Q:ママさんブラスの指導法

Q:はじめまして。ママさんブラスで指揮をすることになってしまい、どのように指導すれば楽しい雰囲気になるのか試行錯誤しています。
練習は週1回(合奏する時間は1時間)、練習日以外で個人練習をする人はほとんどいません。初見でスラスラと吹ける人から、ほとんど吹けない人までレベルは様々です。曲目は、アニメや童謡が中心です。(匿名希望)


学生時代に吹奏楽を経験した女性はとても多いのですが、家庭に入ってしまうとなかなか楽器を吹く機会が少なくなってしまいますが、「ママさんブラス」の登場で、どんどん吹奏楽復帰してくる女性が増えて、とてもうれしいことですね。

吹奏楽は若い世代や学生だけの楽しみにしていてはもったいないです。

 週一回の練習日以外は練習ができないことを前提に、練習の時間を集中して、また来週も練習はしていないけれど参加できる環境や雰囲気つくりが大切と思います。

1.曲の長さにもよりますが、まずは止めずに通します。譜面を追って行くスピードに慣れるようにしましょう。

2.次にリハーサル番号何番まで!と宣言して、合奏形態のままだが、ソロやメロディー担当者、合奏で音楽を突っ込んで追究できる人とやや詳しくパート練習的に合わせていく。この時に譜読みをしなければならない人は自席でどんどん譜読みをしていく。

3.吹ける人にはやや突っ込んで音楽を要求し、流れの中心的存在になってもらう。練習不足の人には、笑顔で楽器でなく声で歌っても言いですよと参加できる 形態で無理なくやってもらう。
レベルの差ではなく、自分に出来ることで参加してもらう。

4.子供の話題やテレビ番組など共通な話題を投げかけ、メンバーの参加意識を集中させて、やや指揮者が引っ張りぎみで合奏を纏めていく。
奏者に任せると負担を感じる人が多いように思います。(テクニックの余裕のある人には一緒に引っ張ってもらう)

5.合奏中は、必ずメロディーの入りやパート入り、重要な場面での出番の時には、指揮での指示やアイコンタクトを忘れずに。
出来るだけ良かったことを誉め、できなかかったことは、また来週一緒にやっていきましょうと、次回も来てもらうコメントにする。

 楽器を吹くことが好きだ! 皆と合奏をして楽しみたい! そこから少しでもいい音楽を奏でたい!という気持ちが出てくるように、練習でも本番!という考えで指揮してください。

なぜなら、本番の時には、上手く演奏できた時は飛びっきりの笑顔とOKサイン。間違ってしまっても大丈夫だよ…心配しなくてもいいよ…というエールと微笑みを指揮台から送っていると思います。

回答:五十嵐 清

Q:マーチを吹くときに気をつけること(基礎練習、後輩への指導)

Q:クラリネットを吹いている中3です。私は吹奏楽が大好きです。全国大会のCDを買ってはずーっと聴いています。
今年が最後のコンクールで、今のメンバーで金賞をとりたいと思っています。課題曲はマーチを吹きます。教えてほしいことは

★マーチを吹くときに気をつけること
★基礎の内容(できれば詳しくお願いします)
★後輩への教え方

よろしくお願いします!!(kj8さん)


kj8さん、中学最後のコンクールで金賞めざして燃えているのですね。

コンクールは先生とメンバーが一つの目標に向け、お互いで協力し尊重しあい、力を出し切ることが大切です。支えて頂いている方々に感謝しながら、結果だけに拘らず、過程を大切に金賞を目指して頑張ってください。

さて、吹奏楽の魅力を楽しめる楽曲の一つに「マーチ」があります。一般的なマーチを演奏する時、ウキウキ、ワクワクするような、楽しいマーチを演奏できるようになってもらいたいと思います。
「楽しくなければマーチじゃない!」が私の自論です!!

