吹奏楽団Festa「アルメニアン・ダンスパートI」のCDを、 BP読者5名様にプレゼント!!

年末年始に全国からメンバーが集まり、大阪などで演奏会を行っているアマチュア団体、「吹奏楽団Festa」の初CD(ライヴ盤)が、「ワコーレコード」第一弾CDとして発売されました。これを記念して、「ガイーヌ」「アルメニアン・ダンスパートI」「ローマの松」といった名曲がギッシリ詰まったこのCDを、なんと特別にBP読者5名様限定でプレゼント!!応募フォームに必要事項を記入して、ジャンジャン応募してくださいね!(重複応募はダメよん)

当選者発表!

佐々木駿 (東京)
野上光雄 (兵庫)
田中眞範 (京都)
神宮司真由美 (神奈川)
佐々木昌生 (青森)

以上、5名の皆さん、おめでとう! さっそくCDを贈るので楽しんでくださいね。もしよかったら、感想など聞かせてもらえると、最高ッス!

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「アルメニアン・ダンス パートI
吹奏楽団Festa“New Year Concert 2005”」
演奏団体:吹奏楽団Festa
指揮者:田中智章、濱本広洋
発売元:ワコーレコード

【収録曲】
1. セドナ/スティーヴン・ライニキー

2. 北川木挽歌による幻想曲/星出尚志

3. バレエ音楽「ガイーヌ」より/アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン
(arr.林紀人)

4. アルメニアン・ダンス パートI/アルフレッド・リード

5. 交響詩「ローマの松」/オットリーノ・レスピーギ(arr.木村吉宏)

玉川学園高等部吹奏楽団が「世界音楽コンクール」の2ndディビジョンで最優秀金賞(Gold Medal with Distinction)を受賞

オランダのケルクラーデで4年に1度行われる「世界音楽コンクール」が今年7月7日から31日にわたって開催された。

今回、日本からは玉川学園高等部吹奏楽団がコンテストの2ndディビジョンの参加、100点満点中95.75点で見事、最優秀金賞(Gold Medal with Distinction)を受賞した。

これって、超すごくない???

ちなみに、コンテストで玉川学園高等部が演奏した曲は以下の2曲
みんなも即効、チェックしてみうよう!

◎自由曲「交響曲第2番/フランク・ティケリ」
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457689/619218/

◎課題曲「日本の印象/J.バーンズ

玉川学園HP
http://www.tamagawa.jp/cgi-bin/news/page.cgi?no=136

世界音楽コンクールHP
http://www.wmc.nl/site/index.php

関連レポート
http://www.bandpower.net/report01/2005/04/01_tamagawa/01.htm

2005/07/01~07/07・・・BPショップ売上ナンバー1CDは、スパークの「宇宙の音楽」・・・スゲェー!

今の吹奏楽界の流行がよくわかるということで、結構人気の「BPショップのCD週間ランキング」ですが、普通のバンドはコンクールの練習に突入ということで、上位ベストテンはかなり様変わりって感じになりました。

今回堂々、1位を獲得したのは、ヨークシャー・ビルディング・ソサエティー・バンドの「宇宙の音楽」・・・やっぱ、6月に行われた大阪市音楽団の定演で初演された「宇宙の音楽」(吹奏楽版)の演奏が利きましたね。あの日以来、再び飛ぶように売れ始めて、気がつけば売り切れですから・・・さすが2005年最大の話題作と言われてるだけのことはありますよね。まだ聴いたことのない人は、早めのチェックをお忘れなく。

あとは、ゴフ・リチャードの「ケルテック・ノッツ」(ブラス・バンド版)を収録した「ファンタジー」がいい感じで売上を伸ばしてます。この曲、吹奏楽バージョンのイケテたけど、ブラス版はさらにその上をいくカッコよさなんで、ハマル人も多いのかも・・・。注目です。

