◎「日本の未来を音楽を通じて幸せにしていこう!」という
各自衛隊員の意思が感じられるような演奏会だった
3月の第2日曜日に、サントリーホールで開催されました「陸・海・空自衛隊合同コンサート」に行って参りました。今回で10回目を迎えるとともに、防衛省移行後、初めての開催ということで、おめでたい事が重なった記念の演奏会となりました。演奏会は1日2回公演で、プログラムは陸・海・空各隊の単独演奏と、合同演奏と2部構成でした。
最初の演奏は、陸上自衛隊中央音楽隊で、国歌《君が代》の演奏に続いて、《喜歌劇「軽騎兵」序曲》が演奏されました。華々しいファンファーレと、力強く、そして時には繊細な響きや動きを持った素晴らしい演奏でした。また、クラリネットの美しいソロがメロディーを朗々と歌い上げていたのがとても印象的でした。
続いての演奏は、航空自衛隊航空中央音楽隊で、《交響組曲「機動戦士Zガンダム」より》が演奏されました。長生氏によって編曲されたこの作品は、今回の演奏会が吹奏楽版の初演でした。トゥッティの迫力あるサウンドだけでなく、ピアノを中心に室内楽的な響きの部分があるなど、ガンダム・ファンを始め、十分音楽を堪能できる演奏でした。
最後の演奏は、海上自衛隊東京音楽隊で、《歌劇「カルメン」より》が演奏されました。世界中で親しまれているこの作品と、海上自衛隊東京音楽隊のもつサウンドとが合っていて、とても素敵な演奏でした。特に3曲目のコーラングレーのソロのとても渋い演奏と、4曲目のTpソロの華やかな音色がとても印象的でした。
休憩を挟んで、陸・海・空合同演奏です。
曲目は、1959年の皇太子(今上天皇)ご成婚を記念して作曲された《祝典行進曲》に、グローフェ作曲の《ミシシッピ組曲》と、《歌劇「アイーダ」より“第2幕グラン・フィナーレ”》が演奏されました。それぞれの隊の演奏会には伺っておりますが、合同演奏は初めてだったので、視覚的に陸・海・空の制服が1つのステージに上がっているのが、少し不思議な光景に見えました。しかし演奏は、色・形の違いは制服だけで、「流石は自衛隊!」と感じさせる息の合った素晴らしい演奏でした。《祝典行進曲》は当時初演した隊が再演しているという事もあり、とても感慨深いものがありました。また、最後のアイーダは、バンダが中央・左右に配置されるなど、最初から最後まで迫力のある見事な演奏をされていました!
今日の演奏は、演奏会が10回目、防衛省移行の祝賀だけでなく、「これから日本の未来を音楽を通じて幸せにしていこう!」という各自衛隊員の意思が感じられるような、素晴らしい演奏でした!その熱意に応えるかの様に、客席からの沢山の拍手に包まれていました。それに応じてアンコールが演奏されましたが、時間の都合上、2曲だけで惜しまれつつ演奏会は閉じられました。
陸・海・空の音楽隊がこのように合同で演奏をする事は、3月のこの演奏会と、武道館で行われている11月の音楽祭のみだそうです。各隊の演奏を一度に聴く事ができるこの演奏会は、自衛隊ファンや吹奏楽ファンにはとても嬉しい企画・演奏会だと思いますので、これからも、ぜひとも続けていただきたいと思います!
○防衛省HP
http://www.mod.go.jp/
○陸上自衛隊中央音楽隊HP
http://www.mod.go.jp/gsdf/central/band.html
○海上自衛隊HP
http://www.mod.go.jp/msdf/
○航空自衛隊HP
http://www.mod.go.jp/asdf/
(2007.03.23)
■プログラム
〜第1部 単独演奏〜
陸上自衛隊中央音楽隊 指揮:2等陸佐 武田 晃
国歌「君が代」/林 広守 撰
喜歌劇「軽騎兵」序曲/F.v.スッペ(Arr.中橋 愛生)
航空自衛隊航空中央音楽隊 指揮:3等空佐 佐藤 義政
交響組曲「機動戦士Zガンダム」より(吹奏楽版初演)/三枝茂彰(Arr.長生
淳)
1.Zガンダムのテーマ
2.戦争と平和
3.恋人たち
海上自衛隊東京音楽隊 指揮:2等海佐 渡仲 郁夫
歌劇「カルメン」より/G.ビゼー(Arr.C.マカリスター)
1.第1幕への前奏曲
2.アラゴネーズ(第4幕への前奏曲)
3.ハバネラ
4.闘牛士の歌
〜第2部 陸・海・空合同演奏〜 指揮:1等陸佐 菅原 茂
祝典行進曲/團 伊玖磨
ミシシッピ組曲/F.グローフェ(Arr.1〜3:森田 一浩・4:瀬尾 宗利)
1.父なる河
2.ハックルベリー・フィン
3.過ぎしクレオールの日々
4.マルディ・グラ(懺悔火曜日)
歌劇「アイーダ」より“第2幕グラン・フィナーレ”/G.ヴェルディ(Arr.宗形
義浩)
司会:横井克裕(陸上自衛隊東部方面隊オピニオンリーダー)
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