話題の映画『ブラブラバンバン』の一般試写会(3/12)にBP読者(5組10名様)をご招待! 当選者発表


 柏木ハルコ原作の人気マンガ「ブラブラバンバン」が遂に映画化。3月15日より全国ロードショーされる。ストーリーは「高校生が一度つぶれたブラスバンド部を復活させ、幾多の困難を乗り越えていき、ブラスバンドの甲子園『普門館』を目指していく・・・という内容。
題材がモロ吹奏楽で、普門館を目指す!ストーリー(?)とあっては、BPなら避けて通れない映画だよね。

 といわけで、公開に先立ち、3月12日(水)18:30に東京・新宿明治安田生命ホールで行われる「一般試写会」に、BP読者(5組10名様)をご招待しちゃいます。

 希望者は、下記投稿フォームよりジャンジャン申し込んでくださいね。
申込締切は3月7日(木)12:00まで。

※当選発表は、このページで行います。ペンネームでの掲載希望者は、必ず本名のあとにペンネームを記載しておいてくださいね。よろしくお願いいたしまーす!

【当選者】 応募総数37名

P.N:マリンバさん
野村綾香さん
土井良子さん
P.N.モモさん
人見史織さん

以上、5名の皆さんです。おめでとう!
皆さんには本日「試写状」をお送りしておきましたので、楽しみに待っててね

■映画『ブラブラバンバン』
【ストーリー】根戸ヶ谷高校吹奏楽部に、気持ちのいい音楽を聴くとエッチな暴走キャラになってしまう女子高生、芹生百合子がやってきた!彼女の奇行とマイペースぶりに振り回されながらも百合子の天才的な音楽の才能に惹かれ、部員たちはブラスバンドの甲子園「普門館」を目指していく。甘酸っぱい友情とほのかな恋に彩られた青春映画のきらめきをギュッと閉じ込め、圧倒的にユニークなヒロインが巻き起こす笑いと涙に満ちたエピソードが、「ボレロ」をはじめとする名曲とともに描かれていく!

■出演:安良城 紅、福本有希、岡田将生、足立 理、近野成美、徳永えり、若葉竜也、南 明奈、柳下 大、さとう珠緒、藤村俊二、森本レオ、原 日出子 、宇崎竜童

■主題歌:安良城 紅「Mellow Parade」(エイベックス)

■原作:柏木ハルコ「ブラブラバンバン」(小学館 ヤングサンデー)
■監督:草野陽花
■脚本:森田剛行/草野陽花
■音楽監督:磯田健一郎
■製作:トルネード・フィルム / ポニーキャニオン / ウェッジホールディングス / Yahoo! JAPAN / クオラ

ス/ ファミマ・ドット・コム

■配給:トルネードフィルム
■問合せ:DROP/TEL 03-5428-2667

【関連記事】
http://www.bandpower.net/news/2007/12/03_braban/01.htm

【映画『ブラブラバンバン』オフィシャルサイト】
http://www.buraban-movie.com/

大ブレークの兆しあり、ヨハン・デメイ:『エクストリーム・メイク=オーヴァー』

▲作曲者のヨハン・デメイ
プロフィール

2007年、日本のステージにも登場。一躍注目を集めることになったオランダの作曲家ヨハン・デメイ(1953~)の『エクストリーム・メイク=オーヴァー(Extreme Make-over)~チャイコフスキーの主題による変容~』がブレークの兆しを見せている。

 日本では意外と知られていないが、この作品のオリジナルは、コルネットやフリューゲルホーン、テナーホーン、バリトン、ユーフォニアムなどのサクソルン属金管楽器を中心とする“ブラス・バンド”編成のために書かれた作品だった。

 このオリジナルは、ヨーロピアン・ブラス・バンド連盟の委嘱により、オランダのフローニンゲで開催が決まった「ヨーロピアン・ブラス・バンド選手権2005」のセット・テストピース(指定課題)として作曲された。委嘱にあたっては、同連盟の中心人物のひとりであり、デメイの親友でもあるベルギーのヤン・ヴァンデルローストの強いプッシュがあったことが知られ、作品は2004年秋に完成。フローニンゲのマルティンプラザで開催された同選手権の初日、2005年4月29日、ヨーロッパ各国からノミネートされた合計9つのチャンピオン・バンドにより、初の演奏が行われた。

 このときの優勝バンドは、イングランド代表、ニコラス・チャイルズ指揮、ブラック・ダイク・バンド(1855)。選手権初日の『エクストリーム・メイク=オーヴァー』で98ポイントを獲得して首位に躍り出た同バンドは、翌4月30日のオウン・チョイス(自由選択曲)で演奏したピーター・グレイアムの『地底旅行(Journey to the Centre of the Earth)』 (世界初演)でも98ポイントを得て、満点にわずか4ポイントという合計196ポイント。2位以下にぶっちぎりの優勝を飾った。その白熱の演奏は、CD「Highlights from the European Brass Band Contest 2005」(英Doyen、DOYCD196)DVD「同タイトル」(英World of Brass、WOB112)に収録されている。

 日本でもおなじみとなったウィンド・オーケストラ版は、オリジナルの大成功翌年の2006年、デメイが客演指揮をすることになったドイツのフライブルク・ブラスオルケスターのガラ・コンサートのために新たにオーケストレーションされた。初演は、同年6月1日、ドイツのフライブルクのコンツェルトハウス・フライブルクにおける同コンサートで行われ、自作自演によるそのコンサートのライヴは、CD「Klezmer Classics」(蘭Amstel Classics、CD 2006-02)に収録された。このバージョンが産み出された瞬間を知ることのできるとても貴重な録音だが、CDでは演奏者名はフライブルク・ウィンド・オーケストラと英語でのクレジットとなった。

