■クリスタルコンサートvol.19 ~第34回かながわ音楽コンクール 年少上位入賞者29人による個性あふれるアフタヌーンコンサート(8月24日)

毎春、神奈川県内で開催される「かながわ音楽コンクール」の上位入賞者のうち、小学生以下が出演する入賞記念コンサート。
選曲は自由で、音響に定評のあるみなとみらいホールを舞台に個性が奏でられます。
演奏後にはステージ上で簡単なインタビューも実施。真剣な演奏中の表情と、愛らしいトークとのギャップに、思わず笑顔になります。

日時 : 2018年8月24日(金) 開場 15:00 、開演 15:30
会場 : 横浜みなとみらいホール(小ホール)
交通手段 : みなとみらい線みなとみらい駅から徒歩3分
JR・横浜市営地下鉄桜木町駅から徒歩12分
料金 : 大人2.000円  高校生以下1.000円  ※3歳以下入場不可

曲目 : <ピアノ>
渡部 りょう(小1) 平吉毅州:踏まれた猫の逆襲/スタレガ・ラプソディ
片岡 葉子(小1) J.S.バッハ:メヌエットBMW Amh.116/久米詔子:夏祭り
糸澤 翔(小1)  カバレフスキー:ギャロップOp.39-18/騎士Op.27-29
岡山 美利(小1)  ギロック:カーニバルの舞踏会
竹内 小蒔(小1)  ギロック:ソナチネハ長調第1楽章
高野 由佳莉(小1) ハチャトゥリアン:エチュード
平田 陽人(小1)  カバレフスキー:ウクライナ民謡による7つの陽気な変奏曲Op.51-4
中村 優空(小1)  平吉毅州:チューリップのラインダンス
梅川 和莉(小1)  J.S.バッハ:ジーグ パルティータ変ロ長調BWV825より
杉山 祥一(小1)  V.レイマン:かわいいソナチネ
織茂 みずき(小1) ショパン:ワルツ(ソステヌート)変ホ長調 遺作
肥田 華乃(小3) ドビュッシー:グラドゥス・アド・パルナッスム博士(「子供の領分」より)
綾部 太郎(小3) モーツァルト:ソナタハ長調K.330第1楽章
中村 美乃(小3) 小山清茂:かごめ変奏曲
松本 帆稀(小3) グリーグ:叙情小曲集より おばあさんのメヌエットOp.68-2/パックOp.71-3
小玉 夏緒(小3) ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調 遺作/ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1「子犬のワルツ」
高橋 結花(小5) 未定
佐藤 利音(小5) プロコフィエフ:つかの間の幻影Op.22より第Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅹ、Ⅺ
榊原 彩智(小5) マクダヴェル:魔女の踊り
橋口 葉(小5) モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲ニ長調k.573よりテーマ第1、第4、第6、第7、第9変奏

<バイオリン>
早坂 翠奏(6歳) リーディング:バイオリン協奏曲ト長調Op.34第1楽章
増山 心美(小1)  ヴェラチーニ:ソナタホ短調より第2楽章Op.1-6
角野 泰佑(小1)  ヘンデル:ソナタNo.3第2楽章
長谷川 真哉(小1)  トマ:ガヴォット「ミニヨン」より
西田 俊(小3) コレルリ:バイオリン・ソナタニ短調Op.5-12「ラ・フォリア」
金野 琢真(小5) J.S.バッハ:無伴奏バイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BMW1006からプレリュード
荻原 緋奈乃(小5) J.S.バッハ:無伴奏バイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BMW1006からプレリュード
川添 菜々子(小6) ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラOp.16
問合せ :

担当者 かながわ音楽コンクール事務局(神奈川新聞社)
TEL 0452270779
FAX 0452270095
E-Mail y-mori@kanagawa-shimbun.jp
HomePage http://www.kanaloco.jp/article/137937/

■「BPラジオ 吹奏楽の世界へようこそ」7月の放送予定

毎週(土)23時 FMカオン(厚木・海老名)
http://www.fmkaon.com/

毎週(日)正午 調布FM
http://www.chofu-fm.com/

もちろん、どちらもネット経由で、全国どこででも聴けます!

