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五十嵐先生、教えてくれっチョ >> インデックス
Q111:トランペットを吹いている高2の女子です。現在トランペット・パートには8人いるのですが、全員での基礎練でロングトーンをする時に息のスピードと音の密度がバラバラで、うまく音が混ざりません。どのような練習をすれば良いのでしょうか?

A:個人個人の吹き方、楽器の種類の違いがあるので、完璧に同じ音(色)にするのは不可能です。そこで少しでも他の人の音(色)に溶けこませるかが大切です。

【1】1人ひとりが、力まず、楽器が鳴るポイントで自信のある良い音で
   しっかり吹く。
【2】息をたっぷり吸って、しっかり支えてから吹く。
   吸うタイミングも合わせる
【3】アタック、シラブルを揃える
【4】息の圧力を揃える。そのためにどの位の重量感のものを
   何処まで動かすかというイメージを統一して音を出す。
【5】息のスピードを揃えるだけでなく、出す方向、長さ、到達点、
   太さも揃える。
【6】息の支えを最後の音まで丁寧に行なう。

練習方法としては、

【1】円陣でお互いの目が見えるような形で、パート練習をする。
【2】パートリーダー(以下PL)の音に対して2拍ずつすらして
   8拍ロングトーンを開始する。

   PL:Aの人、PL:B、PL:C・・・

【3】2拍遅れて加えていくロングトーンを3〜4周。PL+A+B+C・・・
【4】2を総当りで行なう
【5】1列に並び、【1】〜【4】を繰り返す。
   パートでまとまりのある音がしてくること期待しています。


Q112 演奏会直前の「指導者の心へ」とは ?

 演奏会を開催する時のことで、お聞きしたいことがあります。
 演奏会の前日から本番直前まで、指導者やプレイヤーが、メンタル面や指導の面で気をつけなければいけないことを教えていただけないでしょうか。

 先日、無知な指導者が、前日からひとり機嫌が悪く、プレイヤーを不安がれせたあげく、大遅刻したのに謝罪がなく、本番当日のリハーサルで、金管パートに全開で吹かせ(前日の練習も全開で練習させられました)ていました。当然、金管パートは、本番でボロボロの演奏になってしまいました。

 指導者本人は自分が悪いとは全く思っていません。私は、あまりに腹が立ったので、楽団設立メンバーでしたが、その音楽団体を離れることにしました。

 今後の音楽活動のために、指導者・演奏者の演奏会前日から本番直前の礼儀やマナーについて、確認したいので教えていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

A:演奏会前は、誰もが「緊張、不安」などを感じて精神的に不安定になることと思います。その不安定な気持ちを和らげ、練習と同じ状態、いやそれ以上に本番で「演奏出来る喜び期待」を感じられる状態にしていけるのは、指揮者と奏者とスタッフの「信頼関係」だと思います。

 私の場合、演奏会前の練習やミーティングなどでは、全体にコメントする時は、声のトーンを高めにしています。
 そして個人や小グループにコメントする時は、出来るだけ穏やかでゆっくり話をして、自分一人だけでなく皆で一緒にステージを創るということ、コメントしていきます。
 演奏会直前の練習では、曲中でソロなどがある人に「今合わせてみるか?」と尋ねます。やってみると言ってスタートして、もし上手く出来なくても何も言いません。後は奏者本人が頑張るしかないのです。それを指揮者として見守ることも大切なことと思います。
 本番前の通し練習でも本番に最高になるように各自自分のペースでとも言います。
 出てきた音に対してあまりコメントはしません。しかし、欲しい音を奏する奏者に対しては、目線を合わせたり、指揮で指示したりして無言の対話をしていきます。
 演奏会は今まで創ってきた音楽を完成出来る、唯一の時間と空間です。お客様がいらしていただけるから音楽が完成するのであって、自己主義でなくお客様との対話を第一に考えた「瞬間芸術」を創れるよう配慮することが大切と考えます。

 最後に、いろいろあるかと思いますが、内部に残って改革はできないでしょうか? 楽団を離れてしまうことはとても心が痛みます。そして残念です。

Q113:奏者にバンド全体のサウンドを意識させるには?

高校2年生の学指揮をやっている者です。
個々のサウンドはとてもいいのですが、全体のサウンドがバラバラになってしまいます。奏者にうまくバンド全体のサウンドを意識させたいのですが、何かいい方法はありませんか?

