの先輩もいなく、
どうすれば良いか分からないです。

取り合えず、今は、
クラリネットの時と同じ練習法をしているのですが、
今後どのような、練習方法をすればいいでしょうか?
(ネコロボさん)

A:クラリネットは樹木に例えると、根幹にあたります。
そこから枝が出で、葉が出て、花をも咲かせることができる。
クラリネット・ファミリーは、ほぼ全てのバンドの音域をカバーし、
バンドの根幹なのです。

特に低音を担当するバス・クラリネットは、根の部分で、
とても重要な、そしてなくてはならない存在です。
大抜擢ですね。

練習はB♭管と同じで、
ロングトーン、フィンガリング、タンギング
などをやってください。

その他、
やや音の立ち上がりを素早くする。

楽器が大きいのでB♭管のチューニング音の音域より
オクターブ下の音域を吹くイメージで
息のコントロールなど呼吸に気をつけて練習する。

短い音でも響きや余韻をつける練習を取り入れる。

インターバルやアルページョの練習を多めに入れる
などがあります。

B♭管より楽器とマウスピースの構造上、
やや違いがありますので、アンブシュア(くわえ)は、
あまり強くしすぎないようにしてください。

バンドのサウンドの安定と音色の充実に
根底から支えてあげてください。

(2011.04.08)

Q172:私は中学1年生のファゴット吹きです。
この間、顧問の先生に、
「もっと音量を大きくしてくれ」と言われました。

肺活量は、病院で測ったことがあるのですが、
かなり良い結果でした。

ですが、音を大きくしようとすると、
音色が汚くなり、
リードのビリビリした音が混じります。

どうしたら、汚くない音色で、
大きな音を出すことができますか? 
(T.Y)

A:中学生でファゴット奏者は少ないでしょうから
貴重な存在ですね。

学校のバンドにファゴットがいるのは、
サウンドや楽曲のニュアンスが幅広く出せるので、
大きな魅力です。

ファゴットはあまり大音量を出せる楽器ではないので、
無理矢理楽器に息を入れすぎても、
リードのや細いボーカルなどの特性もあって、
音色が汚くなっり、リードが耐えきれずに
悲鳴をあげたりしてしまいます。

ですから、音量でなく音色を重視してみてください。

また、息の長いフレーズの歌い方、
幅広い音域、弱奏での活躍など、
他の楽器には真似のできない
ファゴットの持っている魅力と
楽曲においての楽器間のジョイントを担える存在感を
出していくといいのではないでしょうか?

活躍を期待しています。

(2011.04.08)

Q173:吹奏楽マガジンで五十嵐先生を知りました。
私は今、吹奏楽部の高校2年生でクラリネットを吹いています。

私の高校の吹奏楽部は小編成です。

現在は、トランペット(2人)トロンボーン(3人)
ユーフォニアム(1人)チューバ(1人)
クラリネット(2人)サックソフォン(2人 / アルト・テナー)
ホルン(2人)パーカッション(2人)ですが、

先輩方が8月に引退されると、
トロンボーン(2人)クラリネット(2人)
サクソフォン(1人 / テナー)ホルン(1人)
パーカッション(2人)となってしまいます。
とてもバランスが悪い状態です。

パーカッションの1人はまだ初心者で、
スネアもまともに叩けずに、
夏コンに間に合うかどうかといった状態です。

また、2年生は、ほとんどが小学校のブラスバンド経験者ですが、
中学で吹奏楽をやっていたのは私しかいません。

部内の練習効率も悪く、
なかなか上達できない状態でとても困っています。
先生も忙しく、tuttiの時間が少ないのも悩みです。

この状態で夏コンに挑むつもりですが、
吹奏楽部一同、絶対に上の大会へと
進んでいきたいと思っています。

しかし、そのためには
何をどう改善すればいいかが分かりません。
五十嵐先生には、ぜひ、アドバイスや、
良い練習の方法などを教えて頂きたいです。
(このみ)

A:コンクールには、クラリネット(2人)サクソフォン(2人 / アルト・テナー)
トランペット(2人)ホルン(2人)トロンボーン(3人)
ユーフォニアム(1人)チューバ(1人)パーカッション(2人)の
15人編成で出場するという前提でコメントします。