 そして、2006年12月29-30日、スペインのブニョール・アルティスティカ交響吹奏楽団(指揮:ヘンリー・アダムス)が行ったデメイの交響曲第3番『プラネット・アース(Planet Earth)』ウィンド・オーケストラ版の世界初演シリーズにおいて、『エクストリーム・メイク=オーヴァー』は、再びクローズアップされることになる。同じプログラムで行われた3箇所のコンサートがすべて収録され、そのベスト演奏を編集したCD「Symphony No.3 Planet Earth – Johan de Meij」(蘭World Wind Music、WWM500.144 / 蘭Amstel Classics、CD2007-01)が制作されたからだ。『指輪物語(The Lord of the Rings)』(交響曲第1番)に始まるデメイの交響曲は、それだけで衆目を集める。2007年発売のこのCDは爆発的大ヒット。『プラネット・アース』はもちろんのこと、同じCDに収められていたライヴネス溢れる演奏の『エクストリーム・メイク=オーヴァー』も注目を集めることになった。

 2007年、交響曲第3番『プラネット・アース』ウィンド・オーケストラ版は、日本のステージをも席巻する。同年6月8日、大阪のザ・シンフォニーホールで行われた大阪市音楽団第94回定期演奏会において、作曲者自身による日本初演が実現したからだ。『プラネット・アース』以外の演奏曲も、『ウィンディ・シティ序曲(Windy City Overture)』、『エクストリーム・メイク=オーヴァー』という、オール・デメイ・プログラムという意欲的内容。演奏家にとってまさに“のるかそるか”というライヴとなったエキサイティングなステージは、5.1チャンネル・サラウンド方式という最新の録音技術を駆使してCD化(Cryston <オクタヴィア>、OVCC-00051)され、評判をよんでいる。デメイが棒を振らず演奏者にすべてをまかせた『エクストリーム・メイク=オーヴァー』冒頭のサクソフォン・カルテットの調べや、指揮者が巻きに巻いた演奏事故ギリギリ一杯のものすごいテンポの後半部は、ただそれだけでも聴きものだ。

 そして、この年、全日本吹奏楽コンクールにも登場

 ロシアの作曲家チャイコフスキーに対する一種のトリビュートとして書かれた音楽的変容である『エクストリーム・メイク=オーヴァー』。21世紀の最新オリジナルではあるが、有名な弦楽4重奏曲第1番の”アンダンテ・カンタービレ”のテーマに始まり、交響曲第4番や第6番、幻想序曲”ロメオとジュリエット”のテーマも使われていることから、親しみやすく、演奏者、聴衆の双方が愉しめる作品となっている。

須川展也プレゼンツCD付楽譜集がオランダのデ・ハスケ社より出版

 ちょっと古い話題ですが、アメリカやヨーロッパで発売されている、須川展也プレゼンツCD付楽譜集が日本でも販売されています。須川氏のブログによると、この楽譜集のために2004年、2006年とオランダに行って、膨大な数の録音をおこなって、チョー大変だったとか。詳細などは、コンサート・イマジンのHPで確認を!

■コンサート・イマジン
http://www.concert.co.jp/new/news.html#sugawa13

■須川展也ブログ「Sugar Time」
http://sugawasax.livedoor.biz/

■デハスケ
http://www.dehaske.com/


■Nobuya Sugawa Presents : New Concert Studies for Saxophone
ISBN=90-431-2021-9
CD番号=DHR13.319-3
曲目:
Quiet Walk ( Andre Waignein ), Rhapsody ( Toshio Mashima ),Piazza San Marco ( Philip Wilby ), Lamentoso ( Soichi Konagaya ),Chaconne ( Otto M. Schwarz ), A Bach Invention ( Peter Graham ),Comme une Tarentelle ( Andre Waignein ), Lullaby ( Rob Goorhuis ),Smooth Operator ( Martin Ellerby ), Etude #2 ( Stephen Bulla ),Solitaire ( Kees Schoonenbeek ), Freewheeling ( Martin Ellerby ),The Quest ( Kees Schoonenbeek ), False Relations ( Martin Ellerby ),Pensees Champetres ( Andre Waignein )


■Nobuya Sugawa Presents : Performance Studies for Saxophone
ISBN=90-431-2022-7
CD番号=DHR13.328-3
曲目:
Country Dance ( Rob Goorhuis ), Barcarolle ( Piet Swerts ),The Young Ballerina ( Rob Goorhuis ), Premiere ballade ( Andre Waignein ),Montmartre ( Philip Sparke ), Trapezium ( Colin Cowles ),Spinning a Top ( Rob Goorhuis ), Memorial ( Piet Swerts ),Valse des demoiselles ( Roland Kernen ), Water Dance ( Colin Cowles ),Papillons ( Philio Sparke ), Cake Walk ( Allen Vizzutti ),There and Back ( Otto M. Schwarz ), Doo – Bee – Doo – Wah! ( Martin Ellerby)

■Nobuya Sugawa Presents : Recommended Repertoire Obligatory pieces
for the intermediate saxophonist Alto saxophone and piano accompaniment

ISBN=90-431-2091-x
CD番号=DHI25-003-3
曲目:
Melodie Allemande ( Hyacinthe Klose, piano arr. Roland Kernen ),Bolero Espagnol ( Hyacinthe Klose, piano arr. Roland Kernen ),Melodie Suisse ( Hyacinthe Klose, piano arr. Roland Kernen ),Madrid ( Hyacinthe Klose, piano arr. Roland Kernen ),Il Crociato in Egitto ( Giacomo Meyerbeer, piano arr. Roland Kernen ),Morceau Caracteristique (Hyacinthe Klose, piano arr. Roland Kernen )

■Nobuya Sugawa Presents : Perfection Studies for Saxophone
ISBN=90-431-2120-7
CD番号=DHI25-002-3
曲目:
Reflection ( Alain Crepin ), Baroque Sequence ( Martin Ellerby ),Dig This! (Bertrand Moren ), Timeless Song ( Kees Schoonenbeek ),Valse Musette ( Jan Van der Roost ), Two Faces ( Bertrand Moren ),Quelque chose ( Jacob de Haan ), Noche de Brujas ( Ferre Ferran ),Funky Paris ( Jacob de Haan ), Valse del Pajaro Loco ( Ferrer Ferran ),Straight Ahead ( Thomas Doss ), Saxology ( Otto M. Schwarz ),Proclamation ( Allen Vizzutti ), Contradiction ( Alain Crepin )

■Nobuya Sugawa Presents : Dance of Uzume for alto saxophone by Piet Swerts
ISBN=90-431-2310-2
CD番号=DHI25-004-30
曲目:
Dance of Uzume ( Piet Swerts ) for alto saxophone and piano dedicated to Nobuya Sugawa