そして、聞けば“今から定演のオープニング曲を探してる”という気の早い人たち購入してるらしい「パイオニアーズ」と「リーチ・フォー・ザ・スターズ」も人気商品。お目当てはスパークの「バンドワゴン」と、ウォルターの「サリュート・フロム・ルツェルン」、ゴフの「リーチ・フォー・ザ・スターズ(星までとどけ)」だって。気になる人は聴いてみるといいよ。

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◆ CD週間ランキング(2005/07/01~07/07,BP調べ)
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1. 宇宙の音楽/Music Of The Spheres
(数あるヨークシャーCDの中でも1、2を競う特盤!)
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0700/

※ちなみに上のCDは現在、品切中・・・しかし、全く同じ音源がこちらのCDにも収録されてますんで、すぐにでも聴きたいというセッカチ君はこれをチェックしてみてください。(「ポートレイト・イン・ブラス~フィリップ・スパーク・ブラスバンド作品集」http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457691/654909/

2. ファンタジー/Fantasy
(「ケルティック・ノッツ」のブラス版に完全ノックアウト!)
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457691/658848/

3. リーチ・フォー・ザ・スターズ/Reach For The Stars
(タイトル曲「リーチ・フォー・ザ・スターズ」が最高!)
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457687/658847/

4. ザ・レッド・マシーン~ピーター・グレイアム作品集
(2005年最大の話題作は「レッド・マシーン」で決まり!!)
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0720/

5. なにわ<オーケストラル>ウィンズ 2005(初回生産限定2枚組)
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457688/646566/

6. ポートレイト・イン・ブラス
~フィリップ・スパーク・ブラスバンド作品集

http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457691/654909/

7. ジャスト・ミュージック/Just Music 
(酒井格の「たなばた」を聴くなら、これしかないでしょう!)
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457686/458946/

8. キリストの受難~フェルレル・フェルラン作品集
/La Passio de Crist

http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457687/487719/

9. ヨーロピアン・ブラスバンド選手権 1992
/EUROPEAN BRASS BAND CHANPIONSHIPS 1992
(「ドラゴン」といえば、やはりこれしかないでしょ!!)
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0037/

10. ザ・パイオニアーズ/The Pioneers
(フラクの「レインボー・ウォーリア」は要チェック!!)
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457687/604886/

清水大輔の最新作「Adventure tale of ~Professor.ALEX~」が完成

BPイチオシの若手作曲家・清水大輔の最新作(2005年7月現在)
「Adventure tale of ~Professor.ALEX~」が完成した。

この作品は、陸上自衛隊東部方面音楽隊の委嘱により書かれたもので、2005年7月23日の「若手作曲家新曲発表会」にて同団により初演される予定。

作曲者の清水大輔氏による解説によると
「この題名の邦訳は『アレックス教授の冒険物語』という訳になるが、このアレックス教授と言うのは私の考えた想像上の人物で実在はしない。私はこの想像上の人物が繰り広げる大冒険物語を音楽で表現した。

 教授は考古学を研究し続けて20年以上の歳月が経ち、ある地図を見つけた・・・それは何千年も眠ったままになっているという財宝、そして不老不死の泉、教授は意を決し長く危険な冒険に出る・・・そこで待ち受けていたものとは・・・」

まだ、音は聴いていないが、ジョン・ウィリアムズに憧れて作曲家を目指した清水だけに、映画的でかなりスリリングでアドヴェンチャーな作品に仕上がっていることは、まず間違いなさそう。清水ファンの1人として、早く音が聴きたいって感じだよね! ドキドキ・・

吹奏楽のための幻想曲「茨木童子」~羅城門の伝説~ 2005年7月 8日に自衛隊音楽隊によって演奏される

香川県を拠点に活動している作曲家・田中久美子氏の作品が、この7月に大阪と香川の自衛隊音楽隊によって演奏される。詳細は以下のとおり。

◎吹奏楽のための幻想曲「茨木童子」~羅城門の伝説~

・・・“平安時代、京都の羅城門で豪傑、渡辺綱に腕を切り落とされた鬼「茨木童子」の伝説をテーマに中高生のために親しみやすい作品を書いて欲しい”という故・鈴木竹男先生からの依頼によって2004年に作曲された作品。