【第101回】生誕100年、なにわのバルトーク・大栗裕の世界
<FMカオン>7/7(土)23時、7/21(土)23時
<調布FM>7/8(日)正午、7/22(日)正午

【第102回】カテドラル、その豊かな響き
<FMカオン>7/14(土)23時、7/28(土)23時
<調布FM>7/15(日)正午、7/29(日)正午

ご案内:富樫鉄火(昭和の香り漂う音楽ライター)

【BPラジオの視聴方法】

【第101回】生誕100年、なにわのバルトーク・大栗裕の世界

<FMカオン>7/7(土)23時、7/21(土)23時
<調布FM>7/8(日)正午、7/22(日)正午

今年は、作曲家・大栗裕(1918~82)の生誕100年です。《大阪俗謡による幻想曲》などで知られ、その土得得な土俗的響きは「なにわのバルトーク」とも呼ばれました。その魅力を、吹奏楽以外の響きも含めて、あらためてたどります。

【1】 吹奏楽のための小狂詩曲(約7分)
朝比奈隆指揮、大阪市音楽団

【2】 ヴァイオリン協奏曲~第3楽章(約7分)
下野竜也指揮、大阪フィルハーモニー管弦楽団、高木和弘(Vn)

【3】 大阪俗謡による幻想曲<管弦楽版>~部分(約5分)
下野竜也指揮、大阪フィルハーモニー管弦楽団

【4】 大阪のわらべうたによる狂詩曲(約13分)
木村吉宏指揮・編曲、大阪音楽大学吹奏楽団

【5】 仮面幻想(約12分)
鈴木孝佳指揮、タッドウインドシンフォニー


【第102回】カテドラル、その豊かな響き

<FMカオン>7/14(土)23時、7/28(土)23時
<調布FM>7/15(日)正午、7/29(日)正午

70年代を象徴するシンガーソングライター、森田童子が亡くなりました。彼女の唯一のライブ・アルバム「東京カテドラル聖マリア大聖堂録音盤」は、時代を象徴する画期的なLPでした。これをきっかけに、カテドラル(大聖堂)のさまざまな音楽や響きをお送りします。

【1】 地平線~前半部 森田童子・作詞作曲、歌(約5分)
※1978年「東京カテドラル聖マリア大聖堂録音盤」より

【2】 聖母の夕べの祈り~冒頭部 モンテヴェルディ作曲(約2分)
花井哲郎指揮、古楽アンサンブル・コントラポント
※2015年、東京カテドラル聖マリア大聖堂ライヴ

【3】 翳りゆく部屋 荒井由実・作詞作曲、歌(約5分)
※東京カテドラル聖マリア大聖堂の初代パイプオルガン

【4】カンタベリー・コラール ヤン・ヴァンデルロースト作曲(約7分)
ノルベール・ノジ指揮、ギィデ交響吹奏楽団
※英国教会カンタベリー大聖堂のイメージ。

【5】交響曲第7番第2楽章<アダージョ>~部分 ブルックナー作曲
ラデル・バボラーク(ホルン)、アレシュ・バールタ(オルガン)
※チェコ、モスト聖母被昇天教会で録音。

【6】カテドラル ベルト・アッペルモント作曲(約7分半)
ヤン・コベル指揮、ライプツィヒ放送吹奏楽団
※グレゴリオ聖歌の旋律を取り入れた現代感覚で表現される大聖堂。

【7】フローズン・カテドラル ジョン・マッキー作曲(約15分)
ユージーン・コーポロン指揮、昭和ウインドシンフォニー
※アラスカ、マッキンリーの高峰を大聖堂に見立てた壮大な曲。

■吹奏楽団アンサンブル・フラヴィア サマーコンサート2018(8月19日)

埼玉南部・東京北部を拠点に活動している吹奏楽団アンサンブル・フラヴィアです。
8月19日(日)にサマーコンサート2018を開催いたしますので、ご案内させていただきます。

