1月16日、CD「カンタベリー・コラール」が爆裂大ヒット中のタッドWSが「ニュー・イヤー・コンサート 2009」を開催!リードの『アルメ二アン・ダンス(パートI)』やJ.ウィリアムズの『カウボーイ』など。

 

 作曲者も大絶賛のCD「タッド・ウィンド・コンサート(5)/カンタベリー・コラール」(Windstream)が、大ヒット驀進中のタッド・ウインドシンフォニーが、新春1月16日(金)、杉並公会堂(東京)で「ニュー・イヤー・コンサート 2009」を開催する。指揮はもちろん、我らがTWS音楽監督の鈴木孝佳。

 演奏レパートリーは、昨年にひきつづき、バンドっ子にはなつかしいオリジナルやコンサート・ピースがギッシリ! ショスタコーヴィチの『祝典序曲』で幕開け、クリフトン・ウィリアムズの『ザ・シンフォニアンズ』やチャンスの『朝鮮民謡の主題による変奏曲』、アルフレッド・リードの『シンフォニック・プレリュード』と『アルメニアン・ダンス (PartⅠ)』、ジョン・ウィリアムズの『カウボーイ』などなど、多くの吹奏楽ファンから「待ってましたー!!」と声がかかりそうな“涙チョチョ切れ、感動もの”のレパートリーがたっぷりと愉しめる!

 新年早々のタッドからのビッグ・プレゼント!!

1月16日(金)、みんなで誘い合わせて、杉並公会堂へ行こう!


■タッド・ウインドシンフォニー: ニュー・イヤー・コンサート 2009

【日時】2009年1月16日(金) 開場 18:30 / 開演 19:00
【会場】杉並公会堂大ホール
【演奏】タッド・ウインドシンフォニー
【指揮】鈴木孝佳 (タッド鈴木)
【料金】一般: 2500円 / 高校生: 2000円 / 中学生以下: 1500円
【交通手段】中央線、東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅北口から徒歩7分

【プログラム】

  • 祝典序曲(ドミトリー・ショスタコ-ビッチ / ドナルド・ハンスバーガー編)
  • ザ・シンフォニアンズ(クリフトン・ウィリアムズ)
  • ロマンツァ(ジェームズ・バーンズ)
  • 朝鮮民謡の主題による変奏曲(ジョン・バーンズ・チャンス)
  • ベンハー序曲(ミクロス・ローザ)
  • シンフォニック・プレリュード(アルフレッド・リード)
  • カウボーイ(ジョン・ウィリアムズ)
  • 吹奏楽の為の第二組曲(グスターヴ・ホルスト)
  • アルメニアン・ダンス (PartⅠ)(アルフレッド・リード)

【問い合わせ】担当者: 佐野
TEL : 090-8859-7697
FAX : 03-3956-0462
E-Mail : gt2h-sn@asahi-net.or.jp

■TAD Wind Symphony 公式HomePage
http://www3.ocn.ne.jp/~tad.wind/

■グレイアムの新ユーフォニアム協奏曲で話題のミードの大ヒットCD「オーデイシャス」が“ソールド・CD・オブ・ジ・イヤー2008”を受賞!!

 

 激動の2008年もあとわずか! そんな中、バンドパワーでも話題騒然の盛り上がりを見せたスティーヴン・ミードのCD「オーデイシャス」(英Bocchino、BOCC110)が、イギリスの2大バンド・マガジンである“ブリティッシュ・バンズマン”と“ブラス・バンド・ワールド”の両誌から、毎年、その年最もよく売れたCDに贈られる「ソールド・CD・オブ・ジ・イヤー2008」に選ばれた。

 世界的ヒットとなったこの2枚組CD最大の話題は、なんと言っても6月の大阪市音楽団第96回定期演奏会で、作曲者を客席に招いて世界初演が行われたピーター・グレイアムのユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に(In League with the Extraodinary Gentlemen)』のピアノ伴奏版がはじめて収録されたCDだったことだろう。

 この協奏曲が、『ハリスンの夢』『地底旅行』『ザ・レッド・マシーン』など、数々の世界的ヒットをとばしているグラミー賞作曲家グレイアムがスティーヴン・ミードの委嘱を得て書き上げた初のユーフォニアム協奏曲という世界的な関心や、ミード・ファンにとって待望久しい本格的内容の独奏集ということで、CDは発売されるやヒット街道まっしぐら!  『称うべき紳士たちの列伝に』のピアノ伴奏版も初演と同時に出版され、CD不況などどこ吹く風! 一時、世界各国から殺到する注文にプレスが間に合わないほどの騒ぎとなった。

 そして11月、大阪市音楽団とミードの間で演じられた白熱の世界初演を収めたCD「寓話の交響曲」(フォンテック、FOCD-9396)も発売され、『称うべき紳士たちの列伝に』の収録されたCDは、これで<ピアノ伴奏版>と<吹奏楽伴奏版>の2つが揃うことになった。

 さらに、この協奏曲は、新たに<ブラスバンド伴奏版>が作られ、2009年1月、ニコラス・チャイルズ指揮、ブラック・ダイク・バンドの伴奏で、同バンドのユーフォニアム奏者デーヴィッド・ソーントンのソロによる初演が行われることがすでにアナウンスされており、今後とも世界中の音楽ファンを魅了することは必至!

 作品のすばらしさに惚れ込んだバンドパワーでは、世界初演時からミードとグレイアムに密着! 楽譜も含め、この協奏曲に関するアイテムのすべてを取り揃えている (中でも、あと僅かとなった“ミード自筆サイン入りCD”(初演時限定特典盤)は、超貴重です)

 何をやっても世界的な影響力を発揮するミードのすばらしいパフォーマンスを、受賞の喜びとともに、今一度このCDで確認してみよう! 

【BPショップで購入する】

■オーデイシャス~スティーヴン・ミード
Audacious~Steven Mead

 http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1565/

ピーター・グレイアムのユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に』(ピアノ伴奏版)の他、ユッカ・リンコラや、ローランド・セントパリ、ロジェ・ブートリーのオリジナル作品が収められている、ユーフォニアム・ファンには、なんともこたえられない“必携”のアルバムです。

■寓話の交響曲/大阪市音楽団/小松一彦(指揮)
 A Symphony of Fables
 http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1759/

ピーター・グレイアムのユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に』の世界初演ライヴを収めたすばらしいCD。大阪市音楽団の大熱演も要注目です。

■ユーフォニアム協奏曲「称うべき紳士たちの列伝に」
In League With Extraodinary Gentlemen (Concerto for Euphonium)

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/en-81042/

ユーフォニアム独奏用パート譜とピアノ伴奏譜のセット。現在入手可能のこの協奏曲の唯一の楽譜です。

【スティーヴン・ミードの最新盤】

■ストライク・アップ・ザ・バンド
スティーヴン・ミード & サウンド・イン・ブラス
Strike Up The Band! 