■陸上自衛隊中部方面音楽隊 第37回定期演奏会
【日時】7月8日(金)
【会場】森ノ宮ピロティーホール(大阪市内)
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◎「海を渡る風」

■第29回 自衛隊音楽隊 高松定期演奏会
【演奏】海上自衛隊呉音楽隊(広島)、陸上自衛隊第2混成団音楽隊(香川)
【日時】7月10日(日)
【会場】香川県県民ホール

■情報の送り先:bpmaster@bandpower.net

ピーター・グレイアム(Peter Graham)の新曲「Journey to the Centre of the Earth」がインターネット・ストリーミングで放送(BBC-Radio2)

2005年4月29、30日にオランダのGroningenで開催された「ヨーロピアン・ブラスバンド・チャンピオンシップ2005」の模様がBBCラジオのインターネット版でストリーミング放送されてます。
聴きものは、なんてったて ニコラス・チャイルズ率いる名門ブラック・ダイク・バンド(Black Dyke Band)が演奏するピーター・グレイアム(Peter Graham)の新曲で「Journey to the Centre of the Earth」って曲ですよね。ぼやぼやしてないで、さっそくチェックしてごらん(放送は2005-05-28まで。たぶん・・・)

【放送を聴くぜい!!】
http://www.bbc.co.uk/radio2/shows/listentotheband/playlist.shtml?focuswin

【注意】
このラジオを聴くには「Real Player」がパソコンの中にインストールされてる必要があるので注意してね。インストールされてない人は、こちらからもダウンロードできます。

【プレイヤー】
http://www.bbc.co.uk/radio/audiohelp_install.shtml

■プログラムをこんな感じ・・・楽しむべし!

Friday 20th May 2005
European Brass Band Championships
From Groningen, Netherlands

title: ‘Scherzo’
artist: Brass Band De Bazuin-Oenkerk conducted by Tijmen Botma (Netherlands)
composer: Willem van Otterloo
publisher: na
arranger: na

title: ‘Extreme Make-Over’
artist: Brass Band Willebroek conducted by Frans Violet (Belgium)
composer: Johan de Meij
publisher: na
arranger: Johan de Meij

title: ‘Journey To The Centre of the Earth’
artist: Black Dyke Band conducted by Nicholas Childs
composer: Peter Graham
publisher: Gramercy Music
arranger: Peter Graham

title: ‘Somewhere In Time’
artist: European Youth Brass Band conducted by Klaas van der Woude
composer: John Barry
publisher: na
arranger: na

title: ‘Before the Parade Passes By’
artist: European Youth Brass Band conducted by Klaas van der Woude
composer: Jerry Herman
publisher: na
arranger: na

■情報の送り先:bpmaster@bandpower.net

シエナ「ブラスの祭典3」売り切れ店続出中!  しかもCDとDVDの両方買いで、さらに特典もゲットだぜ!

 みんな、シエナWOの新しいCD「ブラスの祭典3」は聴いた?
 今までの「ブラスの祭典1、2」が、ワーナーから出てたのに、何で、「3」はエイベックスからの発売なのか・・・なんて、かたっ苦しいこと、言いっこなし! とにかくいい出来なんだ。

 冒頭、「20世紀FOXファンファーレ」の、輝かしい金管の響きで、もうノックアウト! つづく1974年コンクール課題曲「高度な技術への指標」は、聴いてビックリ、まるで早回しみたいな超スピード演奏! さすがに、74年の時に、こんなスピードで演奏した団体はないと思うけど、佐渡&シエナWOでやると、まるで、これが本来のスピードみたいに思えちゃうから不思議。それだけウマイってことなんだろうね。