A:個々のサウンドがしっかりしていることは素晴らしいですね。先生や先輩方のこれまでの積み重ねと現役の皆さんの努力の賜物ですね。

 さて、全体のサウンドについてですが、次の観点からのバランスとブレンド感のチェックが必要です。

【1】メロディーとハーモニーとリズム(群)のバランス
【2】ソプラノ、アルト、テノール、バスの声部(音域)を
   各楽器にあてはめてのバランス
【3】ユニゾン、オクターブユニゾンのバランスとブレンド
【4】楽器の材質、音色、音量、音質、ベル向きや音飛びなど
   楽器間のバランスとブレンド
【5】同属楽器のブレンド
【6】ハーモニーでの響きバランス

 これらのサウンド・チェックには、合奏でのサウンドトレーニングが必要です。
 ティップス、ネムバンドメソード、3Dなど市販の合奏教本を活用し、

【1】ユニゾンの練習
【2】4声部のオクターブユニゾンの時間差による重ねの練習
【3】スケールとハーモニーの練習(コラール練習)
【4】簡単な曲での総合練習

 を行なって下さい。

 私の場合は、上記のトレーニングを5分間に凝縮した「5分間サウンドトレーニング」をオリジナルで作ってサウンド・トレーニングをしています。5分間あれ ば結構いろいろとできますよ。バンドに合ったメニューを考え実行してください。
 そして、前(指揮者)の位置でより多くのメンバーが自分のバンドのサウンドを聴いてください。実際に吹いている場所で聴いているのと大分違いがあります。
 そこから自分の役割や「音」を考えバンドのサウンドの充実に向けスタートしてください。

Q114:チューニングをする時のポイントは?

私は今高校2年でホルンを吹いています。
今度3年が引退するのですが、わたしは学生指揮者になりました。うちの部活は先生がほとんど指揮を振ることがなく、学生指揮者はとても重要なのですが、チューニングの仕方がよくわかりません。今のチューニングの仕方があいまいで変えたいと思っているのですが、よいチューニング方法はあるでしょうか?

A:チューニングはとても大切なことですので、新学生指揮者としてポイントをしっかり分かっていることこれからが楽しみです。

チューニングとは「チューナップする。同調していく」という意味です。基準音との「音の程度」をどのように合わせていくかですね。

【1】個人のチューニング
キーボードの音を聴きながら、基準音から5度や3度などの音程やスケールでの音程を自分に認識させ合わせます。自分の楽器の特徴と個人の癖を知ることが大切です。(歌を歌いながら音程を取ると効果的です)

【2】合奏のチューニング
個人のチューニングができていれば、短時間で済むはずです。個人の責任を自覚させることがポイントです。パート間のブレンドやバランスや同じ調性をもった楽器の倍音感やオクターブなど全体の響きをチェックします。

 そしてもっとも大切な3つのポイントは、

【1】正しい演奏姿勢
管楽器は、息を使って音を出すため、息のコントロールがスムーズにできる事が大切です。
「空気」を充分と吸い「息」に変換したのち、意思のある安定した「息」を楽器の吹き込めるような姿勢が必要となります。

【2】正しい呼吸法
正しい姿勢で、実際に行なう、「空気の吹い」と安定して「息を出すための支え」ができるような呼吸ができているかがポイントです。

【3】正しい奏法(アンブシュアー)
正しく楽器が構えられていないと、無駄な力が入ったりして、自分と一体感のある音色が出てきません。

 以上の準備ができたら、音の高さを合わせることは勿論のこと、同じ音色、同じ音量であるかもチェックします。まず同じ振動になるように「同調」させましょう。

 合奏時間にもかかわらず、1人ひとりにチューニングを行ない30分以上も時間を無駄にしているバンドがあります。大変残念なことです。合奏は全員の音(楽)作りの時間でありたいものです。

Q115:ホルンで音量をたくさん出すための練習方法は?