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1789/

チック・コリアやチャック・マンジョーネ、メイナード・ファーガソン、ガーシュウィンなど世界のビッグ・ネームのスーパー・ヒット曲がズラリ! とにかく、理屈ぬきで愉しいブラス・アンサンブルのCDです。

■ブラス & ワインズ
スティーヴン・ミード スパニッシュ・ブラス・ルール・メタユス

 Brass and Wines
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1788/

金管五重奏をバックに、ソロをとるミードもとても愉しそう!! 注目は曲は、ワイン醸造のプロセスにインスピレーションを得た3楽章構成の組曲「ブラス&ワインズ」。ユーフォニアム独奏曲の新しい定番になるかも?

小串俊寿ハッピー・サックス・コンサート2008 in 東京

 

これを聴かなきゃクリスマスもお正月もやってこない!なんていう、サックス吹きが多いかも。おまちどうさま! 今年も 小串俊寿の「ハッピー・サックス・コンサート」の季節がやってきました。ピアノ:白石光隆、ラテンパーカッション:横山達治という、いつもの気の合う仲間たちと、今年はどんなパフォーマンスで楽しませてくるのか? 間もなく開演です!

【日時】2008年12月11日(木)18:45開演
【会場】東京・銀座ブロッサム「中央会館」
【出演】小串俊寿(sax)、白石光隆(Pf) 横山達治(Perc)
【料金】一般3,500円 学生2,500円

【プログラム】
黄昏色(真島俊夫)
コンチェルティーノ(天野正道)
The Course of Life(星出尚志)
サンバ・フィエスタ2008!(鈴木英史)
カヴァレリア ルスティカーナより(西上和子)他

【問い合わせ】045-211-2022 (野中貿易株式会社)
E-mail: happysax777@s4.dion.ne.jp

エピック・ブラスII~ピーター・グレイアム50才記念ライヴ:ブラック・ダイク + インターナショナル・スタッフ・バンド…『キャッツ・テイルズ』全曲が映像!1967年全英選手権を追ったBBCお宝映像にも大感激!

 

★これぞイギリスの伝統! ブラック・ダイクとISBによる
ピーター・グレイアム50才を祝うグレートな演奏会ライヴ!!
『キャッツ・テイルズ』全曲が映像で楽しめる。
1967年全英選手権を追ったBBCお宝映像にも大感激!

 イギリスでは、いくつかのバンドが同じステージで共演する“マス・バンズ・コンサート”もしくは“コンバインド・バンズ・コンサート”と呼ばれるジョイント・コンサートがさかんに行われています。2つのバンドによる場合は、3部構成で、はじめにそれぞれのバンドのステージを組み、最後に合同演奏をする、そんなスタイルのコンサートとなります。

 このすばらしいDVDは、2008年5月に行われたブラック・ダイク・バンドとインターナショナル・スタッフ・バンド(ISB)という、世界的に有名な2つのバンドによるジョイント・ライヴを収めたものです。

 そもそも、一般のブラス・バンドとISBのような救世軍のバンドが一緒に演奏することはありませんでした。いろいろな事情から、編成やレパートリーがまったく違ったからです。そして、この2つのバンドが公に始めて共演したのが、2001年の全英選手権のガラ・コンサートでした。その模様は、DVD「エピック・ブラス」(DVD-9136)ですっかりおなじみですね!

 それ以来の大きなジョイントとなったこのコンサートは、『ハリスンの夢』や『ゲールフォース』などで日本でもすっかりおなじみになったスコットランド生まれのイギリスの人気作曲家、ピーター・グレイアムの50才を祝うスペシャル・コンサートとして企画されました。かつてグレイアムが救世軍とブラック・ダイクの両方で、作曲家や指揮者として活躍した時代があったからです。

 というわけで、このコンサートで演奏されたレパートリーは、『カートゥーン・ミュージック』『シャイン・アズ・ザ・ライト』など、ほとんどグレイアム一色で、 とくに2つのバンドによる合同演奏レパートリーは、すべてグレイアムの作編曲でした。イギリスでの人気者ぶりがよくわかりますねー!

 そして、このDVDで最も注目したいのは、やはり、日本からの委嘱で作曲された『キャッツ・テイルズ』が、全楽章しっかりとナマ映像で愉しめることでしょう! リチャード・マーシャルやブレット・ベイカーなど、スター・プレイヤーによるソロは、もちろんスタンド・プレイ! 第1楽章から第3楽章までをアタッカでつなぎ、第3楽章の終わりで自然に出る拍手にしっかりと応え、その後の楽章をつづけるニコラス・チャイルズの曲の進め方には、思わず合点! これぞエンターテイメントです。(しっかりと演奏のヒントになります!)

 しかし、ホント愉しめるいい曲ですねー! ブラック・ダイク単独で演奏された『カートゥーン・ミュージック』とともに、本当にライヴ受けする曲であることをあらためて確認できました! みんなドンドンやりましょう! ゼッタイ受けること間違いなし! (もちろん、BPでは、楽譜も用意してます!)

 アッ! 忘れるところでした。コンサートの最後で演奏された『偉大なるかな神』は、ニコラス・チャイルズからバトンを渡されたグレイアム自身が指揮をしています。これは、ナマの指揮ぶりを実際の映像で見ることのできる“お宝映像”で、グレイアム・ファンは、しっかりとチェックしておきたいところです。

 それにしても、演奏を聴きに集まった人たちの表情が実に楽しそうなのがいいですねー。録音バランスもとてもよく、ブラスバンド・ファンはもちろん必携(一家に一枚)、 それ以外の音楽ファンにもつよくお薦めしたいDVDです。

<3つあるボーナス・トラックにも大感激!>

BPがとくに感動したのは、1967年の全英選手権を、3つの有名バンドのリハーサルから追ったBBCテレビのドキュメンタリー番組でした。時代が時代だけにレトロな白黒映像(!?)ですが、生前のエリック・ボール、ギルバート・ヴィンター、フランク・ライトの3人が審査員として登場し、テストピース(課題)がエリック・ボールの『自由への旅』とくれば、もうそれだけで“世界遺産的お宝映像”と言えます。また、伝説の指揮者に率いられた各バンドの本番映像もとっても貴重ですが、それにしても当時の選手権のアツいこと、アツいこと。映画『ブラス』で俳優が演じた指揮者のアクションが決して演出過剰の作り物でないことがよくわかります。

 とにかく、存在自体が信じられないボーナス映像で、これだけでもしっかり愉しめます。

 エッ? 優勝バンドですか? それは、見た人だけのお愉しみ!! ぜひ、買って見てください!!

