Q:小学生と練習するにあたり、指導するポイントなどを教えていただけないでしょうか。

Q:私はトランペットを始めて約1年の社会人ですが、実は、知り合いに頼まれて地域の小学生の鼓笛隊を教えることになってしまいました。とはいえ、私は楽器を専門家に習った事などなく、やっと楽器と仲良くなってきたかな・・・というレベルです。小学生と練習するにあたり、指導するポイントなどを教えていただけないでしょうか。
ちなみに、今までは、音階のロングトーンとタンギング、曲の練習という順番でやっていたようです。(PN:おばちゃん)


地域の小学生の夢を叶えるお手伝い素晴らしいですね。

 小学生は素直に思い切り演奏しますので、見ていて聞いていてとても清々しいですね。

 さて、小学生にはまず、

1.楽器を自分自身で無理のない持ち方(支える)ことができるようする。
2.息の出し方(楽器への入れ方)を教える。
体格や筋肉から長時間ベルを水平にして構えているのは難しいので、目標の時間を定めて吹く時間を決めてください。そして休憩をしっかりとる。これの繰り返しで練習メニューを考えて下さい。
練習内容は今のままでいいようです。

 次に

3.リズム克服のために、一緒に声に出したり、手を叩いたりして身体で覚えてもらう。
4.自分一人だけで吹いているのではなく、皆で合わせて響きをつくって音を大きくしていく。
決して一人一人は大きな音を無理して出させない。
5.息が続かない時は、ブレスをどんどんしてもいいから、いつもいい音で吹くようにする。
6.楽曲の音域がまだ出ないときは、オクターブ下げることや、その音を抜くように指示してあげる。(そういってもトライして、だんだん音があたってくる!)

 小学生には、楽器の楽しさ、仲間と一緒に演奏出来る喜びなどを教えてほしいと思います。これから先何年も楽器を演奏できるのですから、「完成」させる必要はありません。

 私の年代別の重点指導テーマは、

中学生には「呼吸法の充実」と「音色のバリエーションの充実」など。
高校生には「音色の確立」と「音楽性の向上」、「アンサンブル力の向上」などです。
一人でも多くの人に、その年齢にあった演奏の楽しみを味わい、 長く楽器に親しんでもらいたいと思っています。

※トランペットや金管楽器の技術的指導の方法などは、これまでの回答にもありますので、参考にして下さい。

回答:五十嵐 清

Q:部活でフルートとピッコロを吹いている中学3年生です。後輩の音がどうしてもきれいにならないのと、タンギングがうまくできないのが悩みです。どういう風にアドバイスしてあげれば良いのでしょう。

 最高学年として、演奏だけでなく指導やまとめ役としても頑張っているのですね。では、毎日の練習メニューの一例をお教えします。

1.頭部管だけの音だし
頭部管を両手で持ち、初めは口笛を吹くような音から、徐々に大きな音でよく響くように、息のスピードや息の入れ込む角度に注意して吹くようにして下さい。

2.楽器の組み立て
頭部管、管本体、足部管のジョイントをベストなるよう組みたてて下さいさい。

3.姿勢
呼吸が確実にできるようにする為に正しい姿勢を身に付けて下さい。

・両足を肩幅程度に離し、体の中心(おへそ)を正面より45度の角度になるよう右足を一歩後ろに引く。
・右腕を前に出し、フルートが正面に(平行に)向くようにする。
・両腕は脇の下を握りこぶし1個分離し、両肘の高さをそろえる。
・重心はやや左足前方にかけ、手から肩までの力を抜きリラックスする。

4.持ち方
指がスムースに動く為に正しい持ち方を身につけて下さい。

・右手の親指を人差し指の下または人差し指と中指の間におく。
・顔と右手親指で楽器を少しだけ前に押し出すようにします。
・左手は人差し指を内側に少し押すようにします。
・顔、左手、右手の3点でバランスをとります。

5.呼吸
しっかり空気の塊を飲み込む、食べるイメージで吸って下さい。お腹下側や腰のあたりに吸い込むイメージで入れ込み、お腹の支えを使って息を楽器に吹き込んで下さい。

6.ロングトーン
音つくりの為に一音一音丁寧に、美しく響いている音か確かめながら音を吹いて下さい。その後、半音で二つの音を変化させながら、滑らかに繋がるようにも吹いて下さい。3~5度の音程を変化させたりやスケールを吹きながら美しく響き、音同士が滑らかに繋がるようにも吹いて下さい。

7.タンギング
音の出だしとリズム(音形)が明確になるように舌の使い方を研究します。

・舌の動きと運指を一致させるようにして下さい。
・舌や喉に力を入れないようにして下さい。
・息を一定に保てるように、お腹の支えをしっかりして下さい。
・音が一定にそしてロングトーンの時に比べて小さくならないようにして下さい。

大切ことは
「自分の体調とやる気、姿勢、息(呼吸)、アンブシュア、楽器の調子(調整)」の5つがきちんとできているかです。

後輩と一緒に美しく、響きのある音を目指して練習して下さい。

Q:テナーサックスを吹いていますが、タンギングを速くやるのは、どうすれば、いいんですか?