サックス奏者・須川展也 3月のコンサート・スケジュール

 日本を代表するサックス奏者・須川展也の3月のコンサート・スケジュールが所属事務所より発表された。ピアニスト宮谷理香とのソロ演奏を中心に、プログラムはガーシュウィンの「サマータイム」やピアソラの「アディオス ノニーノ」、ラヴェルの「クープランの墓」などが予定されている。近くに住んでいる人は、この機会に世界トップクラスのサックスの響きを、生の演奏で楽しんでみてはいかがだろう。

■須川展也サクソフォンリサイタル カスタムEXツアー 神戸公演

【日時】2008年3月11日(火) 18:30開演
【会場】東灘区民センターうはらホール 大ホール(兵庫県)
http://www.kobe-bunka.jp/facilities/higashinada/
【出演】須川展也、宮谷理香(p)
【曲目】
【入場料】:一般¥3000、学生¥2000(高校生以下)
【問い合わせ】(株)グランド楽器
ホームページ:http://www.grandgakki.com
メール:webmaster@grandgakki.com

■須川展也サクソフォンリサイタル カスタムEXツアー
ヒオキ楽器 東信事業部 開設記念vol.1

【日時】2008年3月16日(日) 14:30開演
【会場】佐久勤労者福祉センター(長野県)
【出演】須川展也、宮谷理香(p)
【問い合わせ】ヒオキ楽器 0267-23-3111
http://www.hiokigakki.com

■須川展也サクソフォンリサイタル カスタムEXツアー 

【日時】2008年3月19日(水)18:30開演
【会場】サンエールかごしま(2F講堂)(鹿児島県)
【出演】須川展也、宮谷理香(p)
【共演】有村純親(Sax)
【入場料】一般¥2500、学生(高校生以下)¥1500(当日券各500円増)
【問い合わせ】十字屋クロスプレイガイド 099-239-9928

■須川展也サクソフォン・コンサート 

【日時】2008年3月23日(日)14:00開演
【会場】田主丸そよかぜホール(久留米市)
【出演】須川展也、宮谷理香(p)
【共演】福岡県立浮羽工業高校吹奏楽部、久留米市立田主丸中学校吹奏楽部
【入場料】一般\2,500(当日\500up)
【問い合わせ】そよ風ホール 0943-74-4000

■頑張ろう!輝く柏崎(中越沖地震復興記念)
須川展也サクソフォンリサイタル カスタムEXツアー

【日時】2008年3月26日(水) 18:30開演
【会場】柏崎市産業文化会館 文化ホール(新潟県柏崎市)
【出演】須川展也、宮谷理香(p)
【入場料】一般¥1000、学生(高校生以下)¥500(当日券各¥500増し)
【曲目】ガーシュイン:サマータイム、ピアソラ:アディオス・ノニーノ、ラヴェル/加藤昌則:クープランの墓、ガーシュウィン/長生淳:ラプソディ・イン・ブルー、他
【問い合わせ】グッディわたじん 0257-24-0449

■コンサート・イマジン
http://www.concert.co.jp/new/news.html#sugawa13

■須川展也ブログ「Sugar Time」
http://sugawasax.livedoor.biz/

■須川展也公式HP
http://www2s.biglobe.ne.jp/~tanabe/

関西でもプロ奏者たちによる“テンピース・ブラス”のコンサート開催!! (3/15)…ゴフ・リチャーズの『ア・ラ・カルト』ほか

 イギリスをルーツとし、コルネットやテナーホーン、ユーフォニアムなどのサクソルン族を中心とした金管楽器10名にパーカッションを加えた“テンピース”スタイルの演奏が日本でも活発となってきた。

 折りも折り、来たる3月15日(土)の午後、関西で活躍するプロ・プレイヤーによる“テンピース”のコンサートが開催される。

 曲目も、フィリップ・スパークの『ディヴェルティメント』やゴフ・リチャーズの『ア・ラ・カルト』、ジョン・ゴーランドの『ピース』、ハワード・スネルの『ベートーヴェンズ・ビーノ』など、日本でもおなじみの作曲家たちの手になるこのスタイルのスタンダードをがっちりと取り込んだ本格プロ。

 “テンピース”コンサートが増えたと言っても、そのオリジナル名曲が、これだけズラリ揃ってナマ演奏で愉しめる機会はそうそうざらにはない。このスタイルに興味のある関西のテンピース・ファンは、ぜひ、誘い合わせて甲東ホールへ!!

■The Brass Scholars presents
“Another” Brass Thing – 10 piece Brass Band Live!
~どうしても、お聴かせしたい英国流テンピース・ブラスバンド~

【日時】2008年3月15日(土) 14:00開場 / 14:30開演
【会場】甲東ホール(「アプリ甲東」4階)(阪急今津線「甲東園」駅前)
【料金】一般: \2,000 / 学生: \1,500 (全自由席)

【出演】中島 真(Soprano Cornet)、白水大介(Cornet)、高木宏之(Cornet)、福田裕司(Flugelhorn)、岸本浩治(Tenorhorn)、深川雅美(Baritone)、坂岡裕志(Euphonium)、
喜井 宏(Trombone)、熊谷和久(Bass Trombone)、吉野竜城(Tuba)、
廣川祐史(Percussion)、山崎良子(Percussion)

【曲目】歌劇『ムラーダ』から“貴族たちの行列”(リムスキー=コルサコフ) /ロンドンの小景 より(ラングフォード) / ディベルティメント(スパーク) / ピース(ゴーランド) / ア・ラ・カルト(ゴフ・リチャーズ) / ベートーヴェンズ・ビーノ(スネル) / 展覧会カンカン(スネル) / ディスコ・キッド(東海林 修)

【予約・問い合わせ】
(財)西宮市文化振興財団 (0798)33-3111
スカラーズ公演事務局 0120-195-586

【プレイガイド】ローソンチケット(Lコード58471)
0570-084-005(24時間) / 0570-000-777(10:00~20:00 オペレーター対応)