★マーチを吹くときに気をつけること

では、マーチを吹くときに気をつけることについてお話しします。

1.テンポの設定

基本的には、一定の速度を保つことが大切です。
テンポの設定は、曲の性格を決定づける重大要素の一つです。
その音楽に合った最適なテンポを探すことが大切です。
普通に歩く、いわゆる自然なテンポで積極的に前進することがポイントです。
2.裏拍を感じるリズム

歩くことが前提にありますので、足上げに相当する「裏拍」を全ての奏者が感じることが重要です。感覚を身につけるために、メトロノームに合わせて足踏み(Mark time)をしながら手拍子で裏拍を打つ練習が効果的です。
(普通にテンポに合わせて足踏みをする事はとても難しいことがわかります。日頃より、リズムにのって歩くことです)
3.フレーズそして力感のある表現(Wait<待て>とWeight<重心>)

Waitは「待て」いわゆる「ため」のことです。Weightは「重心」をのせることで、アクセントや力強さの表現等、演奏に変化を与えます。
フレーズを感じられるそして力感のあるリズム感のマーチに仕上げましょう。音にエネルギーを持たせることが大切です。
4.打楽器の役割

テンポ、ダイナミックス、バンドの響きの厚みそして音楽表現をアピールする為に打楽器セクションの役割は重要です。なかでも、「バスドラム」は「第2の指揮者」といわれるほど重要な役割を持っています。音楽合奏の全体知って音楽を進めることが大切です。
体から出る本物の生きたリズムで、奏法は体のバネを使い演奏する。さらに音質、音色、音量、リズム、ブレンド感に配慮して全体のアンサンブルにふさわしい音づくりに専念する。
バランスは管楽器の響きより大きな音量にならないよう、「縁下の力持ち」でバンドを支えます。
5.スタイル

歯切れの良い伴奏リズムはマルカートの音形で演奏するレガートのメロディーはスラーの切れ目、ブレスの位置で流れが止まらないように、フレージング、ブレッシングに注意する。
リピート演奏の時は、ダイナミックス、メロディー・オブリガートの対比などを変化してコントラストをつける。
6.表現

リズムは同じでも、その上に流れるメロディーの流れ方の違いが大切です。
「マーチ」を音楽的に演奏するには、声を出して歌うことです。弦楽器の繊細な歌い方、音楽表現が目標です。音色に変化を持ち、色彩感を出せると最高です。
Tuttiでのバランスは特定の楽器がなるべく飛び出さず、全体の音としてブレンドするようにします。
「マーチ」はメロディー、オブリガート、ハーモニー、リズムなど、全てが統合された 素晴らしい「音楽」です。
★基礎の内容について
基礎の重要性を認識、やっていこうとする意気込み素晴らしいですね。
基礎の内容はクラリネットのことかな? それとも合奏についてかな?

クラリネットでも合奏でも共通なのが、演奏している楽器の一番良い音も目指していくこと。

その為には

正しい姿勢
正しい呼吸法
正しいアンブシュア
を常に意識して楽器を演奏することです。

クラリネットについては、

下記に基本的な姿勢、アンブシュア、リードなどの付け方について、コメントしてありますので、参考してください。

http://www.bandpower.net/bpblog/archives/994
練習内容は、

ロングトーンでの音の安定性と音色を養う。
スケールで音域の拡大と音程感を養う。
複雑で難しい運指について、繰り返し練習する。
エチュードでフレーズと息のコントロールを会得する。
など、自分が楽曲を演奏するときに必要と思われることが全てが、基礎の内容です。
このQ&Aコーナーでも過去にクラリネットついての質問にお答えしていますので、参考にして下さい。

★後輩への教え方

後輩ができて教えることは自分をもう一度見直せるいいチャンスですね。教えるというより、一緒にやっていこう! 一緒に上達していこう!という気持ちが大切です。今日の練習で○○は克服しよう…など目標を決めてスタートしましょう。

対面で教えるより、横で一緒に吹くことを勧めます。
そして、リレーで吹いたり、しりとり(楽曲をフレーズごとに分担して)
吹いて必ずソロで部分をつくって、運指テクニック、息のスピードや音色など
チェックして下さい。練習の終わりには、一緒にその日に練習したことを
2人で吹いて、ズレがないかチェックしてください。

あまり口で説明するより、少しでも多くの時間を楽器を吹き、見本となる先輩の音を聴いてもらいながら練習して下さい。

回答:五十嵐 清

Q:肺活量を増やすためには?

