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五十嵐先生、教えてくれっチョ >> インデックス
Q101:僕は合唱指揮者です。カリスマ指揮者になるためにはやはり左手を上手く使えばよのでしょうか?
左手であらわしたい表情を右手でもやってもよろしいのでしょうか?

A:まず大切なのは、音楽をよく研究すること、バトンの基礎とテクニックを磨くよう努力すること、相手を思いやる気持ちを待てるようにすること。そして奏者との信頼関係を築けること。と思います。
表情は、右手で表現しても構いません。また手だけでなく、顔の表情、体の状態など「自身全て」で表現してみましょう。きっと素晴らしい指揮者になれますよ。

「Q97」に私なりのポイントを載せてありますので、参考にして下さい。

Q102:高校に入ってからテューバをしているのですがチューニングがあいません、どうしたらいいでしょうか(I/学生)

A:息と唇のコントロールがまだ不十分ではないかと思います。
いろいろな音域でしっかり楽器が鳴り響く(fでという意味ではありません)ようにしてみて下さい。
また、楽器の各調整管のバランスを取ってみて下さい。

Q103:毎日の基礎合奏を効果的にするには、どの様なメニューが良いのでしょうか?(学生バンドマスター)

A:「Q107」のコメントも一緒に参考にして下さい。
以下に、合奏基本トレーニングについて述べます。

■合奏基本トレーニング(五十嵐  清)

楽曲の演奏に入る前に必要な合奏の音づくりに必要な基本トレーニングについて、
指導方法の一例を解説する。

1. 合奏トレーニングと合奏指揮の違い
  合奏指導をしているとき合奏のトレーニングをしているのか、指揮をして
  音楽を表現しているのかをはっきり区別することが大切です。
  バンドのレベルやそのときの目的をしっかり見極め、そのウエイトを考えることが大切です。

2.合奏トレーニング方法
  トレーニングを行っているときは、指揮者は余り感情を込めず、トレーナーに徹する事が大切です。
  出てきた音から、諸問題点をすばやく抽出して、的確な判断をし、迅速に
  指示することが要求されます。
スクールバンドでは特にトレーニングにウエイトをおくことが大切です。

1)チューニング
・個人と全員
個人のチューニングはキーボードの音を聞きながら正確な音程を合わせます。その楽器の特徴と個人の癖を知ることが大切です。
合奏のチューニングは個人のチューニングができていれば、短時間で済むはずです。個人の責任を自覚させることがポイントです。
合奏時間にも拘らず、一人一人にチューニングを行い30分以上も時間を無駄にしているバンドがありますが、合奏は全員の音作りの時間であることを認識して下さい。

★合奏の部屋とは別の場所で各自のチューニングを済ませておくこと★

・音の高さ,音色,音量
合奏チューニングでは、音の高さを合わせることは勿論のこと、各パートで同じ音色、同じ音量であるかもチェックします。

2)ロングトーン
・音形(アタック=子音,響き=母音)
音の形には、アタック(音の出だし、音の立ち上がり)、コア(音の芯、響きの豊かさ)及びリリース(音の消去処理、ニュアンス)が有り、これらをバンド全体の音形を統一します。

3)スケール
・色々な調子の調性感を養うことです。
吹奏楽に用いる楽器は、C,B♭,E♭,F管等があり、各楽器により運指が異なり、音程を揃えるのに苦労します。各調のドレミファ…の音程感を養うことが目的です。
応用として、各種リズム、アーティキュレーションを変化させます。
  
4)ハーモニーとバランス
美しいハーモニーは個々の奏者の美しい音色から生まれます。さらに、そのハーモニーの「どの音」「どの楽器」をどれだけの音量で出すかというバランスを加味し、響きを作って行きます。

Q104:サックスをやっているのですが、「息のスピードが遅い」とよく注意を受けます。しかし、「息のスピード」というのがいまいちよく分かりません。自分なりに息のスピードを上げようとやってみるのですが、ただ音量が大きくなるだけです。どうすればいいのでしょうか?(M・A/高校生)

A:息のスピードとありますが、そこには、「支え、圧力、量、速さ、密度」などいろいろな要素が総合的に絡んできます。結果的に、どのような音色、音量、音程で吹くと、楽曲にマッチするかということです。
ロングトーンで、自分で出せる音の種類を増やし、要求される音を即座に出せるように努力しましょう。

Q105:はじまして、佐々木といいます。中学2年生です。トランペットを演奏しているのですが、なぜか高い音が最近吹けなくなってきました。(去年はハイB♭までだせました)低い音のロングトーンをしているのですが他に高い音をだすための練習はありませんか?(マウスピースはバックの5Bです)

A:唇の乾燥などの状態で出なくなる時あると思います。
自分では気づかないうちに、どこかに力が入っているなんてことありませんか?

低い音をロングトーンして柔軟性を養っているので、リップスラー、スケールで「ドレド」「ドレミレド」「ドレミファミレド」〜など一音ごとに高音にしていく。この時デクレシェンドと最高音でフェルマータをつけてやってみて下さい。

Q106:タンギングが何回やっても、ぜんぜんできずに困ってます。
何かいいアドバイスは、ありますか?(匿名希望)

A:楽器が分からないので、一般論でお話します。

まず言葉で言えますか?
息はきちんと次のブレスまで均等に出せれていますか?
運指に不安はありませんか?

