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【レポート】

イングリッシュ・ナショナルズ・ブラスバンド・チャンピオンシップス

〜ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2010、
ブラックダイクがイングランド代表に決定〜

日時:2009年6月27日 10:45〜
会場:ギルドホール(英国プレストン)
レポート:多田宏江(Hammonds Saltaire Band)


 イギリスのブラスバンドシーズンの1年を締めくくる、イングリッシュ・ナショナルズがプレストンで開催されました。この大会の優勝団体は、ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2010にイングランド代表として出場する権利が与えられます。今年の出場団体は14団体。ヨーロピアン・ブラスバンド選手権、参加出場をかけた1つの席をめぐって、会場は白熱した空気に包まれました。

 イングリッシュ・ナショナルズ、今年の課題曲はブラック・ダイクの打楽器奏者ポール・ロヴァト・クーパー氏の新曲「Within Blue Empires」。この曲はグラハム・テイラー氏がクーパー氏に作曲を委託して作られたもので、テイラー氏のカナダでのホエールウォッチング体験をもとにしたストーリーが作品の原型になっています。演奏の途中で鯨の声をCDで流したり、マウスピースを逆にして息を送り込むことにより、楽器のベルから水しぶきのような効果音を出す指示があったり、複雑な各パートのリズム、アイディアの斬新さから、棄権する団体が現れたりと、コンテスト前から色々な意味で注目を集めていました。

 この曲について、1970年代ブラック・ダイクの指揮をしていたメージャー・ピーター・パークス氏はコンテストの審査結果を含む閉会式で「ブラスバンドの常識を変える曲、ブラスバンド作品を新しいステップへ導く曲」と称え、ブラスバンド作品の新しい時代の到来を感じる大会になりました。

 コンテストの結果、上位5団体は以下の通りです。

1. Black Dyke (指揮Dr Nicholas Childs)
2. Hepworth (Cookson Homes) (指揮Ian Porthouse)
3. Fodens (指揮Garry Cutt)
4. Brighouse and Rastrick (指揮Allan Withington)
5. Leyland (指揮Jason Katsikaris)

 これにより、作曲者の所属バンド、ブラック・ダイクがヨーロピアン・ブラスバンド選手権2010に出場することが決定。会場には翌日出産予定日(!?) の作曲者の奥様もいらして、公私共に幸せいっぱいの作曲者は、ステージから奥様にこれまで支えてきてくれたことへの感謝の気持ちとを伝えていました。

日本人プレイヤーの活躍

課題曲のオープニングは、バリトンのソロから始まります。3位となったフォーデンスで活躍する日本人プレイヤー稲葉さんの素晴らしいソロに、会場中が引き込まれていました。

右:「Within Blue Empires」作曲者ポール・ロヴァト・クーパー氏
左:フォーデンス・ソロ・バリトン奏者、稲葉さん

■ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2008/
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■ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2008/
Highlights from the European Brass Band Championships 2008【CD2枚組】

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■優勝したブラック・ダイクのCD >>>

■3位のフォーデンスのCD >>>

(2009.07.08)

 
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