音楽の三要素「メロディー、ハーモニー、リズム」でのパート分け、
4声部の「ソプラノ、アルト、テノール、バス」でのパート分け、
木管、木管金管ジョイント(テナー、ホルン、ユーフォニアム)、
金管、打楽器のセクションでの分け方、
いずれも、今の15人で充分編成ができていますので、大丈夫ですよ。

練習効率をあげることは、
まずリーダーが一人ひとりと話をして、
次の約束をみんなで守れるようになれば、
自分たちの中で、こうしたいとか、
もっと有効に時間を使いここまで達成したい、
など動きが出てくること思います。

その約束として

1.活動に対するけじめをつける。

・練習開始時間の厳守と出席者の確保(時間厳守と出欠の徹底) 
 毎日決められた時間にきちんと練習が開始できる体制を整える。

・気持ちを集中させる

2.先生のいないときに生徒リーダーを中心に練習を進める。

・先生以上のことをやろうとせずに、
 自分の技量で、個人やグループでのチェックをしていく。
  基礎練習や曲練習の予定表を作り、掲示して時間を共有する。
 (達成するレベルと期限を明確にし、チェック欄を作る)

・苦手を克服、反復練習をするよう常に言う(チェック欄を作る)

3.目標をたて、掲示する(共通点を明確にする)

・1週間に全員が確実に達成ようにテーマを1つ設定
  例:ダイナミックスの充実、音形・長さの統一
  個人でも合奏でも目標テーマについては徹底的に指示する

・月間では4テーマをクリアできる

・自分で工夫する(受身にならないこと)

自分たちで自発的に練習していき、
先生に見てもらうまでにしなくてはならない内容、
いやできることを明確にして活動をしてみてください。

コンクール後、先輩が引退して、編成が、
クラリネット(2人)サクソフォン(1人 / テナー)ホルン(1人)
トロンボーン(2人)パーカッション(2人)の8人編成となった時は、

音楽の三要素「メロディー、ハーモニー、リズム」での
パート分けを重視して、
小編成の楽譜をその人数で演奏するよりも、
5重奏や8重奏、10重奏などのアンサンブルの譜面を
演奏するといいのではないかと思います。

今の意気込みがあれば、絶対に道は開けます。

(2011.05.09)



Q174:ハーモニーについて、
1度、5度、3度の和音の合わせ方はわかるのですが、
それ以外のハーモニーの合わせ方が
いまいち分かりません。
1度、5度、3度以外の音の役割と
ハモり方を教えてください。
(PN:キハラ)

A:すでに基本的なハーモニーの合わせ方は
わかっていらっしゃること、たのもしいです。

さて、ハーモニーは音程の高低のみではなく、
各音と全体の音量、音色、ブレンド、バランスなどを
チェックする必要があります。
特にオクターブを含むユニゾンはしっかり合わせてください。

主要三和音でも
長音階と短音階での音程の取り方がありますので、
特に三度音程に気をつけて
純正調の豊かで濁りのない響きを目指してください。

三和音だけでも、
長三和音、短三和音、減三和音、増三和音があります。
これ以外の和音は、
まずは音程をしっかりチューナー等で合わせて、
後は音量、音色、ブレンド、バランスより響きをとってください。

これは四和音などにも有効です。

基音となるベース(ベースが基音でないときもある)から
高音へ順番に演奏したり、
基礎になる和音をきちんと合わせてから、
絡んでいる音を合わせてください。

主な音の性格としては、

T主音:文字通り原点基本音。
W下属音:主音から下に完全5度の関係の音。
  主音と属音を補う。
X属音:主音から完全5度の関係の音。
  完璧性を持ち響きを決定する。
Z導音:主音と短2度関係の音。主音に行こうとする音。

などが重要です。

では、耳そして身体で感じた響きを感じてください。

(2011.06.15)

Q175:こんにちは。僕は吹奏楽部に入っていて、
中学2年生です。
楽器はトロンボーンをやっています。
そこで質問なのですが、
僕が出す音は、
どうしても、
鼻の詰まったような音になってしまいます。
唇に力を入れすぎているのでしょうか?
効果的と思われる練習方法を教えてください。
(PN:ヤマ)

