■2019ミッドウエスト・クリニック: フィルハーモニック・ウインズ大阪

創立20周年を迎えたフィルハーモニック・ウインズ大阪が2019年のミッドウエストクリニックに出演した時のライブ盤がマーク・カスタムより発売。収録されているのは、「ヴィヴァ!オオサカン」(高 昌帥)や「大阪俗謡による幻想曲」(大栗 裕)など全10曲。トロンボーン奏者・ジョセフ・アレッシと共演したフィリップ・スパークの「トロンボーン協奏曲より第3楽章「サンベージ」」も魅力的だ。詳細などは以下の通り。

■2019ミッドウエスト・クリニック: フィルハーモニック・ウインズ大阪
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-4576/

・演奏団体:フィルハーモニック・ウインズ大阪
・指揮者:松尾共哲
トランペット独奏:クリストファー・マーティン
トロンボーン独奏:ジョセフ・アレッシ
・収録:
・発売元:マーク・カスタム(Mark Custom)
・発売年:2020年

【収録曲】

  1. フローレンティナー・マーチ/ユリウス・フチーク(arr.ジョン・R・ブージョワ)
    Florentiner March/Julius Fucik(ed. John R. Bourgeois)
  2. アストラリウム/ピーター・ヴァン・ザント・レーン
    Astrarium/Peter Van Zandt Lane
  3. エクスカーションズ/ブルース・ブロートン
    Excursions for Trumpet and Band/Bruce Broughton
  4. 出発進行!/ヤン・ヴァンデルロースト
    Seatbelts Fastened!/Jan Van der Roost
  5. イロァ・イロァ/ケヴィン・ヴァルチック
    Eloi, Eloi/Kevin Walczyk
  6. ヴィヴァ!オオサカン/高 昌帥
    Viva! Osakan for Wind Orchestra/Chang Su Koh
  7. トロンボーン協奏曲より第3楽章「サンベージ」/フィリップ・スパーク
    Sambezi (Trombone Concerto 3rd mov.) /Philip Sparke
  8. 大阪俗謡による幻想曲/大栗裕
    Fantasy on Osaka Folk Tunes/Hiroshi Ohguri
  9. ファンタンゴ/ジョセフ・トゥリン
    Fandango/Joseph Turrin
  10. 海を越える握手/ジョン・フィリップ・スーザ
    (arr.キース・ブライオン&ローラス・シッセル)
    Hands Across the Sea/John Philip Sousa (arr. Keith Brion & Loras Schissel)

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■スパイラル・ヴィヴィッド(演奏:東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部)

東海大高輪台高校吹奏楽部の「スパイラル」シリーズ第17作目となるCD「スパイラル・ヴィヴィッド」がカフア・レコードより発売。収録されているのは、「第30回定期演奏会」から、アッペルモントの「ブリュッセル・レクイエム」んど7曲、そして、マルコム・アーノルドの序曲「ピータールー」などセッションで収録された作品が4曲の、合計11曲。詳細などは以下の通り。

■スパイラル・ヴィヴィッド
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-4574/

・演奏団体:東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部
・指揮者:畠田貴生、島川真樹
・収録:2019年12月24日、第30回定期演奏会 ミューザ川崎シンフォニーホールにてライブ収録(1-7)/ 2020年1月12、13日、結城市民文化センターアクロスにて収録(8-11)
・発売元:CAFUA
・発売年:2020年

【収録曲】

  1. スパイラル・ヴィヴィッド/鈴木英史
  2. マーチ「エイプリル・リーフ」/近藤悠介
  3. アニマ メア ルーチェ/福島弘和
  4. 舞踊組曲「維新に咲く恋譚(こいものがたり)」より/田村修平
  5. アローレイ・ステップス/石毛里佳
  6. ブリュッセル・レクイエム/ベルト・アッペルモント
  7. 交響詩「ローマの祭り」より/オットリーノ・レスピーギ
  8. Voyage ~蒼海への旅/近藤悠介
  9. 序曲「ピータールー」/マルコム・アーノルド(arr.近藤久敦)
  10. 「スペイン奇想曲」より/リムスキー=コルサコフ(arr.石津谷治法)
  11. ディスコ・キッド/東海林 修