 ほかにも「シンフォニア・ノビリッシマ」「風紋」「フェスティヴァル・ヴァリエーションズ」といった、昔のコンクールでおなじみの曲が目白押しなんだけど、どれも、懐メロ・ムードは皆無。佐渡さんならではの、現代的エネルギー満載だから、すごく新鮮なんだ(ちなみに、言うまでもないけど、「フェスヴァリ」冒頭のホルンのファンファーレは、実にカッコイイ! これを聴くためだけに買っても損はない!)。

 ホルストの第1組曲も、新録音は久しぶりじゃないかな。ルディン「詩のない歌」なんていう、珍しい曲も収録されている。でも、やっぱ、一番コーフンしちゃうのは、最終トラックの「ディスコ・キッド」だろうね。

 ほかの曲は、すべて、セッション録音なんだけど、これだけが新潟のコンサートにおけるライヴ録音。それだけに、メンバーのノリ具合も、半端じゃないって感じです。

 なにしろ、あの有名なクラリネットのソロ部分が、何回もリピートされて、いろんな楽器がソロを聴かせてくれるんだから!(どんな楽器が登場するかは、聴いてのお楽しみ)。

 そして今度、CDに続いてライヴDVDも発売されるんだけど、CDとDVDの両方に付いている応募券を送ると、佐渡さんのトークと、ホルスト第1組曲の「マーチ」が入った特典DVDが1000名に当たるそうです。皆さんも要チェックですよ!

ユーフォ大好き人間集まれ! 三浦徹主催「ユーフォニアム・キャンプin飯綱’05」参加者募集

三浦徹が主催するユーフォニアム・キャンプin飯綱’05が開催されます。アンサンブルやデュエット、伴奏付きロッシュのレッスン、大人の為の楽して「うまくなろうユーフォニアム」カラオケ講座、ステップアップのための極意、絶対役に立つバンドスタディ、工作講座「ユーフォニアム・スタンド」製作、プロ直伝の楽器掃除術など盛りだくさん。
希望者には個人レッスンを受けるチャンスも! ユーフォがもっと好きになる! みなさまふるってご参加ください!!

【日程】2005年8月18日(木)~21日(日)
【場所】長野県飯綱高原 ユーフォニアムロッジ
【講師】三浦徹(東京佼成WO、国立音楽大学、相愛大学講師)
幡野武(名古屋芸術大学、くらしき作陽大学講師)
齋藤充(フィリップ・ジョーンズ国際コンクール優勝者)
小畑ゆかり(フリー)
【参加費】35000円(3泊4日宿泊費込)
※個人レッスン(16人限定、1レッスン45分)および
工作講座を希望される方はそれぞれ料金別途必要
【問い合わせ】 幡野 090-8775-2598 または euphnet@hotmail.co.jpまで

■詳しい内容についてはホームページへ

http://euphnet.gozaru.jp/

意欲的な新レーベル、ここに誕生。「團伊玖磨・吹奏楽作品集vol.1」

text:中橋 愛生(作曲)

 このレーベル、「日本の作曲家の聴く機会の少ない知られざる作品を掘り起こし、それら名曲に今一度接する楽しみを広く提供したい」というポリシーのもとに設立されたのだという。明確な理念を掲げるレーベルというものは、これまでの吹奏楽界には殆ど皆無であったと言ってもいいだろう。このような姿勢を持つレーベルが立ち上げられたのは、実に感慨深い。

■團伊玖磨 吹奏楽作品集 vol.1
3SCD-0001
定価:2,800円(税込)

 なおかつ、それが邦人作曲家に特化されたものである、ということも興味深い。近年、邦人作品が取り上げられる機会というのは爆発的に増加した。それは実に喜ばしいことではあるのだが、その反面、取り上げられる邦人作品が「現行の作曲家」の作品に偏り過ぎているさみしさも感じないわけではなかった(と、「現行の作曲家」が言うのも奇妙な話だが)。
過去の重要な作曲家の作品を再評価し、後世に伝えていくこと。これは、現代に生きる我々の一つの責務である。邦人作曲家のそうした管弦楽作品をディスクとして残していく活動としてはNAXOSによる「日本作曲家選輯」シリーズが注目を集めているが、同様の志を抱いた動きが吹奏楽にも現れたことは、この上ない喜びである。

