吹奏楽マガジン バンドパワー 吹奏楽マガジン バンドパワー
BPセミナー/パーカッション
text:冨田 篤(打楽器奏者)
VOL.1 ジャンヌ・ダルク〜8つの打楽器群のための

演奏ポイントは、ここだ!


 冒頭のトムトム、2小節目のアインザッツを揃えるためにも、プレスト表記から受ける「速さ」だけを意識せず、正確なリズムと音の重さを充分に心がけてください。

 2小節目のシロフォン、他楽器が減衰する様と同調するために、時間的な取り決めはあえて設けず、各楽器の余韻をしっかり聴きながらdim&rit.を調整してみてください。

 5小節目からのウィンド・チャイムは、音数自体があまり多くない方がよいかと思います。秒速・3cmくらいのスピードで、薄くグリッサンドしてみてください。

 13小節目からの打楽器群は、トムトムとチャイムが軸です。11小節目のBDを合図に力強く始まりますが、12〜23小節目は冷静なダイナミックス構築が必要です。先の2パートによる、リズムを用いた「歌」ですので、合いの手や和声があまり突出しないバランスを構築してください。

 25小節目からのコンガのチューニングは、あまり高すぎない方がいいと思います。ティンパニを除く皮膜楽器の音程差は(低)BD>トムトム>コンガ>ボンゴ(高)となりますが、実際は、トムトム寄りのチューニングの方が、音色や全体のバランスが取り易いと思います。少し低めに、対の音程を4〜5度くらいに設定してみてください。

 33小節目から登場する4つのティンパニは、書いてあるダイナミクスの体感1・5倍くらい強めでも決して粗野には聴こえません。ティンパニを演奏しない鍵盤奏者に少し離れたところから聴いてもらい、ティンパニの応酬が演奏空間の中で轟くよう、調整してください。一応、スコア上で各音程を指定していますが、この戦いの場面に合った音程のチョイスであれば、任意で変えて頂いても構いません。

 66小節目からのラメントーソ、強弱の変化は極力表記しておりませんが、次の74小節目からのメロディをより深く沈めるためにも、このラメントーソの旋律から受けるイメージを、表情豊かに演奏してみてください。

 74小節目から打楽器群のアドリブ、基本的にはどんな形でもいいのですが、リズム的な要素を排し、テンポを感じさせない演奏が望ましいです。最後に、この曲はクロテイルをグロッケンに変えても可ですが、78・80小節目のC音は、出来ればクロテイルであることが望ましいです。
クロテイルがない場合、この78・80小節目は、フィンガーシンバルを硬質なマレットで奏してください。

【楽譜セットをBPショップで購入する】
■ジャンヌ・ダルク〜8つの打楽器群のための
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/en-00112/

(2009.11.27)


投稿・問い合わせメールはこちらをクリック 
bpmaster@bandpower.net

<<<前へ
吹奏楽マガジン バンドパワー
吹奏楽マガジン バンドパワー
吹奏楽マガジン バンドパワー
 
 
jasrac番号吹奏楽マガジン バンドパワー