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■福島弘和 : シンフォニエッタ第3番「響きの森」(演奏:東海大学付属札幌高等学校吹奏楽部)

東海大学付属札幌高校吹奏楽部の「第42回定期演奏会」を収録したライブCDがカフアレコードより発売。収録されているのは、2019年の全国大会で金賞を受賞した「響きの森」(福島弘和)をはじめ、ジョン・ウィリアムズの「ニューイングランド讃歌」など、全10曲。詳細などは以下の通り。

■福島弘和 : シンフォニエッタ第3番「響きの森」
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-4573/

・演奏団体:東海大学付属札幌高等学校吹奏楽部
・指揮者:井田重芳、中村俊哉
・収録:2019年6月28日、札幌文化芸術劇場hitaruにてライブ収録
・発売元:CAFUA
・発売年:2020年

【収録曲】

  1. 行進曲「南鳥島の光」/酒井 格
  2. フルート協奏曲第2番 ニ長調 K.314(K.285d)より/モーツァルト(arr.坂井貴祐)
    フルート:堺 日和
  3. ニューイングランド讃歌/ジョン・ウィリアムズ(arr.ポール・ラヴェンダー)
  4. シンフォニエッタ第3番「響きの森」/福島弘和
  5. ブルース・オン・パレード/ウディ・ハーマン(arr.岩井直溥)
  6. キャリオカ/ヴィンセント・ユーマンス(arr.岩井直溥)
  7. 煙が目にしみる/ジェローム・カーン(arr.岩井直溥)
  8. 糸/中島みゆき(arr.鈴木英史)
  9. ベニー・グッドマン・メモリーズ(arr.岩井直溥)
  10. マーチ「エイプリル・リーフ」/近藤悠介

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■岩井直溥 吹奏楽ポップス50(演奏:東京佼成ウインドオーケストラ)

“吹奏楽ポップスの父“岩井直溥の名編曲を50曲集めたCDがキングレコードより発売された。収録されているのは、「エル・クンバンチェロ」「テイク・ファイブ」「アフリカン・シンフォニー」など。指揮は天野正道、演奏は東京佼成ウインドオーケストラ。詳細などは以下の通り。

■岩井直溥 吹奏楽ポップス50
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-4571/

・演奏団体:東京佼成ウインドオーケストラ
・指揮者:天野正道
・収録:
・発売元:キング・レコード
・発売年:2020年

【収録曲】

Disc-1
1.童謡オープニングメドレー
2.おもちゃのマーチ
3.この道
4.夏は来ぬ
5.浜辺の歌
6.もみじ
7.汽車の歌メドレー
8.川の流れのように
9.昴
10.童謡エンディングメドレー

Disc-2
1.イン・ザ・ムード
2.チャタヌガ・チュー・チュー
3.茶色の小びん
4.ムーンライト・セレナーデ
5.パリのアメリカ人
6.真珠の首飾り
7.ス・ワンダフル
8.タキシード・ジャンクション
9.セントルイス・ブルース・マーチ
10.フックト・オン・アメリカ

Disc-3
1.80日間世界一周
2.007 ジェームズ・ボンドのテーマ
3.雨に唄えば
4.サマータイム ~テナー・サクソフォンとバンドのための~
5.誰かが私を見つめてる
6.ゴッドファーザー 愛のテーマ
7.シェルブールの雨傘
8.君住む街角
9.いそしぎ
10.キャバレー

Disc-4
1.フィール・ソー・グッド
2.メモリーズ・オブ・ユー
3.ワン ~「コーラスライン」より
4.エル・クンバンチェロ ~ムーチョ・ラティーノ~
5.マラゲーニャ
6.チュニジアの夜 ~ソロ・フルートとバンドのための
7.君の瞳に恋してる
8.雨にぬれても
9.スワニー
10.アフリカン・シンフォニー