【公開リハーサル】公演に先立ち、3月2日(日)午後2時から、兵庫県西宮市内で公開リハーサルが行われます。見学希望など、問い合わせは、スカラーズ公演事務局(0120-195-586)まで。

(2008.02.25)

【テンピース・ブラスの代表的なCD】

吹奏楽はじめて物語~サックス編~

栃尾克樹(東京佼成ウインドオーケストラ サクソフォーン奏者)

 緞帳の下にわずかに開いた隙間からのぞく、金色に輝く物体を見て、気持ちの高ぶりを抑えられなかった。音楽の教科書の背表紙裏の写真でしか見たことのなかった「ホンモノ」の楽器の気配。今思えば、床に伏せてあるテューバのベルだった。昭和50(1975)年秋の、とある日の昼下がりの事である。

開演のブザー。緞帳が上がった。めちゃすごい、全部「ホンモノ」の楽器や! カスタネットや、ソプラノ笛や、鍵盤ハーモニカなんかあれへん! 金色とか、黒い木ぃみたいなんとか、いっぱいあんねん。太鼓もテン、テケテンとかとちごて、ザーーーーッてすごい速いねんで! 今、ステージで太鼓たたいてる近所のおにいちゃんが、チケット持ってきてくれたんや。

中学校の「ブラバン」だった。

中学校では何部に入ろうか迷っていた小学6年生のボクの、入るべき部活は、いや、人生はここで決まった。

半年後中学生に。金ぴかのラッパがやりたかった。でも、希望者が多くて、はみ出した。不人気だったサックスに。あ?あ。ふと見ると、先輩の吹くサックスと言う楽器は、ラッパみたいに金ぴかだった。まあ、ええか。

一ヶ月後、俺にあてがわれた楽器は・・・金ぴかではなかった。ニッカンの古ーーーいテナーサックス。でも、毎日楽器にさわるのが嬉しくて、うきうきして学校に通った。リードの先がギザギザになっても根性で吹いていた。ちょっと欠けたマウスピースで、気合いで吹いていた。

近所のレコード屋で、ただ一つあった吹奏楽の二枚組のLPレコード、小遣いをはたいて買った。「吹奏楽名曲ベスト25」。オムニバスだった。「兼田敏指揮/東京佼成吹奏楽団(現・東京佼成ウインドオーケストラ)」。澄みきった響き。夢のような演奏だった。溝がすり切れるほど来る日も来る日も夢中で聴いた。

あれから30余年。あれからずっと、毎日サックス吹いている俺。飽きない。どんどん面白い。
CDはいくら聴いてもすり切れない。良い時代だなあ!

■BPショップ
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1468/


『はじめての吹奏楽』

・演奏団体:東京佼成ウインドオーケストラ(Tokyo Kosei Wind Orchestra)
・指揮者:フレデリック・フェネル(Frederick Fennell)
アルフレッド・リード(Alfred Reed)
ドナルド・ハンスバーガー(Donald Hunsberger)
ダグラス・ボストック(Douglas Bostock)
齊藤一郎(Ichiro Saito)
渡邊一正(Kazumasa Watanabe)
山下一史(Yamashita Kazufumi)

・発売元:(株)佼成出版社

1. 海を越える握手/ジョン・フィリップ・スーザ 【2:51】
Hands Across the Sea/John Philip Sousa

2. アルメニアン・ダンス パートI/アルフレッド・リード【11:16】
Armenian Dances Part I/Alfred Reed

3. 威風堂々 第1番/エドワード・エルガー(arr.M.レットフォード)【6:13】
Pomp and Circumstance March No.1 Op.39/Edward Elgar(arr.M.Retford)

4. 主よ人の望みの喜びよ/ヨハン・セバスティアン・バッハ(arr.アルフレッド・リード)【4:07】
Jesu, Joy of Man’s Desiring/Johann Sebastian Bach(arr. Alfred Reed)

5. ラッパ吹きの休日(トランペット吹きの休日)/ルロイ・アンダーソン【2:26】
Bugler’s Holiday/Leroy Anderson

6. 映画「スター・ウォーズ」より「ダース・ベーダーのテーマ」
/ジョン・ウィリアムズ(arr.ドナルド・ハンスバーガー)【2:56】
The Imperial March(Derth Vader’s Theme) from The Empire Strikes Back
/John Williams(arr.Donald Hunsberger)

7. A列車で行こう/ビリー・ストレイホーン(arr.小島里美)【4:29】
Take The “A” Train/Billy Strayhorn(arr.Satomi Kojima)

8. ブラジル/アリイ・バローソ(arr.小島里美)【4:02】
Brazil/Ary Barroso(arr.Satomi Kojima)

9. デリー地方のアイルランド民謡/パーシー・グレンジャー【3:45】
Irish Tune from Country Derry/Percy Grainger

10. 川の流れのように/見岳章(arr.真島俊夫)【5:09】

ボーナストラック<吹奏楽の四季>
11. (春)春の声/ヨハン・シュトラウスII世(arr.宮沢一人)【6:16】
Voices of Spring/Johann Strauss ll

12. (夏)夏の思い出/中田喜直(arr. 星出尚志)【3:28】

13. (秋)行進曲「秋空に」/上岡洋一 【2:31】
In Autumn Skies/Yoichi Kamioka

14. (冬)そりすべり/ルロイ・アンダーソン【2:49】
Sleigh Ride/Leroy Anderson

■BPショップ
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1468/

大阪市音楽団の人気シリーズCD「ニュー・ウィンド・レパートリー2008」収録完了。ピクールの『ガリア戦記』ほか、話題曲満載

 2008年2月17日(日)~18日(月)、京都府・八幡市文化センター大ホールで行われた大阪市音楽団の自主制作CD『二ュー・ウィンド・レパートリー2008』(指揮: 秋山和慶)のレコーディング・セッションにお邪魔した。

 1996年から始まったこのシリーズは、シカゴのミッドウェスト・クリニックなどから得られる膨大な新譜資料だけではなく、市音独自のネットワークから掘り起こしたレパートリーが含まれ、毎回”これは!!”と唸らせる曲が入っているのが大きな特徴。