<最後に、この“お願い”を必ず読んでくださいネ!>

 このすばらしいDVDは、ヨーロッパ標準のPAL方式で録画されています。このため、PAL方式に対応していない日本の一般的なDVDでは再生できません。最近のパソコンでは見ることのできる機種が多くなっているようですが、ご注文の前に、ぜひぜひお手元の装置でPAL方式ディスクが再生可能かどうかを確認されてから、発注してくださいね。そうでないと、せっかくのDVDが「見れないよー!」という泣きを見ることになってしまいますからね。要チェック、要チェックですよ。

 (お手持ちの装置が「PAL対応でなく、再生できなかったから」という理由での返品はお受けできませんので、悪しからずご了承下さい。)

【ピーター・グレイアム (Peter Graham)】
1958年12月5日、スコットランドのラナークシャーの音楽一家に生まれる。エディンバラ大学およびロンドン大学ゴ-ルドスミス・カレッジのエドワ-ド・グレッグスンのクラスに学び、作曲で博士号を取得。1983~86年の間、米ニューヨーク市でフリーランスの作・編曲家として活動。BBCを始め、放送、録音の世界でも活躍し、作編曲を担当したシロフォン奏者エヴリン・グレニーのCDは、“グラミー賞1999”の“ベスト・クラシカル・クロスオーヴァー・アルバム”に選ばれた。“ABAオストウォルド作曲賞2002”に輝いた『ハリスンの夢』ウィンド・バンド版(2000)など、ウィンド・バンドやブラス・バンドのための作品は、新作発表のたびに世界を熱狂させている。現在、マンチェスターのソルフォード大学作曲科教授をつとめている。

【BPショップで購入する】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/dvd-9333/


【演奏団体】

インターナショナル・スタッフ・バンド
(The International Staff Band)(1 – 3、15)

ブラック・ダイク・バンド
(Black Dyke Band)(4 – 7、14)

ブラック・ダイク・バンド + インターナショナル・スタッフ・バンド合同演奏
(The Combined Bands of the Black Dyke and the International Staff)(8 – 13)

G.U.S.フットウェア・バンド
(The G.U.S. (Footwear) Band)(16)

ウッドフォールズ・シルバー・バンド
(Woodfalls Silver Band)(16)

ブラック・ダイク・ミルズ・バンド
(The Black Dyke Mills Band)(16)

【指揮者】

スティーブン・コッブ (Dr. Stephen Cobb)(1 – 3、8 – 9)
ニコラス・チャイルズ (Dr. Nicholas Childs)(4 – 7、10 – 12、14)
ピーター・グレイアム (Professor Peter Graham)(13)
バーナード・アダムズ中佐 (Lt.-Col. Bernard Adams)(15)
スタンリー・H・ボディントン (Stanly H. Boddington)(16)
コート二ー・ボサンコ (Courtney Bosanko)(16)
ジェフリー・ブランド (Geoffrey Brand)(16)
ロイ・ニューサム (Roy Newsome)(16)
ジェームズ・シェパード(James Shepherd)(16)

【発売元】ワールド・オブ・ブラス(World of Brass)
【収録】2008.5.17, The Sage, Gateshead (UK)
【映像方式】PAL方式 (日本のNTSC方式のDVDでは再生できません) リージョン・フリー

【収録曲】

1. コール・オブ・ザ・ライテオウス/レスリー・コンドン
The Call of the Righteous/Leslie Condon

2. アヴェ・マリア/アントン・ブルックナー (arr. ケネス・ダウニー)
Ave Maria/Anton Bruckner (arr. Kenneth Downie)

3. コスト・オブ・フリーダム/ダドリー・ブライト
The Cost of Freedom/Dudley Bright

4. 「オルガン交響曲第5番」より トッカータ/シャルル=マリー・ウィドール(arr. フィリップ・スパーク)
Toccata from Organ Symphony No. 5/Charles-Marie Widor (arr. Philip Sparke)

5. 青い帽子の娘/フランク・サイモン(arr. サンディー・スミス)
Miss Blue Bonnet/Frank Simon (arr. Sandy Smith)
コルネット(Cornet): リチャード・マーシャル(Richard Marshall)

6. カートゥーン・ミュージック/ピーター・グレイアム
Cartoon Music/Peter Graham

7. インモータル/ポール・ロヴァット=クーパー
Immortal Paul Lovatt-Cooper

8. ツァラトゥーストラはかく語りき/リヒャルト・シュトラウス (arr. ピーター・グレイアム)
Also Sprach Zarathustra Richard Strauss arr. Peter Graham

9. シャイン・アズ・ザ・ライト/ピーター・グレイアム
Shine as the Light/Peter Graham

10. “花から花へ”の幻想曲(歌劇「椿姫」第1幕)
/ジュゼッペ・ヴェルディ (arr. ピーター・グレイアム)
Fantasy on Sempre Libera/Giuseppe Verdi (arr. Peter Graham)
ユーフォニアム: デーヴィッド・ソーントン (David Thornton)

11. キャッツ・テイルズ/ピーター・グレイアム
Cats Tales/Peter Graham

I )カタロニア(Catalonia)
II)キャットウォーク(Catwalk)
III)スキャット!(Scat!)
IV)キャットナップ(Catnap)
V )トッカータ(Toccata)

12. 交響詩「ローマの松」より アッピア街道の松/
オットリーノ・レスピーギ (arr. ピーター・グレイアム)
The Appian Way from The Pines of Rome Ottorino Respighi arr. Peter Graham

13. 偉大なるかな神/伝承曲 (arr. ピーター・グレイアム)
How Great Thou Art Trad arr. Peter Graham

<ボーナス・トラック>

14. ブラック・ダイク・バンド・プレゼンテーション
(BGM: インモータル/ポール・ロヴァット=クーパー)
Immortal multi-media presentation Black Dyke Band

15. インターナショナル・スタッフ・バンド75周年記念映画
「セブンティフィフス・アニヴァーサリー・サリュート」
(1966年 ゲートウェイ・フィルム制作)
75th Anniversary Salute – The International Staff Band

16. 1967年全英選手権ドキュメント番組
「オム二バス – トップ・ブラス」
(1967年 BBCテレビ制作)
Top Brass – BBC TV Omnibus 1967 Black Dyke Mills Band

【BPショップで購入する】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/dvd-9333/

富永君、ありがとう! 安らかにお眠りください。

 富永さん。

 あなたを失ったことで、片腕をもがれたような思いでいるひとたちが、たくさんいます。そんな方々を代表して、僭越ながら、お別れのことばを述べさせていただきます。

 あなたは、吹奏楽の世界でさまざまな仕事を手がけられ、吹奏楽振興のために奔走されました。おそらく今日、ここに来ている多くの方々が、そのことをよく知っているはずです。

 そんなあなたが、ここ数年、吹奏楽に関する文章を本格的に書くようになりました。私があなたと知り合ったのは10年ほど前になりますが、そのころ、編集の仕事をしていた私が「吹奏楽の解説や評論などを本気で書く気はないか」とけしかけると、照れくさそうな顔をして「ぼくが文章を書くなんて、とんでもありませんよ」といっていたものです。