Q:クラリネット吹いてます!あっという間に中学3年生。もう、今年の夏が最後のコンクール。だから、どーしても、いい成績がだしたいんです! わたしは、肺活量がなくて、いつも小さい音しか出せません。どうしたら肺活量がつくんですか?(香奈)


新年度が始まり、最高学年になったのですね。

中学最後のコンクールで納得した演奏をし、いい成績を取りたいという気持ち、素晴らしいです。

さて、肺活量を増やして、楽器の音量を大きくしたい!とのことですね。
本来、肺活量の検査は、肺から出入りする空気の量を測って、肺の大きさを調べることが目的です。

肺活量が増えれば肺が大きくなったということですので、たくさん空気を吸うことができるということになります。ですから吹奏楽器にはとても大切なことですね。しかし、それだけで音量は大きくなるでしょうか?

楽器を演奏するのには、音を長く伸ばしたり、次のブレスまでに安定した息をだしたり、スピードのある息を楽器に入れ込んだり、太い息を送り込んだり、いろいろな息を出せるようにコントロールできるようにしていかなければなりません。力んで吹奏しても「音になる息」が出ていなく効率が悪いですね。

吸い込んだ空気を意思のある音に100%するために、ダイナミックスレンジを変えてスケールロングトーンをして、息を意図的にコントロールできるようにしていくしかありません。

最後に肺活量を増やせるかわかりませんが、

・健康な身体作りをしていく。
・大きな声で返事をする。
・通学時にはしっかりした足取りでリズムかるに歩く。
・常に姿勢を良くして息の通り道(気道)をしっかり確保できるようにしていく。

ことを普段から実行してみて下さい。きっと今まで有効に使えていなかった息がしっかりと使えてきますよ。

では、リラックスして息のコントロールができる呼吸法とロングトーンで「音作り」を頑張りましょう。

回答:五十嵐 清

Q:パリのアメリカ人

Q:今度、「パリのアメリカ人」をコンサートピースにエントリーしました。そこで、楽譜及び編曲版をどうするか悩んでいます。編曲者:MARI VAN GILS版、および編曲者:保科洋版。お勧めとかのご指示はできないとは思いますが、いずれもオーケストラ版原曲をそのまま編曲しているタイプなのでしょうか? 楽譜を見ていないため、購入を悩んでいます。もし可能であれば宜しくお願いします。


パリのアメリカ人については、お問い合わせの「編曲者MARI VAN GILS版、および編曲者:保科洋版」共にスコアを見たことがないのでご回答できません。

保科洋版は、東京佼成ウインドオーケストラへの書き下ろしで、CDも出ていますので、音源を聴くことができるので、オーケストラ版と比較できるかと思います。

■パリのアメリカ人/東京佼成ウインドオーケストラ
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-3337/

Q:木管五重奏の基礎練習法

Q:今年アンサンブルコンテストに木管五重奏で出場することになりました。基礎練習として良い練習方法はありませんか?


木管五重奏でのアンサンブル・コンテスト出場おめでとうございます。コンサートで木管五重奏といえば、オーケストラの首席奏者で編成したアンサンブルというように、それぞれの楽器奏者がソリストであることが特徴と思います。とてもベーシックな編成で、そして魅力的な編成ですので、とても素晴らしい音楽が奏でられることと思います。

まず個人個人の演奏レベル、音楽性を磨くことが大切です。

そしてアンサンブルの基礎練習としては、

1.チューニングとスケール

リレーによる Ob→Fl→Cl→Hr→Fgの順に、
一音ごと4拍間ロングトーンしながらリレーしてスケールを行う。
(この順番だけでなく、低音からも行う))

Ob→Fl→Ob→Cl→Ob・・・というように、キャッチボールを行いながらスケールをして行く。
2.ハーモニー

四声のハーモニー・パターンやコラール練習を行う。

バランスを意識して、さらにダイナミックスを変化させ行う。
この時、5度音程をしっかり合わせることができるようにして下さい。
3.楽曲で克服しなければならない難所を徹底的に繰り返し練習する

4.フレーズごと(ソロで)をリレーして吹く

それぞれの楽器奏者が集まってアンサンブルするのですから、音楽の可能性はとても無限大です。頑張って素晴らしいそして納得した演奏をしてください。

回答:五十嵐 清

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