Disc-5
1.オーバー・ザ・レインボー(for Opening)
2.チム・チム・チェリー
3.モーニン
4.テイク・ファイブ
5.クラリネット・ポルカ・サンバ
6.ラブ ~ソロ・トランペットとバンドのための
7.ジョンソン・ラグ
8.マンボ・メドレー
9.愛がすべて
10.シンフォニック・バンドのための「マイ・ウェイ」

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■タッド・ウィンド・コンサート(41)フランコ・チェザリーニ/交響曲第2番「江戸の情景」

40タイトルを超え、新たな領域に踏み込んだシリーズ“第41弾”のこのCDは、2019年6月14日(金)、杉並公会堂大ホール(東京)で開催された《第26回定期演奏会》で、作曲者を客席に招いて《公式日本初演》され、大きな話題を呼んだフランコ・チェザリーニの大作、交響曲第2番『江戸の情景』(作品54)を完全収録しています!!

『江戸の情景』は、この3年前の2016年6月、同じく作曲者を客席に迎えて開催された《第23回定期演奏会》でタッド・ウインドシンフォニーが日本初演を行ない、世界的ヒット作になった交響曲第1番『アークエンジェルズ』についで書かれた作曲者の2作目のシンフォニーです。

有名な歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」にインスパイアーされた5楽章構成のシンフォニーで、演奏時間は約43分。各楽章には、「名所江戸百景」の5枚の浮世絵のタイトルがそのまま使われています。

“八木節”のリズム、“博多の子守唄”のメロディーなど、滞日中に集めた素材も随所に生かされ、チェザリーニのオリジナルの旋律線とともに、日本人のハートにグッとせまってきます。

打楽器には、和楽器(締め太鼓、長胴太鼓、平胴太鼓、チャンチキ、木鉦)の指定がありますが、同時に“伝統的な日本の打楽器の使用は作品の成功に不可欠ではない”とのガイドも書かれ、和楽器が使えない場合でも、西洋の打楽器でも同様の演奏効果が上がるように細かい指示が書かれています。

チェザリーニが新境地を開いた、親しみやすく、かつ重量感のある作品です。

■タッド・ウィンド・コンサート(41)
フランコ・チェザリーニ/交響曲第2番「江戸の情景」

https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-4570/

・演奏団体:タッド・ウインドシンフォニー(TAD Wind Symphony)
・指揮者:鈴木孝佳(タッド鈴木)(Takayoshi “TAD” Suzuki)
・収録:2019年6月14日、杉並公会堂大ホール (東京)
・発売元:WINDSTREAM
・発売年:2020年

【収録曲】

交響曲第2番「江戸の情景」(作品54)/フランコ・チェザリーニ 【43:12】
Symphony No.2“Views of Edo”, Op.54/Franco Cesarini
(公式日本初演)

I)第1楽章:増上寺塔赤羽根(ぞうじょうじとうあかばね)【9:38】
The Pagoda of Zojoji Temple

II)第2楽章:市中繁栄七夕祭(しちゅうはんえいたなばたまつり)【7:42】 
The City Flourishing

III)第3楽章:日暮里寺院の林泉(にっぽりじいんのりんせん) 【7:58】
Temple Gardens at Nippori

IV)第4楽章:玉川堤の花(たまがわづつみのはな)【7:00】   
Cherry Blossoms along the Tama River

V)第5楽章:千住の大はし(せんじゅのおおはし)【10:54】   
Senju Great Bridge

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■グロリオーソ:フランソワ・グロリュー作品集(演奏:ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団)

ビートルズ・ナンバーをクラシックにアレンジした即興演奏バルバム「ビートルズ・アルバム」(1976年)で注目を浴び、その後もピアニスト、作曲家、アレンジャー、指揮者として活躍するフランソワ・グロリューの吹奏楽オリジナル作品集。