今回は様々なテーマをもった、幅広いジャンルの曲を取り上げます。

第一部ではドラムセットが用いられる、ポップで親しみやすい往年の課題曲「行進曲『オーバー・ザ・ギャラクシー』」、鎮魂曲をベースに、厳しい寒さの冬の後にひっそりと咲いた白くて美しい花をイメージして作曲されたという「花の歌」、旧約聖書の物語『サムソンとデリラ』に基づくエキゾチックな雰囲気を纏ったオペラ作品の中でもとりわけ妖しい魅力と狂気に満ちていることで名高い舞曲「バッカナール」を演奏いたします。

第二部では
曲名のとおりアメリカ東海岸のニューヨークとその近郊を題材にした「イーストコーストの風景画」を演奏いたします。
第一楽章の「シェルター・アイランド」では空澄み渡るシェルター島の冬の情景を、第二楽章の「キャッツキルズ」ではキャッツキル山地の雄大で美しい自然を、活気と喧騒、そして華やかさ、すべてが融合している第三楽章「ニューヨーク」、イギリス人作曲家・ヘスが、見て・聴いて・感じとったさまざまなアメリカの光景を音楽に乗せてお届けいたします。

第三部はテーマを「昭和歌謡/J-POP」とし、そのメロディーを聴けば誰もが歌詞を口ずさめる王道昭和歌謡から平成のヒット曲まで幅広くお届けいたします。楽しく、切なく、そして甘酸っぱい記憶たちを想い起こしながら、お楽しみください。

入場無料となっておりますのでご家族、ご友人お誘い合わせの上、
お気軽にご来場ください!団員一同、お待ちしております♪

日時 : 2018年8月19日(日) 開場 13:30 、開演 14:00
会場 : 板橋区立文化会館 大ホール
交通手段 : 東武東上線「大山」駅 北口から徒歩約3分
都営三田線「板橋区役所前」駅A3出口から徒歩約7分
料金 : 無料(全席自由)
曲目 : 【第一部】
行進曲「オーバー・ザ・ギャラクシー」(齋藤高順)
花の歌 (福島弘和)
歌劇「サムソンとデリラ」より「バッカナール」(サン=サーンス)

【第二部】
イーストコーストの風景画(ナイジェル・ヘス)

【第三部】
夏祭り
ハナミズキ
津軽海峡・冬景色
ジャパニーズ・グラフィティV ~日本レコード大賞・栄光の昭和50年代~
問合せ :

担当者 広報担当
E-Mail flavia@ensembleflavia.net
HomePage http://ensembleflavia.net

■江戸川ウインドオーケストラ 第43回定期演奏会(10月28日)

東京都江戸川区で活動している、江戸川ウインドオーケストラです。
この度私ども江戸川ウインドオーケストラは、下記の通り、
第43回定期演奏会を開催致しますので、
皆さまぜひお誘いあわせの上、ご来場ください!

日時 : 2018年10月28日(日) 開場 13:30 、開演 14:00
会場 : 江戸川区総合文化センター・大ホール
交通手段 : JR新小岩駅より都バス葛西駅行又は西葛西駅行
「江戸川高校前」下車徒歩5分
JR小岩駅より都バス両国駅行又は京成バス小松川警察署行
「江戸川区総合文化センター」下車徒歩1分
料金 : 入場無料:未就学児の方は親子鑑賞室あります
曲目 :
- 第一部 -
ナヴァル・ブルー / 真島 俊夫
行進曲『ラメセスⅡ世』 / 阿部 勇一
ロマネスク / J.スウェアリンジェン
星の王子さま / 樽屋 雅徳

- 第二部 -
政治的序曲「スラヴァ!」 / L.バーンスタイン
ベルガマスク組曲より「月の光」 / C.A.ドビュッシー(編曲:前田卓)
フェスティヴァル・ヴァリエーション / C.T.スミス
問合せ :

担当者 EWO事務局(シモヒラ)
E-Mail edogawa.wind@gmail.com

■ソレイユウィンドオーケストラ 第13回定期演奏会(9月30日)

わたしたちは2005年に結成、 横浜・川崎を中心に活動している吹奏楽団ソレイユウィンドオーケストラです。

このたび9月30日(日)に第13回定期演奏会を開催いたします。
今回はシバの女王ベルキスを全曲演奏するほか、
マリンバ奏者の渡邊 まやさんをお招きしてマリンバコンチェルトを演奏いたします。