A:自分の音に納得できない! これは大切な上達への第一歩です。

それではチェックポイントをお教えします。

まずは、マウスピースのみで、音をチェックしてください。
その後、楽器に付けて次の事をチェックしてみましょう。

■楽器の構え方、ベル向きのチェック
→左手の握りを強すぎないように、
腕に力を入れ過ぎないように、
脇を締めすぎないようにしてください。

■唇への圧力チェック
→楽器を唇に押さえつけないように、
左右の手の力に力を入れすぎない、
握りすぎないようにしてください。

■口の中の形、容積のチェック
→できるだけ扁平にならないように、
口の中の容積を大きくとれるように、
舌の位置や発音に気をつけてください。

■息のコントロールのチェック
→息のスピード、圧力、長さ、量、方向などで
ロングトーンで響きのある音を出してください。

これらをチェックして、一音一音ロングトーンで
確実に安定した音を出せるように練習してください。

(2011.06.15)

Q176:Perの中2です。
僕は今年のコンクールで
課題曲・・・スネア・自由曲・・・ティンパニをする事になりました。
それぞれの楽器の基礎練習の仕方を教えてください。
よろしくお願いします。
(PN:打楽器)

A:とても大切な楽器を任されましたね。
どちらの楽器も、一つ打ちが大切な練習です。

スネアは、弾みバウンドのイメージ「トコトコ」。
ティンパニーは一つ一つの音(符)を明確にしっかり「トントン」。

このイメージで、余動作、裏拍、余韻を感じチェックしながら
楽曲への応用を意識して基礎練習に励んでください。
そうすると、コンクールでは先生とメンバーと一緒に
納得する演奏ができると思いま
すよ。

(2011.06.15)

Q177:私は高2でアルト・サックスをやっています!
吹奏楽部に入ったのは、高1の4月からなんですが、
なかなか指が速く動きません。
それに、メンタル面がすごく弱くて、
先輩がいないと合奏で緊張してしまいます。
どうしたらいいですか?
よろしくお願いします! 
(yuri)

A:自分の足りない点を克服しようと頑張っていますね。

指を速く動かすために、各調のスケールと半音階練習を、ゆっくりから一音ごとに息と指をていねいに合わせていく。楽器がなくても、指練習は音名を歌いながらシャドーでやってもいいですね。

次にメンタル面は、練習をしっかり納得するまでやって、考えながら演奏しているから、音楽を感じて自信をもって演奏することです。そして、自分の音を他パートの仲間たちと一緒に合わせ奏でる喜びを感じてみて下さい。
同じ目標をもった支え合う仲間がいるので安心して、練習したことを表現して下さい。
1(人)+1(人)=2(人)ではなく、答えは10(人)それ以上の無限大の可能性が、音楽合奏にはあります。それが音楽の魅力です。

仲間を信じて・・・一人ではありません!

(2011.06.15)

Q178:曲(少人数なのでアニメ・ソングなどです)の練習をしていると曲練をし始めた時は大丈夫なのですが2回目、3回目と曲を通してやっていくと口が痛くなり、マウスピースから口がずれたり外れたりします。本番などでも曲が続くとそんなことが起きるので困っています。楽器を使った練習と、楽器を使わなくてもできる練習方法を良かったら教えてください!(PN:西川)

A:文章から金管楽器奏者と思いますので、金管楽器として回答します。

まず、マウスピースのみで安定して、音が出せるようにして下さい。
その際、利き腕でない手でマウスピースを摘むように持ち、
唇に押させ過ぎないようにすることが大切です。

次に、アンブシュアを固めるために、
ブレスする時にマウスピースを唇から外さず
鼻から息を吸ってロングトーンをしてみて下さい。

そして、楽器の持ち方や腕の力、肘の状態を注意、確認して、
楽器を支える筋肉を鍛えて下さい。

アンブシュアが固まったら、口でブレスをして唇のスタミナをつけましょう。

基本がとても大切ですので、地道にやってみましょう。

(2011.06.15)