A:楽器をやっている人はみんな、タンギングが速くできるようになってスピード感溢れる演奏がしたいですよね。

 まず、唇でリードの振動を止めないようにアンブシュアーをチェックしてみて下さい。

 次に、リードの先端に舌の先の部分が当たるようにして下さい。決して舌の触れる部分を多く広く(ベタベタ)しないようにしましょう。

 発音は/Tu/でなく、/Ru/や/Du/にしてみるといいと思います。
息のスピード、量、安定感などをしっかりチェックすることも忘れずに。

 あとは、メトロノームの目盛りを少しづつ上げる(速めて)いきましょう。
それと、指とタンギングで出す音のタイミングもそろえてください。

回答:五十嵐 清

Q:最近ピアノを独学で勉強しています、いい練習方法はあれば教えてください。

A:つい最近のテレビ番組(2007年2月現在)でピアノの歴史や構造そして魅力を取り上げた番組がありましたね。ピアノはオーケストラを丸ごと飲み込んだ幅広い音域をカバーして、その音を出すメカニズムの緻密さ、奏者の音楽性をそのままきちんと表現してくれるなど魅力がたっぷりあります。

 さて、「独学で」とありますので、趣味の範囲と思いますが、できれば基本的な姿勢と指のフォームだけは専門家に習った方が良いと思います。また読譜力をつけることや運指の練習などが大切ですので、楽器屋さんに行って自分に合った独学できる教本(できるだけページ数のあまり多くないもの)を参考にして進めてみてはどうでしょうか? そして演奏したい楽曲をゆっくりからでいいので弾いてみてください。
弾きたい楽曲を絶対演奏する。誰かに聴いてもらいたい! ピアノの演奏をしていると楽しいと思えるように無理のないように実行できる練習計画をたてて下さい。

回答:五十嵐 清

Q:高い音をきれいに出したい!

Q:私はユーフォ歴2年の高校生です。高い音がきれいに出ないのと音が小さいことに悩んでいます。どういう練習をしたらいいですか?


A:高音を出せるようになることは、金管楽器奏者にとって夢であり、目標であり、課題でもありますね。まず、慌てずに、今しっかり出せる音域の音の充実を図りましょう。そして、低音域をしっかり出せるように低音域ロングトーンを多めにしてみて下さい。なぜかは、唇とその周りの筋肉を鍛える為です。金管楽器は唇と息のコントロールとで音色や音域が充実してきます。

 さて、実際に行なうトレーニングですが、以下のパターンでゆっくりしたテンポから徐々にテンポを速くしていく。

【1】リップスラーの練習

【2】リップトリルの練習

【3】出せる音域まで、ドレ(2~4拍フェルマータ)ド→ドレミ(フェルマータ)レド→ドレミファミレド・・・を行い、少しずつ高音域に拡張させる。

【4】チューニングB♭から半音階進行でB♭HCC♯DE♭(フェルマータ)→B♭~E(フェルマータ)・・・と音域を拡張していく。

 また、音量の増大は、p~fまでダイナミックスを変化させたスケール練習を行なって下さい。

 CD等でプロの方の音で目標とする音色を定めて練習して下さい。継続してコツコツ練習を積み重ねる以外に上達する要素はありません。納得した演奏になるように頑張って下さい。

【ユーフォニアムのCD】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000000909/

回答:五十嵐 清

Q:練習と本番で指揮の仕方を変えてはダメ?

Q:指揮者は曲を指揮する時、練習の時も本番の時も同じ指揮をしなくてはいけないんですか? 例えば「ベートーベン第7番」を指揮する時、練習で少しだけでも変わってはいけないんですか?


A:練習も本番も全く同じということはありません。いや「ありえません」。

指揮をしているオーケストラに、今、トレーニングをしているのか? 曲想を解説しニュアンスを統一しているのか? 通しで音楽性を高めているのか? 色々な角度からオーケストラをまとめていきます(そのためには、オケの前に立つ前に指揮者として楽曲のアナリーゼはきちんとしておかなければなりませんよ)。

 最後(本番)は、お客様にきちんと指揮者とオケが創ってきた音楽を伝えられるかです。練習より緊張感もありますし、バトンパフォーマンスもより大げさにするところも必要かと思います。
そして、本当に大切なのは、オケのメンバーとの信頼関係です。「千秋先輩」のように、自分の感性に満ちたそしてメンバーから愛される指揮者になって下さい。

回答:五十嵐 清

Q:音楽大学の指揮科に行くための勉強法は?

