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■ハイランド讃歌/YBS(CD-0226)ハイランドの3楽章「フラワーデール」で聴けるピーター・ロバーツ(sop_cor)のプレイはまさに絶品!
■ハーモニー・ミュージック(CD-0041)ジュビリー・プレリュードを収録
■ヨーロピアン・ブラスバンド選手権1992(CD-0037)今も語り継がれる「鼻血ドラゴン」といえば、これのこと!
■グリニッジ・バンドスタンド(CD-0933)オリエント急行の決定版!
■ヴェネチアン・スペルズ(CD-0225)ダンス・ムーブメントを収録
■ニュー・ウインド・レパートリー2001(CD-0081)ハノーヴァーの祭典を収録
BP特集  
【特集】悩んだら、これを読め!

バンド指導者が選ぶ「2007年度・お薦め自由曲」vol.2

選曲:小野寺龍一
(東京佼成WOライブラリアン)

 皆さん、こんにちは! 私は東京佼成ウインドオーケストラ・ライブラリアンの小野寺龍一と申します。
 毎年、この時期になると(早い所は去年の内から…)何か良い曲はないかなー、という声があちらこちらから聞こえてきますね。

 普門館を目指す団体も、またそうではない団体も悩みは同じ事と思います。そんな悩みの一助になる(なるかな?)吹奏楽曲を私の趣味(好きな曲を選んだ)と独断(笑)により新旧様々なグレードを交え、ここに上げていきたいと思います。

 なお、基本的に楽譜の入手が可能で演奏時間が上手く収まる作品を選び、グレードは★で(出版社によっていろいろな設定している所がありますし、
演奏団体によって受け取り方が違うと思いますが、ここではそれぞれの付け方と全体の状況を加味して★の数で表しました)表し、作曲者のABC順で並べております。

四つのスコットランド舞曲/M.アーノルド(J.ペインター)
  Four Scottish Dances /M.Arnold(arr.J.Paynter)

【楽譜】Carl Fischer 
【演奏時間】約9分
【グレード】★★★★★

「第六の幸福をもたらす宿」でおなじみのアーノルドが、
1957年にイギリスのBBC放送局から委嘱を受けて書き上げた管弦楽作品でアメリカのJ.ペインターが編曲。

 出だしからホルンが旋律を強烈に吹き鳴らす第一楽章に始まり、活発な動きのある第二楽章、歌うような第三楽章、快活さを持つ第四楽章と、それぞれ各地方の舞曲を生かした作品。冒頭からハードで、きちんとした吹きこなしを要求されるハイグレードな内容となっている。
 全曲を演奏すると時間が長くなるが、楽章を選んで調整可能。原曲作曲から50年経っているが、現在においてもインパクトの強さは色あせない。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0017/

序奏とカプリス/C.カーター
  Introduction and Caprice/C.Carter

【楽譜】C.L.Barnhouse
【演奏時間】約6分半
【グレード】★★★

かつてのコンクールで数多く取り上げられたチャ−ルス・カーターによる優しい作品。五音音階の民謡風メロディを持つ序奏部と、ホルストの第二組曲第1楽章と同じテーマで開始され、ゆったりとした美しい中間部を持つカプリスから成り立っている。近年バーンハウス社から楽譜が復刻された。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0636/

ブルー・レイク序曲/J.B.チャンス
  Blue Lake Overture/J.B.Chance

【楽譜】Hal Leonard
【演奏時間】約5分半
【グレード】★★★★

「朝鮮民謡の主題による変奏曲」などでその名を知られているチャンスの作品。アメリカ・ミシガン州のツイン・レイクにあるブルーレイク・ファイン・アーツ・キャンプのために1970年に作曲したもので、タイトルはそこに由来する。
 冒頭ホルンによってテーマが勢い良く開始され、途中8分の6拍子+8分の2拍子のような面白いリズム形でテーマが繰り返される。途中ワルツのテンポで木管群が美しく歌った後、再びテーマに戻って曲を終わる。