 それが、奇妙な縁で、あなたと、そして石本和富さんと私の3人で、『一音入魂 全日本吹奏楽コンクール名曲名演50』なる本を、正続あわせて2冊も書くことになりました。しかも、日本を代表する文芸出版社である河出書房新社という、一流出版社からです。吹奏楽に関する専門書が、音楽出版社以外から、これほど本格的な形で刊行されるのは画期的なことでした。

 この本にかけるあなたの情熱は、いま思い出しても頭が下がるものでした。

 あなたの、吹奏楽に関する豊富な知識と情熱は、ときには分量をはみ出し、ページ内におさめることができないほどでした。小澤俊朗先生のコメントがいただけると、「なかなか面白い内容になりそうですよ」とメールしてきたものでした。小長谷宗一先生から「スターパズルマーチ」に関する裏話が聞けたときは、夜中に楽しそうに電話してきたものです。バンドパワーでの日常業務に追われながら50本もの原稿を書くことは、実にたいへんだったと思いますが、少しずつ送られてくるあなたの原稿を読む日々は、私にとって至福のひとときでした。幸いこの本は、増刷になり、多くの読者に読んでもらうことができています。

 音楽は消えてしまうけれど、本は残る。いまの若いひとたちが知らない、吹奏楽の数々の物語は、あなたの文章によって、確実に残り、伝わっていくのです。あなたは、吹奏楽界に残した多くの業績の中に、「本」という形で、もうひとつ、重要な仕事を加えたのです。

 惜しむらくは、それからたった二ヶ月で、あなたがこの世を去ってしまったことです。あなたは、自分が書いた文章を若い人たちが読む姿を、これからはもう見ることはできない。今後、さらにユニークな内容の本を出して行こうと話し合っていた計画を、実現させることも、もうできない。文化は、何かの形で次の世代に伝わることによってのみ、熟成し、発展するものです。しかし、あなたが持っている知識と情熱は、あなた自身が持っていってしまった。このようにして失われていった文化が、人類の歴史の中に、どれだけあったことでしょう。スケールこそ違いますが、まさかそれと同じことが、あなたをめぐって起きるとは、夢にも思いませんでした。

 おそらくいまごろあなたは、いつものような照れ笑いを浮かべて「すいませんね~」と笑っていることでしょう。そして私たちは、亜細亜大学吹奏楽団、東京佼成ウインドオーケストラ、21世紀の吹奏楽:響宴、バンドパワー、そして、あなたが残した2冊の本、これらに接するたびに、あなたのことを思い出し、富永啓之という「文化」が日本の吹奏楽界にいたことを、語り合ってゆくでしょう。

 安らかにお眠りください。さようなら。

富樫鉄火(音楽ライター)

ルベン・シメオ&シエナ・ウィンド・オーケストラ…同世代の若者だけでなく、大人までもが軽やかに、まるで鼻歌でも歌うかのように演奏する彼に見入っていた!

日時:2008年9月14日(日) 14:00開演
会場:サントリーホール
レポート:関根志郎(トランペット奏者)

 

 7月のルベン・シメオ君とのインタビューから早2ヶ月。彼のデビュー・コンサートは日本中のトランペッター、そしてシエナファンが待ちに待っていたことであろう。
9月14日、サントリ-ホールはもちろん満員。やはり楽器を持ったお客さんが多い中、やはりトランペットを背負う方が多い。ルベン&シエナというトランペット界と吹奏楽界と最強の組み合わせなのだから見逃すわけにはいかないのだ!

 さて、冒頭はシエナ定番のバーンスタインの「キャンディード序曲」である。
エネルギッシュな木管群とパワフルな金管サウンドを指揮の橘 直貴氏により巧みに操られ、また新しいシエナサウンドを楽しむことができた。

 さて、いよいよ天才トランペッターの登場である。ゆっくりと落ち着いた足取りでソロ位置に向かう。冒頭は「マカレナの乙女」

 聴衆は完全に彼に釘付けになり、そして魅了された。
彼の演奏はまさに芸術であり、会場は度肝を抜かれた。

 マカレナとはスペインで「イカした人」といったニュアンスがあるようだが、まさに彼のことを指している。

 美しく無理のない高音域―
ブリリアントでストレスのないサウンド―

 興奮が冷め切らぬまま2曲目へ―

 「愛の夢」
美しくも難易度が高い曲にも関わらず、さらりと吹きこなす彼に唖然とさせられた。シエナとのアンサンブルも見事にマッチしており、暖かい彼の歌心が味わえる作品であった。
そしてシエナ単独の演奏の歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》は木管による優雅な旋律は終わるのが惜しい名演奏であった。

 一部最後は、アルチュニアンの「トランペット協奏曲」である。
この曲は定番の作品であるが、彼の演奏は、まるで言葉を話すかのように、おしゃべりをするように楽器を吹いている。
冒頭は勇ましくかつ堂々と、また弱奏部では透き通るような艶やかな音色を聴かせてくれた。
圧倒されっぱなしの一部はあっという間に過ぎ去ってしまった。

 二部の1曲目は「熊蜂の飛行」
いわずと知れた名曲はどんな楽器で演奏されても超絶技巧を要求される難曲であるが、やはり彼はあっさりと吹きこなしてしまった・・・
ここまでくると笑えてしまう。
彼のテクニックは実に無駄がなくスムーズに演奏されていた。

 続いて、「マリベル~スペイン幻想曲」
彼の故郷のスペイン一色の作品であり、彼の明るくて情熱的なサウンドと、バックのシエナの活気的でドライブ感のある音楽のコラボレーションが会場を奮い立たせた。

 ルベン・シメオ君が一度退場すると、単独演奏でシエナの十八番「アルメニアン・ダンス パートⅠ」。吹奏楽の名曲中の名曲のこの作品では、かつて作曲自身に「いままで最高の演奏」と絶賛されたというのが納得いくシエナのレヴェルの高さを思い知らされた。

 最後は、J.アーバン作曲「ヴェニスの謝肉祭変奏曲」
金管奏者でなくてもどこかで耳にしたことがあるのではないだろうか。
トランペットの超絶技巧の定番といえばこの曲であろう。
変奏を重ね、徐々に難解な場面へと移ってゆく。
同世代の楽器をもった若者たちだけでなく、大人までもが軽やかに、まるで鼻歌でも歌うかのように演奏する彼を見入ってしまっていた。
さすがはトランペットの神様モーリス・アンドレの弟子であった。

 指揮、橘氏とのトークの中で、
「皆さんもコツコツと練習すれば僕みたいになれます」
といった名言も・・・。

 そしてシエナといえば「星条旗よ永遠なれ」
会場の楽器を持ってきたお客さんとシエナのメンバーで合同合奏をするというお決まりの企画であるがなんと本日は会場からお若いトランペッターが2名!!
この2名は記念にルベン君と握手!
一生の思い出になったことであろう。
そして3人並んでアンコール「星条旗よ永遠なれ」が始まった。
中間部の通常ピッコロsoliで演奏される箇所は何とルベン君のソロで!
ちなみに使用楽器はE♭管とのこと!!