 その第一弾として5月10日に発売されたのが、今回紹介する「團伊玖磨・吹奏楽作品集vol.1」である。改めて書くまでもないが、團伊玖磨は1924年に東京に生まれ、2001年に演奏旅行先の中国蘇州で死去した著名な作曲家である。オペラ「夕鶴」や歌曲「花の街」、童謡「ぞうさん」などの優れた作品を生み出した作曲家であると同時に、随筆「パイプのけむり」の執筆、東京駅「エキコン」の音楽監督など、幅広い活動を行っていた人物でもある。團は、1942年に東京音楽学校(現:東京藝術大学)作曲科に入学してすぐの1944年に陸軍戸山学校軍楽隊に入隊、芥川也寸志らと共に吹奏楽に従事しており、このこともあってか、吹奏楽作品を多数残している。しかし、ほんの3~4曲を除いては、そのほとんどが余り広く知られているとは言い難いのが現状である。そんな作曲家の代表曲と重要曲、そして秘曲を選りすぐった今回のCD。決意と意欲を世に示した、このレーベルの出発点にふさわしい一枚だ。

 録音にあたって、演奏を担当しているのは「リベラ・ウインド・シンフォニー」(http://liberawind.hp.infoseek.co.jp/)である。その意欲的な活動や実力・実績に関しては、過去にこのバンドパワーでも紹介されたことがあるので、そちらを参照して頂きたい。

  「リベラ・ウィンド レコーディング・レポート」
http://www.bandpower.net/report01/2004/07/04.html

  富樫哲佳氏による「リベラ・ウインド・シンフォニー 第2回コンサート」
http://www.bandpower.net/report01/2004/04/03.html

 そして、このリベラ・ウインド・シンフォニーの音楽監督であり、今回タクトを取ったのは、福田滋氏。福田氏は陸上自衛隊中央音楽隊のユーフォニアム奏者であり、チーフ・ライブラリアンも務めておられる才人。その興味は多岐に渡り、その積極的な活動は多くの識者の共感を呼んでいる。福田氏のエッセイである「吹奏楽・隠れた名曲紹介」がバンドパワーにもスペシャルとして掲載されているので、そちらもご一読頂きたい。

  http://www.bandpower.net/special/fukuda_sp/index.html

 このエッセイからもすぐにお分かり頂けるように、福田氏の團に対する思いというのは並々ならぬものがある。その深い理解と共感の上に行われた録音であるのだから、その演奏が悪かろうはずもない。事実、この演奏は技術的な面もさることながら、各曲の内面へのアプローチが強く感じられる。
リベラ・ウインド・シンフォニーのメンバーや福田氏だけではない。このアルバムの制作に携わった全ての人々の熱い思いが、このディスクを極めて高い水準のものへと引き上げている。これほど感動させられるディスクがこれまでにあっただろうか。

それでは、収録されている各曲について順不同で紹介しておきたい。と言っても、主要な作品については上記の福田氏のエッセイが非常に詳しいし、CDのブックレットにも詳しい解説がなされているので、ここでは簡単に紹介するに留める。

 團の吹奏楽作品と言えば絶対に欠かすことができないのが、「祝典行進曲」(1959)と「新・祝典行進曲」(1993)の2曲。あまりにも有名で数多くの録音が発売されている作品である。團の吹奏楽作品集を謳うのであるから、この2曲が収録されるのは当然。ちなみに「祝典行進曲」は皇太子殿下(今上天皇陛下)のご成婚を祝して行われた初演が有名だが、東京オリンピックやロサンゼルス・オリンピックで入場行進に用いられたり、吹奏楽コンクールの課題曲に制定されたこともある「戦後日本の吹奏楽を代表する曲」。もしまだ聴いた事が無いという方がいらっしゃるならば、基本中の基本なので、ぜひこの機会に聴いておきたい。