は、今学校祭の時に全校生徒の前で演奏するためにホルンを練習しています。しかし、1年生が3人中2人が初心者なため、なかなか音程もたてもそろいません。特に音程に関しては、どうしたら合うのかといつも、もう1人の2年生と悩んでいます。なので音程を合わせる基礎練習を教えてください。
 また、音量をたくさん出すためにはどんな風に練習をすればいいのか教えてください。

A:全校の人に、自分たちが日頃から情熱を傾けて活動していることを披露できること素晴らしいですね。精一杯演奏してください。

 パートでの音程やアインザッツの合わせは、合奏や分奏前にパートの責任としてやっておかなければならないことをしっかり把握させていますね。Q111114でも書きましたが、姿勢や呼吸(吸いと支え)や構えアンブシュアをチェックして、音色を統一するようにする。すなわち同じ振動(音源)になるように息のスピード、圧力、長さなどをコントロールして下さい。(Q111はやってください)

 練習方法として、Faxロール紙の細い芯(管の太さと長さが同じのチューブ等でも可)にマウスピースのみ装着し、バジィングをしてみてください。その時「音色、音程、音量」の3つのポイントが同じになるようにして下さい。

 その次に、ホルンの楽器の特徴を理解しながら以下の項目をチェックしてみて下さい。

【1】唇→マウスピース→楽器マウスパイプが左右のぶれがなく真正面に向いているか?  (上下方向はやや下方向)

【2】右手が引きすぎたり、前に押し出したりしていないか?(右手の位置や脇の下と肘のバランスにより音程や音色が変わりますので、各自で工夫して下さい)

【3】各管の調整管の抜き差しをチューナーにより一音毎と倍音で「調整」する

【4】息を長さ3mのパイプに入れているイメージで、途中「迷わず」「スピードが落ちなく」「薄くならず」出口(ベル)から出ていくように吹奏する。

【5】練習には、「2オクターブスケール」「倍音リップッスラー」「インターバル」を、取り入れる。

【6】ソルフェージュをして音程を歌ってから吹く。

【7】目線を遠くにして、30m位先のお客様に届くように吹く。

 

Q116:呼吸法のトレーニングについて

ホルンを吹いている高校2年生です。今の時期は基礎練習の時間がたくさん取れるので日々頑張っています。しかし、なかなか大きな音がでないし、息も続きません。こんな時期だからこそマスターしたいと思っているので、いい呼吸法を教えてください。

A:基礎練習の大切さを分かっていることは素晴らしいです!
必ず毎日短時間でもいいので是非頑張って続けて下さい。

そして、呼吸法は管楽器奏者にとって大変重要な基本テクニックです。
呼吸法と聞くと「腹式呼吸」。腹式呼吸では「横隔膜」を使って・・・??なんて難しく考えてしまいますが、あまり難しく考えずに、楽器を吹くためには、普段生活しているより、意識的に沢山空気を肺に入れ込む、そしてコントロールして吹奏すると考えて下さい。

それでは実際に練習してみましょう。

【1】身体をリラックスして、頭をしっかり背骨の上に乗せるイメージで、喉に力を入れず空気の塊をを飲み込むようにする。(肩が上がっていないか?上半身が硬くいないか?チェックして下さい。)

【2】空気をお腹の下のほう(ヘソの握りこぶし一つ分下のあたり)に下げていくイメージで吸っていく。(肺が徐々に下の方向に膨らんでいるので、実際にはお腹に入ってはいません。この時横っ腹から腰のあたりが膨れます)

【3】一度支えてから、「スピード、圧力、量、太さ、安定感のある連続した」で吐き出す。(出てくる息には力を入れる。身体には力を入れない!)

【4】普段生活している状態の息の残量になったら、再度吸う。


ここで、

 吸う=肺の容積を増す→容積が増す→頭は下がる
 吐く=肺の下側を押し上げていく→頭は上がる。

を間違わないようにして下さい。

上の項目の1〜4を拍数を決め(実際には変化させ)で色々なパターンで「吸う」「支え」「吐く」を繰り返し練習して下さい。


吐く息のイメージが分かりにくいので、

【1】ティッシュを壁に貼り付けているように、息を出している間静止させる。
【2】/Su/の発音(摩擦音)を使い、出す息に音を混ざらせる。
【3】ストローと1L紙パック(牛乳パックなど)を用意して、呼吸法の練習をする(映画スイングガールズでは2Lペットボトルでやっていました)

などの方法もあります。 

ぜひとも楽曲のイメージに合う、自分の意志のある息を楽器に吹奏する。
「音に心を、自分の心で」演奏して下さい。

2006.09.22

Q117:一人ひとりが、周りの音に溶け込めるようにするには?