呪文と踊り/J.B.チャンス
Incantation and Dance /J.B.Chance

【楽譜】Boosey & Hawkes
【演奏時間】約7分半
【グレード】★★★★

 この曲も前記に同じくチャンスの代表作の1つ。フルートのゾクゾクするようなソロに始まり、次第に各セクションへ広がりを見せ呪文のオドロオドロしさを表現し進行していく。
 踊りの部分ではいろいろな打楽器を効果的に使い、
テーマをいろいろな楽器が受け渡しつつ、クライマックスを迎える。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0888/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cdi-0036/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0636/

【DVD】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/dvd-9030/

【ブラス・バンド】ご愛嬌で聴いてみても面白いかも・・・
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0130/

ワムファレイの若者たち/P.A.グレインジャー
  Lads of Wamphray/P.A.Grainger

【楽譜】Carl Fischer
【演奏時間】約7分半
【グレード】★★★★

 「リンカーンシャーの花束」などで有名なグレインジャーが、吹奏楽曲として初めて書いた作品。イギリスの民謡をモティーフとした、やや長めの三部形式で成り立っている。
 1937年に吹奏楽版が発売された際にはコンデンススコアが付いていたが、近年フルスコア付きのセットが再販された。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0895/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0350/

私の幻であれ/D.ギリングハム
  Be Thou My Visions/D.Gillingham

【楽譜】C.Alan
【演奏時間】約8分
【グレード】★★★半

この曲は2000年度のミッドウエスト・バンドクリニックで演奏された。曲は穏やかな前半に始まり、映画音楽のように次第に高揚をみせる後半部と対称をなしている。全体的にゆったりとしたテンポで進み、抒情感に溢れる作品。

吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」/伊藤康英
 
Gloriosa Symphonic Poem for Band

【楽譜】音楽之友社
【演奏時間】約20分
【グレード】★★★★★

海上自衛隊佐世保音楽隊の委嘱により作曲されたこの作品は1990年に初演された。「祈り」「唄」「祭り」の3楽章から成り立っており、長崎にちなんだ曲を取り入れ、それぞれの楽章は荘厳な情景を織り成していく。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0303/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1071/

【作曲者自身の指揮による演奏】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0553/

【DVD】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/dvd-9085/

聖歌と祭り/W.F.マクベス
  Chant and Jubilo/W.F.McBeth

【楽譜】Southern Music
【演奏時間】約7分
【グレード】★★★

この曲はテキサス州で開かれるバンドマスター・コンベンションのために委嘱され、1961年に作曲された。教会で歌われる合唱のように静かな「聖歌」と、対照的にトランペットのファンファーレに導かれ、速いテンポで進行する「祭り」で成り立っている。無理のないオーケストレーションで書かれており、それでいて効果の高い作品である。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0541/

三つのジャポニスム/真島俊夫
 Les Trois Notes du Japan/Mashima Toshio

【楽譜】アトリエM
【演奏時間】約16分半(3楽章)7分半(コンポーザーズ・エディション版)
【グレード】

2000年に東京佼成ウインドオーケストラが委嘱した作品で、「鶴が舞う」「雪の川」「祭り」の3楽章から成る。それぞれの楽章がまさにタイトル通りの音楽で、その情景が目に見えるかのように奏でられる。各楽章から単品で演奏しても良し、コンポーザーズ・エディション版で演奏しても、各楽章が凝縮されており良しなのである。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0339/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0867/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cdi-0034/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1046/

【DVD】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/dvd-9086/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/dvd-9067/

スターフライト序曲/R.ミッチェル
  Starflight Overture/R.Mitchell

【楽譜】Ludwig Music
【演奏時間】約6分
【グレード】★★★★

「大草原の歌」や「海の歌」の作曲者でもあるミッチェルが書いた佳作。タイトルは宇宙旅行時代をイメージした所からきている。打楽器群が刻む力強いリズムにのって序奏部が形成され、木管群により美しいメロディーが奏される。ゆっくりとした中間部を経て再びテーマを奏で、クライマックスを迎える。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0774/