 今回も、広瀬勇人の『アルカディア』、田中久美子の『虹』という、注目の邦人作曲家への委嘱新作のほか、ピーター・グレイアムの書き下ろし『キャッツ・テイルズ』ウィンド・オーケストラ版や委嘱者による初演がまだ終わっていないフィリップ・スパークの『セントローレンス川のこだま』といった他のCDでは聴くことができない魅力的なレパートリーが満載。これに、現在話題沸騰中のバルト・ピクールの『ガリア戦記』まで収録されるというから、事前に渡された収録予定曲を見ただけで胸が高まる。

 以下、セッションの模様を収録順にリポートしよう。

 初日、収録は、午後、広瀬勇人の『アルカディア』から始まった。少年がパラダイス(アルカディア)をめざし、数々の困難に立ち向かいながら、ついに夢に見た土地にたどりつく、という発想から得られたというこの作品は、立会いの作曲者も大満足の実に若々しいイメージの仕上がり。早くもヒットの予感だ。

 2曲目はスパークの『セントローレンス川のこだま』。この作品は、今年400周年を迎えるカナダのケベック市の4月の記念イベントのために委嘱された3楽章構成の組曲。“こだま”というタイトルのイメージどうり、左右にやや遠めに配置されたトランペットとバンド内のフルートによるエコーのように響く冒頭からいきなり印象的。さすがスパークと唸らせる。ケベックの民謡に題材を求めたこの組曲は、演奏効果も高く、かつ親しみやすい内容の音楽だった。初演前の収録なので、発売されているどのCDにも入っていない、日本のバンド・ファンへの大きな贈りものとなるだろう。

 初日ラストは、今回の隠し目玉というべきグレイアムの『キャッツ・テイルズ』。今年1月28日に東京でトレイルブレイザーズ・テンピース・ブラスによるオリジナルが初演されたばかりのこの曲は、作曲段階からテン・ピース・ブラス・アンサンブル版、ブラス・バンド版、ウィンド・オーケストラ版が意図された野心作。ニューヨークで“キャッツ”と呼ばれるジャズ奏者たちをテーマとした5曲構成の組曲で、各楽章は、それぞれ、エルマー・バーンスタイン、ヘンリー・マンシー二、ソニー・ロリンズ、ジョージ・ガーシュウィン、レナード・バーンスタインに対するトリビュートとなっている。トランペット、テナー・サックス、ヴィブラホン、フリューゲルホーン、トロンボーンなど、ソロもビシバシで、この日に備えてわざわざ衣装持参でソロに望んだプレイヤー(誰でしょう?)もいたほどの大盛り上がりライヴ・セッション大会となった!!

 余談ながら、見学に訪れていた某指揮者が、セッションが終わるやスコアをにぎりしめながらモニター・ルームに飛び込んできて、『これは、ホント面白い!!  吹奏楽はこういうのをどんどんやらなければ!!』と大絶叫。セッションにかかわったすべての人がハッピーな1日目のフィナーレとなった。

 2日目は、午前中からセッションで、やはり作曲者を迎え、田中久美子の『虹』から開始された。夏のある夕方に見た大きな二重の虹からイメージを膨らませ、人々の夢や希望が、虹の煌きとともに、青空に無限大に広がっていきますように…という作曲者の思いの込められたこの作品は、きめ細かくひじょうにさわやかな印象の仕上がりとなった。

 昼食後の2曲目は、紀元前に行われたローマとネルウィイ族(現在のベルギー周辺に住んでいた)との戦いをテーマにした現在話題沸騰中のピクールの『ガリア戦記』。

▲バルト・ピクール(Bart Picqueur)

 大阪にあるベルギー・フランドル政府の交流センターの協力も得たこのセッションは、文字どおりの異文化交流。リハーサルでは、3楽章にある有名なカエサルの『来た、見た、勝った』というローマへの戦勝報告の名言を茶化したラテン語と古いフラマン語の混じった歌の発音から練習。すでに発売されているベルギーのギィデ盤ではとても整った斉唱となっているが、ビールを飲みながら憂さ晴らししているネルウィイ族の歌がそんなテンションではないはず、と収録方針決定。“飲み会”のムードをいかに生かすかがテーマとなった。そこはそれ、ノリ出したら止まらない大阪のバンドのこと。少々の調子っぱずれも含み、声を張り上げての、それはそれはすばらしい歌唱(?)となった。

 もちろん、歌の部分を除く、他の部分も大スペクタクル。指揮の秋山氏も剣のぶつかり合う音を模したであろうアンヴィルや、足かせの鎖をイメージしたかのようなチェーンの音質や音の長さまで妥協しないこだわりようで、曲全体を通して強い意思の込められたライヴネス溢れるすばらしい演奏となった。これは面白い。乞うご期待!!

 3~4曲目は、ロバート・シェルドンの『スピリット・オブ・キリアン・ヒル』、ブライアン・バルメイジェスの『スタースケイプス』という、小編成でも演奏可能な2曲を収録。シェルドンは、大スペクタクルの直後なので、とてもさわやかな印象。一方のバルメイジェスは、短いながらも3曲構成の個性的な作風が光り、中でもその2楽章の最後に2回出てくる“ドラゴンの声”は、メンバーにも大ウケだった。これは、ひょっとして…と思えたほどの思わぬ収穫だった。

 以上、収録されたのは合計7曲。話題満載の大阪市音楽団のCD『ニュー・ウィンド・レパートリー2008』。発売は、来る4月21日に決定だ!!

