Q:部員の多くダレてしまい練習に身が入らない

Q:現在、3月の演奏会にむけて曲を練習中なのですが、ダレてしまって部員の多くが練習に身が入っていません。「やれ」と言われたこともろくにやらずにおしゃべりばかりして練習時間を過ごす毎日です。
部活全体がそういう雰囲気になってきているので何とかしたいのですが、どのように士気を高めるのがよいでしょうか?(S君 高校生)


A: まず、ミーティングをしてみて、各部員の考え、やる気などを全員に話す機会を作って下さい。

 今、何をしなければならないのか? その前に今何をしたいのか?を見失っているのでしょう。まず、ミーティングをしてみて、各部員の考え、やる気などを全員に話す機会を作って下さい。
テーマとしては、例えば、
1) 一所懸命やろうとしているメンバーがいることが見えているか
2) 自分から積極的に活動に参加しているか(人に求めてばかりいないか)
3) 部活をしていて「楽しいことは?」「楽しくないことは?」を具体的にあげてみる。そして「楽しくするためには」まず何を実行すべきか?

 そして、約束として
1) 時間厳守(開始と終了時間の確認)
2) 出欠席の連絡徹底(欠席の時の届出方法の確認)
3) 練習内容の徹底(掲示して目で確かめられるように)
4) 挨拶、思いやりなど、人に気を遣う
など決めてみてはどうでしょうか。

 そして、どのような演奏会にしたいのかを明確にし、それを達成させるために、合奏をするまで個人(自分)の責任、仲間に対する最低の礼儀があること、パート、分奏、そして合奏と段階を得て組み立てていく過程での一体感などが大切であることをきちんと話してみてはどうでしょうか?
「口に出して言ってみる」・・・そうすると、きっとわかってくれるメンバーがいます。きっと計画を立てようと言ってくれるメンバーがいます。きっと一生懸命やろうとしているメンバーがいます。

 やれることからひとつひとつ「実行」してみて下さい。

回答:五十嵐 清

Q:自分以外の楽器の音を聴こうとすると、音が小さいと先生に言われてしまいます。また、表情をつけようとすると「音の中で強弱をつけるな」と言われてしまったり… どうすればよいのでしょうか?(中学生・男)

A7:音を合わせる時は、誰(どの楽器)の音を聴きますか?

 前期の活動が終わって、幹部も交替したところも多いかと思います。今まで部を献身的にまとめてくれた学年の人、ありがとう。そしてお疲れさま。これから新しくまとめていく学年の人、あせらずゆっくりと前に進んで下さい。

 さて、お答えですが、自分以外の楽器の音を聴こうとすることは、とても良いことです。相手の音を聴こうとすると、一番近くで聴こえる音、そう自分の音が少し大きく感じますよね。ですから少し小さく吹いてしまうのだと思います。先生の位置できちんと聴こえるように、指示にしたがって音量を調整してみてください。

音を合わせる時は、誰(どの楽器)の音を聴きますか?
1) 隣の人、前の人、横の人をまず聴く
2) ユニゾンを合わせる。必ず「音程、音色、音量」の3つのことを統一する
3) 自分の音のオクターブ下の音に合わせる。音量は自分の方が小さく
4) ハーモニーの時は、基音なのか第5音なのか第3音なのかにより、音量を調節して「響き」の中で合わせる。

 楽器のベルの向きなどによっても違ってきますので、指揮者の指示のより音量を調整し、自分でこのくらいの息の量を楽器に入れるとOKか経験を積んで下さい。

 もう1つの質問。こちらも「表情をつけようとすること」は素晴らしいことです。
1つの音には「アタック、コア、リリース」と3つの部分があります。ですから、あまり一音の中で強弱はつけないほうがいいでしょう。この3つのニュアンスにより、その音1つ1つの表現ができます。しかし、3つは必ず関連性がありますので、テンポ、音符の長さ、アティキュレーションがどの様についているかにより、その時のベストで演奏します。また、フレーズがどの様になっているかにより、音と音の推移を考えてみるとよいと思います。
では、息を充分支えて1つ1つの音を演奏してください。