フェスティーヴォ/V.ネリベル
  Fesitivo/V.Nelhybel

【楽譜】Franco Colombo
【演奏時間】約6分
【グレード】★★★

「交響的断章」「二つの交響的断章」など、70を超える吹奏楽作品を書いたネリベル(もちろんそれ以外にも管弦楽曲、合唱曲など多数)が書いた佳曲。トゥッティで力強く開始され、ゆったりとした中間部をはさみ展開部を経た後、冒頭部が再現されて終曲を迎える明快な構成を持つ作品。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0888/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0541/

●第5組曲−インターナショナル・ダンス/A.リード
  Fifth Suite -International Dance/A.Reed

【楽譜】Hal Leonard
【演奏時間】約12分半
【グレード】★★★★

副題が示す通り、世界の舞曲の中から「ホーダウン」「サラバンド」「山伏神楽」「ホラ」の4つを選び組曲にしたもので、下関ウインドアンサンブルの委嘱により1995年に作曲された。もとの編成は大きいものの不足楽器に対応したキューなどがあり、ある程度最低限の楽器編成でも工夫して演奏が可能。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0083/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0425/

●スリープ/E.ウィテカー
  Sleep/E.Whitacre

【楽譜】Hal Leonard
【演奏時間】約5分半
【グレード】★★★半

もともと合唱曲として作られた作品であったが、委嘱を受けた際に使うよう希望のあった、詩の使用に対する著作権問題でそれが演奏できなくなり、その後、別の詩を使い新たに合唱曲「スリープ」を作曲し直した。この合唱曲を吹奏楽へウィテカー自身が書き換えたのがこの「スリープ」である。合唱と共に演奏する事も可能で、美しさと荘厳さを備えた楽曲。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0738/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0672/
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cdi-0033/

●セレブレイト/清水大輔
 Celebrate/Daisuke Shimizu

【楽譜】スペースコーポレーション/バンドパワー
【演奏時間】約7分
【グレード】★★★★

最近、人気を博しつつある若手作曲家、清水大輔が2002年に自由音楽会のために作曲。吹奏楽演奏に関わるものにとって、親しみ易いメロディーとそれに絡む副旋律、明快なリズム、この曲は正に吹奏楽の楽しみそのもの。通常の演奏会はもちろん、コンクールの場においても、きっと楽しんで演奏できるであろう。

【参考音源】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1011/

◆最後に

 選曲というのは当事者にとって本当に悩みの多い問題です。(我々にしてもしかり)特にコンクールという競う場では、より良い作品を選びたいという気持ちの団体が多いでしょう。

 でも、背伸びし過ぎた選曲をした場合、どこかに無理がきて、演奏にこぎつけるまでに曲を消化しきれないだとか、通すだけで精一杯のため音楽が出来ていないとか、大きなリスクを背負う事が、えてして多いような気がします(やりたい事とやれる事はなかなか合致しないものです)。

 コンクールという場において基本的な事はもちろんですが各団体がそれぞれの状況を客観視し、その演奏に音楽も見える選曲をしていただきたいな、と思います。

 それから楽譜について一言。
 市販されている楽譜は、ぜひ購入しましょう!
 最近は大分少なくなりましたが、予算がないから買えないのでコピーをしてしまう、という話を耳にします。
 部活動における無許可のコピーは違法です。きちんと購入がなされないと作曲者も出版社も新しい楽譜を出せなくなります。売れないために絶版になっている名曲の楽譜も多いのです。作り手と演奏者の相互の関係を崩さないためにも、予算がないからではなく、みんなで協力して資金を出し合い購入する事 を心掛けましょう。


(2007.03.17)


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