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■ホウルディング・ヒズ・オウン~クリス・ホウルディング・トロンボーン名演集

★ ブレット・ベイカーの師匠であり、イギリスを代表する実力派として知られる
クリス・ホウルディングの初のソロCD。
すべてのトロンボーン・ファンにお薦めしたい新しい定盤の登場です!

21才の若さでオーケストラ・オブ・ノース・オペラの首席トロンボーン奏者に就任し、イギリスのほとんどのメジャー・オーケストラからも“客演首席”として招かれている実力派、クリス・ホウルディングの初のソロCDです。

ロイヤル・ノーザン音楽カレッジのほか、ジョセフ・アレッシ・サマー・セミナー、ジュリアード音楽院、イーストマン音楽学校などで彼の教えを受けた奏者も多く、日本でもおなじみの奏者でいうなら、実は、ブラック・ダイク・バンドの首席トロンボーン奏者としておなじみのブレット・ベイカーの先生だったりします。ベイカー・ファンにとっても見逃せませんね!!

このアルバムでは、トロンボーンという楽器のキャラクターをより鮮明に打ち出すために、無伴奏曲とピアノ伴奏による新旧音楽を組み合わせるという、ひじょうにコントラストの効いたプログラミングが光っています。

1曲目のケニーの『ファンファーレ』に始まる一連の無伴奏曲におけるパフォーマンスは“圧巻”の一語がふさわしく、トロンボーンという楽器を知らない人にとっても、きっとこの楽器の魅力や音楽表現の多彩さを愉しませてくれることでしょう。

また、イアン・バックルというすばらしいピアノ伴奏者を得たヒンデミットの『ソナタ』やペルゴレージの『シンフォニア』、シュレックの『ソナタ』といった、定番ともいうべきレパートリーもとても魅力的です。

トロンボーンとピアノのそれぞれのキャラクターを生かしきった録音のすばらしさも特筆もので、グイグイ音楽に惹きこまれていきます。ブックレットには、使用楽譜についても書かれています。すべてのトロンボーン・ファンにお薦めしたい新しい定盤の登場です!!

【クリス・ホウルディング】
ロンドンのギルドホール音楽学校に学び、トロンボーンをデニス・ウィック、エリック・クリーズ、ピーター・ゲインに師事し、“プリンシパル賞”を受賞して卒業。21才のときに、オーケストラ・オブ・ノース・オペラの首席トロンボーン奏者に就任。ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、コベントガーデン王立歌劇場、ロンドン・ブラス、ロンドン・シンフォニック・ブラス、シンフォニック・ブラス・オブ・ロンドンを含む、イギリスの主要オーケストラやアンサンブルの客演首席奏者としても招かれる一方、マンチェスターのロイヤル・ノーザン音楽カレッジのシニア・チューターとして教鞭をとっている。他方、全英ユース・ブラス・バンドの出身者であることから、ブラス・バンド指揮者としても活躍し、2005年、DUT・ヨークシャー・インペリアル・バンドを全英チャンピオンへと導いている。ブリティッシュ・トロンボーン・ソサエティの前プレジデント。

【使用楽器】 Edwards T350; 335CF Bell、Rose Tuning Slide、T-STD Slide、T2 Brass Leadpipe / Mouthpiece: Denis Wick 5ABL(Prototype)


■ホウルディング・ヒズ・オウン
~クリス・ホウルディング・トロンボーン名演集/

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1541/

・トロンボーン(Trombone): クリス・ホウルディング (Chris Houlding)
・ピアノ(Piano): イアン・バックル (Ian Buckle) 2、4、6-8、10、12

・発売元:スペシャリスト (Specialist)
・発売年:2008年

・収録:2007年4月9-10日、ハーデン・フリーマン・コンサート・ホール
(ロイヤル・ノーザン音楽カレッジ、英マンチェスター)

【収録曲】

1. ファンファーレ(ハロルド・ナッシュへの)/ジョン・ケニー【1:52】
Fanfare (To Harold Nash)/John Kenny

2. トロンボーンとピアノのためのソナタ/パウル・ヒンデミット【10:32】
Sonata for Trombone & Piano

I)アレグロ・モデラート・マエストーソ Allegro moderato maestoso 【3:01】
II)アレグレット・グラジオーソ Allegretto grazioso 【2:50】
III)悪党の歌 Lied des Raufbolds (Swashbuckler’s Song) 【2:05】
IV)アレグロ・モデラート・マエストーソ Allegro moderato maestoso 【2:36】