 別府大分毎日マラソンを記念して書かれた「べっぷ」(1976)、映画《戦場に流れる歌》の音楽を用いて作曲された「青年」(1965)、團と深い関係のあるブリヂストンのために書かれた「ブリヂストン・マーチ」(1955)。この3つの行進曲は、既に他のCDで音源が発売されたこともあるので、ご存知の方もいるかもしれない。だが、いずれの曲も録音機会は希少であるし、「團の作品」としてまとめて系統的に聴けるようになったことは実に喜ばしい。考えてみれば、作曲家に焦点を絞ったCD、というのも、吹奏楽の世界にはそう多くない。こうした視座も大事にしたいものである。

そして、ここからがこのアルバムの真骨頂。世界初CD化となった貴重な作品の数々である。

 ディスクの冒頭を飾るのはファンファーレを伴った行進曲である「若楠国体行進曲」。1974年に佐賀県で開催された「若楠国体」のために書かれたもので、九州と縁のある作曲家である團の、郷土愛すら感じられるような華やかな行進曲である。とても私的なことで恐縮だが、佐賀県育ちの私としては、一番聴いてみたかった團の吹奏楽作品。感激至極である。

「航空自衛隊大行進曲」は、1968年に航空自衛隊の委嘱により作曲されたもの。同じく収録された「パシフィック・フリート」は、米国太平洋艦隊のために海上自衛隊佐世保音楽隊によって初演された1988年に書かれたものである。團はこのように自衛隊の委嘱による行進曲も書いている。他にも機動隊のための行進曲などもあるのだが、これらでは勇壮かつ華麗なスタイルを聴く事ができる。

 行進曲「横須賀」は、トリオに横須賀市歌を引用したもの。幅広い層に音楽を親しんでもらうことを望んでいた團の、親しみやすく温かみ溢れる曲想である。團が自分のお膝元を大事にしていたことが、よく分かる。厳密には初CD化ではないのだが、一般に手に入るようなものではなかったので、実質、初販売である。

 そして、何と言ってもこのCDで特筆すべきは、「吹奏楽のための奏鳴曲」が収録されていることだろう。これは、1976年に東京吹奏楽団の委嘱によって書かれ、山本正人の指揮で初演された20分を超える作品。古今東西の吹奏楽作品の内でも大曲の部類に入るだろう。この曲、その内容の素晴らしさにも関わらず、初演の後に完全な形で再演されたことがない。唯一、1985年にブリヂストン吹奏楽団久留米が吹奏楽コンクール全国大会で第一楽章を抜粋演奏しているのだが、残念ながらこの録音は市販されていない。半ば「幻の作品」となっていたものである。今回、こうして聴けるようになったこと、関係者の皆様に心から感謝したい。
この曲は、沖縄の旋法を用いた第一楽章と、葬送曲の副題を持つ重々しい第二楽章の、2つの楽章から成っている。

以上が、このCDの収録曲である。様々な性質の物が幅広くあり、どんなに価値のあるものかがお分かりいただけるだろうか?

 ちょっと詳しい人ならば、「この曲がない」と思うかもしれない。そう、例えば團の吹奏楽作品の中でも知名度の高い「行列幻想」のような作品は、今回は収録されていない。だが、焦ってはいけない。このアルバムは「vol.1」なのだ。当然、「vol.2」以下へと続けられていくことだろう。既に、幾つかの作品は録音が終わっていると聞いているが、「vol.2」には「オリンピック序曲」や「福岡国体行進曲」、さらには「ブルレスク風交響曲」が収録される予定だという。楽しみである。
また、「スリーシェルズ」はその名前の通り「三人の会」(團伊玖磨、黛敏郎、芥川也寸志)の作品を録音・販売していく計画らしいのだが、関係者に聞いたところ、今後は更に広い範囲で邦人作曲家を取り上げていきたいとのことである。吹奏楽という枠に括られないアプローチの仕方も、という将来の展望も持っているそうで、実に頼もしい限り。ぜひ、実現させて頂きたいものである。