Q:将来、音楽大学の指揮科にいきたいのですが、副科が必要みたいなんです。僕はピアノも弾けないし、ギターくらいなら何とかですが、指揮者なら副科はピアノじゃないとだめなんでしょうかか?(中学一年生)


A:将来の目標を定めることはとても素晴らしいことですね。

夢を実現する為には、努力を惜しまず頑張ることです。

さて、質問の答えですが、「ピアノは必要です。この他に演奏できる楽器が必要となります。(ピアノだけでもOK)」です。

音楽大学の指揮科の受験科目としては、「ピアノ実技、楽典、聴音、ソルフェージュ、和声、指揮実技」と、外国語、小論文などがあるところが多いです。
それぞれこれから指揮者になるために必要な基本的な音楽性を評価されると思います。まだ遅くありません、音楽の基本的ことをしっかり勉強して下さい。

そして、もっと大切なのことは、

・日頃からの学校の授業をしっかり理解するよう努力すること
・色々な人とコミュニケーションして相手の立場になって考えられるように努力すること
・音楽以外の芸術により多く接すること
・身体を鍛えること

 などなど、普段からの生活にメリハリをつけ、一所懸命生きて、「自分を磨いていく」ことです。

回答:五十嵐 清

Q:一人ひとりが、周りの音に溶け込めるようにするには?

Q:高一で、学生指揮をやっています。 うちの学校のバンドは昔から和音がきれいに鳴らないので悩んでます・・。まず、部員の多くは自分で基準音でチューニングを合わせることができません。また、一度合わせても、合奏するとバラバラになり、和音が滅茶苦茶になります。
すぐになおるものではありませんが、自分の代から少しずつ変えていきたいと思っています。 部員一人ひとりが、周りの音に溶け込めるようにするためには日頃どういう練習をしたら良いのか、また学生指揮として、どうまとめたら良いのか、アドバイスをよろしくお願いします(金子)


A.: ポイントは、各自でしっかり音程を歌い、自分の役割を認識すること

問題点が分かっていて、改善していこうと前向きに考えていること素晴らしいですね。少しずつ響きのあるサウンドになるよう次のポイントをチェックしながら毎日練習をして下さい。

具体的な方法は下記などこれまで回答を参照して下さい。

http://www.bandpower.net/bpblog/archives/1308

■第1ステップ

1.パートでユニゾンをしっかり合わせる。
音程だけでなく、音色や音量も合わせましょう。

2.木管と金管の分奏でユニゾンを合わせる。

3.根音だけでなく、5音と3音の音程を「歌いながら」ユニゾンで合わせる。

 ここまでを楽器を吹かないで、奏者に音程の高低や音色の違いなどを指摘する人をおいて、何回も繰り返し練習し、「自分の吹いている感覚と実際の状態を認識させ、自分自身から改善させる」ことに徹してください。

■第2ステップ

 和音はまず各パートで響きを認識できるように練習しましょう。
例えばトロンボーンパートに4人もメンバーがいたとして、

1.4人で根音をユニゾンで吹く

2.3番パート1人のみ根音をやや大きめに吹く
(この時4人で吹いたと同じ音圧レベルを1人で吹くイメージで)

3.他の3人は第5音を吹く。
響かないようなら根音⇔5音を繰り返し、響くところを見付ける。
(必 ず音程を歌いながら吹く)

4.3番と1番パートの2人は音を変えずに、2番パート1人のみ第3音の音程を吹く。響かないようなら根音⇔5音⇔3音を繰り返し、響くところを見付ける。 (必ず音程を歌いながら吹く)

5.4人で和音を吹く。自分達で響きの感覚を認識で知るようにする。

■第3ステップ

 次にバンド全体での練習は、合奏教本のコラール練習を取り入れ。下記を参考にサウンドチェックして下さい。

http://www.bandpower.net/bpblog/archives/1316

 ポイントは、各自でしっかり音程を歌い、自分の役割を認識することです。
合奏の前には必ず色々な調の主和音、下属和音、属和音の主要3和音を8拍ロングトーンで合わせて、響きの感覚を身に付けて下さい。

回答:五十嵐 清

Q:呼吸法のトレーニングについて

Q:ホルンを吹いている高校2年生です。今の時期は基礎練習の時間がたくさん取れるので日々頑張っています。しかし、なかなか大きな音がでないし、息も続きません。こんな時期だからこそマスターしたいと思っているので、いい呼吸法を教えてください。


A:基礎練習の大切さを分かっていることは素晴らしいです!

