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五十嵐先生、教えてくれっチョ >> インデックス
Q30: 千葉にある母校(高校)の指揮をやらせてもらっています。練習曲でどう研究してもしっくりいかない所があります。それは、2小節クレッシェンド、最後4拍目にフェルマータ、そしてフォルテというところで、どう鏡を見ながら振り方を研究しても、フェルマータの所がクレッシェンドに見えないのです。やはり、自分がそのように振れないと、クレッシェンドが今ひとつ物足りないのです。どのように振ったらよいでしょうか。(学生)

A30: 楽曲のニュアンスやその所のテンポによっても違ってきますが・・・一例としてコメントします。

1)右手でクレッシェンドを指示していく(左手でフェルマータ)
・右手でカウントを取りながら、裏拍の「ト」の部分で自分の身体から遠くへ「腕」を離していくイメージで振っていく(4拍目で一時停止!)。
・左手を2小節目で手先を軽く握った状態で前に出す。 
・左手を2小節目の3拍目で手先を開いていき、4拍目で上に持ち上げフェルマータを指示(右手より上のポジション)。
・その後、フォルテの音符の予動作を右手で振り上げて(左手より高く!)深くDownを持ってくる。この瞬間で左手は手先を握る。
・ 右手はテンポで裏拍をとり、次のフレーズを指示する。

2)左手でクレッシェンドを指示していく(右手でフェルマータ)
・左手を前に差し出し、手のひらを上に、「ひじ」から先を持ち上げていく(リフト)
 同時に手の先を広げていく
・右手はテンポを振って(指示して)いて、あまり大きさを変化をさせない
・そうしてフェルマータの音で右手を停め、フェルマータ指示する
・左手は停めず広げていく
・右手は停めた位置から(必ず)予動作を起こし、フォルテの音を導入する。
・左手は右手の動きと同じように音を導入する
・右手はテンポで裏拍をとり、次のフレーズを指示する。

 共通はクレッシェンドよりやや速めのスピードで目線を上げて、遠くを見ていく。
上体をできるだけ大きく見せていくことがポイントです。
(フェルマータで切る楽曲ではないと判断し、こちらの方法は解説していません)

Q29: 今年、母校がはじめてJrバンドを作って、その指揮を私がやらさせてもらうことになりました。しかし、Jrのメンバーは15人〜ぐらいの楽器経験の少ない1年生がほとんどです。そこで、自分も浪人なので、少ない時間を効率よく利用できる合奏の進め方を教えていただきたいです。RW(浪人生)

A29: 合奏で特に力を入れるのは「テンポの統一」です

 合奏までの下準備(個人練、パート練、分奏)が大切ということを教え、理解してもらった状態でないと、合奏は効率よくできません。
指揮者のいない時の練習をいかに充実させるか、また具体的な指示を指揮者として出せるかが大切です。指示が出ていれば、合奏ではその部分の全体でのバランス、ニュアンスの統一などができます。
 指導者がいつも見れないという条件での初心者バンドでは、下準備の割合は個人練習40%(上級生の指導も若干入れる)、パート練習40%、(録音して上級生コメント)、分奏20%(上級生の指導を必ずつける)と考えます。
 合奏で特に力を入れるのは「テンポの統一」と思います。この大テーマの下に小テーマを提示して、例えば、今回は「音形、アインザッツ」として徹底的に練習する。音程が悪くても、ダイナミックスが付けられていなかろうと、あまり突っ込んで練習しない(悪いよ・・・ぐらいのコメントにしておく)。そして、次回は「音程」と言うように、必ずポイントを絞る。
 本番が近づくにつれ、テーマの数を多く(複合化)していくといいと思います。

 無理をさせて、「モーヤダ!」にならないよう、楽器を吹く喜び、そして合奏魅力を教えて頂ければ嬉しいです。もっと楽器が吹きたい!と思ったら合奏は効率よくなりますよ。

Q28:埼玉県の高校で吹奏楽部に所属している男子です。今年も部員勧誘を終え、そろそろ1年生の楽器決めです。しかし、なかなかうまくいきません。今、僕の部活はフルート1人、クラ2人、アルト・サックスとテナーが1人づつ、テューバ2人、ユーフォ1人、トランペット2人、ホルン1人、バスクラ1人、コントラバス1人、トロンボーン2人、パーカッション1人です。パーカッションが3人ほしいと言ったので残りの1年生は15人。どこにどう振り分ければよいでしょうか?
 ちなみに、うちの部活に残っているのは上記の他にバリサク、バストロです。アルト・サックスは残り1つ、テナーは0、バスクラも0、ユーフォ1つ、テューバも1つです。他は数本づつあります。(学生)