吹奏楽はじめて物語~クラリネット編~

太田友香(東京佼成ウインドオーケストラ クラリネット奏者)

 私は茨城県の北の街、常陸太田市で生まれ育ちました。この地域には、金魚すくいやリンゴ飴などの縁日がたくさん出る伝統的なお祭りがあって、毎年とっても楽しみにしていたんです。そこで中学校の吹奏楽部によるパレードを観て、まだ小学生だった私は「超かっこいい~!中学に入ったら絶対吹奏楽部に入ろう!!」と固い決意に燃えていました。

中学に入って当然のごとく吹奏楽部に入部し、顧問の恩師和田秀彦先生に「おまえはクラリネットを吹くために生まれてきたようなものだ」と言われ(たと妄想を膨らませ……?)クラリネットになりました。それからというもの、とにかく部活部活の毎日でした。

中2の時に、地元で東京佼成ウインドオーケストラの演奏会があったので聴きに行ったんですよ。佼成の人というのは中学生の私にとって芸能人のような存在だったので、夢を見ているようでした(その時、終演後楽屋に押しかけてなんとSAXの田中さんと握手してもらったんですよ。うふふ☆)。佼成の演奏会で火が付いた私は、それまで以上に無我夢中で部活に没頭しました。そして気がついてみると音楽大学に入っていました。

昨年、東京佼成ウインドオーケストラのオーディションがあったので、怖いもの知らずの私は受けてみました。オーディション会場に行ってみると、なんと56人もの方が受けに来ていたんです。海外留学から帰ってきた人やテレビでよく見かける有名な方、すでにプロのオーケストラで活躍している人たちばかりで「私なんかがここにいるのはちょっと場違いなんじゃ……」と思って帰りたくなりました。そうゆう訳でオーディションはめちゃめちゃ緊張して、膝はがくがく頭は真っ白で気がついたら終わっていた、というような状態でした。あんなに凄い人達の中でどうしてこの私が受かったのか、今こうして団員でいることがとっても不思議です。

でも私にはひとつだけ他の人には絶対に負けないものがあります。それはクラリネットを愛する気持ちです。クラリネットが好き、ただそれだけでここまで来ることができました。 ”好きこそ物の上手なれ”ということわざがありますよね。あなたもご自身の楽器を大好きになってくださいね。

そうすれば必ず奇跡が訪れますよ!!

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『はじめての吹奏楽』

・演奏団体:東京佼成ウインドオーケストラ(Tokyo Kosei Wind Orchestra)
・指揮者:フレデリック・フェネル(Frederick Fennell)
アルフレッド・リード(Alfred Reed)
ドナルド・ハンスバーガー(Donald Hunsberger)
ダグラス・ボストック(Douglas Bostock)
齊藤一郎(Ichiro Saito)
渡邊一正(Kazumasa Watanabe)
山下一史(Yamashita Kazufumi)

・発売元:(株)佼成出版社

1. 海を越える握手/ジョン・フィリップ・スーザ 【2:51】
Hands Across the Sea/John Philip Sousa

2. アルメニアン・ダンス パートI/アルフレッド・リード【11:16】
Armenian Dances Part I/Alfred Reed

3. 威風堂々 第1番/エドワード・エルガー(arr.M.レットフォード)【6:13】
Pomp and Circumstance March No.1 Op.39/Edward Elgar(arr.M.Retford)

4. 主よ人の望みの喜びよ/ヨハン・セバスティアン・バッハ(arr.アルフレッド・リード)【4:07】
Jesu, Joy of Man’s Desiring/Johann Sebastian Bach(arr. Alfred Reed)

5. ラッパ吹きの休日(トランペット吹きの休日)/ルロイ・アンダーソン【2:26】
Bugler’s Holiday/Leroy Anderson

6. 映画「スター・ウォーズ」より「ダース・ベーダーのテーマ」
/ジョン・ウィリアムズ(arr.ドナルド・ハンスバーガー)【2:56】
The Imperial March(Derth Vader’s Theme) from The Empire Strikes Back
/John Williams(arr.Donald Hunsberger)

7. A列車で行こう/ビリー・ストレイホーン(arr.小島里美)【4:29】
Take The “A” Train/Billy Strayhorn(arr.Satomi Kojima)

8. ブラジル/アリイ・バローソ(arr.小島里美)【4:02】
Brazil/Ary Barroso(arr.Satomi Kojima)

9. デリー地方のアイルランド民謡/パーシー・グレンジャー【3:45】
Irish Tune from Country Derry/Percy Grainger

10. 川の流れのように/見岳章(arr.真島俊夫)【5:09】

ボーナストラック<吹奏楽の四季>
11. (春)春の声/ヨハン・シュトラウスII世(arr.宮沢一人)【6:16】
Voices of Spring/Johann Strauss ll

12. (夏)夏の思い出/中田喜直(arr. 星出尚志)【3:28】

13. (秋)行進曲「秋空に」/上岡洋一 【2:31】
In Autumn Skies/Yoichi Kamioka

14. (冬)そりすべり/ルロイ・アンダーソン【2:49】
Sleigh Ride/Leroy Anderson

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吹奏楽でJ-POP~「ブラバン エイベックス」収録完了 vol.2~5人のアレンジャー陣を紹介しちゃします!

 先に、「ブラバン エイベックス」の紹介をさせていただきましたが、今回は、このCDに収録されている13曲の編曲された、5人のアレンジャー陣をご紹介させていただきます。

 前回の案内の通り、「ブラバン エイベックス」は、今までにない新しいサウンド作りを目指して制作を始めましたので、既存の販売譜を使わない、という、とても高いハードルを設定いたしました。わずか1ヶ月半ほどの準備期間の間に、アレンジャー各位にアレンジの依頼をし、アレンジが出来たら、指揮者やスタッフ用のスコアの作成、各奏者用のパート譜の用意を行わないといけません。時間的な制約が非常にある事から、「そんな無茶な仕事、できるか!」と断られるじゃないか・・・、と不安を抱きながらも、思い当たるアレンジャーに手当たり次第に連絡を取っていきました。

 曲数が10数曲となると、5人くらいの方に集まってもらわないと・・・、と想定していましたが、蓋を開けてみると、まさに想定した通り、5名の方から、「是非書かせていただきたい」とのうれしい返事をいただけました。この段階で初めて、「ブラバン エイベックス」の企画は無事にスタートできたようなものです!

