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【話題曲】

怒涛の初演大成功!!

ファンのハートを鷲づかみにした
清水大輔『ジャスパー〜夢へのナビゲーター!』

Text.:樋口幸弘 (ウィンド・ナビゲーター)


 2010年4月29日(祝)、大阪国際交流センターで催された大阪市音楽団恒例の「吹奏楽フェスタ2010」は、関西のみならず日本全国からも多数の吹奏楽ファンがつめかける、とてもアツいイベントだった。

 中でも注目を集めたのは、直前の4月15日に全国発売されたCD「ニュー・ウィンド・レパートリー2010」にアルバム・タイトル曲として収録された清水大輔の『ジャスパー〜夢へのナビゲーター!』のパブリックな世界初演!!

 夢を叶えるために必要な‘勇気’や‘希望’を与えてくれるパワー・ストーン「ジャスパー」を曲名とするこの曲は、前年のCD「ニュー・ウィンド・レパートリー2009」に収録された『きっと答えは見つかる』の演奏への感謝もこめて作曲されたブリリアントなニュー・ピースだ。

 曲は、 輝かしいハーモニーとスピード感覚あふれる主部、ハートに響くのびやかなテーマが歌われる中間部、そして再現部という、急-緩-急のスタイルで書かれ、サブ・タイトルの“夢へのナビゲーター!”というイメージが実にピッタリとくる雰囲気をもつ。

 そして、2月8日、大阪府・河内長野市立文化会館ラブリーホールで行なわれたレコーディング・セッションでも、吉田行地指揮の市音を本気モードへと駆り立てたこの作品は、大方の予想どおり、CD発売と同時に話題急沸騰!!

 この日の吹奏楽フェスタでは、そのナマ演奏が聴けるとあって、プログラム開始とともに場内にソワソワ・モードが漂う。

 そして、お待ちかね。作曲家を客席に迎え、満場の聴衆を前に行なわれた『ジャスパー』の初演も、気合充実のスーパー・パフォーマンスとなった。

 初演指揮者は新田ユリ。当然のことながら、吉田行地指揮のCDとはテンポなど若干違うが、オープニングから、いかにもナマのライヴならではと思わせる充実のサウンドが場内に響き渡る! 今日の市音は本当にいい音している!

 作品の一人歩きが始まる瞬間というのは、まさにこういう時のことを言うのだろう。

 エンディングの響きが消えるのと同時に湧き上がった暖かい拍手は、まさに新しい作品の門出を祝うようだった。口々に「おめでとう」と言っているように!

 その嵐のような拍手の中、ステージに招き上げられ、客席へと戻った作曲者を待ち受けていたのは、即席で始まった、200名は軽く超えようかと思える怒涛のサイン大会だった。みんな列を作って順番を待っていたが、この人気は本当にすごい!

 終演後、作曲者にこの日の演奏の印象を訊ねると、『すごい演奏でした』と、手短かだがストレートな返答。まさにお世辞抜き。それ以上の言葉など必要としない、充実した瞬間がそこにあった。

 日本のウィンド・ミュージックは、未来に向かい、今まさに新しい扉を開こうとしている。

 ブラボー、清水大輔! ブラボー、大阪市音楽団!

(2010.05.10)

(C)2010、樋口幸弘/Yukihiro Higuchi


◎清水大輔『ジャスパー 〜夢へのナビゲーター!』の楽譜セットをチェックする。

■ジャスパー 〜夢へのナビゲーター!
JASPER 〜A Navigator to the Dreams!(楽譜セット)


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/set-8920/

◎清水大輔『ジャスパー 〜夢へのナビゲーター!』の入ったCDをチェックする

■ニュー・ウィンド・レパートリー2010「ジャスパー」/大阪市音楽団


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2056/


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