必ず毎日短時間でもいいので是非頑張って続けて下さい。

そして、呼吸法は管楽器奏者にとって大変重要な基本テクニックです。
呼吸法と聞くと「腹式呼吸」。腹式呼吸では「横隔膜」を使って・・・??なんて難しく考えてしまいますが、あまり難しく考えずに、楽器を吹くためには、普段生活しているより、意識的に沢山空気を肺に入れ込む、そしてコントロールして吹奏すると考えて下さい。

それでは実際に練習してみましょう。

【1】身体をリラックスして、頭をしっかり背骨の上に乗せるイメージで、喉に力を入れず空気の塊をを飲み込むようにする。(肩が上がっていないか?上半身が硬くいないか?チェックして下さい。)

【2】空気をお腹の下のほう(ヘソの握りこぶし一つ分下のあたり)に下げていくイメージで吸っていく。(肺が徐々に下の方向に膨らんでいるので、実際にはお腹に入ってはいません。この時横っ腹から腰のあたりが膨れます)

【3】一度支えてから、「スピード、圧力、量、太さ、安定感のある連続した」で吐き出す。(出てくる息には力を入れる。身体には力を入れない!)

【4】普段生活している状態の息の残量になったら、再度吸う。

ここで、

 吸う=肺の容積を増す→容積が増す→頭は下がる
吐く=肺の下側を押し上げていく→頭は上がる。

を間違わないようにして下さい。

上の項目の1~4を拍数を決め(実際には変化させ)で色々なパターンで「吸う」「支え」「吐く」を繰り返し練習して下さい。

吐く息のイメージが分かりにくいので、

【1】ティッシュを壁に貼り付けているように、息を出している間静止させる。
【2】/Su/の発音(摩擦音)を使い、出す息に音を混ざらせる。
【3】ストローと1L紙パック(牛乳パックなど)を用意して、呼吸法の練習をする(映画スイングガールズでは2Lペットボトルでやっていました)

などの方法もあります。

ぜひとも楽曲のイメージに合う、自分の意志のある息を楽器に吹奏する。
「音に心を、自分の心で」演奏して下さい。

回答:五十嵐 清

Q:ホルンで音量をたくさん出すための練習方法は?

Q:私は、今学校祭の時に全校生徒の前で演奏するためにホルンを練習しています。しかし、1年生が3人中2人が初心者なため、なかなか音程もたてもそろいません。特に音程に関しては、どうしたら合うのかといつも、もう1人の2年生と悩んでいます。なので音程を合わせる基礎練習を教えてください。
また、音量をたくさん出すためにはどんな風に練習をすればいいのか教えてください。


A:全校の人に、自分たちが日頃から情熱を傾けて活動していることを披露できること素晴らしいですね。精一杯演奏してください。

 パートでの音程やアインザッツの合わせは、合奏や分奏前にパートの責任としてやっておかなければならないことをしっかり把握させていますね。Q111114でも書きましたが、姿勢や呼吸(吸いと支え)や構えアンブシュアをチェックして、音色を統一するようにする。すなわち同じ振動(音源)になるように息のスピード、圧力、長さなどをコントロールして下さい。(Q111はやってください)

 練習方法として、Faxロール紙の細い芯(管の太さと長さが同じのチューブ等でも可)にマウスピースのみ装着し、バジィングをしてみてください。その時「音色、音程、音量」の3つのポイントが同じになるようにして下さい。

 その次に、ホルンの楽器の特徴を理解しながら以下の項目をチェックしてみて下さい。

【1】唇→マウスピース→楽器マウスパイプが左右のぶれがなく真正面に向いているか?  (上下方向はやや下方向)

【2】右手が引きすぎたり、前に押し出したりしていないか?(右手の位置や脇の下と肘のバランスにより音程や音色が変わりますので、各自で工夫して下さい)

【3】各管の調整管の抜き差しをチューナーにより一音毎と倍音で「調整」する

【4】息を長さ3mのパイプに入れているイメージで、途中「迷わず」「スピードが落ちなく」「薄くならず」出口(ベル)から出ていくように吹奏する。

【5】練習には、「2オクターブスケール」「倍音リップッスラー」「インターバル」を、取り入れる。

【6】ソルフェージュをして音程を歌ってから吹く。

【7】目線を遠くにして、30m位先のお客様に届くように吹く。

回答:五十嵐 清

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