Q179:中学校の吹奏楽部の顧問がトランペットの調整管にカッターでしるしをつけました。顧問は手っ取り早い方法だと、吹奏楽で指導を受けたといいます。

私は、子供の父兄で、楽器の専門の知識はありませんが、カッターでキズをつける行為と思いました。

他に方法があるのではないかと話したのですが、全く悪気がないので、子供達は不信感をつのらせています、本当に吹奏楽の中では常識なのでしょうか。教えてください。(PN:木立さん)

 顧問先生は生徒にチューニングの大切さや目に見える方法で管の長さを調節することを教えたかったことと思います。

 しかし、もっと別の方法でもそのことは教えることはできると思います。

 楽器にカーターで印をつけると、傷がつき楽器を劣化をさせ、音色などにも悪影響になります。大切な楽器ですので、優しく丁寧にしてあげてください。またカッターも使用本来の用途ではないと思います。

 チューニング管の調整は、気候温度や吹奏感でも変わってきますので、目測で十分と思います。

 どうしても目印が必要ならば、油性ペンで印をつたり、小型スチール定規で管を抜く長さを計測してみてはどうでしょうか?

(2011.11.19)

Q180: 私は今高校2年生です。コンクールが終わり、先輩方は引退となります。  
 先輩方が引退した後の私達の編成は、クラリネット3人、テナー・サックス1人、トロンボーン1人、パーカッション1人となります。とてもバランスが悪いため、パート変更を考えていますが、五十嵐先生であれば、どのようにパートを決められますか?(PN:匿名さん)

コンクールまで頑張った先輩たちの後を継いで、これからの部活動を担っていくこと頼もしいです。

 パート編成ですが、楽器をコンバートして編成を整えるよりも、新しい楽器を練習する覚悟でいるのならば、今の楽器をメインに楽曲や曲途中で楽器の持ち替えを考えて、マルチプレーヤーになってはどうですか?

1.クラリネットの人には、サクソフォーンを練習してもらい、サクソフォーンを4本(パート)にしてみる。

2.クラリネットの1人にフルートを演奏してもらう。

3.テナー・サクソフォーンの人には、楽曲により他のサクソフォーンに持ち替えて、重要なメロディーラインやリズムを重点的に演奏してもらう。

4.テナー・サクソフォーンの人に、クラリネットを演奏してもらい。クラリネット4本にする。

5.トロンボーンの人には、トランペットやフルートを練習してもらう。トランペットでは華やかなメロディーラインが欲しいとき。フルートでは木管の響きを重視した楽曲のとき。

6.パーカッションの人には、ドラムセットや鍵盤楽器を重点的に演奏してもらう。必要なら管楽器を演奏してもらう。

 アイデア次第で可能性十分あります。年度後半を楽しく演奏活動をしてみてはどうですか?

(2011.11.19)

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■バンドカウンセラー:五十嵐 清(いがらしきよし)

(社)日本吹奏楽指導者協会(JBA)の理事を長年務め、同協会主催の「吹奏楽指導者・学生リーダーのための吹奏楽ゼミナール」を始め、全国各地の吹奏楽(合奏)指導法や指揮法の講習会の講師や社会人、企業、大学、高校、中学校の吹奏楽団において客演指揮や指導を行っている。また全国各地の吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストなどの審査員、ビデオマガジン「ウインズ」(新チューニング法)、Web吹奏楽雑誌「バンドパワー」での講師を務める。
 これまでアメリカ吹奏楽指導者協会(ABA) 創立60周年記念演奏会、ウイーン楽友協会ホールクリスマスコンサート、ベルリンフィルハーモニーホールドリームコンサートや和田薫氏作曲の初演曲を「日本フィルハーモニー交響楽団他」を指揮し成功させているほか、東京都立杉並高等学校吹奏楽部を指揮指導して、全日本吹奏楽コンクール、全日本アンサンブルコンテストや全日本高等学校選抜吹奏楽大会(第22回大会グランプリ受賞)等に出場している。
  現在、日本ブラスバンド指導者協会理事、東京都吹奏楽連盟参与、東京都高等学校吹奏楽連盟監事、日本管打・吹奏楽学会会員、世界吹奏楽指導者協会(WASBE)メンバー、21世紀の吹奏楽「響宴」会員、日本スーザ協会会員、東京都立杉並高等学校吹奏楽部名誉音楽監督等を務めている。

(C)Igarashi Kiyoshi / Band Power

 
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