 そんな最後まで驚異的なプレーを見せ付けたルベン・シメオのデビュー・コンサートは幕を閉じた。

 その後、早くも彼の虜になってしまった長蛇の列のファンへのサイン会が開催。
世界で一番多忙な16歳なのではないだろうか・・・

まだ演奏を聴いていない&もう一度聴きたい人は9月上旬に発売されたデビューCDを是非聴こう。

 神様の後継者の彼の今後の活躍に注目したい。

【BPショップで購入する】

【CD】トランペット・サーカス~スペインから天才少年がやってきた~/
ルベン・シメオ(Trp)/シエナ・ウインドオーケストラ
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1588/

【Book】バンドジャーナル/Band Journal:2008年10月号【雑誌】
…表紙&SPOTLIGHTは、スペインの天才少年トランペッター、ルベン・シメオ。
16歳という若さで、超絶技巧と超高音をマスターしているルベン君ですが、
素顔はゲーム好きの高校生でした。特製ピンナップ付き。
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/bk-4093/

作曲者も大絶賛!『タッド・ウィンド・コンサート Vol.5 – カンタベリー・コラール』…11/15発売!! BPショップでも堂々予約開始!

 

 2007年4月の第1弾発売以来、バンドパワーでもすっかりおなじみになった鈴木孝佳(タッド鈴木)指揮、タッド・ウインドシンフォニーの人気アーカイヴCD「タッド・ウィンド・コンサート」第5弾が、来る11/15に発売される!

 今回のアルバムは、2008年6月12日(木)に東京の大田区民ホール アプリコで開催された同ウインドシンフォニー第15回定期演奏会の第1部で演奏されたプログラムをそっくりCD化したもので、近年注目度赤丸上昇中のジュリー・ジローの『コルドバのメスキータ』、今や日本でもすっかりおなじみのヤン・ヴァンデルローストの『カンタベリー・コラール』、ウィンドのジャンルに幾多の名曲をのこしたアルフレッド・リードの『第三組曲(バレエの情景)』の3曲が、コンサートの演奏プログラムどおりのカップリングで愉しめる。

 この内、1曲目の『コルドバのメスキータ』は、世界遺産の一部として、スペインのコルドバに今もそのすばらしい内部の姿を伝えるメスキータ(スペイン語で“モスク”という意味)を題材にしたクラシック・テイスト満開のオリジナル曲で、この地を行き交った多種多様の民族的エッセンスを音楽の中にとりこみながら、エキゾチック、そしてエキサイティングに展開する。発表後、アメリカでアッという間に大ヒットとなった超注目作品! この日の演奏は、シリーズVol.3 に収録されている『ヴィジルス・キープ』に感動した作曲者から楽譜を贈呈されての演奏だった。

 英国国教会の総本山カンタベリー大聖堂を訪れたときの感動を音楽にした2曲目の『カンタベリー・コラール』は、わが国では最も有名なウィンド・オリジナルのひとつだ。この日のライヴではオプションのオルガン・パートのほか、タッド氏のアイディアでチャイムも加えての演奏となっている。演奏後、『本当は、カンタベリー大聖堂の本物の鐘を使えたら最高だったんだが…』とその意図を語ったタッド氏。録音を聴いた作曲者も『これはすごいアイディアだ!』と、わざわざCDの帯用にメッセージを寄せるほどの大称賛!! 曲中聴かれるトロンボーン・セクションの熱演ぶりとともに、このCD最大の聴かせどころとなっている。

 作曲者コメント:『この「カンタベリー・コラール」のライヴ録音は、演奏、解釈、録音のすべてが期待どおりで、そのクオリティには本当に嬉しくなりました。特別に追加されたチャイムの効果は予想外のものでしたが、とても適切なものでした。それを聴いたとき、正直驚きました。しかし、それは見事なまでに曲にフィットしていたのです! 称賛を贈ります!』(ヤン・ヴァンデルロースト)

 4楽章構成のリードの『第三組曲』は、“バレエの情景”という副題のとおり、バレリーナの入場に始まり、全員の踊りに終わる、コンパクトにまとめられながらも変化に富んだ組曲だ。第2楽章冒頭のフルート独奏や、揺れ動く踊りの情景、ダイナミックなエンディングなど、随所に聴かせどころをもつリード・カラー炸裂の傑作。リード作品に深い共感を寄せる指揮者タッド氏ならではのアナリーゼも大きな魅力となっている。

何度聴いてもおもしろい!

 ウィンド・ミュージックの魅力満載のこのCDは、現在、予約受付中だ!

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■タッド・ウィンド・コンサート(5)
ヤン・ヴァンデルロースト/カンタベリー・コラール

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【収録曲】
1. コルドバのメスキータ/ジュリー・ジロー【13:13】
La Mezquita de Cordoba/Julie Giroux

2. カンタベリー・コラール/ヤン・ヴァンデルロースト【7:00】
Canterbury Chorale/Jan Van der Roost

3. 第三組曲(バレエの情景)/アルフレッド・リード 【12:23】
Third Suite for Band (Scenes de Ballet)/Alfred Reed

   I)第1楽章: ファンファーレとイントラーダ Fanfare and Intrada 【2:04】
II)第2楽章: パ・ドゥ・ドゥ Pas de deux【4:37】
III)第3楽章: 風変わりなポルカ  Polka excentrique【2:14】
IV)第4楽章: 全員の踊り Danse generale【3:28】

【録 音】2008年6月12日、東京・大田区民ホール アプリコ
【CD番号】WindStream, WST-25008
【定 価】1,400円(税込)
【発売日】2008年11月15日

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2008全日本吹奏楽コンクール全国大会(大学の部)…駒澤大のネリベル「交響的断章」は、コンクールの歴史に残る名演だろう。

日時:2008年10月25日(日) 15:00
会場:大阪国際会議場
レポート:播堂力也(BP特派員)

 

★駒澤大のネリベル「交響的断章」は、コンクールの歴史に残る名演だろう。

「ブリュンヒルデちなみ」さんの文章が先に出てしまいました。
おかげで前後してしまいますが、私は大学の部を全国大会聴きに行きました。

今年も日本最大の吹奏楽の祭典「全日本吹奏楽コンクール」へ足を運びました。国際会議場での全国大会開催は2002年、2005年に次いで3回目。うつろになった記憶を頼りに会場へと臨んだ。

この会場は座席が広くて、メタボなおっさんにはくつろいだ状況で聴けるのが嬉しい。しかし、アクセスの悪さと、導線の稚拙さには少々辟易する。

それはさておき。

昨年も「大学の部」のレポートを書かせてもらいました。全体評についてはその時と大きく変わることはありません。この数年で、本当に地域格差は格段に狭まりました。編成の面でも、出場した大学のほとんどが50人を越え、充実した音楽作りのできる体制が整っているように感じます。

だからこそ、

やはり各地区代表を出しましょうよ。
四国の大学の皆、ガンバってくれ!
去年も同じことを書きましたが、このままじゃイカンですよ!