3. ソロ・トロンボーンのためのフローリッシュ/エリック・クリーズ 【3:56】
Flourish for Solo Trombone/Eric Crees

4. シンフォ二ア/ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ (trans. ラルフ・ザウアー) 【6:13】
Sinfonia/Giovanni Battista Pergolesi (transc. Ralph Sauer)

I)アンダンテ Andante 【0:58】
II)アレグロ・コン・ブリオ Allegro con brio 【1:55】
III)アダージョ Adagio 【1:49】
IV)アレグロ Allegro 【1:31】

5. そいつを起こせ! /ピーター・スワン 【9:09】
Excito Quod Evenit/Peter Swan

I)ファンファーレとトッカータI Fanfare & Toccata 1 【1:08】
II)リート Lied 【3:12】
III)ドリームスケイプ Dreamscape 【2:35】
IV)ファンファーレとトッカータ(ラ・シャッス) Fanfare & Toccata (La Chasse) 【2:14】

6. トロンボーンのためのオマージュ、演奏に立会えない作曲家の心残りを託して/アルテュール・オネゲル 【1:13】
Hommage du trombone Exprimant la Tristesse l’Auteur Absent/Arthur Honegger

7. アンダンティーノ/イサーク・マヌエル・フランシスコ・アルベニス【1:51】
Andantino/Isaac Manuel Francisco Albeniz

8. 歌劇「ハムレット」第1場 (第1幕)/アンブロワーズ・トマ【2:38】
Hamlet- First Tableau (Act 1)/Ambroise Thomas

9. 金星(トロンボーンのための短いサイコティック・エピソード)/サイモン・ウィリス 【3:24】
Lucifer (A brief psychotic episode for trombone)/Simon Wills

10. ピース・フォー・レイ/ノアム・シェリフ 【5:29】
Piece for Ray/Noam Sheriff

11. ミッピーII世のためのエレジー(無伴奏トロンボーンのための)
/レナード・バーンスタイン 【2:13】
Elegy for Mippy II (for trombone alone)/Leonard Bernstein

12. トロンボーン・ソナタ(ヴォクス・ガブリエリ)/ステファン・シュレック 【7:53】
Sonata (Vox Gabrieli)/Stjepan Sulek

■4 Bone Lines 東京公演…まさに打ち破られました!

日時:2008年5月18(日) 19:30~
会場:東京文化会館小ホール
レポート: 嘉幡丈

▲4 Bone Lines,Vol.2 MODERNS
…4 Bone Linesはその概念を打ち破る新たなタイプのカルテット

まさに打ち破られました!

 この夜の東京文化会館小ホールは一種独特の熱気に包まれていた。
4 Bone Linesが「概念を打ち破るトロンボーン・カルテット、出現。」と銘打ったファースト・アルバムをリリース後、初めて公の場に登場するからだ。

 プレイヤーとして、また、コンポーザー&アレンジャーとして日本のミュージック・シーンにはなくてはならない男、村田陽一。東京都交響楽団のプレイヤーのみならず、東京芸術大学や日本大学芸術学部で講師として後進の指導にもあたる古賀慎治。NHK交響楽団団員であり、侍BRASSに参加したり、国立音楽大学の講師と最近の活躍が目覚ましい池上亘。第23回日本管打楽器コンクール・トロンボーン部門で第1位を獲得し、この春、東京芸術大学を主席で卒業して、在学中より研鑽を積んだNHK交響楽団で契約団員として活動を始めたスーパー・ルーキー、黒金寛行。
この押しも押されぬトップ・プレイヤーたちが、村田陽一自ら書き下ろした譜面を武器に、縦横無尽なコンビネーションを繰り広げる、クラシック、ジャズ、ポップスの壁を越えた異色カルテットだ。

 筆者も早速ファースト・アルバムを購入して聴かせていただいたのだが、アルバムの仕上がり具合から察すると、今日の公演はかなり楽しめることは誰の「耳」にも明らかだ。
一般のオーディエンスに混ざって、プロフェッショナルのトロンボーン奏者の姿もチラホラ見える。
これはかなり期待出来る予感!

