世界にはUSエアフォース・バンドをはじめ、US海兵隊バンド、ベルギーギィデなど、世界最高といわれる吹奏楽団がいくつかあるんですが、その中でも今回久々に来日公演を行う「パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団」は特別な存在で、たぶん、40代以上の吹奏楽ファンにとっては、憧れを通り越して、神の領域にあるバンドなんじゃないかと思うよね。
というのも、ギャルドが日本に初来日したのが1961年なんですが、その当時、日本の吹奏楽といえばマーチを中心とした俗にいうズンチャカ系の音楽を演奏することが多かったんですが、この時のギャルドの演奏はラヴェルやビゼー、レスピーギなどクラシックの名曲を、オケもびっくりするような洗練された響きと、吹奏楽ならではの迫力サウンドで聴かせたわけ。
当然、吹奏楽でそんな音楽が聴けるなんて誰も想像してなかったもんだから、会場に来てたお客さんはビックラ仰天! 「吹奏楽の未来を見た! 聴いた!」ってなもんで、その話題が日本中を駆け巡り、その後、この「ギャルドの演奏をお手本」に、日本の吹奏楽が発展してきた・・・という流れがあるわけなんですよ(一部、誇張しすぎもあり・・・笑)
ちなみに、この1961年のギャルド初来日公演の模様が、今年(2007年)の春にNHK-FMで放送された吹奏楽特番の中で紹介されたんですが この放送で初めてギャルドを聴いたっていう若い人も多かったんじゃない?(聴きそびれた人は、エアチェックした聴かせてもらったらいいよ)
そんなわけで、この伝説のパリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団が、間もなく日本にやってきて、生で演奏を聴かせてくれるってんだから、興奮しないわけにはいかないよね。
日本での公演日程は下記のとおり。プログラムや料金などは招聘元の「ジャパンアーツ」ホームページでチェックできるので、そちらをどうぞ!
【問い合わせ・公演詳細・チケット申し込み】ジャパンアーツ
http://www.japanarts.co.jp/
【全国公演日程】
11月 1日(木)鹿児島県文化センター 099-223-4221
11月 2日(金)姫路市文化センター 079-298-8015
11月 3日(土)東京国際フォーラムホールA 03-3499-8090
11月 4日(日)名古屋国際会議場センチュリーホール 052-221-1319
11月 6日(火)東京オペラシティコンサートホール 03-3499-8090
11月 7日(水)昭和女子大学・人見記念講堂(学校公演)
11月 8日(木)聖徳大学・川並記念講堂
(学校公演・マネジメント・菊池音楽事務所)
11月 9日(金)武蔵野市民会館 0422-54-2011
11月11日(日)よこすか芸術劇場 046-828-1602
主催者の方から「今回の演奏会の聴きどころ」などの資料ももらったので、合わせて紹介しておきますね。
■遂に実現、ギャルド・レピュブリケーヌ…6年ぶりの来日公演!
97年から第10代楽長(首席指揮者)を務めるフランソワ・ブーランジェはパリ音楽院でピアノ、オルガン、打楽器を学び、ジュネーヴ国際コンクールで打楽器奏者として入賞、指揮ではブザンソン国際指揮者コンクールで第3位に入賞しており、パリ・オペラ座管弦楽団ほかを指揮してきた実力者です。
ブーランジェは、ギャルドの黄金時代を築いたパレス楽長(在籍期間1893〜1910)[フランス吹奏楽の規範となる大著「吹奏楽法」を著し、セント・ルイスで行なわれた万国博や、北米・欧州演奏旅行で絶賛を浴びた名楽長]時代に確立されたギャルドのシンフォニックなサウンドを蘇らせたいという意思を熱く語っており、就任10年を迎えるブーランジェが"誇り高いギャルドの団員たち"と描き出す「薫り高いギャルドの響き」に注目したいと思います。
今回の来日公演は、これまでのギャルドならではのプログラムに加えて、新しい注目のレパートリーがふんだんに加わり、またトランペットの名手ナカリャコフを迎えたプログラムなど、6年の沈黙を吹き飛ばすかのような、多彩なプログラムが予定されています。
プッチーニの歌劇「トゥーランドット」のセレクション、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲、ビゼーのカルメン、ボレロの演奏される11月3日(祝)[会場:東京国際フォーラム
ホールA]は、「文化の日」の祝日に相応しく、"吹奏楽の祭典"と呼びたいくらいの盛りだくさんの、"ギャルドの魅力が凝縮された"プログラムと言えるでしょう。
特に「トゥーランドット」のセレクションは、今回の日本公演のために、首席指揮者ブーランジェ自ら選曲、編曲したもので、「トゥーランドット」の極彩色の旋律とハーモニーが名門ギャルドとブーランジェによってどのように描き出されるのか、いやがうえにも期待が高まる所です。
また、R.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」、バルトークの「舞踏組曲」など、名曲・大曲がこちらもズラリと並ぶ11月6日(火)[会場:東京オペラシティ]は、トランペットの名手ナカリャコフを迎えて独奏トランペットと吹奏楽による、ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」も演奏されます。
「ラプソディー・イン・ブルー」は独奏ピアノと管弦楽のために作曲されたこの作品ですが、今回はリリカルな独奏トランペットとガーシュインの魅力が見事に融合した、魅力的な編曲でお楽しみいただきます。
ドビュッシー、ラヴェル、ベルリオーズ等の大作曲家達たちが賛辞を惜しまなかったフランスの誇り高い管楽器演奏の演奏を今に伝えるギャルドの久々の来日公演に、是非ご期待ください。
【問い合わせ・公演詳細・チケット申し込み】ジャパンアーツ
http://www.japanarts.co.jp/