コメント:広瀬勇人(作曲家)
新作「バベルの塔」の日本初演に立ち会う為、大阪市音楽団の「第93回定期演奏会」に行ってきました。
今回はコンクール等でも人気の高い作品が演奏される事もあり、中高生を中心に会場は超満員。注目度の高さが伺えました。
今回演奏された「バベルの塔」は、レメンス音楽院(ベルギー)の卒業作品の一つとして作曲。旧約聖書・創世記の一節を元に作曲し、師のヤン・ヴァンデルロースト氏に捧げられています。
世界初演は2006年9月、レメンス音楽院シンフォニックバンドと作曲者の指揮によって行われ、今回が日本初演となりました。
本番ではゲネプロにも増して、集中力の途切れない大変な熱演でした。時に情感豊かに、時に荒々しく、曲の持ち味を十二分に発揮した、大変素晴らしい演奏でした。
何よりも、指揮者の秋山先生と演奏している団員の皆様の確かな「信頼関係」の様なものが伝わってきました。これからも数多くの名演を残されて行く事でしょう
なお、大阪市音のこれまでの定期演奏会と同様、当日の演奏はオクタヴィア社より後日発売されるとの事です。どの様な録音となるか、今から聴くのがとても楽しみです。
■プログラム
1. 喜歌劇「微笑みの国」セレクション F.レハール 作曲 / 鈴木 英史
編曲
2. バベルの塔 (本邦初演) 広瀬 勇人 作曲
1. バベルの塔
2. 東方からの移住者
3. 塔の建設
4. 希望
5. 神の危惧
6. 混乱
7. 離散
3. マゼランの未知なる大陸への挑戦 樽屋 雅徳 作曲
(休憩)
4. 歌劇「ばらの騎士」から組曲 R.シュトラウス 作曲 / 酒井 格
編曲
5. ハックルベリー・フィン組曲 作品33 F.チェザリーニ 作曲
〈マーク・トウェイン作の4つのシーン〉
1. けだるい町
2. ジム
3. 王と公爵
4. ハックルベリーズ・ラグ
(2006.12.01) |