皆様、お誘いあわせのうえ、ぜひご来場ください。

日時 : 2018年9月30日(日) 開場 12:50 、開演 13:30
会場 : カルッツかわさき (川崎市スポーツ・文化総合センター) 大ホール
交通手段 : JR川崎駅東口より 徒歩15分
JR川崎駅東口より バスにて「教育文化会館前」下車
「水江町行き」、「市営埠頭行き」が利用可能
料金 : 入場無料 未就学児入場可(チケット制)
曲目 :
バレエ音楽 「シバの女王ベルキス」 /O.レスピーギ
マリンバと吹奏楽のためのfour scenes
“Remember” /石渡 裕貴
ソリスト 渡邊 まや
序曲 「ピータールー」 /M.アーノルド
組曲 「シェイクスピア・ピクチャーズ」 /N.ヘス
ほか

問合せ :

担当者 ソレイユウィンドオーケストラ(代表)
TEL 08049201510
E-Mail info@soleil-wind.net
HomePage http://www.soleil-wind.net/top/index.html

■Another World Fantasia 第2回演奏会 イカライブ(10月20日)

時:2018年10月20日(土)
13時30分開演予定
場所:サーティホール(大東市)

メイン曲は下記にて決定!

・[Splatoon]
言わずと知れたNintendo Wiiの決定版
作中BGMより複数曲を演奏します。

・[ルパンⅢ世のテーマ]
TV版~SP版果ては映画まで製作されている超人気アニメより

その他の曲も随時、当HPやTwitter等にて告知していきますので、
どうぞお楽しみに!

日時 : 2018年10月20日(土) 開場 13:30 、開演 14:00
会場 : 大東市立文化(ホールサーティホール)
交通手段 : JR学研都市線 住道駅下車
徒歩8分
料金 : 完全無料
曲目 : Splatoon
ルパンⅢ世
Snow halation
…etc
問合せ :

担当者 penta
E-Mail another.world.fantasia.w.orche@gmail.com
HomePage http://anotherworldfantasia.web.fc2.com/

■横浜ブラスマイスター第18回定期演奏会(9月9日)

こんにちは。横浜ブラスマイスターと申します。
私たちは、横浜を中心に活動しているプロ・アマ混成の市民吹奏楽団です。

さて、洋楽・J-POP・演歌などの世界で発売される最新シングルには「次はどんな音楽を聴かせてくれるんだろう?」というワクワク感がありますが、吹奏楽の世界にも似たスタンスといえる「オリジナル作品」いうジャンルがあり、昔からたくさんの曲が発表されています。

あのJ.S.バッハから昨年の紅白で話題をさらったSHISHAMOに至るまで、吹奏楽で演奏できないものはない!といっても過言ではありませんが、「どんな音楽を聴かせてくれるんだろう?」という期待感を味わえるのはオリジナル作品だけの醍醐味であり、私たちが創立当時からこだわりを持っているジャンルです。

今回は、過去の演奏会ではあまりとりあげてこなかった、現在ではオールドとかレトロと呼ばれるオリジナル作品にもスポットを当て、単なる懐メロ趣味ではない、いわば「吹奏楽の温故知新」といえる内容を用意いたしました。

といいましても堅苦しく構える必要はございません。吹奏楽は”世間で大ヒット”と呼ばれるものとは別の世界ですので、どの曲も最新シングルをはじめて聴くときのような「ワクワクした気持ち」で、それぞれの作品を味わってほしいと思います!