 早速、各アレンジャー陣について、簡単にではありますが、ご紹介させていただきます。(五十音順にて)

 まず、恐らく、BPをお読みの皆さまでも、あまり馴染みの無い方もいらっしゃるであろう、「木原塁」さんです。「出逢った頃のように」「My Sweet Darlin’」「Happy Days」の3曲を書いて頂きました。

 木原塁さんは、吹奏楽はもちろん、ジャズ系のアレンジを得意とされる、まだ若いアレンジャーです。BRASSBAND CLUBの「着うた(R)」をご利用になられた事のある皆さんであれば、「The Wind Wave」(ビッグバンドのスタイルで、クラやホルン、ユーフォなど吹奏楽の楽器も含まれる、25人ほどのバンド)の演奏をお聴きになられた事があるかもしれませんが、そこの定番曲である「キャラバンの到着」や「スペイン」などの編曲をされている方です。僕自身、「The Wind Wave」のファンで、幾度となくライブに足を運んでおりましたので、今回のCD化の話しが来た時に、「木原さんにアレンジしていただければ、おもしろいものが出来るに違いない!」と思いました。

 その狙いは、ごっさん的には、見事に的中!特に「My Sweet Darlin’」では、あの佼成が、まるでスカのバンドのような、アップテンポなビートをズチャズチャと刻んで演奏します! コントロールルームでスピーカ越しに聴いてても鳥肌が立ちそうでした。これまで佼成と接点のなかったアレンジャーを起用する事で、「化学反応」がおこって、これまでにない新しいサウンドが生まれるのでは?と思っていたのですが、その狙いは当たっていたように思います。

 次いで、「日下部進治」さんをご紹介いたします。「Yesterday&Today」「VALENTI」「路地裏に咲く花」の3曲をアレンジして頂きました。

 日下部さんも、あまり馴染みがないと思われるかもしれません。しかし、佼成出版社から発売されている、須川展也さんのCD「Play!」の中に、日下部さんのアレンジした曲が入ってます、と説明すれば、「あぁ!」と思われる方もいらっしゃることでしょう。また、やはりBRASSBAND CLUBの話しになってしまいますが、昨年12月より配信している、07年最大のヒット曲「千の風になって」のアレンジャーでもいらっしゃいます。「日本音楽コンクール」での入賞歴もある、実は吹奏楽より、むしろクラシックよりな作曲家です。

 僕自身は、その「千風」の録音の時に、初めて日下部さんのアレンジに接したのですが、非常に音が複雑に(そして美しく)絡み合う、立体的なサウンドが耳に新しく、この人なら、これまで聞いたことのないアレンジを書いて下さるかも、という期待を抱いたのですが、その直後に、佼成出版社のMさんから「日下部さんが、アレンジ書かせて欲しいと言っている」とご紹介をいただきました。なんという奇遇!こちらとしても、願ってもない話しでしたので、即座に連絡を取り、アレンジの依頼をいたしました。

 今回の13曲の中では、「バラード」と呼べる曲が1曲だけあって、それはDo As Infinityの「Yesterday&Today」なのですが、先の「千風」の美しい響きがまだ頭にありましたので、迷うことなく、日下部さんにこの曲のアレンジを頼みました。その成果も、是非、皆さんにお聞き頂きたいと思います。とても美しく、ひょっとすると涙を誘うかもしれない、心にグッとくるアレンジに仕上がっています!

 次にご紹介します「高橋宏樹」さんは、もはや説明は不要かもしれないですね。2003年課題曲「イギリス民謡による行進曲」、2005年課題曲「ストリート・パフォーマーズ・マーチ」の作曲者であり、また「ズーラシアン・ブラス」「侍BRASS」に作品を提供されている、今もっとも多忙かもしれない作曲家です。今回は「Feel Like dance」「LOVE 2000」の2曲を担当していただきました。

 高橋さんのアレンジのスゴイところは、とにかく「吹奏楽で演奏しやすい」アレンジである、ということです。例えば「Feel Like dance」は、元々シンセサイザーなど電子音の曲で、しかもラップが間奏に出てくる曲ですから、「この曲、ホントに吹奏楽になるのか・・・」と不安に思った程です。しかし、「希有」とはまさにこの事。原曲のイメージを損ねず、それでいて吹奏楽で演奏しやすい、とりあえず吹いてみれば、自動的に高橋さんが意図した音が出てくるという、理想的なアレンジを仕上げてくれました。

 しかも、高橋さんは筆が速い!なんと、アレンジを委嘱してから8日後に「できました~」とメールが! 実を言いますと、今回のアレンジの曲の参考となるコード譜を、avex社が用意して下さる、という事だったのですが、各アレンジャーに委嘱した段階ではまだ出来上がっておりませんでした。やむを得ず、「とりあえず、音源を聞いてイメージを作ってください」と、皆さまにMP3を送っていたのですが、それだけで作ってしまったんです。さらに驚くべきは、リハや収録の時に、ほとんど楽譜を直さなかった! 普通、新しい曲を演奏する場合、記述ミスがあったり、よりよい楽譜にするために書き直したりするのが普通なのですが、そんな事がほとんどなかったのです。とにかく、驚く事ばかりでした。

 続いて、今回の5人のアレンジャー陣の中では最年長、でも、やはり知る人ぞ知る?方だと思います、「波田野直彦」さん。「Boys&Girls」「Butterfly」「空はまるで」の3曲を書いていただきました。

 波田野直彦さんは、先ほど木原さんをご紹介する時にも書きました、「The Wind Wave」の音楽監督・指揮者であり、またアレンジもされている方ですので、ますます、サウンド作りは、ちょっとビッグバンド寄りです。これも、ごっさんの狙いで、特に倖田來未の「Butterfly」を、ビッグバンド風のカッコイイ編曲にしようと思ったら、やはり波田野さんは不可欠な存在だろう、と思い、ぜひに、と嘱望してアレンジを委嘱させていただきました。

 波田野さんは、実は吹奏楽の指導者・アレンジャーでもあり、既にたくさんのポピュラー曲を編曲されている方ですから、吹奏楽という編成のもつ可能性の極限?をご存じの方だと思います。今回アレンジしていただいた3曲を聴いていただけると、「え、これ、吹奏楽?」と思うようなサウンドになっていることに驚かれる方も多い思います。はい、これは、れっきとした「吹奏楽」なんですよ。ちょっとした工夫(楽器の使い方、吹き方など)によって、こうもサウンドが変わるというのは、とても勉強になりましたし、いい経験をさせていただいたと思います。

 最後に、皆さまよくご存じの作曲家(であり、名トランペッターでもある)、「三澤慶」さんをご紹介させていただきます。三澤さんは、2006年課題曲「海へ…」のアレンジで、全国的に(もちろん、吹奏楽部での話しですが)広く知られるようになりました。「ズーラシアン・ブラス」の音楽監督であり、また、トランペッターとしては、「侍BRASS」のメンバーでもあります。「ブラバン エイベックス」では、「CRAZY GONNA CRAZY」「YOU ARE THE ONE」の2曲をアレンジしていただきました。