A28: まず、今ある楽器を埋めていきましょう

 ごめんなさい。とーってもお返事遅くなってしましました。
 まず、ある楽器を埋めましょう。なぜって? 楽器がないと吹くことができないですから。

 mikkyさんの学校とは限らず、できれば以下の人数は欲しいですね。
・フルートはピッコロを入れて3人
・クラリネットは各パート2人の6人、バスクラを1人
・アルト・サックス2人、テナーが1〜2人、バリトン・サックス1人、
・トランペット4人(1stは2人)
・ホルン4人
・トロンボーン3〜4人、
・ユーフォニアム2人
・テューバ2人
・コントラバス1人、
・パーカッション3〜4人

 これを参考に考えてみて下さい。もう割り振りは終わっていますね。実際とどうですか? 希望や適正もありますので・・・Q11やQ18も参考にして下さい。

Q27: 私は高校でホルンを吹いていますが、タンギングが苦手で速くできません。どうしたらタンギングが速くできるようになりますか? やっぱり毎日の練習の積み重ねしかないですか? フェイス(学生)

A27: まずは「できない」と考えることをやめよう!

 まず「タンギングが苦手で速くできない」ということを考えることをやめましょう。初めは誰だってできないのです。「タンギングが速くできるようになりたい」と思い、諦めずに努力することです。
 タンギングをする時に、音域によって舌の位置は変化します。低音域ですと下(上前歯の先端)、高音ですと上(上歯の側裏付け根)になります。また、舌の先をベターッとつけないことも大切です。舌をただ動かすのではなく、どのような言葉を発音しているのか、息のスピードは適切かを確認して下さい。
 普段から、話をする時ははっきりした発音で明瞭に話すことを心掛けて、楽器を吹いていない時もタンギングの練習をしましょう。

Q26: うちのバンドは基礎練習をしません。合奏の基礎練習ではなくて、個人練習用の教則本(各パート)でお薦めのものはありませんか。出版社と名前を教えてください。ちなみにレベルとしては中級位を希望します(市民バンド指揮者)

A26: これと決めてやりだしたら「その本1冊を完璧に最後までやりきってみる」

 楽器を吹く(演奏)するためのには、ウォームアップのためのパターン、テクニック向上のための教則本(メソード)、テクニックと音楽性向上のための練習曲(エチュード)、より上の音楽性のためのオーケストラス・タディー(楽曲)に分類できると思います。
 出版されているものなら、どれもが素晴らしい内容ですので、どれでもいいと思います。ぜひご自分の目でショップで確かめて下さい。大切なのは、これと決めてやりだしたら「その本1冊を完璧に最後までやってみる」ことです。
 使い方は1ページより順繰りやっていく。項目をいくつか選択してやっていくなどいろいろとありますが、「コース料理のように、いろいろな味を楽しめる」よう、練習内容を考えて実行し、楽曲に役立てて下さい。そして3ページ進んだら2ページ戻ってもう1度やってみることです。必ずフィードバックしながら最後のページまで頑張ってみて下さい。そのためにも薄い(ページ数の少ない)ものをお薦めします。
 市民バンドということですので、なかなか楽器を吹く時間がとれないというのなら、スケール練習だけでも取り入れて下さい。

Q25: みんなが吹いている時は安心して聴いていられるし、迫力も音の圧力も感じるのですが、楽器数が少ない部分を合奏する時、とても不安定になります。おなじようにフォルテで演奏する時は気持ちよくなっているのに、ピアノになるとピッチも音質もバラバラになり、聴いていられません。だから、私たちのバンドの演奏は全部メゾフォルテのような感じだと言われました。やはり個人レベルを上げる以外に解決する方法はないのでしょうか?
 また、美しい弱音をマスターする個人練習で良い方法はないでしょうか?(高校教員)