 第1部は村田陽一によるアレンジ作品ステージ。
オープニング・ファンファーレのようなセロニアス・モンクの『Thelonious』は、文字通りトロンボーン・アンサンブルの”概念を打ち破る”新世紀の幕開けを感じさせた。ガッチリと我々の「耳」を鷲掴みにした後も、村田アレンジによるボーダレスで心地よい音楽がホールいっぱいに広がっていく。
真骨頂はトロンボーン奏者にはお馴染みの練習曲、ロッシュの『メロディアス・エチュード集より1番と4番』の四重奏。元々単音のエチュードが、こんなに豊かな世界に生まれ変わるのか!と驚きと新鮮さに魅了された。

第2部は打って変わってリズム・ループ音源も加えての村田陽一オリジナル曲ステージ。
時にトリッキー、時にサウタージなサウンドづくりは、ここ東京文化会館をライヴハウスのような粋な空間に変えた。客席からは一曲一曲終わるごとに拍手というより歓声が上がる。特に『The Meaning of Life』は、まさにトロンボーンによる《歌》だった。音楽が客席の隅々まで染み渡り、その切ないサウンドはタイトル通り皆に”人生の意味”を訴えかけてきた。優れた歌には歌詞さえ不要だ。
歌詞は聴く人たちの人生の中にある、そう語りかけてくるようだった。

 その後もアンコールの『Deeply, Deeper, Deeper』まで、存分に楽しませていただいた。

面白かったのは演奏だけではない。
この日会場でセカンド・アルバムの先行予約をした人の中から、終演後の抽選で一名に村田陽一本人が一曲書き下ろしてくれるというサプライズ企画があったのだ。
見事当選されたのは都内のアマチュア・オーケストラや千葉の市民吹奏楽団で活動されているトロンボーン奏者の方。
羨ましい!
今後その作曲の様子などは4 Bone Linesのブログ(http://4bonelines.seesaa.net/)などでも紹介されるそうだ。

その後のサイン会も大盛況。

そうそう、即売ブースには楽譜のサンプルが置かれていた。
今回アルバムで収録され、演奏会でも披露された『Adagio』、『Ave Maria』、『Pavane』は出版もされるらしい。これはトロンボーン演奏をたしなむ人々にも朗報であろう。

このアンサンブルが異色から王道へ変わる日は遠くないな、とホクホクしながら会場を後にした。

■4 Bone Lines,Vol.2 MODERNS
…4 Bone Linesはその概念を打ち破る新たなタイプのカルテット、BPショップで好評発売中
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1547/

■大内邦靖 トロンボーンミニリサイタル…ミニの冠に反し 盛り沢山の内容に満足

◎「ミニの冠に反し 盛り沢山の内容に満足」

 東京では10年ぶりとなる大内邦靖氏のソロリサイタルが行われました。
会場は地下鉄東西線の東陽町駅から徒歩数分にあるビュッフェ・クランポン。中に入ると綺麗なサロンに多くの楽器・楽譜・CDなどが陳列され、着席する前から少々リッチな気分に浸りました。

 大内氏は先日初CDをリリースしたばかりのハイパートロンボーンズのメンバーであり、玉川大学芸術学部講師として後進の育成にもあたっているトロンボーン奏者です。数年前に顔面神経麻痺を患って、演奏活動の中断を余儀なくされたそうですが、病を克服しての10年ぶりのリサイタルとなるそうです。

 前半はピアノ伴奏によるトロンボーン・ソロ。前半特に印象的だったのは邦人二作品でした。
まずは谷川マユコ氏作曲の「妖精組曲」。トロンボーン奏者がナレーターを兼ね、物語と共に曲が進行してゆきます。大内氏は着席し、フォークギターの弾き語りならぬトロンボーン吹き語りのスタイル。ピアノ伴奏の山田直子氏とはトランペットを含めた「ウィスパートリオ」としても活動されているようで、非常に息のあったところを披露していました。

続いては砂原嘉博氏がこの日の為に作曲した「トロンボーンとピアノの為の抒情的ソナチネ」。ジャズやシャンソンのエッセンスを漂わせながらも、どこか日本人の心をくすぐるメロディ。例えるなら一編の小説を読み終えた時のような、優しい気持ちにしてくれる演奏でした。
両曲共に、鳴り止まぬ拍手を制止し聴衆の中から作曲者を紹介する大内氏の表情から作曲者に対する深い感謝を感じたのは、きっと私だけではないと思います。