どの曲もキャッチーなメロディーが魅力的で、ギィデの素晴らしい演奏とあいまって、聴き進むほどに、どんどんと心を奪われてしまう。特に聴きものは、ニック・オストがソロをとる「ユーフォニアムとバンドのためのコンチェルト」と、トム・フェルスホーレのソロがご機嫌な「トロンボーンとバンドのためのスケッチ」の2曲。へービーローテンション間違いなしの名盤だ。

■グロリオーソ:フランソワ・グロリュー作品集
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-4568/

・演奏団体:ギィデ交響吹奏楽団(Royal Symphonic Band of the Belgian Guides)
・指揮者:イフ・セイハース(Yves Segers)
・発売元:ハファブラ・ミュージック(HAFABRA MUSIC)

【収録曲】

作曲:フランソワ・グロリュー(Francois Glorieux)

  1. ロンドン・プロムス序曲【4:05】
    London Proms Overture
  2. ユーフォニアムとバンドのためのコンチェルト
    Concerto for Euphonium and Band
    パート1 Part 1【09:00】
    パート2 Part 2【10:34】
    Euph:ニック・オスト(Nick Ost)
  3. オルジア【06:45】
    Orgia
  4. トロンボーンとバンドのためのスケッチ
    Sketches for Trombone and Band
    ノスタルジーコ Nostalgico【04:14】
    スピリティッド Spirited 【01:56】
    サッドリ Sadly【05:01】
    フレンジード Frenzied 【02:44】
    Trb:トム・フェルスホーレ(Tom Verschoore)
  5. リージス・グロリュー・マーチ【03:29】
    Regis Glorieux March
  6. トロンボーンとバンドのための11月【06:28】
    November for Trombone and Band
    Trb:Tom Verschoore
  7. サマー・ミーティング77【03:22】
    Summer Meeting 77

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■フランク・ティケリ作品集vol.2(演奏:ノース・テキサス・ウインド・シンフォニー、他)

日本でも人気の高いフランク・ティケリ作品集第2弾。「ワイルド・ナイツ!」「エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャー」などの吹奏楽オリジナルや、「クラリネット協奏曲」「フルート協奏曲」など、彼の代表曲をまとめて楽しめるのが、うれしい!

■フランク・ティケリ作品集vol.2

・演奏団体:ノース・テキサス・ウインド・シンフォニー(North Texas Wind Symphony)/昭和ウインド・シンフォニー 、他
・指揮者:ユージン・コーポロン(Eugene Migliaro Corporon)
・発売元:GIA Publishing

【収録曲】

【全曲】フランク・ティケリ(Frank Ticheli)

Disc-1

  1. ワイルド・ナイツ!/【6:57】
    Wild Nights!/
  2. フルート協奏曲「シルバー・ライニング」
    Silver Lining: Concerto for Flute
    フルート:ジム・ウォーカー (Jim Walker)
    第1楽章 ゲームGame【6:05】
    第2楽章 亜麻色の髪の少女へTo the Girl with the Flaxen Hair【9:49】
    第3楽章 シルバー・ライニング Silver Lining【8:22】
  3. シンプル・ギフト~4つのシェーカー教徒の歌
    Simple Gifts: Four Shaker Songs
    第1楽章 ヤンダー谷で In Yonder Valley【2:36】
    第2楽章 踊り Dance【1:42】
    第3楽章 ほら、この花を摘もう Here Take This Lovely Flower【2:19】
    第4楽章 シンプル・ギフト Simple Gifts【3:49】
  4. エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャー【14:06】
    Angels in the Architecture
    ソプラノ:アシュリー・フェルケル (Ashley Voelkel)
  5. アケイディアナ
    Acadiana
    第1楽章 ダンスホールにて At the Dancehall【4:02】
    第2楽章 ケイジャンのバラードによる瞑想 Meditations on a Cajun Ballad【7:55】
    第3楽章 ラファイエットを目指し To Lafayette【4:23】