A25: 正しいアンブシュア、そして息を安定させて送り出す支えを身に付けさせましょう 。
 まずは、このコーナーのこれまでの回答(特にQ13)も参考にして下さい。
 さて、各楽器を演奏するには、正しいアンブシュアが必要です。そして、息を安定させて送り出す支えが大切です(ア!その前に充分息を吸わないといけませんね。今なら自分の周りの空気はタダです。そのうち有料になってしまうかも!)そして、おなかの底から楽器のベルの先まで一体感をもって息を送り込んで下さい。
 息の支えは目では見えませんから、自分自身で考えて実行して下さい。
 また、息のスピードと量をコントロールして下さい。
 例えとして、ホースで水まきをしていることを連想して下さい。
・ホースの直径が太い(f)、細い(p)でダイナミックス。
・蛇口の開け方(水の量)が息の量。
・ホースの先から、どの位所を持つかが息の支えとスピード感。
 と考え、適切な息をコントロールして楽器に送って下さい。

「美しい弱音」は永遠の課題でしょうか? 出したい音のイメージを明確にし、アパーシャーを小さくし、低音域のロングトーンを多めにすることも1つの方法です。

Q24: 私は将来、音楽の道を考えているのですが、やはり楽器は習わないといけませんか? 私としては習いたいのですが、親がどうも反対で・・・。自己流ではいけないと思うのですが、自分で頑張ってやればなんとか学校には入れませんか? 学校に入れば先生にも教えてもらえるし・・・。(高校生)

A24: お小遣い程度で参加できる吹連主催の講習会に行くのも手ですよ!

 定期的なレッスンでなくても、吹奏楽連盟の講習会や楽器屋さんのワンポイント・アドバイスなど、お小遣い程度で参加できるレッスンで奏法のチャックをしてもらうことがよいと思います。
 可能であれば専門の学校に進むのではなくても、習った方が全てにおいてプラスになる思います。「先生の素晴らしい音を間近で聴ける」「一緒に吹いてもらい違いを認識できる」「欠点やその克服法を教えてもらえる」etc.
 しかし、習ったからといって上手くなる保証はありませんし、専門課程の学校に合格できる保証もありません。
 『大切なのは、どれだけ自分が頑張れるか』です。受身ではなく、ここまでやってきましたので自分の気づいていないところをコメントして下さい・・・など真剣にやることです。頑張って!

Q23: 先生、私はサックスを吹いているんですが、楽器の錆の進行を止められません・・・。楽器屋さんに聞いてみると私の住むこの地は海に近いので潮風の影響があるらしいです。手入れはよくしてるつもりなのですが、どうすればいいですか?(高校生)

A23: 潮風は楽器にとって大敵です。それと汗! よく手入れをしているつもりでも・・・。ぶつけたりして傷をつけても錆の原因になります。

  普通に使っていて楽器のラッカーは劣化していくのでしかたがありません。吹き込んで錆びてくるのは上達の証!と思って今まで以上に愛情を持って手入れしてあげましょう。
 また、スワブはケースの中にしまわないようにしましょう。湿気には人形ケース等に入れておく除湿剤をケースの中に入れておくといいですよ。どうしてもの時は有料ですが、楽器屋さんでラッカーを塗り直してもらいましょう。

Q22: 社会人のバンドでピッチが悪い場合はどのように矯正したら良いですか。ちなみに練習は週1回で部屋としては少し狭い所で練習しています。ハーモニーやサウンドがいまいち良くなりません。練習方法を教えて下さい(会社員)

A22: 響きのある、美しく豊かな音を作るために、音に対して集中して聴くことを心掛けて練習をして下さい

 「ピッチが悪い」=「チューニング」が上手くいかないということだと思います。
 チューニングとは「調律する」「同調する」という意味です。ただ単にチューナーのメータだけに合わせるのではなく、メンバー同士が良く聴きあい「音色」を統一することが大切です。

『正しい(同じ)振動にする。つまり「うなり」をなくす』ことです。

 まず、個々の奏者が常に気をつけなければならないことは、管楽器は自分自身で正しい音を作る責任があるということです。そのためには「正しい姿勢」「正しい呼吸法」「正しいアンブシュア」を常に意識した正しい奏法で演奏することが大切です。

・正しい姿勢:頭、顔、目線、上半身、息の経路 などのチェック
・正しい呼吸法:息の吸い方、支え方、スピード、量や使い方などのチェック
・正しいアンブシュア:マウスピースのあて方、くわえ方、楽器の構え方などのチェック
 