さて、これから本題のコンクールの内容について。
「大学の部」全体を見れば、レベルがあがり、全部門を通じても実に満足度の高い部類だろう。
しかし些少な要因から悔しい結果となった団体もり、「たられば」は禁物だが、実に勿体無い気がしたのも事実。私見で恐縮だが「心の琴線」に触れたものについて述べていこうと思う。

軽く今大会のデータを。

課題曲内訳
I. 文教、愛知教育(銀1、銅1)
II. 城西国際(銅1)
III. 金沢、駒澤、熊本、札幌(金1、銀2、銅 1)
IV. 福岡工業(銀1)
V. 東北福祉、龍谷、山口、近畿(金2、銀2)

 ※IIIとVに人気が集中した。
マーチを演奏した団体の評価が伸びないのは全部門とも同様。

自由曲比率
オリジナル:9団体(うち邦人作品3団体)
アレンジ物:3団体

 ※中学・高校まではアレンジ物がまだまだ多いのだが、大学・職場・
一般のオリジナル作品比率は非常に高い。またその中でも、委嘱新作の度合いは年々増えているが、今年は東北福祉大(八木澤教司)、龍谷大学(酒井格)の2団体に留まった。

今年は三出休みの適用を受けたのが、

東関東:神奈川大学
東海:静岡大学
九州:福岡教育大学

の3校でした。

【3番 龍谷大学】
課題曲は、前週の中学・高校の部で聴けなかった課題曲V「火の断章」。
芯の柔らかな音と、力強いフォルテとのメリハリが付いた演奏が聴くことができた。
その音の持つ方向性(ベクトル)がしっかりと目に映るような感じ。
後で休憩時間に会った作曲家・井澗昌樹氏も、この演奏には実に満足そうであった。
自由曲は今年も酒井格氏の新作「藍色の谷」で登場。
冒頭から現れる情景描写の豊かな美しい様子、その後大きな表現のうねりを操るその演奏具合は、 正に「流麗」なるごとし。
中ごろからのポップスの風合いもシャレた感じに仕上げている。
文句なしの「金賞」を戴冠し、三出をキメた。

【4番 駒澤大学】
三出休み明けでも堂々と全国大会へ復帰した。
予選から圧倒的な演奏力の高さを聴いているだけに、期待を込め、改めて耳を傾けた。
結果「やはり」というべきだろうか、その演奏力の高さに下を巻いた。
自由曲のネリベル「交響的断章」は、コンクールの歴史に残る名演だろう。
しかし惜しむらくは会場との相性だろう。
ネリベルらしい一つの音の中での振幅具合が、予選で聴いた狭い会場では活きていたものの、国際会議場の奥行きがあまりにも遠く、少々物足りなさを感じてしまった。まあ、それでも余裕の「金賞」当確。上手いもんは上手い。

【5番 文教大学】
実に勿体ない。そう感じさせる。
演奏そのものに問題はなく、特に木管楽器が語る調べ、膨らみある音色の美しさ美しさは、今年の中ではピカイチ。
歌心ある、音楽的に実にハイレベルな内容を展開していた。
懸念材料となったのは、その木管楽器と、金管楽器との分離度合い、温度差が激しく聴こえた部分。それさえ一定の範囲に収まってくれていれば間違いのない「金賞」の演奏であったように思う。
他に勝る光るものがあるだけに「銀賞」はちと勿体無い。

【7番 福岡工業大学】
これは私にとって「金賞」でしかなかった。
課題曲の重心の低いバランスには疑問が残ったものの、それをカバー してありあまる自由曲「アンティフォナーレ」のこの上なく完璧なまでの演奏。
ひな段最上段に構えた6重奏のメンバーの素晴らしいポテンシャルの高さ!
スピードに乗り、澱みなく流れる音楽の理路整然さ!
本当に「アンティフォナーレ」だけ考えれば、どこに出しても「金賞」と称しておかしくなかった程だ。 コンクールである以上、課題曲・自由曲共に備わらないと結びつかないことを痛感させられてしまった。
結果を聴いた後に、実に勿体無い上に、「歯がゆい」気にさせられた。

【11番 山口大学】
結果として、今大会で私に一番驚きを感じさせてくれた団体。
ステージを無駄に広く使わずに、ステージ中心にまとまった配置をしているのである。
それでいて小じんまりとせずに、金管を核としたハリのあるまとまった音色が好印象であった。 この日、翌日の職場の部、一般の部を総じて、バンドとしての音に定まりがあった団体が、良い評を得ていた気がする。
山口大学も、ほころびと1本1本の線の細さを、バンドの音全体を響かせることで、上手くカヴァーをしていた。こうした実力の引き出し方を、深く感心をすると共に、苦心しているバンドの方々に手本として欲しいと思うのである。
次年度以降の未来にも、可能性を強く感じる演奏でした。

【12番 近畿大学】
個人的な感想を言えば、久々に満足のいく近畿大学を聴いた気がする。
昨年も良かったが、今年は課題曲「火の断章」、自由曲「シダス」共に、度を越えないまでも、激しく熱い演奏であった。
それがただ雑に鳴らすだけのうるさい印象とは別の、濃密な音の塊が会場にげ投げられた。
硬軟を織り交ぜた表現具合も解釈一つで違うもの。
「小さい所は小さく」「大きな所は大きく」そうした当たり前の表現 の極みではなかろうか。
「シダス」という曲のスペクタクルな場面展開が上手く表現できた珠玉の演奏だった。
龍谷大と双璧をなす、今年の大学の天際であろう。

前述しましたは、どこも演奏の甲乙をつけるのが難しいくらい。
CDやDVDで述懐しながら、来年の大会まで、またワクワクしながら
待つとしましょう。

東京吹奏楽団 第55回定期演奏会 創立45周年記念公演(11/28)~ベルリンフィルよりTromboneの名手を迎えて~ヨハン・デメイの超難曲「T-BONEコンチェルト」がライブで聴ける。

 

★~ベルリンフィルよりTromboneの名手を迎えて~
ヨハン・デメイの超難曲「T-BONEコンチェルト」がライブで聴ける。
こんな機会は世界でもめったにないぞ!