Disc-2

  1. ポストカード【5:47】
    Postcard )
  2. ソプラノと吹奏楽のための「愛と人生の歌」
    Songs of Love and Life
    ソプラノ:パトリシア・ゴーブル (Patricia Goble)
    第1楽章 スウィンギン・イントゥ・ザ・ナイト Swinging Into the Night【6:57】
    第2楽章 ファースト・レッスン First Lesson【6:33】
    第3楽章 結婚の祈り Prayer for a Marriage【5:50】
    第4楽章 ウィンター-トゥナイト-サンセット Winter – Tonight – Sunset【6:08】
  3. レスト【7:14】
    Rest
  4. クラリネット協奏曲
    Concerto for Clarinet and Wind Ensemble
    クラリネット:ホーカン・ローゼングレン
    第1楽章 ジョージ狂詩曲 Rhapsody for George【7:01】
    第2楽章 アーロンの歌 Song for Aaron【7:21】
    第3楽章 レニーのリフ Riffs for Lenny【6:50】
  5. アーメン!【3:31】
    Amen!

06.サン・アントニオ・ダンス
San Antonio Dances
第1楽章 アラモ・ガーデン【4:51】
第2楽章 テックスメックス・オン・ザ・リバーウォーク Tex-Mex on the Riverwalk【4:14】

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【コラム】富樫鉄火のグル新 第273回 課題曲《龍潭譚》余聞

 この1月、全日本吹奏楽連盟の事務職員2名による使い込み(10年弱の間に1億5000万円!)が発覚した。まったくひどい話で、大半が未成年相手である吹奏楽振興の一翼を、このような組織が担っていたのかと思うと、暗澹となる。その後、全日本アンサンブルコンテスト(全国大会)が新型コロナ対策で中止となった。そのほか多くのコンサートやイベントも中止になった。どこもたいへんだが、吹奏楽界も踏んだり蹴ったりである。初夏にはコンクール予選がはじまる地方があるが、果たして問題なく運ぶのか、少々心もとない。

 今年は、課題曲5曲のなかに、《龍潭譚》[りゅうたんだん](佐藤信人作曲)なる曲がある。文学ファンならおなじみ、泉鏡花の同名短編小説をもとにした曲だ。

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■「BPラジオ 吹奏楽の世界へようこそ」3月の放送予定

毎週(土)23時…FMカオン(厚木・海老名)
http://www.fmkaon.com/

毎週(日)正午…調布FM
http://www.chofu-fm.com/
もちろん、どちらもネット経由で、全国どこででも聴けます!

【第141回】マエストロ、飯森範親の世界
FMカオン 3/7(土)23:00 【再放送】3/21(土)23:00
調布FM 3/22(日)正午 【再放送】 3/8(日)正午

【第142回】映画『キャッツ』はそんなにひどいのか
FMカオン 3/14(土)23:00 【再放送】3/28(土)23:00
調布FM 3/15(日)正午 【再放送】3/29(日)正午

【制作・提供】バンドパワー
【ご案内】富樫鉄火(昭和の香り漂う音楽ライター)

【BPラジオの視聴方法】

【第141回】マエストロ、飯森範親の世界
FMカオン 3/7(土)23:00、【再放送】3/21(土)23:00
調布FM 3/22(日)正午 【再放送】 3/8(日)正午

この4月から、東京佼成ウインドオーケストラの首席客演指揮者に就任する、飯森範親さんの特集です。実は、中学時代から吹奏楽部に所属するウインド少年でした。スピード感あふれる、熱い演奏をお楽しみください。