 このことにより、「音色」が統一され、その上で「音程」が合い、「音量」が増し、「響き」のある美しく豊かなサウンドが生まれます。

 練習方法としては、上の3つのポイントを必ず意識して、

 1.ハーモニー・ィレクターなどの基準音に各パートリーダ(またはトップの人)のみで合わせる。
 2.次にパートのメンバーがパートリーダー(またはトップの人)とユニゾンで「音色」「音程」「音量」に合わせる(マネをする)
 3.低音グループよりオクターブ関係でバンド全体の「響き」をチェックしながら合わせる(グループ分けはこのコーナーのQ11を参考にして下さい)

 この時、各自ハミングで音程を歌う。金管楽器はマウスピースのみで確認してみて下さい。オクターブ関係のユニゾンのブレンド感が生まれると、響きが出てくると思います。

 4.5度や3度のユニゾンやインターバルの練習をして、音程感を養ってからハーモニーを作る。
 5.ハーモニーは根音をユニゾンで、次に5度と3度の人が全員で5度を、そしてその中から3度の人のみ音を変える。という順番で響かせる。
 6.音の持っている性質(アタック、コア、リリース)を統一し、響きをチェックする。

 「社会人バンド」「週に1回」というキーワードがあっても、大切なことはやっていかないと曲の完成度があがりません。楽しく音楽活動するためにも避けられないことと思います。
 しかし、楽団の状況により、指揮者等の考え方で達成目標を決められ、基礎的な部分の練習時間配分などを考えて下さい。
 私は社会人バンドの指導では、必ず「曲は通し」ます。だって、せっかく練習に来た(=吹きに来た)のだから、部分練習のみで出番なし!なんてイヤですよね。

◎響きのある、美しく豊かな音を作るために、音に対して集中して聞くことを心掛けて練習して下さい

※この回答内容は2002年6月号のWinds(ブレーン)の特集「発見!新★チューニング法」(講師:五十嵐 清)で取り上げてありますので、ぜひご覧ください(解説や実際に指導している模様が見られます)

Q21: 高2で学生指揮者やっています。音楽作りの方程式がよくわかりません。(学生)

A21: 音楽は数学のように1つの決まった解答があるものではありませんね。

 ここにメンバーが共同で利用しなければならない1つの場(楽団)があります。その場(楽団)をお互いがそれぞれの違い(個性)をもったまま、いかに仲間と分かち合っていくか。そして、仲間と共同で1つのものを作り上げていくためには、仲間に迷惑をかけないよう、団(部)員1人ひとりが合奏への必要な準備をして臨むのが、責任でもあり、礼儀でもあります。そこから生まれてくる「音楽の楽しみ、喜びや魅力」は無限大です。

  1(人)+1(人)+・・・(メンバー数)=∞  そこで今回は、合奏は「音楽を創造する時間と空間」であるという観点から、吹奏楽で演奏するにあたり、「サウンド(響き)」「アンサンブル(調和)」「曲の解釈と表現」という3つポイントをお話しします。

1.サウンド(響き)
 吹奏楽は、響きの美しいことが魅力の1つです。どのようにしたら美しいサウンド(響き)になるのかを考えてみましょう。そこで次の「音程」「音色」「バランス」の3つの要素が重要と考えます。

 a)音程
 チューナーを使って正しい基準音を出して、耳によるチューニングを丁寧に行なわなければなりません。楽器の管の長さを調節して行なうことは言うまでもありませんが、姿勢や奏法によっても音程は変わります。したがって、正しい姿勢、正しい奏法を身につけることは必要不可欠です。
 しかし、せっかくチューニングをしても曲の中で正しい音程で演奏できなくては何もなりません。音程は、音の強弱によっても変化し、旋律とハーモニーとでは微妙に違ったりもします。正しい音程は、あくまで自分の耳で、それぞれの場面により判断しなければなりません。
 それには、音楽的な感覚を身につけること。楽器で演奏する前に、自分のパート譜を音名で声に出して唱うなど、音をよく聴く唱うという<ソルフェージュ>が不可欠です。

 b)音色
 音はまず、生きていることが大切です。楽器をよく鳴らすことを考え、音を伸び伸びと出せるようにしてから美しい音を求めるようにします。このための練習方法は<ロングトーン>以外にはありません。音の発奏、強弱、長さ、伸び、終わり方、消し方、切り方、余韻の付け方、等合奏で役立つようにいろいろと考えながらロングトーンを行なわなければなりません。ロングトーンが退屈な練習と思っている人は考えが足りません。ロングトーンは「音の源」です。

 c)バランス
 楽器には各々の特徴(音色、ベルの向き、材質、音高等)があり、違った持ち味、役割があります。それら全体がうまくまとまるようにバランスを考えなければなりません。
 奏者は、曲中の強弱、役割などを考えて演奏し、必ず指揮者の指示を確認することが大切です。指揮棒の動きに敏感に応じられるように訓練を積まなくてはなりません。