 ところで当日使用された楽器は、大内氏愛用のクルトワ420BHRで、ロータリー内で息の通り道が細くならないハグマンバルブを搭載したモデル。あの芯の通った伸びやかな音の秘密は、この楽器にも隠されていたのでしょう。私はまだこのタイプの楽器を吹いた経験が無いので、機会があれば是非試奏してみたいものです。

 休憩を挟んだ後半は、山崎忠男・沼田司両氏が加わってのトロンボーントリオ。御存知「ハイパートロンボーンズ」です。バッハ・モーツァルトといったクラシカルなナンバーから、童謡・Jポップ・スタンダードジャズに至るまで幅広いジャンルの音楽をメンバー自らのアレンジにより演奏し、今年で結成18年目になるそうです。先月に待望の初CDをリリースしたばかりということもあり、この日演奏されたのはCD収録曲の中からピックアップしてのものでした。「ねこふんじゃった」の中間部に出てくるバストロンボーンのスウィングソロでは、思わず手拍子が出るほど客席の反応も上々です。「Love Love Love」演奏前、編曲者でもある山崎氏のMCで「この曲が使われたドラマに感動して涙。曲を聞き返しても涙。編曲しながらも涙…」には会場全体が爆笑。CDで最後に収録されているこの曲が、この日のリサイタルでも最後を飾りました。

 リサイタルにはミニが冠してありますが、内容は盛り沢山。あっという間に過ぎていった約二時間に大変満足しました。アクロバット的な演奏や難解な現代曲を好む奏者も多い昨今、音楽の持つメッセージを聴衆に伝えることに正面から取り組んだ、とても好感が持てるリサイタルでした。
さて大内氏、12月には横浜の泉管弦楽団をバックにダヴィッドのコンチェルティーノを演奏するそうで、リサイタルとはまた一味違う演奏を聴かせてくれるのでしょう。今から楽しみです。

泉管弦楽団HP(コンサート詳細)
http://rosagigantia.puretree.net/izumi/


■プログラム

<トロンボーン&ピアノ>
Grave and Allegro /G.F.H穫del
Romance/ C.M.v.Weber
Elegy for Mippy II /L.Bernstein
妖精組曲/谷川マユコ
トロンボーンとピアノの為の抒情的ソナチネ/砂原嘉博

<トロンボーントリオ>
ソナタ イ短調/D.Speer(大内邦靖編)
「海の日記帳」より/三善晃(山崎忠男編)
ねこふんじゃった/森彰彦編
STARDUST/H.カーマイケル(沼田司編)
LOVE LOVE LOVE/中村正人(山崎忠男編)

大内邦靖公式ウェブサイト
http://skyfactory.jp/KOOWS/

ハイパートロンボーンズ公式ウェブサイト
http://www2.artevita.view21.net/~trbouchi/

■アングロ・レコーズよりスパークの協奏曲を集めた「Brass Virtuosi(ブラス・ヴィルトゥオージ)」がリリース

アングロ・レコーズよりフィリップ・スパークの最新作品集がリリースされた。これまでにスパークがテューバやトロンボーンなどのために書いた協奏曲&ソロを収録したCDで、中には日本でもすでにおなじみの「ハーレクイン」などのヒット作品も含まれる。ユーフォニアムのD.チャイルズはじめ、名人たちのソロ・プレイにも注目だ!

Brass Virtuosi(ブラス・ヴィルトゥオージ)

【収録曲】

1.Manhattan Trumpet or Cornet Solo(Philip Sparke)
Saturday Serenade, 5,09
Sunday Scherzo 4,21
Performed by Woodrow R. English, Trumpet, and
the Deutsche Blaserphilharmonie (Walter Ratzek)

2.Euphonium Concerto No. 2(Philip Sparke)
Giocoso 4,17
Adagio 7,36
Molto vivo 4,20
Performed by Stef Pillaert, Euphonium, and The Symphonic
Band of the Lemmens Conservatory (Jan Van der Roost)

3.Tuba Concerto(Philip Sparke)
Lento 8,32
Allegro 4,48
Performed by Markus Theinert, Tuba, and
the Deutsche Blaserphilharmonie (Walter Ratzek)