日時 : 2018年9月9日(日) 開場 13:00 、開演 13:30
会場 : 横浜市南公会堂 みなみん
交通手段 : 横浜市交通局ブルーライン「阪東橋駅」5分・京急線「黄金町駅」10分
料金 : 無料 全席自由席(定員559名)
曲目 : ・
サガ・キャンディーダ ~魔女狩りの7つの印象/ベルト・アッペルモント 作曲
・吹奏楽のための序曲/兼田 敏 作曲
・クィーンシティ組曲/チャールズ・カーター 作曲 ほか
問合せ :

担当者 横浜ブラスマイスター 谷口(タニグチ)
TEL 090-6189-6261※20時以降
E-Mail brassmeister2001@gmail.com
HomePage http://brassmeister.com

■樋口幸弘のウィンド交友録~バック・ステージのひとり言 第43話 大栗 裕「仮面幻想」ものがたり

▲CD – 大栗裕作品集(東芝EMI、TOCZ-9195)

▲春日大社の舞楽面(春日大社宝物殿 / 第4刷 / 1992)

▲春日大社 古神宝宝物図録(春日大社社務所 / 第2版 / 1991)

『〈新鳥蘇〉─ しん・とりそ ─ という舞楽面がある。「この面の形は卵形,色は肌色で,目じりの下がった目も眉も,その末端をぴんとはねあげ,鯰ひげをつけて笑う。両頬には朱の濃淡を重ねた丸を描きその中に黒点を七つ点ずるなどいかにも道化者といいたい面である。大きな帽子をかぶり,払子(ほっす)をもって4人あるいは6人で組となって舞うものであったらしい。」─ 日本の美術・舞楽面・至文堂 ─ より。引用が少し長くなったが,西洋のピエロに似たこの仮面をつける舞楽はすでに失われて現行のレパートリーにはないのかも知れぬ。

作曲者はこの仮面から貧しいイマジネーションを触発されて,かなり自由な発想でこの作品を書いた。…(中略)…。この仮面のもつユーモラスな感じと,アルカイックな笑い,それに明るく舞われたという伝承を私なりに音楽化したわけであるが,この面を選んだ理由の一つは国立音楽大学シンフォニック ウインド アンサンブル設立10周年に対する作者のささやかな祝意も含められていることを記憶していただければありがたい。…(後略)…。』(原文ママ。カッコ内注釈のみ筆者。)

大栗 裕(1918~1982)が、吹奏楽のために書いた最後の作品となった『仮面幻想』が委嘱者によって初演された「国立音楽大学 第10回シンフォニック ウインド アンサンブル定期演奏会」(1981年11月18日(水)、日本青年館、指揮:大橋幸夫)のプログラムに寄せた解説文からの引用だ。

そして、その演奏会からちょうど5ヵ月後の1982年4月18日(日)、作曲者は永い眠りにつく。享年は、63歳。

『仮面幻想』は、その後、同年7月1日(木)、東京文化会館大ホールで開催された「国立音楽大学ブラスオルケスター第23回定期演奏会」(指揮:大橋幸夫)のプログラムにも急遽組み入れられ、追悼演奏された。

そんな経緯から、作曲者の遺作と呼ばれることもあるこの作品は、実は病いを得て入院中のベッドの上で完成された。

筆者がこの作品のテーマをもう少し掘り下げたいと思ったのは、没後10年の1992年に、この年の半分以上の日数をかけて取り組むことになった大阪市音楽団演奏のCD「大栗裕作品集」(東芝EMI、TOCZ-9195、リリース:1993年1月21日)のプログラム・ノートのための調査を始めたときだった。

実は、この当時、大栗作品のノートは、まるで整備されていなかった。

作業を始めて分かったことだが、作曲者がモチーフにした“舞楽面”が、実際は“どんな面”なのか、演奏者の大阪市音楽団も含め、誰も知らなかった。

いくら説明されても、どうしてもイメージがわかない。

そんなことでいいハズなかった!

幸い、作曲者の解説に出てくる「日本の美術」第62号“舞楽面”(西川杏太郎編、至文堂、1971年7月15日発行)は、大阪府立中之島図書館の蔵書にあった。

早速、借り出すと、それには、奈良・東大寺の蔵だった手向山(たむけやま)神社の1面、奈良・法隆寺の5面、奈良・春日大社の4面の現存する合計10面の“新鳥蘇”面の紹介があり、内、春日大社の1面は、大きくカラー・ページに掲載されていた。

そのカラーのお顔の様子は、先の解説にピッタリ符合する!!

この写真を見れば一目瞭然だ!