高一で、学生指揮をやっています。 うちの学校のバンドは昔から和音がきれいに鳴らないので悩んでます・・。まず、部員の多くは自分で基準音でチューニングを合わせることができません。また、一度合わせても、合奏するとバラバラになり、和音が滅茶苦茶になります。
 すぐになおるものではありませんが、自分の代から少しずつ変えていきたいと思っています。 部員一人ひとりが、周りの音に溶け込めるようにするためには日頃どういう練習をしたら良いのか、また学生指揮として、どうまとめたら良いのか、アドバイスをよろしくお願いします(金子)

A.: ポイントは、各自でしっかり音程を歌い、自分の役割を認識すること

問題点が分かっていて、改善していこうと前向きに考えていること素晴らしいですね。少しずつ響きのあるサウンドになるよう次のポイントをチェックしながら毎日練習をして下さい。

具体的な方法は「Q111」などこれまで回答を参照して下さい。


■第1ステップ

1.パートでユニゾンをしっかり合わせる。
  音程だけでなく、音色や音量も合わせましょう。

2.木管と金管の分奏でユニゾンを合わせる。

3.根音だけでなく、5音と3音の音程を「歌いながら」ユニゾンで合わせる。

 ここまでを楽器を吹かないで、奏者に音程の高低や音色の違いなどを指摘する人をおいて、何回も繰り返し練習し、「自分の吹いている感覚と実際の状態を認識させ、自分自身から改善させる」ことに徹してください。

■第2ステップ

 和音はまず各パートで響きを認識できるように練習しましょう。
 例えばトロンボーンパートに4人もメンバーがいたとして、

1.4人で根音をユニゾンで吹く

2.3番パート1人のみ根音をやや大きめに吹く
  (この時4人で吹いたと同じ音圧レベルを1人で吹くイメージで)

3.他の3人は第5音を吹く。
  響かないようなら根音⇔5音を繰り返し、響くところを見付ける。
  (必 ず音程を歌いながら吹く)

4.3番と1番パートの2人は音を変えずに、2番パート1人のみ第3音の音程を吹く。響かないようなら根音⇔5音⇔3音を繰り返し、響くところを見付ける。 (必ず音程を歌いながら吹く)

5.4人で和音を吹く。自分達で響きの感覚を認識で知るようにする。

■第3ステップ

 次にバンド全体での練習は、合奏教本のコラール練習を取り入れ。「Q113」を参考にサウンドチェックして下さい。

 ポイントは、各自でしっかり音程を歌い、自分の役割を認識することです。
合奏の前には必ず色々な調の主和音、下属和音、属和音の主要3和音を8拍ロングトーンで合わせて、響きの感覚を身に付けて下さい。

2006.12.02

Q118:音楽大学の指揮科に行くための勉強法は?

将来、音楽大学の指揮科にいきたいのですが、副科が必要みたいなんです。僕はピアノも弾けないし、ギターくらいなら何とかですが、指揮者なら副科はピアノじゃないとだめなんでしょうかか?(中学一年生)

A:将来の目標を定めることはとても素晴らしいことですね。
夢を実現する為には、努力を惜しまず頑張ることです。

さて、質問の答えですが、「ピアノは必要です。この他に演奏できる楽器が必要となります。(ピアノだけでもOK)」です。

音楽大学の指揮科の受験科目としては、「ピアノ実技、楽典、聴音、ソルフェージュ、和声、指揮実技」と、外国語、小論文などがあるところが多いです。
それぞれこれから指揮者になるために必要な基本的な音楽性を評価されると思います。まだ遅くありません、音楽の基本的ことをしっかり勉強して下さい。

そして、もっと大切なのことは、

・日頃からの学校の授業をしっかり理解するよう努力すること
・色々な人とコミュニケーションして相手の立場になって考えられるように努力すること
・音楽以外の芸術により多く接すること
・身体を鍛えること

 などなど、普段からの生活にメリハリをつけ、一所懸命生きて、「自分を磨いていく」ことです。

(2006.12.13)


【追加質問/Q118_02】
僕の歳からでも(13歳)ピアノは、弾けるようになるんですか?
もし弾けるのであれば、練習法など教えていただけませんか。
何回もすいませんけど指揮者になるためなら何でもするので よろしくお願いします。

A:しっかりした決意、素晴らしいです。
「弾けるようになります!」
しっかりした基本の上に音楽を表現解釈できるようにする為には、
ピアノの先生にレッスンを受ける必要があると思います。
夢は諦めずに努力すればきっと叶えられます。頑張って下さい。

(2006.12.21)

Q119:練習と本番で指揮の仕方を変えてはダメ?

