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【レポート】

台風直下、アットホームな音楽を聴かせた木村寛仁(Euph)、
菅沼真一(Tp)のジョイント・リサイタル - 風流音(フロウ)Vol.3

レポート:樋口幸弘 (ウィンド・ナビゲーター)

 2011年9月3日(土)、関西で活躍中のユーフォニアムの木村寛仁とトランペットの菅沼真一が、兵庫県川西市の“みつなかホール・文化サロン”においてジョイント・リサイタルを開催した。

 “風”“流”“音”と書いて“フロウ”と呼ぶ、おしゃれなネーミングのリサイタルも、今回で数えて3回目。

 その名のように、ゆったりと流れる時間の中でソロを愉しむ好企画だが、折りしも関西地方はリサイタル前日から大型台風12号の厚い雲の下で暴風が吹き荒れる最悪のコンディション。各地に警報が出され開催すら危ぶまれたが、関係者の日頃の行ないの良さ(!?)が天に通じたのか、リサイタルがはじまる少し前から終了まで、近畿中部はすっぽりと大きな台風の目に中に!

 悪天候をおして(なかには“命がけ”と思われるエリアからも)会場に集まった多くのファンに支えられながら、木村と菅沼がそれぞれ4曲のソロを交互に披露。アンコールの順も2人のジャンケンで決まるなど、会場を大いに沸かせながらの、とてもアットホームなリサイタルとなった。

 プログラムの中で、とくに聴衆のハートをとらえたのは、さる6月25日に亡くなったゴフ・リチャーズへの追悼の意も込めて演奏された木村独奏の「ミッドナイト・ユーフォニアム」で、よく見ると、楽譜の表紙には、1999年共演時の作曲者の自筆サインが見え隠れ。天国に届けとばかりのハートフルな演奏は、この日の白眉となった。

 当然、この曲が入った木村4枚目のCDも飛ぶように売れ、1枚を残して完売という人気ぶり。 回数を重ねるほど、内容充実が光る“風流音”。   
 次回はどんな音楽を聴かせてくれるだろうか。本当に楽しみだ! 

■風流音(フロウ)Vol.3

【出演】
菅沼真一(トランペット)(*)
木村寛仁(ユーフォニアム)(**)
三浦槙子(ピアノ)

【曲目】
○ハーレクイン(フィリップ・スパーク)(**)
○伝説(ジョルジュ・エネスコ)(*)
○ホーリー・ウェル(ピーター・グレイアム)(**)
○コルネットのための独奏曲第1番(ジョルジュ・ユー)(*)
○ユーフォニアム協奏曲(ジョーゼフ・ホロヴィッツ)(**)
○演奏会用小品(アンドレ・シャイユー)(*)
○ミッドナイト・ユーフォニアム(ゴフ・リチャーズ)(**)
○霧の乙女(ハーバート・L・クラーク)(*)

◎木村寛仁のソロCDをチェックする

■グローリアス・ヴェンチャーズ〜ピーター・グレイアム作品集
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1079/

■流れゆく時間の中を・・・
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1438/

■パントマイム〜フィリップ・スパーク作品集
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2110/

■ミッドナイト・ユーフォニアム
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2324/

(C)2011、樋口幸弘 (ウィンド・ナビゲーター)

(2011.09.07)

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