4.Harlequin Euphonium Solo(Philip Sparke) 8,53
Performed by David Childs, Euphonium, and
the XBY Concert Band (Dennis Mycroft)

5.Trombone Concerto(Philip Sparke)
Agitato 9,40
Molto lento 9,30
Vivo 6,28
Performed by Olaf Ott, Trombone, and
the Deutsche Blaserphilharmonie (Walter Ratzek)

■トロンボーンクァルテットジパング 第8回コンサート(2007.1/14)・・・フィリップ・スパークが初めて書いた室内楽曲“トウキョウ・トリプティック”世界初演

N響、読響、日フィル、新日フィルのトロンボーン奏者4人によって1998年に結成されたトロンボーンクァルテットジパング。金管奏者なら今や知らない人はいない!ってくらいの人気グループですが、彼らの8回目となるコンサートが、2007年1月14日に、東京・すみだトリフォニーホールで開催される。
毎回、内容の濃いプログラムと、日本屈指のテクニック&音楽性で観客を魅了する彼らだが、なんと今回は、あのフィリップ・スパークに作品を委嘱。その世界初演も楽しめるというオマケ付き(タイトルは“トウキョウ・トリプティック”・・・スパークが初めて書いたという室内楽曲だ)金管ファンはもとより、吹奏楽ファン、スパーク・ファンも聴き逃せない演奏会といえよね。

【メンンバーからのメッセージ】
私達トロンボーンクァルテットジパング第8回目のコンサートは、フィリップ・スパーク作曲“トウキョウ・トリプティック”の世界初演から始まります。私達TQZが委嘱したこの曲は、スパーク氏初の室内楽曲。ジパングの首都トウキョウの三つの場所をクァルテットで表現したエキサイティングな作品。1曲目“シンジュク”は洗練されたリズムと都会的なシャープな和声が文句なしにカッコイイ! 2曲目“センガクジ”はトウキョウに言い伝えられるレジェンド、赤穂浪士の伝説に想いを馳せたスパークが、美しいメロディーをちりばめた会心の一曲。3曲目は若者の溢れんばかりのエネルギーを、たたみかけるようなアップテンポで爽快に表現した“シブヤ”!!
他にラベルの“道化師の朝のうた”ゲストを招いてのシュトラウス、レハールの美しく楽しい作品の数々。みなさん、新春、私達ジパングのコンサートに是非おこしください。

■トロンボーンクァルテットジパング
第8回コンサート

【日時】2007年1月14日(日)18:30開演(18:00開場)
【会場】すみだトリフォニーホール・大ホール
【料金】一般¥3500  大学生¥2500
高校生以下¥1500(前売り各¥500引)

※ジパング・フレンズは前売りより10%割引
※新日フィル定期会員、トリフォニークラブ会員は
一般券のみ前売りより10%割引

【チケットのお申し込み】
http://www7.plala.or.jp/tqz/8thconcert/8th.html

【プログラム】
○TOKYO TRIPTYCH/フィリップ・スパーク作曲(委嘱作品・世界初演)
○3つのシャンソン/ドビュッシー作曲
○道化師の朝の歌/ラヴェル作曲/桑田 編
○ワルツ・ポルカ特集
○皇帝円舞曲/J.シュトラウス/吉川 編
○こうもり序曲/J.シュトラウス/吉川 編

トロンボーンクァルテットジパング公式HP
http://www7.plala.or.jp/tqz

桒田 晃トロンボーンリサイタル2006~ソロCD「COLORS」発売記念/9月7日東京公演のチケット、当選者決定!

読売日本交響楽団の首席トロンボーン奏者・桒田 晃がソロCD「カラーズ」の発売を記念して、東京、札幌、函館の3ヵ所でライブを行う。

なお、読者プレゼントとして、9月7日の東京公演のチケットを5組10名様にプレゼントします。希望者は「氏名、住所、電話番号、BPプレゼント:桒田 晃 9/7演奏会」と明記して、メールにてじゃんじゃご応募ください。 締め切りは8月21日(月)。

当選者決定!