 世界最高峰のトロンボーン奏者の一人、オラフ・オット氏をゲストに、 巨匠ヨハン・デメイの作品、超難曲の「T-BONEコンチェルト」をお届けします。この演奏は滅多に聴けませんよ!!
後半は、L.アンダーソン 生誕100年を記念してアンダーソンの作品を多く取り上げます。ハリウッドの良き時代のリッチなベルベットサウンドをお楽しみください。

■東京吹奏楽団 第55回定期演奏会 創立45周年記念公演

【日時】2008年11月28日(金)19:00開演
【会場】文京シビックホール 大ホール
【指揮】汐澤安彦
【ゲスト】オラフ・オット(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 首席トロンボーン奏者)

【料金】一般 4,000円/大学生 3,000円/高校生以下 2,000円
(当日券は全て500円高)

■電子チケットぴあ
http://ent.pia.jp/pia/event.do?eventCd=0845843&perfCd=001

■東吹HP販売(特別割引あり)
http://www.tousui.jp/ticket/ticket_hp.html

【プログラム】

○G.ヴェルディ/「運命の力」序曲
○川崎 優/吹奏楽のための組曲 より
○ヨハン・デ=メイ/ T-BONEコンチェルト
Trombone  オラフ・オット

○R.A.ホワィティング/ハリウッド万歳!
L.アンダーソン曲集 ~L.アンダーソン 生誕100年~
「シンコぺーテッド クロック」
「クラリネット キャンディ」
「ワルツィング・キャット」
「ラッパ吹きの休日」
○L.バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」セレクション

【問い合わせ】東京吹奏楽団 事務局
TEL 03-5287-2050 / FAX 03-5287-2073
e-mail info@tousui.jp

■東京吹奏楽団HP
http://www.tousui.jp/concert/55teiki.html

2008全日本吹奏楽コンクール全国大会(職場、一般の部)…最後の「職場の部」を制したのは……。

日時:2008年10月26日(日) 9:45
会場:大阪国際会議場
レポート:ブリュンヒルデちなみ(BP特派員)

 

★最後の「職場の部」を制したのは……

 先週の中学・高校の部に引き続き、大阪での大人部門に行ってまいりました。元吹奏楽部員のミーハーオバサン、ブリュンヒルデちなみです。

 今年の大人部門(大職一)は、大阪なので、とても無理かなあと思っていたんだけど、関係各位のご協力でチケットが入手できたせいもあって、日曜日の「職場の部」「一般の部」のみですが、ヒイコラいって、出かけてきました。

■いい場所にあるのに、不便な会場

今回の会場は、大阪国際会議場。中之島にある巨大な施設で、東京でいうと、東京ビッグサイトみたいな感じね。

 ところがこの会場、地図上は、大阪の中心地にあってとてもいい場所にあるんだけど、とにかく交通アクセスが不便なのよ。目の前に、開通したばかりの京阪中之島線「中之島」駅ってのがあるんだけど、この路線は、新大阪駅にも大阪駅にもつながっていないので、この駅を使おうとするとかえって遠回りになるのよね。

 私は、大阪駅から環状線で一駅の「福島」駅から行ったんだけど、ここから歩いて15分くらいかかるの。どうも、これがいちばん近いらしいのね。なかなか微妙な距離なのよ。はっきりいって、オバサンにとっては、けっこうキツイ距離ね。

 で、この巨大な建物に到着すると、会場のメインホールは5階なのね。エレベータは混雑してるので、エスカレータで登ったんだけど、これが、いつまでたっても着かないのよ。それほど巨大な会場っていうわけ。

 メインホールの定員は約2700名。普門館ほどの大きさはないけれど、けっこうな大型ホールよね。音楽ホールとしてつくられていないものの、まあまあ残響はあった……というか、時々、響きすぎじゃないかと感じるほどだった。

 ここで、25日(土)に、まず「大学の部」が開催されたんだけど、これは私は行けませんでした。龍谷大学、駒澤大学、近畿大学が金賞を受賞したようね。以前のレポートにも書いたように、私、東京支部大会で駒澤大学の、ネリベル≪交響的断章≫を聴いて大感激したもんだから、ぜひ、駒澤だけは聴きたかったんだけど……。でも、ちゃんと金賞を獲得したから、きっと、全国大会でも素晴らしい演奏だったんでしょうね。CDやDVDが楽しみだわ。

 で、明け方に起きて、26日(日)の「職場の部」「一般の部」に行ってきたというわけです。「一般の部」は、いってみれば、日本で最高のアマチュアバンドを決定するわけだし、特に今年は「職場の部」は最後。来年から「一般の部」と合体するそうなので、見納めです。さあ、どんな大会だったことか……。

■「職場の部」最後の金賞団体は

まず、今年最後の「職場の部」を金賞で制したのは、ブリヂストン久留米、ヤマハ浜松、NTT東日本東京の、おなじみ3団体。どこも質実剛健ともいうべき見事な演奏でした。

 私が特に印象に残ったのはヤマハ浜松。今年で3出。指揮は前年からひきつづき、須川展也さん。もう最初の課題曲Ⅰ≪ブライアンの休日≫からして、音色も力強さも、マーチのテンポ感も「ゴージャス!」のひとこと! 正直言って、他団体とは格がちがうって感じでした。指揮している須川さんも、とても楽しそうだった。なにしろ、課題曲が終わった段階で、かすかに拍手が起きてしまったほどだったのよ。

 自由曲は、長生淳さんの委嘱新作≪シング・ウィズ・シンセリティー≫。いままでの長生さんの作品と比べると、ずっとパワフルな感じで、しかも、相変わらず知的でカッコイイ曲。こういう曲をキチンと仕上げるのだから、須川=ヤマハは、いま、日本で最高のアマチュアバンドといっていいんじゃないかしら。

 ほかに私の印象に残ったのは、地元、阪急阪神吹奏楽団。経営統合で、今年から名称が変わったのね。惜しくも銀賞だったけど、ここの課題曲Ⅰも、私としては「サイコー!」でした。なにしろ、もともとが「マーチの阪急」ですからね。もう、始まったとたん、ウキウキノリノリの楽しい演奏なのよ。毎回そうだけど、ここは、マーチを演奏するときのパーカッション三羽烏(SD、BD、シンバル)が見ものなのよ。実にしっかり、くっきり、がっちり、「マーチのリズムはおまかせあれ」とでもいう感じで叩くのね。これはぜひ、中高生の打楽器パートの子たちに、DVDでいいから、見てほしいわ。マーチにおける打楽器がいかに重要か、視覚でわかると思うのよ。

 ここが銀賞だったのは、もしかしたら、自由曲≪エグモント序曲≫のほうに理由があったかもね。そう、ベートーヴェンの、あまりに有名な曲よ。やっぱり、こういうオーケストラ曲は、吹奏楽で演奏すると、いろいろ問題が見えやすくなってしまうのかもね。たとえば、どうしたって、演奏時間内にはおさまらないから、カットされるわけでしょう。今回は、そのカットが、なかなかうまくできているように感じたけど、それでも、超有名曲だから、聴いていると、ときどき「あれ? なんで、こういう流れになっちゃうの?」って、私でも詰まっちゃったのよね。もう少し、「知る人ぞ知る」曲にしておけば、カットされててもそこまでは感じなかったと思うんだけど……。きっと審査員も、気持ちよく聴いていると、途中でガクッとなったんじゃないかしら。

 あと、JR東日本東北は、「出ました!」って感じね。今回は、弦バス奏者が、課題曲Ⅰで、コントラバスをまわすことまわすこと。まさに「いつもより多めにまわしております」でしたね。しかも、後半になると、まわすどころか、ご本人、曲にあわせてピョンピョンと飛び跳ね始めたのよ。もうほとんど欽ちゃん状態。あまりの過剰パフォーマンスに、客席から演奏中にかすかなどよめきが起きたほどだった。もともとこのバンド、パフォーマンスで知られているけど、今年は特にすごかったわねえ。なんだか、ヤケになってたみたい。もしかして、来年以降にことが頭をよぎったのかしら……?

