| [ TOP ]  [ WHAT'S MARINE BAND ]  [ ESSAY ]  [ HISTORY ]  [ DISCOGRAPHY ]  [ SHOP ] |
 私の愛するアメリカ海兵隊バンド  文:溝辺典紀

 1963年頃、ワシントンDCにケネディーセンター建設のための基金として特別にレコーディングされ発売されたレコードに接し、今まで聴くことがなかった明るい響き、正確なテンポは驚くばかりで、私はアメリカ海兵隊バンド(マリン・バンド)の虜になりました。
 このレコードは合衆国の陸・海・空・海兵のワシントンDCにある中央4軍の演奏がRCAビクターから発売されたものです。(CD化され再販中)
 それからは、一生の内、一度はコンサートを聴きたいと思っていますが、まだ聴く機会に恵まれません。一度チャンスがありましたが、仕事の都合で機会を逃し、とても残念でした。それからは聴く機会もなくせめて「音のかんづめ」レコードでとレコード探し始めたのですが、ご存知の通りアメリカの軍楽隊のレコードは販売することが禁じられているため、我々にはなかなか入手出来ません。しかし、いろいろ手を尽くし、わずかながら手元に集まりつつあります。最近は特別に許可を受けて少しづつ発売されるケースもあるので、非常に期待しています。
 マリン・バンドのレコードと言えば、スーザ作品集の「The Heritage of JOHN PHILIP SOUSA」と題してマーチ、序曲、組曲、オペレッタ等、スーザが作曲した曲が2枚組で9巻(18枚174曲)のレコードが1975年から3年間掛け、レコーディングされました。このレコードは、吹奏楽愛好家が製作費を負担し、マリン・バンドに依頼して製作されたもので、極少数の人しか所蔵していない大変貴重なものです。
 レコードについては、秋山紀夫先生が当時のバンドピープルにおいて特集で紹介され、また、NHK FMの「ブラスの響き」で毎週シリーズで放送されたことがありましたが、残念ながら全てではなかったものの、日曜日の朝の放送を聴くことを楽しみにしたものです。
 このレコードの現物は「日本スーザ協会」の例会で拝見することができました。幹事の高橋誠一郎所蔵の「幻のレコード」です。その後、高橋誠一郎氏よりその内の3組を頂き、私の宝物として大事に飾ってあります。
 1985年12月のミッドウエスト・バンドクリニックに参加し、秋山紀夫先生の紹介でマリン・バンドの当時隊長であったプージョワ大佐を紹介頂きました。隊長から後日ベルリオーズの「葬送と勝利の交響曲」のレコードが贈られ、ビックリすると同時に大きな喜びでした。
 この曲は、パリ警視庁がD・ドンデーヌ指揮でレコーディングしたのがあるのみで非常に珍しいレコードです。2楽章のトロンボーンのソロ、3楽章の合唱とバンドのバランス、そしてテンポの良さは、皆さんに聴いて頂きたい曲の1つです。
 2000年に、パワーハウスから発売された「マリン・バンド・セレクション」(CD5枚組)の発売は非常に珍しいことです。このバンドで「ローマの松」を始め「ウエストポイント・シンフォニー」「サロメ」「メキシコの祭り」等が聴けることは本当にうれしいことです。少し値が張りますが、無理をしても是非手元に置いて今後の演奏の参考にしていただきたいと思います。少し残念なのはスーザの曲が全然入っていないことことですが、次回にチャンスがあれば、ぜひ組み込んで欲しいものです。
 マリン・バンドでは、マーチの演奏も見逃すことはできません。特にスーザの曲はどれもが素晴らしく、特に印象に残っているのは、「Esprit de Corps」のレコードより「忠誠」と「海を越える握手」の2曲です。
「忠誠」は8分6拍子のマーチです。日本人は常々“はちろく”のマーチが下手であるといわれていますが、この演奏は「はちろくマーチ」のモデルであると思います。リズムがとにかく素晴らしいの一言です。打楽器と演奏のバランスの良さ、正確無比のテンポ、また、「海を越える握手」のメリハリのハッキリした演奏など勉強するところは沢山あります。
 最近のCDではH・フィルモア作曲の「サーカス・ビー」を、162という速いテンポにもかかわらず一糸乱れぬ演奏で聴かせてくれたのはさすがです。
 マーチを軽視する昨今、機会があればマリン・バンドのマーチを聴いてください。マーチに対する考え方が変わるでしょう。
 マリン・バンドは、「THE PRESIDENT'S OWN」と名付けられているように、合衆国大統領のサインがなければホワイトハウスからは1歩も外に出ることができないバンドであり、緊急時ホワイトハウスを守るのはマリン・バンドであると言われています。
 1998年で結成200年を迎え、その歴史と合衆国最高のバンドとして、より優れた音楽性に敬服いたします。
 チャンスがあればコンサートを聴くことが私の夢であります。夢を実現するために今日も頑張って働いています。

| [ TOP ]  [ WHAT'S MARINE BAND ]  [ ESSAY ]  [ HISTORY ]  [ DISCOGRAPHY ]  [ SHOP ] |



このホームページに掲載されているすべての画像、文字などのデータについて、無断転用、無断転写をお断りします。

NETSCAPE NAVIGATOR 4.0以上、またはInternet Explorer4.0以上でご覧になることをお勧めします。これより下位のブラウザでご覧になると、画像などが一部お楽しみいただけない場合があります。
Copyright (C)2001 Band Power