なんとか、これをプログラム・ノートに添付できないだろうか、と思ってよく見ると、出典は、春日大社の“古神宝宝物図録”とある。(撮影:田中真知郎)

宝物の世界にはまるで縁がなかったが、調べる内、春日大社の古神宝はいつでも見れるものでないことがわかった。つまり、こちらの都合では撮影できないということだ。

しかし、先の美術誌同様、春日大社所蔵の写真(図録)の転載は、条件さえ整えば不可能ではないはずだ。

思い立ったら吉日。近鉄で一路奈良へと向かい、春日大社宝物殿で直談判を行なったのは、1992年11月22日(日)のことだった。

応対に出た文化財課の八木尚広さんは、モチベーションの高い当方に少々面喰った様子!

しかし、意図をきちんと説明し、折衝した結果、大社の花山院親忠宮司宛に「転載許可願い」を提出し、“原版”となる「春日大社古神宝宝物図録」ほかはその場で購入。許可が降りた後、完成品の“献呈”と使用料を“奉納”することで話がまとまった。

帰阪後、東芝EMIの担当者、佐藤浩士さんに電話で経緯を話し、『作曲者最後の作品のモチーフになったインパクトのあるお面の写真なんで、できればジャケットにも使ってほしい。』と打診。写真を見てもらったところ、速効で採用決定!春日大社に追加で願いを提出した。

それから数日後の12月2日(水)、作曲者の奥さん、大栗芳子さんからご自宅でいろいろと貴重な話をうかがう機会を得た。

すると、こんな話が出てきた。

『そう言えば、入院中の病院から電話を掛けてきて、本棚にある本を持ってきて欲しいというので、届けたことがありました。何のために必要なのかわかりませんでしたが、お面の写真が載っている本と言ってました。』

ズバリ、作曲者が“仮面幻想”と向かい合っていたときの話だった。

結果的に、このお面の写真を使ったジャケットは、相当インパクトがあったようだ。

作曲者と長いつき合いの市音のベテランはとくに大絶賛!!

『これは、ホンマにええ(いい)ジャケットやなぁ!』

『まるで、大栗さんが笑うてはる(笑っている)顔みたいや!』

と口々にいう。

「大栗裕作品集」。それは、東芝EMIの商業CDでありながら、市音メンバーには、まるで自主制作した自分たちのCDのように、演奏者から愛される1枚となった!

奉納した10,000円は、安い!!

▲「国立音楽大学 第10回シンフォニック ウインド アンサンブル定期演奏会」プログラム

▲「国立音楽大学ブラスオルケスター第23回定期演奏会」プログラム

▲春日大社宝物殿 宝物写真使用許可書

【コラム】富樫鉄火のグル新 第200回〈古本書評〉『おじさん・おばさん論』

第195回で、普門館のカラヤン公演に「クラシック好きの伯父に連れて行かれた」と書いたら、2人の方から「わたしも、おじ(おば)に影響を受けました」と聞かされた。1人は、やはりおじさんの影響で、音楽の道に進んだ男性。もう1人は着付けの先生をやっているおばさんに憧れて日本舞踊を学ぶようになった女性。

専門分野に進むものは、育った家の環境(父母の影響)が大きいものだが、父母のきょうだい=おじ/おばの存在が大きかったひとも、けっこういるようだ。

わたしの場合も、本と音楽は、伯父からの影響である。もしも伯父に出会わなかったら、いま、こんな仕事はやっていなかったと思う。

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■Wind Ensemble Devancer Summer Concert(7月28日)

サマーコンサートと題したWEDの第5回演奏会。夏にちなんだ曲や耳馴染みの曲など盛りだくさんです。

日時 : 2018年7月28日(土) 開場 13:30 、開演 14:00
会場 : 東久留米市立生涯学習センター まろにえホール
交通手段 : 西武池袋線 東久留米駅西口 徒歩15分
料金 : 入場無料
曲目 :
リュートのための古風な舞曲とアリア(O.レスピーギ)
夏の歌メドレー
歌謡曲セレクション  他
問合せ :

担当者 横田
E-Mail w.e.devancer@gmail.com
HomePage https://ameblo.jp/w-e-devancer/

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