ゆっくりのテンポで4分音符でタンギングをして、その後同じテンポで8分音符と8分休符で練習してみて下さい。そしてテンポを少しずつ早くしていきましょう。

Q107:高校二年生で、学生指揮者をやっています。これから本格的に学指揮をやりはじめるのですが、まだ合奏する曲がありません。ですが、合奏の感覚を失わないために基礎合奏をやろうと思っているのですが、具体的にどのようなことをやればよいうのでしょうか? ちなみに学校にはTIPPSという教本があるのでそれを使用したいと思っているのですが、ピッチ合わせや和音練習をしているとき、パーカスはどうしたらよいでしょうか?(M/学生)

A:「Q103」でお答えしてありますこと参考にして下さい。

TIPPSでしたら、
ユニゾンの練習、ブレスコントロールの練習、響きの重ねの練習、スケール、調性の統一、ハーモニーの充実
を各調ごとに順番でトレーニングする方法と
同じ内容をいろいろな調でやっていく方法があるかと思います。

打楽器は、できれば別室でリズムパターンの練習をされるといいと思います。しかし必要に応じて、歌ったたり、音の高低を発言してもらったりしてその場にいることも大切です。

Q108:私は高校の吹奏楽部でトランペットを吹いています。中一から始めて四年目になります。中三の頃はハイCくらいは曲中でも普通にふけました。でも、高校に入って高音は全然でなくなったし、中学時代は考えられなかった音ミスがありえないほど増えました。今度演奏する曲は音が高いし、どうしたらいいかわかりません。中学の頃はこれくらいどってことなかったのに・・・と落ち込む毎日です。

A:「Q105」でも同じような悩みの方がおられました。その時のコメントは

『 唇の乾燥などの状態で出なくなる時あると思います。
自分では気づかないうちに、どこかに力が入っているなんてことありませんか?
低い音をロングトーンして柔軟性を養っているので、リップスラー、スケールで「ドレド」「ドレミレド」「ドレミファミレド」〜など一音ごとに高音にしていく。この時デクレシェンドと最高音でフェルマータをつけてやってみて下さい』
と書きました。

小学生の頃の方が、高音を「楽」に、あまり「考えず」に「恐くなく」吹けるようです。
唇の柔軟性があるからだと思います。
しかし、少し年齢が上がると、音色は?、音量を出さないと、音程をしっかり合わせないと、等などいろいろなことを考え、失敗したら・・・など恐さも出てくるようです。
一度、楽器を持ってうれしくてたまらなかった頃を思い出して、伸び伸び吹いてみてはどうでしょうか?

Q109:今、管弦楽法を学ぼうと考えています。良いお勧めな書物がありましたら教えていただけませんか? それを読みながらここで質問をさせていただくかもしれません。ここでこんなことをきいてもいいのか分りませんが 神にもすがる思いです。

A:管弦楽法の本で有名なのは、「管絃楽法(上下)伊福部 昭 (著)」音楽之友社 です。また、同じ音楽之友社より「W.ピストン著/戸田邦雄訳の管弦楽法」が出ています。

学ぼうとしていることは、管楽器と弦楽器の発音原理および奏法、音色、音域などを会得することが目的と思います。楽器毎のメソードも参考になると思います(いろいろな本が出版されています)。
また、楽曲分析(和声・対位法・形式)・スコアリーディングを通して、管楽器や弦楽器の技法を身につけることも大切なことと思います。きるだけ、実践を多く取り入れることをお薦めいたします。

Q110:合唱コンクールの指揮者に選ばれたものです。自分はクラリネットを五年担当してきたので指揮は見てきましたが、実際に指揮をするのは今回が初めてです。 
 今書き込みをしている時点では全体で合わせたことは未だないのですが、右手の感じはうまくつかみました。しかし、左手での合図、表現となるとなかなか「これだ!」という感じがつかめていません。左手での指揮法やテクニックをぜひ教えてください。

A:右手の感覚をつかめたことは素晴らしいことです。これまでの音楽の経験をいかして、自信を持ってまとめて下さい。皆さんと一緒に歌うことも忘れずに!
  
「Q103」の回答も参考にして下さい。


■バンドカウンセラー:五十嵐 清(いがらしきよし)

(社)日本吹奏楽指導者協会(JBA)の理事を長年務め、同協会主催の「吹奏楽指導者・学生リーダーのための吹奏楽ゼミナール」を始め、全国各地の吹奏楽(合奏)指導法や指揮法の講習会の講師や社会人、企業、大学、高校、中学校の吹奏楽団において客演指揮や指導を行っている。また全国各地の吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストなどの審査員、ビデオマガジン「ウインズ」(新チューニング法)、Web吹奏楽雑誌「バンドパワー」での講師を務める。
 これまでアメリカ吹奏楽指導者協会(ABA) 創立60周年記念演奏会、ウイーン楽友協会ホールクリスマスコンサート、ベルリンフィルハーモニーホールドリームコンサートや和田薫氏作曲の初演曲を「日本フィルハーモニー交響楽団他」を指揮し成功させているほか、東京都立杉並高等学校吹奏楽部を指揮指導して、全日本吹奏楽コンクール、全日本アンサンブルコンテストや全日本高等学校選抜吹奏楽大会(第22回大会グランプリ受賞)等に出場している。
  現在、日本ブラスバンド指導者協会理事、東京都吹奏楽連盟参与、東京都高等学校吹奏楽連盟監事、日本管打・吹奏楽学会会員、世界吹奏楽指導者協会(WASBE)メンバー、21世紀の吹奏楽「響宴」会員、日本スーザ協会会員、東京都立杉並高等学校吹奏楽部名誉音楽監督等を務めている。

(C)Igarashi Kiyoshi / Band Power

 
 
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