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【CD】

地獄の踊り
ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団/イヴ・セヘルス(指揮)

Danzas Del Infierno

★『ガリア戦記』で、一躍、“時代の寵児”となった
バルト・ピクールの問題作『地獄の踊り』収録。
これは、ちょっとスゴイぞ! 必聴盤。
 

  ベルギー国王のプライベート楽団として誕生し、現在、ヨーロッパ随一とも謳われるスーパー・ウィンド・オーケストラ、“ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団”が、『ガリア戦記』などで注目を集める奇才バルト・ピクールの注目作『地獄の踊り』など、同国の出版社ベリアートから出版されているオリジナル作品5曲を収録したすばらしいアルバムです。

 指揮は、ノルベール・ノジの退任後、空席のままとなっていた注目の首席指揮者のポストについたイヴ・セヘルスと、自作品のタクトをとった作曲家のフレデリック・デフレースのふたりが当たっています。

 CDは、日本でも超人気のベルト・アッペルモントの『オーケストラに会おう』で幕開けます。ウィンド・オーケストラで使われる楽器をつぎつぎと紹介するという趣向の音楽で、ファンファーレの導入のあと、まずフルートとダブル・リードにコントラバスを加えたグループが登場し、つづいて、サクソフォンとクラリネット、さらに金管楽器、最後にピアノ、打楽器、ハープの紹介へと続きます。もし、独自にナレーションを加えて演奏するならば、おもしろいコンサート・アイテムになるかも知れません。

 2曲目のレナールトスの『ファベラ』は、このCDの隠れ目玉とも言うべき曲のひとつです。近年、フランスの印象派音楽に通じる作風に傾倒しているレナールトスが創り出した傑作と呼べる作品で、木管楽器を中心とした楽器群が織り成すハーモニーの美しさは、昨今のオリジナルにない、甘美な世界に我々を誘います。要注目の一曲と言えそうです!

 アムステルダム生まれのフレデリック・デフレースが、自作品を指揮した3曲目『シンフォニック・バンドのための3つのワルツ』、4曲目『パッセージュ』の2曲は、ヨーロッパのクラシック音楽の伝統から生み出されたとてもシンフォニックな作品です。しっとりと優雅に、ウィンド・オリジナルの極上の音楽の世界を愉しませてくれます。

 そして、アルバムのラストを飾るのが、『交響曲第0番』や『ガリア戦記』で、一躍、“時代の寵児”となったバルト・ピクールの問題作『地獄の踊り』です。

 “地獄の悪魔”を描いた作曲者の想像上の映画(実在しない)からスコアリングした作品ということで、“悪魔のダンスホール”“悪魔のタンゴ”“インテルメッツォ”“悪魔のワルツ”“悪魔のカンカン”とネーミングされた変化に富んだ5つの楽章からなります。

 CDのタイトルとなっただけに、明らかに他の収録作品のタッチとは一線を画し、異彩を放っています。オーケストレーションの斬新さだけでなく、1曲目の“悪魔のダンスホール”の後半で現れるオフ・ステージからの“悪魔の声”(スコアには、フェルマータの上に、voice off lot of reverb, delay andd surround effect; WELCOME と書かれている)や、5曲目のラスト近くで現れるベートーヴェンの交響曲『運命』の動機など、聴くものを惹きつけるアイデアにも事欠きません。

 このCD最大の注目作、そして問題作です!!!!!!

 既存のワクにとらわれずに創作活動をつづけるピクール。『交響曲第0番』や『ガリア戦記』で、その魅力にはまった人も、まだその存在を知らない人にも、ぜひ聴いていただきたい作品です!

 演奏のクオリティは折り紙つき!! これは必聴盤です!!!!

ベルギー・ギィデのCDに、また1枚、ものすごいアルバムが加わった印象です!!

【ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団】
1832年、国王レオポールのプライベートな楽団として誕生したシンフォニック・バンドで、その範をフランスのギャルド・レピュブリケーヌに求めている。22名編成のトランペット隊を含めると、合計109名の音楽家が在籍している。ヨーロッパを代表する吹奏楽団の1つであり、レコード各社から数多くのレコード、CDが発売されている。イヴォン・デュセーヌ、ノルベール・ノジにつづき、2006年、イヴ・セヘルスが首席指揮者に就任した。


■地獄の踊り/Danzas Del Infierno/
  ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団/イヴ・セヘルス(指揮)

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1613/

【演奏団体】
ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団(Royal Band Of The Belgian Guides)

【指揮者】イヴ・セヘルス(Yves Segers)
        フレデリック・デフレース(Frederic Devreese)

【発売元】 ベリアート (Beriato)


【収録曲】

1. オーケストラに会おう/ベルト・アッペルモント【7:31】
   Meet The Orchestra/Bert Appermont

2. ファベラ/ヴォウター・レナールトス【14:03】
   Fabella/Wouter Lenaerts

3. シンフォニック・バンドのための3つのワルツ/フレデリック・デフレース【12:53】
   Three Waltzes For Symphonic Band/Frederic Devreese
   I)最初のワルツ First Waltz【3:05】
   II)ロマンティック・ワルツ Romantic Waltz【3:30】
   III)神聖なワルツ Valse Sacree【6:18】

4. パッセージュ/フレデリック・デフレース【11:42】
   Passage/Frederic Devreese

5. 地獄の踊り/バルト・ピクール【15:02】
   Danzas Del Infierno/Bart Picqueur
   I)悪魔のダンスホール The Devil's Dance Hall【5:15】
   II)悪魔のタンゴ The Devil's Tango【2:36】
   III)インテルメッツォ Intermezzo【1:15】
   IV)悪魔のワルツ The Devil's Waltz【3:32】
   V)悪魔のカンカン The Devil's Can Can【2:24】

 

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http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1613/

(2008.08.26)


 
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