 三澤さんのアレンジも、高橋さんと同様、非常に演奏しやすい、吹奏楽らしい響きのするものです。でも、やっぱり、原曲のイメージ、そのまんまの音がするんですよ。さすがだなぁ、と舌を巻いてしまいます。2曲のアレンジの中では、「YOU ARE THE ONE」がオススメかと思います。冒頭と終結の木管アンサンブルの美しい音色、その後ろで小さく響くフィンガー・シンバル。Aメロに入ってからの、バスクラのベース音の上で奏でられる木管のメロディー。とても心地よい、まるで吹奏楽オリジナルの曲か?、とさえ思える秀逸なアレンジです。

 以上、駆け足ではありますが、「ブラバン エイベックス」を語るのに欠かせない、名アレンジを書いて下さった5名のアレンジャー陣をご紹介させていただきました。

 ホントは、「あの方にも・・・、あの方なら・・・」と、ごっさんの脳裏に名前が浮かんだ作曲家さんがいらっしゃいましたが、残念ながら、他のお仕事の都合等でご参加いただけませんでした。もし、「ブラバン エイベックス」の続編を作る事があれば、もっと新しいサウンドを生み出すためにも、いろんな作曲家さんに声をかけていきたいと思っております!

ブラバン エイベックス/東京佼成ウインドオーケストラ
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・演奏団体:東京佼成ウインドオーケストラ
・指揮者:今村能
・発売元:エイベックス・マーケティング(株)
・メーカー品番:AVCD-23490

「ブラバン エイベックス」収録曲
01.CRAZY GONNA CRAZY (TRF)/作曲:小室哲哉 編曲:三澤慶
02.Feel Like dance (globe)/作曲:小室哲哉 編曲:高橋宏樹
03.YOU ARE THE ONE (TK PRESENTS)/作曲:小室哲哉 編曲:三澤慶
04.出逢った頃のように (Every Little Thing)/作曲:五十嵐充 編曲:木原塁
05.Boys&Girls (浜崎あゆみ)/作曲:D・A・I 編曲:波田野直彦
06.Yesterday&Today (Do As Infinity)/作曲:D・A・I 編曲:日下部進治
07.LOVE 2000 (hitomi)/作曲:鎌田正人 編曲:高橋宏樹
08.My Sweet Darlin’ (矢井田瞳)/作曲:Yaiko 編曲:木原塁
09.VALENTI (BoA)/作曲:原一博 編曲:日下部進治
10.Happy Days (大塚 愛)/作曲:愛 編曲:木原塁
11.Buttefly (倖田來未)/作曲:渡辺未来 編曲:波田野直彦
12.路地裏に咲く花 (SHORT LEG SUMMER)/作曲:東野ハマジ 編曲:日下部進治
13.空はまるで (MONKEY MAJIK)/作曲:Maynard/Blaise 編曲:波田野直彦

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第34回大阪市音楽団青少年コンサート(3/20)…日本上陸20周年!! 市音がフィリップ・スパークの名曲『ドラゴンの年』を演奏。しかも無料。こいつは聴き逃せない!!

 今や押しも押されぬ世界の顔となったイギリスの作曲家フィリップ・スパーク(1951~)の名曲『ドラゴンの年』ウィンド版が日本初上陸を果たしたのは、今からちょうど20年前、1988年4月にイギリスから来日した、エリック・バンクス指揮、ロイヤル・エア・フォース・セントラル・バンド(RAFCB)の“JAPAN TOUR 1988”を通じてだった。

 ウェールズのシンボルである“レッド・ドラゴン”を題材とする『ドラゴンの年』が日本初演されたのは、4月17日(日)、東京の普門館の同バンドのコンサートにおいて。ついで19日のザ・シンフォニーホール(大阪)、22日の愛知文化講堂(名古屋)と、この曲は合計3ヶ所のコンサートで演奏され、東京のライヴは、NHK-FMが収録・放送し、全国的に大きな話題を呼んだ。

 それから20年。意外なことに、これまで一度もこの曲を取り上げたことがなかった大阪市音楽団が、3月20日(祝)の「青少年コンサート」で、ついに“ドラゴン”を演奏する!!

 他にも、酒井 格の『たなばた』や田中久美子の『アンダルシア』、今年の吹奏楽コンクール課題曲が演奏されるなど、話題満載のこの演奏会。入場無料だが、2月29日までに申し込みが必要だ。入場希望者は、即行で申し込もう!!


■第34回大阪市音楽団青少年コンサート

【日時】3月20日(木・祝)13:30開演
【会場】 森ノ宮ピロティホール
【指揮】新田 ユリ
【演奏】大阪市音楽団
【料金】無料(要申込)

【独奏】ヨウコ・ハルヤンネ(トランペット)
【曲名】たなばた(酒井 格) / アンダルシア(田中久美子) /トランペット協奏曲(アルチュニアン / 上埜 孝編) / ~2008年度全日本吹奏楽コンクール課題曲~ I. ブライアンの休日(内藤淳一) / III. セリオーソ(浦田健次郎) / IV. 天馬の道 ~吹奏楽のための~ (片岡寛晶) / V. 火の断章 (井澗昌樹)/ II. マーチ「晴天の風」(糸谷 良) / ドラゴンの年(スパーク)

【申込方法 】 インターネットまたは往復はがきでお申込ください

(1)インターネットでのお申込み:
トップページの「ご招待・ご応募」からお申し込みください。
【公式ホームページ】http://www.shion.jp/

(2)往復はがきでのお申込み: 往復はがきに、郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号をご記入の上、下記までお送りください。はがき1枚で1名様をご招待。
なお、往復はがき以外でのお申し込みは無効となりますのでご注意ください。
(宛先)〒540-0002 大阪市中央区大阪城3-11 大阪市音楽団「青少年コンサート」係

【申込締切】 2008年2月29日(金)(申込み多数の場合は抽選)

【問い合わせ】大阪市音楽団 TEL.06-6947-1195

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