回答:五十嵐 清

Q: 活動を楽しくするために、レベルの向上指導についてどこから始めたらよいか?(女子高の顧問の先生・女性から)

A: どんな小さな演奏会でもいいので、開催してみてください。

 一所懸命活動していると、誰かに聞いて欲しくなる。「発表したい」という気持ちが先ずレベルの向上になると思います。ですから、どんな小さな演奏会でもいいので、開催してみてください。

 技術的には、1人ひとりがきちんと楽器が吹けると良いのですが、個人差があると思います。そこできちんと吹ける生徒さんを各パートで養成してみて下さい。やる気のある人なら今技術的にできていなくてもOKです。パートのリーダー的存在の生徒を養成し、先生と話す機会を増やしてみて下さい。
先生は会議や生徒指導など部活の面倒をみることができない時が多いと思います。きっとこのリーダー達がプラスになると思います。

 もう1つは、合奏を楽しくする。 好きな曲をただ演奏するのでなく、響きやメロディーの歌い方などを深く探ってみる。先生の学校は賛美歌で響きは養われていると思うので、歌で探って楽器で奏でる様にしてみてはどうでしょうか?
今の先生のご自分の学校をどうにかしたいという気持がとても大切ですし、素晴らしいことと思います。

回答:五十嵐 清

Q: 管楽器の音が濁って響かない。力んでしまって音が汚い。必死で頑張っている、良く練習しているのはわかるのですが…

A: 大切なのは「息」です。

●音が濁る→
原因は「音程の違い」「息のスピードの違い」「発音の違い」などが考えられます。声やハミングで歌ってから演奏してみて下さい。また、口の中の広げ容量を増やして、倍音をより多くして下さい。そして、オクターブ関係の音程感をきちんと合わせて下さい。

●メロディーが聴こえない→
今ここのフレーズで一番大切なの誰(どの楽器)? 一度に大勢が大声で話してしまったら、どうでしょうか?ということを奏者にも考えさせてみて下さい。同じメロディーでも、ここはFlを出したい!など、はっきりした考えを奏者に伝えて下さい。また、アーティキュレーションをより明確にして下さい。

●力んでしまう→
「f」は遠くに広がっていくイメージで、自分の演奏している音も他のメンバーの音も、どちらも聴こえるようにする。「p」は一本の糸が遠くの一点に届くようなイメージで、連続して息を出していく。自分の音とメンバーのどちらも息の支えとスピードを注意しなければなりません。

 大切なのは「息」です。
(芸能人は「歯が命」、私達(吹奏楽人?)は「息が命」 ちょっと古い!)

 息をどの様に支え、どの様なスピードで吹き込むかということが大切です。テクニックを駆使して曲を演奏するのではなく、こういう演奏(音楽)を奏でたいので、こういうテクニックを使う、ということが大切です。

回答:五十嵐 清

Q: ホール練習をしたところ、とてもバランスが悪く、聞き苦しいものでした。打楽器が出すぎているのですが、抑えると管楽器が不安になってしまい、一概に「おとせ」とは言えない。(質問:三重県の中学校の先生)

A: 打楽器はどの管楽器と一緒に演奏しているかを把握してみて下さい。そして、同じリズムを演奏していたら、その楽器より大きく出さないことです。
 常に、誰かと一緒に演奏させてもらっている。支えに徹する (人間体で「骨」の役割です。体を支えるため、強く太くしかし<見えない!>。もし事故で骨が露出してしまったら、気持ちが悪い!)。
 叩くというより、リズムやビートをはっきりとさせる。腕の重みを感じられるようにテクニックを使う。という考えにして欲しいと思います。

回答:五十嵐 清

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