 一昨年初登場で、今回が2回目だった、北海道の六花亭は、BPイチオシ、清水大輔さんの≪すべての答え≫を演奏してくれました。この会社、北海道のお土産として超有名な、「マルセイバターサンド」をつくってるところ。私、大好きなお菓子なのよ! だから応援もひとしお! 結果は惜しくも銅賞でしたが、大好きなお菓子の会社が清水さんの曲を演奏してくれただけで、私は十分うれしかった。ありがとう、六花亭のみなさん。ぜひ、「職場一般の部」になっても、がんばって、全国大会に来てくださいね~!
(それにしても、この≪すべての答え≫って、2006年にヤマハが演奏してるけど、そのときはまさかの銀賞。けっこう、難しい曲なのね)

■さらば「職場の部」

ところで、何度も書いているように、「職場の部」は今年が最後なんだけど、いったい、これから日本の企業バンドって、どうなるのかしらねえ。

 プログラムの後ろに載っているデータを見ると、現在、全国で連盟に登録している職場バンドは「96」。そのうち、今年のコンクール(A部門)に参加したのは、たった「25」。で、そこから「8」団体が、全国大会に来たのよ。つまり、確率三分の一=32%。中学の部なんか、確率0.01%だから、あまりに差があって、これじゃあ「全日本」のコンクールとはいえないと思うのよ。それだけに「職場の部」がなくなるのも、致し方ないと思うんだけど、私みたいなオバサン世代には、日本のアマチュア吹奏楽といえば、企業バンドだった時代があるのよ。日管吹奏楽団(のちのヤマハ東京)、ソニー吹奏楽団、日立吹奏楽団、新日鉄室蘭吹奏楽団……どこも、泣く子も黙る実力バンドだったわ。

 ぜひとも、「職場の部」はなくなっても、企業バンドの灯だけは、消えないでほしいものだわ。

■「鈴木英史まつり」だった一般の部

さて、一般の部。

 こちらの金賞は、名取交響吹奏楽団(宮城)、ソールリジェール吹奏楽団(埼玉)、土気シビックWO(千葉)、大津SB(滋賀)の4団体でした。

 名取や土気は、もうお見事としかいいようがない、立派な演奏でした。大編成・大音響の魅力、ここに極まれり、でしたね。

 ソールリジェールは文教大学のOBバンドで、全国大会出場は、久しぶりじゃないかしら。ここはもちろん演奏も素晴らしかったけど、選曲の勝利って感じもあったわね。アーノルドの交響曲第4番から、第1・3・4楽章の抜粋。とてもユニークで面白い曲。まさに吹奏楽で演奏されてこそ、個性が際立ったんじゃないかしら。最後の音が終わると同時に拍手が来たのも当然だわね。

 ほかには、伊奈学園OB吹奏楽団(埼玉)が出てたけど、今年は、伊奈学園は、中学と高校も全国大会に出ていて、指揮はすべて宇畑知樹先生。すごいわよねえ。3つのバンドを全国大会に連れてくるなんて。しかし、この調子だと、伊奈学園の生徒って、中学で吹奏楽部に入ったら、場合によっては、中学→高校→一般と、えんえん、「伊奈学園」の名前で全国大会に出つづけるなんてことも、ありうるんじゃないかしら。埼玉の吹奏楽界にとっては、おそるべき存在だわよ。

 あと、今年の「一般の部」は、「鈴木英史まつり」だったわね。

≪ライフ・ヴァリエーションズ~生命と愛の歌~≫……相模原市民吹奏楽団(神奈川)
≪カントゥス・ソナーレ≫……土気シビックWO(千葉)
≪鳥のマントラ/萬歳楽≫……大津SB(滋賀)

 と、3団体が鈴木英史さんの曲を演奏したのよ。昨年は天野正道さんが大人気だったけど、今年はこの鈴木さんの年だった。このうち、土気と大津が金賞よ。一時期、鈴木さんの曲は、オペレッタ編曲が大ブームだったけど、今度はオリジナル・ブームになるのかしら。

■空席だらけじゃないの

ところで、今回も、多くの方々のご協力でチケットをまわしていただけたんだけど、会場に行ってみると、それほどの混雑じゃないのよ(まあ、大人部門はいつもそうなんだけど)。

 すでに前売り券は「完売」、当日券は「なし」と告知されていたので、こりゃあ、たいへんな混み方かな、と思って行ったんだけど……。

 席は、2階席全部と1階中央部が指定席で、1階の周囲は自由席。

 ところが、指定席も自由席も、最初から最後まで、けっこうスカスカなのよ。普門館の中学・高校の部みたいに、空いている席を探す苦労なんて、何もないのよ。ぜいたくいわなければ、必ず座れるのね。

 これって、ちょっとどうかと思うのよ。あんなに空いてるんだったら、当日券を出したって、ぜんぜん問題ないんじゃないかしら。そもそも、この日は「職場の部」「一般の部」の両方が行われたけど、チケットは、この1日2部門共通で1枚なのよ。ということは、当然ながら、午前中の職場の部の関係者は午後はいないし、逆に、午後の一般の部の関係者は、午前中はいないわけよね。しかも、自分に関係ある団体の出演が終われば、もう席なんかいらない、って人もいるでしょうし。だから、1日中、満席になるなんてこと、ないのよ。

 これって、どうよ。なんか、もったいないと思うのよね。前売り券が入手できなくて、しかも当日券もないというのであきらめた人、けっこういたんじゃないかしら。しかも今回は、大阪という大都市での開催だったから、この機会に全国大会を見てみようと思う人、例年よりも多かったはずよ。

 せめて「職場の部」と「一般の部」を入れ替えにするとか、あるいは、もう少し余裕を持って当日券を売り出すとか、何か工夫があってもよかったと思うのよね。

 まあ、来年からこの2部門は一緒になるから、またちがった雰囲気になるのかもしれないけれど……。

 そういうわけで、今年も、コンクールは終わりました。すでに冬のアンコンを目指している団体も、多いことでしょうね。

 毎年、夏の予選のころは、暑くて汗ダラダラ。

 東京支部大会のころになると、半袖が長袖になっている。

 そして全国大会には、毎年、ジャケットを着て出かける。

 季節の移り変わりをコンクールで感じているオバサンですが、来年は、どんなドラマが生まれるのでしょうか。それはみなさん、来年は、名古屋でお会いしましょう!

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