【1】華麗なる舞曲 C.T.スミス作曲
飯森範親指揮、大阪市音楽団 【約9分】

【2】《シバの女王ベルキス》より(後半部) レスピーギ作曲/木村吉宏編曲
飯森範親指揮、東京佼成ウインドオーケストラ 【約11分半】

【3】秘儀Ⅰ 西村朗作曲
飯森範親指揮、大阪市音楽団 【約8分】

【4】三つのジャポニスム<全曲>  真島俊夫作曲
飯森範親指揮、大阪市音楽団 【約18分】

【第142回】映画『キャッツ』はそんなにひどいのか
FMカオン 3/14(土)23:00、【再放送】3/28(土)23:00
調布FM 3/15(日)正午、【再放送】3/29(日)正午
ブログ「富樫鉄火のグル新」http://togashitecca.blog.fc2.com/blog-entry-136.html で、多くの読者から反響をいただいたテーマを、番組化しました。かなり勝手なことを言っておりますが、たまには見逃してやってください。作曲はすべてアンドルー・ロイド=ウェバーです。

【1】『キャッツ』オーヴァチュア(ロンドン・オリジナル版) 【約2分半】

【2】メモリー~天上への旅~猫のご挨拶(劇団四季/日本オリジナル・キャスト)
久野綾希子、山本隆則ほか歌  【約12分】

【3】キャッツ・メドレー  森田一浩編曲
岩井直溥指揮、東京佼成ウインドオーケストラ 【約8分】

【4】鉄道猫スキンブルシャンクス(映画オリジナル・サウンド・トラック)
スティーヴン・マックレー歌  【約4分】

【5】メモリー(映画オリジナル・サウンド・トラック)
ジェニファー・ハドソン歌  【約4分半】

【6】キャッツ・セレクション ヨハン・デメイ編曲
ヨハン・デメイ指揮、ロイヤル・ミリタリー・バンド【約9分】
アーレクス・シュイリングス指揮、ヨハン・ヴィレム・フジョー・カぺル

■樋口幸弘のウィンド交友録~バック・ステージのひとり言 第116話 ニュー・ウィンド・レパートリーの旅立ち

▲CD – ニュー・ウィンド・レパートリー1996(大阪市教育振興公社、OMSB-2802、1996年)

▲OMSB-2802 – インレーカード

▲同、デザイン原稿

▲同、レーベル面校正紙

『あのなぁ、ちょっと力貸してくれへんか(貸してくれないか)?』

大阪市音楽団(市音 / 民営化後、Osaka Shion Wind Orchestra)団長(当時)の木村吉宏さんから電話がかかってきたのは、1995年(平成7年)の秋口だった。

『なんですか?』と伺うと、それは“自主制作で新企画のCDを作るために手を貸してほしい”という話だった。

第64話 デメイ「指輪物語」日本初CD制作秘話》でお話しした市音初の自主制作盤「大阪市音楽団 NHKライヴ 指輪物語 ─ 本邦初演 At the Symphpny Hall」(大阪市教育振興公社、OMSB-2801、1994年2月27日)に次ぐ2枚目の自前のCDを作りたいという話だ。

前作は、今や世界的マスターワークに数えられるようになったオランダの作曲家ヨハン・デメイ(Johan de Meij)の交響曲第1番『指輪物語(The Lord of the Rings)』の日本国内初のCDという栄誉を担っただけでなく、大反響を巻き起こしたNHK-FMの放送音源のCD化というニュース性も手伝い、アッという間に予定数を売り切った。(《第58話 NHK ? 生放送!ブラスFMオール・リクエスト》参照)

筆者は、そのCDのプロデュースを担った。

これは、流通を頼らず、演奏会場直売と通販だけの“完全限定盤”だったが、そのときの成功体験は市音に有形無形の財産をのこした。

だが、当時の市音は、あくまで大阪市という行政組織の一部だ。

制作者にとっては、何度も“行政のハードル”にぶち当たりながら、それを1つずつクリアし、のり超えていくという、かなり難易度の高い仕事だった。

なので、木村さんがいくら『業務命令や!』とか『“わが社”独自の自主CDを独力で作りたいんや!』とハッパをぶち上げても、おいそれと“ハイ、では考えてみましょう”などと安請け合いするわけにはいかなかった。前回時の悪夢のような記憶がつぎつぎと津波のように押し寄せてきたからだ。(“わが社”というのは、木村さんが自楽団(市音)を指して言うときの口癖だった。)