2.アンサンブル
 アンサンブルといっても、特別に編成を組んで曲を演奏するのではなく、合奏で合わせるためにはどうしたらよいかということです。それでは、次のことを考えて欲しいと思います。
A) 1人で演奏することと集団で演奏することの違い。

B) 合奏に臨む前に自分でやるべきことをやっておき、技術面で他の人に迷惑をかけない。
C) 他のパートの動き、さらに全体の流れを把握する。
 技術的には,チューナーを使いピッチを合わせる、メトロノームを使いテンポ・リズムを合わせるなど、ある一定の条件で機械的に合わせられます。しかし、そこに自分勝手でなく、他の人(パート)と合わせようとする「気持ち」がなくてはなりません。そして自分に余裕があって初めて他人を思いやれ、受け入れられる。アンサンブルもそれからです。アンサンブルという言葉は、本来「調和」という意味であることをかみしめて欲しいと思います。

3.曲の解釈と表現
 曲の解釈は、演奏する人(特に指揮者)に任されていることが多く、様々な解釈が生まれてきます。しかし、その

 解釈と表現にはルールがあることを知って欲しいと思います。

a)譜面をよく読む
 作品には作曲者がおり、その音符1つ1つを思いを込め書いているので、ていねいに譜面を読むことが大切です。

b)演奏には責任がある
 作品は音になって初めて伝えることが出来るので、演奏は最後の仕上げです。作品を生かすために責任を持って演奏することが大切です。

c)よりよい解釈
 音楽は考えてばかりいてもダメなので、実際に音に出して演奏したり、他の人の演奏を聴いたりして経験を積むことが必要です。指揮者の考えなどを加味して、その時点でベストの答えを生み出して欲しく、音楽は常に新鮮でなくてはなりません。

d)説得力のある演奏
 人の心を動かす演奏の要素として、解釈に妥当性があり、自然であるとがあげられます。さらに、表現に自信と熱意が感じられる演奏は、聴衆を説得する力があります。
   
 音楽というのは、音符をただ物理的に音にしたのではなく、心で感じて心で表現することが、聴く人の心を動かす演奏につながります。
 Q3など、これまでこのコーナーで回答したことが色々あてはまりますので参考にして下さい。


■バンドカウンセラー:五十嵐 清(いがらしきよし)

(社)日本吹奏楽指導者協会(JBA)の理事を長年務め、同協会主催の「吹奏楽指導者・学生リーダーのための吹奏楽ゼミナール」を始め、全国各地の吹奏楽(合奏)指導法や指揮法の講習会の講師や社会人、企業、大学、高校、中学校の吹奏楽団において客演指揮や指導を行っている。また全国各地の吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストなどの審査員、ビデオマガジン「ウインズ」(新チューニング法)、Web吹奏楽雑誌「バンドパワー」での講師を務める。
 これまでアメリカ吹奏楽指導者協会(ABA) 創立60周年記念演奏会、ウイーン楽友協会ホールクリスマスコンサート、ベルリンフィルハーモニーホールドリームコンサートや和田薫氏作曲の初演曲を「日本フィルハーモニー交響楽団他」を指揮し成功させているほか、東京都立杉並高等学校吹奏楽部を指揮指導して、全日本吹奏楽コンクール、全日本アンサンブルコンテストや全日本高等学校選抜吹奏楽大会(第22回大会グランプリ受賞)等に出場している。
  現在、日本ブラスバンド指導者協会理事、東京都吹奏楽連盟参与、東京都高等学校吹奏楽連盟監事、日本管打・吹奏楽学会会員、世界吹奏楽指導者協会(WASBE)メンバー、21世紀の吹奏楽「響宴」会員、日本スーザ協会会員、東京都立杉並高等学校吹奏楽部名誉音楽監督等を務めている。

(C)Igarashi Kiyoshi / Band Power

 

 
 
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