吹奏楽マガジン バンドパワー 吹奏楽マガジン バンドパワー

VOL.6

 管楽器、それも我らがユーフォ吹きの仲間でも同じような例がありますよね。

 その中でも最も有名なのが、やはり「チャイルズ・ブラザーズ」。ロバートとニックという、ご兄弟で世界屈指のユーフォデュオ。今は弟ニックに変わり、ロバートが息子デイヴィットとブラザーズならぬ、“チャイルズ・ファミリー”でCDなんかも出ています。

 実は、この家族限定ユニットを超えるのが“グレイアム・ファミリー”でした。何と、おじいちゃん、お父さん、おじさん、そしてグレイアムさんその人もユーフォ吹きだった事が判明。「ユーフォの美味しい所、よく分かってるな」と常々感じていたのですが、やはりそうか・・・。

 2008年6月に大阪市音楽団の定期演奏会で世界初演され、同時に楽譜が発売されたユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に』の表紙に見える三人のバンドマンは、実はこのグレイアム・ファミリーなのです。
 
  もっとも、現在は、ご本人はユーフォは弟に譲り、コルネットを吹くんだそうです。

 「ところでグレイアム一家で、誰が一番上手なの?」と言う質問には、自信たっぷりに「当然僕に決まっているじゃないか。」との事でした。

 さて、今回のエントリー。このセミナー最年少奏者の登場です。大阪府の高校生、普段は学校の吹奏楽部でマーチングからコンサートまで幅広い活動をされています。


【演奏7】きよみさんの演奏
ケルトの夢 (ピーター・グレイアム)
(Peter Graham) Gramercy Music

<きよみさんのプロフィール>
【演奏者セミナー名】きよみさん
【職業】高校生
【年齢】16才
【ユーフォニアム歴】約4年
【使用楽器】ウィルソン
【マウスピース】

【演奏を聴いて/木村先生のアドバイス】

 落ち着いた音色、安定した音楽作りですね。音楽的に充実したアシストを得て、良い出来に仕上がりました。特に音程の乱れが殆ど感じられませんね。じつは「音程が良いこと」はとても素晴らしい事です。良い音程で音楽作りをするためには、良い呼吸や姿勢、適切なアンブシュア、基本的なソルフェージュの力などが備わっている事が必要です。つまり、総合的な力が充実しているというわけです。実際この演奏は高い技量を示しています。

 少しばかり、気のついたところを。

 落ち着いた太いサウンド、非常に良好です。ただ、もう一歩「明るさ」が欲しい所ですね。観客に音楽を伝えるには、明確さ、明瞭さ、明快さが必要です。みんな“明るい”という漢字を含んでいますね。更に明るく良く響くサウンドを目指してください。

 もう一つ、リップスラーの部分がやや不安定に感じました。この曲には、(速いものは出てきませんが、)ゆっくり確実に動かないといけないスラーがあります。4〜5、25、43小節目などがそうです。この場合、オーバー・アクションにならない事(動きすぎない事)が重要です。最低の動きで吹ける事。ヒントはマウスピースの練習にあります。歌う事、次にマウスピースでやってみること、を繰り返してみてください。また、「タンギングすれば、上手くできるのになぁ」と感じるような場合には、タンギングの際のアンブシュァを参考にして、それをなぞるようにスラーをかける練習をしてみてください。


 さて、このセミナー今回は、最年少「高校生」の登場となりました。シンプルな美しさが光りました。

 この事は音楽の魅力の大切な一つだと思います。

 セミナー開始以来、一般や大学生の方からのエントリーが続きましたが、中高生の皆さん、是非トライしてくださいね。また、各地に潜む「スーパー小学生」のご応募もお待ちしています。



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セミナー応募要項

【1】セミナーへのエントリーは無料です。何度でもチャレンジしてください。

【2】つぎの項目を必ず明記し、録音をBPまでお送りください。

・セミナーネーム(セミナーで使うご自身の名前です。お好きな名前を考えてください)
・本名(公開しません)
・住所(公開しません)
・電話番号(公開しません)
・メール・アドレス(公開しません)
・職業(学生の人は、“学生”と書いてください)
・年齢 or 学年
・ユーフォニアム演奏歴 or 年数
・使用楽器、マウスピース
・自己紹介(普段の活動など簡単にコメントしてください)

【3】録音の状態は問いませんが、必ずつぎのフォーマットでお送りください。

・カセット
・MD
・CD-R
・DAT

【4】演奏は、伴奏つきでも、無伴奏でも結構です。

【5】お送りいただいた録音は、原則としてお返ししません。返送が必要な場合は、エントリー時に“要返送”と明記してください。

■■セミナーの課題CD■■

【応募あて先】

(株)スペースコーポレーション・バンドパワー編集部
〒167-0042 東京都杉並区西荻北2-2-5(平野ビル)
「ユーフォニアム・セミナー」係
TEL:03-5932-0054 FAX:03-5932-6515

(2008.04.15)


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bpmaster@bandpower.net

講師:木村寛仁
(きむら ひろまさ/ Hiromasa Kimura) Euphonium

1963年、兵庫県川西市生まれ。ユーフォニアムを的場由季、三浦徹、室内楽を森下治郎の各氏に師事。大阪芸術大学演奏学科(ユーフォニアム専攻)を、グランプリを得て卒業。その後、米国、Dr.ブライアン・ボーマンの許で研鑚を積む。日本管打コンクール入選(1989)、世界ユーフォニアムテューバカンファレンス独奏コンクール第2位受賞(1990)などの栄誉にも浴し、在阪各オーケストラをはじめ、大阪市音楽団、東京佼成ウィンドオーケストラなどの客演奏者を務める傍ら、自身が主宰する大阪小バス倶楽部、ジャパンブラスコレクションのメンバーとして活動。ブリーズ・ブラス・バンドでは、1990年の発足時より10年間ソロ・ユーフォニアム奏者を務め、同バンドの欧州公演では、ソリストとして各地で好評を得た。日本管打コンクール(ユーフォニアム部門)ほか、各種音楽コンクールの審査員をつとめる。大阪音楽大学専任講師をへて、2007年、同大学准教授に就任。(使用楽器 : BESSON, BE2052-2)


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