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【レポート】

ブノア・ムーラン/上野信一&フォニックス・レフレクション
日時:2011年7月1日(金)19:00開演
場所:東京・セシオン杉並
レポート:小野寺エリー(BP特派員)

★新しい打楽器サウンドがココに上陸した!

 2011年7月1日(金)、セシオン杉並にて『ブノア・ムーラン/上野信一&フォニックス・レフレクション』が新しい打楽器アンサンブルを聴かせた。

 ブノア・ムーランはフランス共和国ストラスブール近くのマルコーに生まれ、幼少の頃からピアノを学びギターも弾いた。兄の影響で“キーボード・パーカッション”に魅かれ、ストラスブール国立音楽院に入学。その時のクラスメイトが日本の打楽器奏者・上野信一である。ただ今プログレッシブ・サイケデリックロック系バンド「ex-GONG」のビブラフォン奏者として活躍、クラシック音楽からも離れることなく、フランス・ベルギー・ドイツではソロ・マリンバのコンサートなども開催している。

 さて、演奏会場に入るとそこは単なる「打楽器アンサンブル」のセッティングではなく、電子楽器、アンプも並んでおり、「新時代の打楽器ライブ・ショー」であった。

 楽器はフロントにマリンバ4台、ビブラフォン2台、電子鍵盤打楽器・グロッケンシュピール・シロフォン・チャイムが各1台ずつ。中段にティンパニ中心にエレキギター、キーボード3セット。上段にはドラム2セット、コンガ・ボンゴ・ジャンベ・ゴング・ティンバレス・サスペンダーシンバル・ウインドチャイム・貝殻のチャイム、その他小物類が所狭しと並んでいる。

 第1部は上野信一&フォニックス・レフレクションの演奏で、お客様をお出迎え。衣装も鮮やかでとても聴き心地の良いグルーブ感が一気に会場を盛り上げた。
その後、ムーランがステージに呼ばれ、熱いハグをかわす2人。音楽院時代のクラスメイト・上野信一との共演ということで、その仕草や会話から、喜びを隠しきれない様子が伝わってきた。

 最初にムーランがマリンバ・ソロで演奏した曲は、自身が作曲した「チカミ」。この曲はもともと孫のために書いた曲だが、この度日本で起こった「東日本大震災」の被害にあった方々、また新しい命の誕生や子供たちへ贈る曲として演奏された。ムーランの1つ1つ優しくて響く繊細な音が、心に光を灯してくれるかのようだった。

 第2部はムーランと上野信一、衣装替えをしたフォニックス・レフレクションにエレキ・ギタリスト高橋誠、マリンバ・SINSKE、さらにキーボード加藤忠崇も参加して「プログレッシブ」な曲が演奏された。

 今回はムーランのニューアルバムから2曲「Wasabi Time」「Rocking Roller」、そしてカルロス・サンタナの「Jin-Go-Lo-Ba」他2曲を演奏。夏本番!という感じで、どれも心も体も踊る曲である。マリンバとエレキ・ギターのサウンド、チャイムとエレキ・ギターのサウンドが斬新で、意外にも相性がよく、クールでかっこいいサウンドになることが新発見だった。
演奏会に来ていた観客たちも、今まで吹奏楽では出会えなかった音に驚きを隠しきれない感じではあったが、演奏後は会場中が大きな拍手に包まれ、未体験の新しいサウンドを心から楽しんでいた。

 ブノア・ムーラン来日ツアーはセシオン杉並を皮切りに東京、名古屋(7/5、7/10)でも開催される。新しい打楽器の響きとサウンドに出逢えた…まだまだ打楽器の可能性が広がる期待を持たせてくれるエキサイティングな演奏会だった。

◎ブノア・ムーラン その他のライブ情報
http://www.usakuma-records.jp

<この日の演奏曲目>
第1部
・Knock&Click
・On The Country Road
・Omphalo Cetric Lecture
・チカミ<ブノア・ムーラン・マリンバソロ>
・Wish Good Speed
第2部
・Crosscurrents
・Wasabi Time
・Rocking Roller
・Say No More
・Jin-Go-Lo-Ba

(2011.07.04)

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