吹奏楽マガジン バンドパワー 吹奏楽マガジン バンドパワー

【レポート】
東京消防庁音楽隊 33回定期演奏会

日時:2011年7月16日(土)14:00〜
会場:東京・武蔵野市民文化会館
レポート:BP編集部

★ほのぼのと、家族や友人たちと誰もが気楽に楽しめる
これこそ、演奏会の原点かも!

 自衛隊をはじめ、この手の音楽隊の演奏会って、無料なんだけどチケットが応募制で、
固定ファンも多いため、なかなか聴きに行く機会が少ないのですが、今回はたまたま招待券をいただいたので、さっそく出かけてみました。

 この春から、隊長には元杉並高校吹奏楽部で指揮&指導者として活躍していた五十嵐清さんが就任。これまでいくつものアマチュア団体をトップクラスのバンドに育ててきた人だけに、プロを相手に、今度はどんな演奏を聴かせてくれるのか、興味津々でした。

 演奏会はイギリスの人気作曲家、フィリップ・スパークが3月に起きた地震と津波による被災者たちのために祈りを込めて作曲した「陽はまた昇る」でスタート。
この作品は、今、日本中のバンドが「被災地の復興」を願いながら連日演奏されている曲でもあり、消防庁音楽隊の演奏も、そんな想いが会場の隅々にまで伝わる、実に暖かい響きでした。

 その後、スーザの「海を越える握手」やグレンジャーの「デリー地方のアイルランド民謡」、ハチャトゥリアンの「ガイーヌ」と、普段、吹奏楽を聴かない人でも、1度は耳にしたことのある有名なナンバーが続きます。

 ディープな吹奏楽ファンからみれば、あまりにもオーソドックスな内容(笑)ではあるけれど、この日、会場に集まったお客さんたちの顔を見れば、それも納得。ほとんどが年配の方や、家族連れが多いので、「どこかで聴いたことのあるメロディー」が生の演奏で聴ける、こんなプログラムが、まさにぴったし!なんでしょうね。

 実際、「ガイーヌ」の剣の舞が演奏され始めた途端、観客から「ほら、この曲、あの有名なクラシックの・・・」とか、「知ってる、知ってる、聴いたことある・・・」みたいな声と共に、みんなノリノリで、手拍子を交えて大喜び!

 そんな光景を目にすると、なんか、久しく忘れてた、音楽の楽しみ方の原点を思い出した気分でした。そう、そう、これ、これ、音楽は理屈じゃなくて、心で楽しむもの、体が勝手に反応しちゃうものなんだよね! なんだか、久しぶりに「ほのぼの」とした演奏会に出会えて、ラッキーって感じ。幸せな時間でしたね。

 そうそう、この日は、オカリナ奏者の大沢聡さん(その世界では超有名な人らしい)が
ゲストで登場して、「おくりびとのテーマ」や「A列車で行こう」「チャルダッシュ」などをバンドと共演したんですが、これがもう、めちゃめちゃテクニシャン&音楽的な演奏で
今までオカリナに対して持っていた「ヒーリング系の楽器?」というイメージが「超アグレッシヴなソロ楽器」というイメージに変わってしまいました。

 いやー、凄かった! 面白かった! YouTubeで「大沢聡」と検索すれば、こんな映像がいろいろと出てきますんで、興味のある人はぜひ、聴いてみてください!


 後半は各消防署に勤務する女性職員たちで結成されたカラーガーズ隊も登場。バンドが演奏する「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ジュピター」などの音楽に合わせて華麗なステップと演技を披露! 会場一杯のお客さんを大いにわかせていました。

 東京消防庁音楽隊では、毎年6月から10月まで東京日比谷公園で行っている金曜コンサートをはじめ、様々な場所で演奏活動を行っているので、そんな情報なども定期的に紹介していこうと思いますので、楽しみにしててくださいね。

■東京消防庁音楽隊 公式HP
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-ongtai/index.html

(2011.07.23)

吹奏楽マガジン バンドパワー
吹奏楽マガジン バンドパワー
吹奏楽マガジン バンドパワー
 
jasrac番号吹奏楽マガジン バンドパワー