実務面でも、市音には、録音からマスタリング、プレスに至る機材やスタッフの確保、流通販路の開拓、総予算がどのくらいに見積もられるのかについての予備知識はなかった。畑違いなので当然だ。ただ、楽団の自主制作になるので、エキストラ以外、演奏料がかからない(つまり手弁当でやる)ことだけはみんな分かっていた。

そんな前途多難さを感じながらも、とにかく市音に出向き、素案を聞かせてもらう。

すると、市音が作りたいというCDは、“市音独自のリサーチによる最新楽曲を含む、市音おすすめの楽曲集”だった。

だが、待てよ!

それに近いコンセプトのCDは、例年5月、三重県・合歓の郷で開催されていた「日本バンドクリニック」に向け、以下のようなものがレコード各社から発売され、市音も、東芝EMIの「吹奏楽ベスト・セレクション」シリーズの1993年盤から1995年盤までの演奏を担っていた。

・吹奏楽名曲集’93(ソニー、SRCD-9134、1993年5月1日)
(汐澤安彦指揮、東京佼成ウィンドオーケストラ)

・’93 NEMU吹奏楽ベスト・ピース(ファンハウス、FHCE-2010、1993年5月2日)
(汐澤安彦指揮、シエナ・ウィンド・オーケストラ)

・吹奏楽ベスト・セレクション’93(東芝EMI、TOCZ-9205、1993年5月12日)
(木村吉宏指揮、大阪市音楽団)

・吹奏楽名曲集’94(ソニー、SRCD-9523、1994年5月1日)
(汐澤安彦指揮、東京佼成ウィンドオーケストラ)

・’94 NEMU吹奏楽ベスト・ピース(ファンハウス、FHCE-2017、1994年5月8日)
(汐澤安彦指揮、シエナ・ウィンド・オーケストラ)

・吹奏楽ベスト・セレクション’94(東芝EMI、TOCZ-9222、1994年5月11日)
(木村吉宏指揮、大阪市音楽団)

・吹奏楽名曲集’95(ソニー、SRCD-9797、1995年4月21日)
(汐澤安彦指揮、東京佼成ウィンドオーケストラ)

・吹奏楽ベスト・セレクション’95(東芝EMI、TOCZ-9252、1995年5月17日)
(木村吉宏指揮、大阪市音楽団)

ソニー盤は、1960年代から海外の楽曲の紹介につとめられてきた秋山紀夫さんの海外人脈と眼力に負うところ大の日本の吹奏楽シーンに欠かせない定番シリーズ!

一方の市音は、例年、シカゴのミッドウェスト・クリニックに現役プレイヤーからなる“プログラム編成委員”を直接派遣。ホテルの一室に、炊飯器と米、味噌汁の材料まで持ち込んで行なう楽曲情報の収集と分析は、日本のいかなる楽団の追従も許さず、その成果は、市音の演奏プログラムに色濃く反映され、大阪市民の人気を集めていた。

言い換えるなら、東京を含む日本の他のどの地域でも耳にすることがほとんどない曲が、大阪ローカルではふつうに演奏されていた。また、定期演奏会においても、未出版曲の日本初演の取り組みが多かった。

そんな訳で、市音が演奏した東芝の「吹奏楽ベスト・セレクション」にも、フィリップ・スパーク(Philip Sparke)の『テームサイド序曲(A Tameside Overture)』など、明らかに市音サイドから提案されたのではないかと思われる曲が含まれていた。市音の“プログラム編成”への東芝サイドのリスペクトがあったからだろう。

話をもとに戻そう。

冒頭の電話を受けて、市音団長室を訪ねると、木村さんが『これからの“わが社”は、レコード会社から“録らせて欲しい”と持ち込まれた曲を演奏しているだけでは、あかんのや!(ダメなんだ!)』とやけに鼻息が荒い!

