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Vol.1 まずはアメリカの軍楽隊について勉強しよう!  Vol.2 マリン・バンドほど吹奏楽にこだわっているバンドはない!
Vol.3 吹奏楽はマーチを演奏するために創られた 
アメリカ海兵隊バンドって、何だ!?
〜About “The President's Own” United States Marine Band


Vol.3 吹奏楽はマーチを演奏するために創られた  文:狩野伸行
 この3話を書いていて、このまま書き進めて良いのだろうかと、非常に悩んでたのです。ひょっとしたら今ある吹奏楽の形態を全く否定する文章になるような気がして、ペンが止まったのです。しかし、軍楽隊・吹奏楽を語るには避けて通れない道と判断し、書くことにしたのです(なんて勝手な)。
 前置きが長くなりましたが、今回書きたいことは「吹奏楽部は文化系か体育会系か」というお話。
 ほとんどの学校では吹奏楽部は文化系で扱われているのではないでしょうか? 音楽という「文化」活動に取り組む団体として捉えられているのでしょう。だが、それならばなぜ、卒業式や体育祭などの式典には全て参加しているのでしょうか。僕はこれについて疑問を持つのです、変じゃないですか?
 また、マーチングなどを中心として体育会系で扱われている団体もあるでしょう。ですが、体育会は基本的に点数を入れたり、記録に挑戦したりする「競技」が中心となります。その様な活動を中心としているのでしょうか? 現状は「音楽」という文化活動を中心に、コンテストなどの「競技」的な活動にも参加し、更に学校の「式典」を受け持つというところでしょう。たとえ音楽クラブが他にあっても、ほとんどの式典はバンドが受け持つ。これはどうしてでしょう。答えは簡単、吹奏楽部はどちらでもないからです。
 では、吹奏楽部とは何なのか? これは、応援団が一番形態として近いと思うのです。愛校心、愛国心を鼓舞し、大事な儀式を受け持ち、緊急時は武力を使うこともいとわない。どうです。リーダー部やチアなども含む応援団が一番吹奏楽の形態では国際的であると言えるのです。ところがどうして無理やり「文化系」に押しやられているのでしょうか? 「クラブ活動」という日本独自のシステム以外にも、独特の問題があるのです。それは歴史上、近代に入ってからの問題ではなく、これは日本が1000年以上悩まされている「穢(けが)れ」思想であると思います。次回はそのことについて少し触れてみたいです。


3.Marine Bandの特徴……演奏編 前編

▲John Philip Sousa
 いよいよお待ちかねの演奏編です。前回触れた編成の話も、全てこの演奏編のためと言っても過言ではないでしょう。マリンバンドの特徴は、その比類なき明るいサウンドと、軽快なリズム・セクションです。初めてそのサウンドを聴いた時、どのような練習をすればそういった明るい音を出せるのか、気になったものです。その謎は今でも解けてはいませんが…。
 他の音楽形態と比べて吹奏楽の魅力って何でしょう? 弦・管・打が織り成すオーケストレーションが美しい管弦楽団。独特のリズムと歌いまわしで魅せるジャズバンド。ソリストの力が絶妙のセッションを奏でる歌謡曲。どんな演奏形態にも特徴がありますが、吹奏楽において、それは軽やかなリズムと明るいサウンドだと思うのです。特にそれはマーチを演奏した時に最も光るものです。明るく輝くトランペットの響きと、スネアドラムの絶妙の刻みがまさに絶妙のブレンドを醸し出すのです。そう、マリンバンドのマーチこそ真の吹奏楽の姿、と言い切っても言い過ぎではないでしょう。 
 マーチ、マーチ、マーチ、マーチ…おっさん連中はいつも馬鹿の一つ覚えの様にそう吠える。僕も以前までそう思っていたのです。そう、このマリンのサウンドに出会うまでは…。
 今まで皆さんはどのような演奏で、感動を覚えましたか。コンクールで難曲の演奏? プロのバンドの斬新的なサウンド? では、スーザのマーチで震えが止まらなくなったことは…そんな衝撃を、僕はこのバンドに感じさせられたのです。
 僕が初めてマリンバンドの演奏を聴いた時、「ワシントンポスト」の導入(ユニゾンが爆発!!)で動けなくなり、「海を越える握手」のトロンボーン(音色が最高!!)に熱狂し、「忠誠」のトランペット(…感無量…)でイヤホンを落してしまったのです。これだけは、どんなに言葉を用いても説明できません。聴いてください。聴いてください。聴いてください。青空の下、はつらつとした気分で奏でる音楽、爽やかなそよ風、それこそまさにマリンバンドのマーチです。素晴らしき、吹奏楽!!万歳!!(……以下自主規制……)パワーハウスのラインナップにも間違いなく取り上げられるでしょうし、その気になれば日本での入手も可能です。調べてみてください。
 マリンバンドのマーチを聴くと、吹奏楽はマーチを演奏するために創られたということが納得できるはず。オーケストラのアレンジ物などはまるで、弦楽四重奏で演歌を演奏するぐらいの違和感を覚えるのです。(それはそれで良いものかもしれない…無責任な)。しかしながら、このマーチを演奏することに最高の演奏能力が、実は面白い現象を起こしてしまうのです。パワーハウスから発売されている音源を聴いて頂いた人はなんとなくわかると思いますが、次回はこの面白い現象について書いてみたい。


狩野伸行

表向きは単なる学生だが、その実態は●●●(今は秘密)。10年後には間違いなく日本の吹奏楽をしょって立つ男になるはず。要注目である!
詳しくは⇒http://www.ky.xaxon.ne.jp/~nobuyuki/


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