このような素晴らしい企画を実現させてくれるレーベルが誕生したことを喜びたい。また、同時に多くの人々に知って頂きたい。
新しいレーベルを立ち上げる、というのはとても大変なことである。そして、如何に貴重なCDをリリースをしたところで、実際に多くの人のところへ届けるのは、非常に難しいことである。新興勢力が大きな販路を確保することはなかなか厳しい、というのは悲しい現実なのだ。

 こうした新興レーベルの原動力となるのは、熱心な購買層の存在だ。口コミでの評判が多くの人々の関心を呼び、路を拓くこともあり得る。我々一人一人にできるのは、実際にディスクを手にし、率直な感想を多くの人と語り合うことだけだ。だが、その小さな活動こそが、未来への灯を点す。

 スリーシェルズは、為すべき事を成している、貴重なレーベルだ。ここを応援しなくて、どこを応援するというのだろう?

■BPショップでこのCDを購入する>>>
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0777/

■團伊玖磨 吹奏楽作品集 vol.1

指揮:福田滋
演奏:リベラ・ウィンド・シンフォニー

《収録曲》
・若楠国体行進曲(序曲付き)★
・パシフィック・フリート★
・ブリヂストン・マーチ
・青年
・航空自衛隊大行進曲★
・べっぷ
・祝典行進曲
・新・祝典行進曲
・行進曲「横須賀」
・吹奏楽のための奏鳴曲★

(★:世界初CD化)

3SCD-0001
定価:2,800円(税込)

堂々、1位を獲得したのは、東京佼成WOが“あのミュージック8”の楽曲を演奏しちゃったという「M8 STYLE, vol.1」

おまちどうさま! 今の流行がよくわかるということで、結構人気上昇中のCDランキングですが、ゴールデンウィークあけの上位ベストテンはこんな感じになりました。

堂々、1位を獲得したのは、東京佼成WOが“あのミュージック8”の楽曲を演奏しちゃったという「M8 STYLE, vol.1」・・・アマチュアの世界では、演奏会になくてはならない人気楽譜シリーズですが、プロが演奏するとどうなるのか? やっぱ、みんなもチェックしたかったみたいですね。どんな感じかって? それは聴いてみてのお楽しみ! みんなも即効、チェックいれておくといいよ。

で、2位にランクインしたのはが佐渡&シエナWOの第3弾となる「ブラスの祭典」・・・今回も河辺公一「高度な技術への指標」やクロード・スミスの「フェスティヴァル・ヴァリエーションズ」、東海林 修の「ディスコ・キッド」といった、ナツメロだけど日本中の吹奏楽ファンがヤンヤ喜びそうな選曲で楽しませてくれちゃってます。これも即効、聴くしかないよね。

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◆ 週間!CDランキング(2005/05/06~05/12,BP調べ)
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1. M8 STYLE, vol.1/東京佼成ウィンドオーケストラ
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0776/

2. ブラスの祭典3/佐渡裕 & シエナ・ウインドオーケストラ
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0766/

3. ニュー・ウインド・レパートリー2005
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457688/621504/

4. テイスト・フォー・ミュージック/A Taste for Music
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457687/624497/

5. 音楽は心 ~ナカザワキネン会設立記念~/
野庭高等学校吹奏楽部【CD4枚組+ボーナスDVD付】
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457689/621502/

6. ニュー・サウンズ・イン・ブラス2005
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457688/617247/

7. J.ウィリアムズ/スターウォーズ/
土気シビックウインドオーケストラ Vol.9
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457689/628880/

8. ア・ラ・カルト(世界初演)/トレイルブレイザーズ・テンピース・ブラス
(傑作「高貴なる葡萄を讃えて」を超えた“美味なる一流品の面白さ”)
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457776/624316/

9. ザ・レッド・マシーン~ピーター・グレイアム作品集
(2005年最大の話題作は「レッド・マシーン」で決まり!!)
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0720/

10. アーサー・ブリス作品集~王侯たちの時代
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457685/523431/523441/

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