何だか、いつもと調子が違うなと思っていると、トランペット首席でコンサートプランナーの竹原 明さん(後に団長、2005~2008)が、『実は、今年(1995年盤)の「吹奏楽ベスト・セレクション」を打ち合わせた際、“これだけは録音させてほしい”と自信をもって提案させていただいた曲が、東芝から“ぜったいダメだ”と断られたんです。誠心誠意、何度頼んでもダメでした。』 とソッと打ち明けられた。

曲は、前年の1994年(平成6年)6月2日(木)、ザ・シンフォニーホールにおける「第68回大阪市音楽団定期演奏会」で、木村さんの指揮で日本初演され、大きな反響を呼んだスパークの『シンフォニエッタ第2番(Sinfonietta No.2)』だった。(《第111話 スパーク「宇宙の音楽」の迷走》参照)

竹原さんは、『これは、スタイルの違う3つの楽章からできていて、いろんな場面でそれぞれ単独でも演奏できる。ほんまにエエ(本当にいい)曲やと思うんです。樋口さんにお世話になった曲やから言うてるんと(言っているのと)ちゃい(違い)ます。ほんまにエエ曲やと思ってるんです(思っているのです)。』と続ける。

この一件、その後も市音はあきらめず、最終的な打ち合わせで、第2楽章の「セレナーデ」だけは収録されることになった。

だが、市音サイドが味わったダメージと挫折感は大きかった。

そんなところへ、次年度の「吹奏楽ベスト・セレクション’96」が、別のバンドで録音されるらしいという情報が飛び込んできた。東京には東京の事情があったのだろうが、大阪ネイティブは、こういう話が一番嫌いだ!

で、冒頭の木村さんの突然の電話に至ったわけだ。

結論は早かった!

木村さんは、『“プログラム(編成)”の連中に、ヘタ打つと、みんなで持ち回って“手売り(直接販売)”せな(しないと)あかん(いけなくなる)かも知れんぞと訊いたら、それでも、どうしても自主のCDをやらせてくれ、と言いよるんや。曲案は、これから“プログラム”に作らせて、あんたには弘(田中 弘さん、後の団長、2015~2016)から連絡させるから。アイツら、ホンマに真剣にやっとーんのや(やっているんだ)。面倒みたってくれんか!頼むわ!』と言い、こちらにアレコレ言わせない。

加えて、未定のシリーズ・タイトルも、今度のミーティングにアイデアを持ち寄ることになった。そして、11月6日のミーティングで、つぎのように提案した。

『いろいろ考えてみましたが、“ニュー・ウィンド・レパートリー”というのは、いかがでしょう!ちょっとベタ(少々ありふれたもの)かも知れませんが…。』

市音からもいくつかアイデアが提示されたが、結局、わかりやすさもあってか、筆者の案に落ちついた。

そして、『やる以上、ぜったい成功させなあかん!』と、完全に火がついてしまった木村さんの陣頭指揮のもと、プロジェクトは本格始動!

調査楽曲は、総計454曲に及んだ!!

こうして、市音自主制作CD第2弾「ニュー・ウィンド・レパートリー1996」(大阪市教育振興公社、OMSB-2802)は、1996年(平成8年)2月1日(木)~2日(金)、兵庫県尼崎市のアルカイックホールで録音され、リリースは、同4月20日(土)に決まった。

打ち上げで、木村さんは、人目もはばからず大粒の涙をこぼした。

『みんな、ホンマにありがとう!ありがとうな!』

▲録音候補曲リスト – 1(1995年11月5日)

▲録音候補曲リスト – 2(1995年11月27日)

▲録音仮決定曲リスト(1995年12月7日)

▲CD – 吹奏楽ベスト・セレクション’93(東芝EMI、TOCZ-9205、1993年)

▲TOCZ-9205 – インレーカード

▲CD – 吹奏楽ベスト・セレクション’94(東芝EMI、TOCZ-9222、1994年)

▲TOCZ-9222 – インレーカード

▲CD – 吹奏楽ベスト・セレクション’95(東芝EMI、TOCZ-9252、1995年)

▲TOCZ-9252 – インレーカード

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