指揮者は曲を指揮する時、練習の時も本番の時も同じ指揮をしなくてはいけないんですか? 例えば「ベートーベン第7番」を指揮する時、練習で少しだけでも変わってはいけないんですか?

A:練習も本番も全く同じということはありません。いや「ありえません」。
指揮をしているオーケストラに、今、トレーニングをしているのか? 曲想を解説しニュアンスを統一しているのか? 通しで音楽性を高めているのか? 色々な角度からオーケストラをまとめていきます(そのためには、オケの前に立つ前に指揮者として楽曲のアナリーゼはきちんとしておかなければなりませんよ)。

 最後(本番)は、お客様にきちんと指揮者とオケが創ってきた音楽を伝えられるかです。練習より緊張感もありますし、バトンパフォーマンスもより大げさにするところも必要かと思います。
 そして、本当に大切なのは、オケのメンバーとの信頼関係です。「千秋先輩」のように、自分の感性に満ちたそしてメンバーから愛される指揮者になって下さい。

(2007.01.16)

Q120:高い音をきれいに出したい!

私はユーフォ歴2年の高校生です。高い音がきれいに出ないのと音が小さいことに悩んでいます。どういう練習をしたらいいですか?

A:高音を出せるようになることは、金管楽器奏者にとって夢であり、目標であり、課題でもありますね。まず、慌てずに、今しっかり出せる音域の音の充実を図りましょう。そして、低音域をしっかり出せるように低音域ロングトーンを多めにしてみて下さい。なぜかは、唇とその周りの筋肉を鍛える為です。金管楽器は唇と息のコントロールとで音色や音域が充実してきます。

 さて、実際に行なうトレーニングですが、以下のパターンでゆっくりしたテンポから徐々にテンポを速くしていく。

【1】リップスラーの練習

【2】リップトリルの練習

【3】出せる音域まで、ドレ(2〜4拍フェルマータ)ド→ドレミ(フェルマータ)レド→ドレミファミレド・・・を行い、少しずつ高音域に拡張させる。

【4】チューニングB♭から半音階進行でB♭HCC♯DE♭(フェルマータ)→B♭〜E(フェルマータ)・・・と音域を拡張していく。

 また、音量の増大は、p〜fまでダイナミックスを変化させたスケール練習を行なって下さい。

 CD等でプロの方の音で目標とする音色を定めて練習して下さい。継続してコツコツ練習を積み重ねる以外に上達する要素はありません。納得した演奏になるように頑張って下さい。

(2007.01.16)

五十嵐先生に質問を送る>>> bpmaster@bandpower.net

※現在は質問を受け付けておりません


■バンドカウンセラー:五十嵐 清(いがらしきよし)

(社)日本吹奏楽指導者協会(JBA)の理事を長年務め、同協会主催の「吹奏楽指導者・学生リーダーのための吹奏楽ゼミナール」を始め、全国各地の吹奏楽(合奏)指導法や指揮法の講習会の講師や社会人、企業、大学、高校、中学校の吹奏楽団において客演指揮や指導を行っている。また全国各地の吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストなどの審査員、ビデオマガジン「ウインズ」(新チューニング法)、Web吹奏楽雑誌「バンドパワー」での講師を務める。
 これまでアメリカ吹奏楽指導者協会(ABA) 創立60周年記念演奏会、ウイーン楽友協会ホールクリスマスコンサート、ベルリンフィルハーモニーホールドリームコンサートや和田薫氏作曲の初演曲を「日本フィルハーモニー交響楽団他」を指揮し成功させているほか、東京都立杉並高等学校吹奏楽部を指揮指導して、全日本吹奏楽コンクール、全日本アンサンブルコンテストや全日本高等学校選抜吹奏楽大会(第22回大会グランプリ受賞)等に出場している。
  現在、日本ブラスバンド指導者協会理事、東京都吹奏楽連盟参与、東京都高等学校吹奏楽連盟監事、日本管打・吹奏楽学会会員、世界吹奏楽指導者協会(WASBE)メンバー、21世紀の吹奏楽「響宴」会員、日本スーザ協会会員、東京都立杉並高等学校吹奏楽部名誉音楽監督等を務めている。

(C)Igarashi Kiyoshi / Band Power

 
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