BPチケットプレゼントにたくさんの応募、ありがとうございました。
当選者にはBPから8月31日までにチケットを郵送いたしますので、楽しみに待っててくださいね。


◆東京公演
2006年9月7日(木)19:00~
川口リリア音楽ホール
料金 一般:3,000円
高校生以下:2,000円
問い合わせ: ヤマハアトリエ東京 03-3574-0619

◆札幌公演
2006年11月13日(月)19:00~
札幌コンサートホ-ル Kitara小ホール
料金 一般:2,000円
高校生以下:1,500円
問い合わせ ヤマハ札幌店 011-512-6124

◆函館公演(サロンコンサート)
2006年11月14日(火)19:00~
函館芸術ホール リハーサル室
料金:1,000円
問い合せ 函館音楽研究所 0138-41-3670

※出演 桒田晃(読売日本交響楽団首席トロンボーン奏者)
ピアノ 服部真由子(東京公演)、藤原亜美(札幌、函館公演)

※曲名
・シュレック/ソナタ
・クレスポ/インプロビゼイションNo.1
・グロンダール/トロンボーン協奏曲

第7回トロンボーン・フェスティバル(期間:2005年3月19~21日) トロンボーン吹きなら、何はさておき、参加しないとね

2005年3月19~21日の3日間にわたり、日本トロンボーン協会主催の「第7回トロンボーンアカデミー&フェスティバル」が:東京・北区滝野川会館で開催される。

19日の前夜祭は「第10回記念の懇親会」も兼ねて、アンサンブル大会やら、あんなことやこんなことなど・・・華々しく行なう予定。もちろん、20日、21日の本番も、たくさんのレッスン(申し込み制)をはじめ、大好評のアンサンブル・コンテストや全員が日本管打楽器コンクール上位入賞者による夢のスーパーカルテットなどなど、聴きどころ、楽しみどころも満載です。

とにかく、トロンボーン吹きはなら、何はさせおき、参加しないとね!!

※レッスンの方は申し込み開始から余り経っていないのにも関わらず、ハイペースで埋まって来ています。皆様、お早めに申し込まれた方がよろしいいかと・・・ 今年は、大好評にお応えして、個人レッスンの枠も増やしてあります!

詳細については、日本トロンボーン協会のHPをチェックせよ!
http://www.jat-home.jp/

今回の実行委員長 郡 恭一郎のページ
http://homepage3.nifty.com/cori/


■第7回トロンボーン・フェスティバル

クラシック、ジャズを問わず有名演奏家が集うガラコンサート。昨年に続いてアンサンブル・コンテストも行われます。ぜひ自慢のセクションでエントリーしてください。有名楽器店提供試奏コーナー「TROMBONE EXPO 2005」もお楽しみに!

【日時】2005年3月20日(日)17:00開演(16:30開場)
【日時】2005年3月21日(月)13:30開演(13:20開場)
【会場】東京都北区滝野川会館

【プログラム】

≪スペシャルゲスト・コンサート≫ 21日 19:00~

◇ダカンコシスターズ
Tb.山口 尚人、古賀 光、香川 慎二、篠崎 卓美
全員が日本管打楽器コンクール上位入賞者。夢のスーパーカルテット!!

◇ハシヤンプロジェクト
Tb.橋本 佳明、佐野 聡、池田 雅明、渡辺 亮
Tub.家中 勉、Gt.千葉 伸彦、Dr.井上 尚彦
Jazz界大注目の超いちおし若手4トロンボーン

≪T-1 バトル≫ 20日 17:00~

大好評につき第2回目が実現!トーナメント方式によるアンサンブルコンテスト

≪第11回日本トロンボーン・コンペティション入賞者披露演奏≫  20日 17:00~
第1位 小篠和弥(東京)
第2位 中野耕太郎(神奈川)
第3位 伊東あずさ(茨城)

≪日本トロンボーン学生連盟によるコンサート≫ 20日 17:00~

首都圏音楽大学及び専門学校学生たちによるエネルギッシュなアンサンブルの響き

≪ROMBONE EXPO 2005 トロンボーン屋台村≫ 21日 13:30~

各メーカーの楽器展示、試奏会
普段聞けない楽器のQ&A
気になる楽器をホールで思う存分試奏!

≪河村百丈のマウスピース講座≫(BLAS-MUSIK アトリエモモ) 21日1 6:45~
マウスピースマイスターシリーズ第3弾!

≪全員合奏≫ 21日 20:35~
おなじみの名曲を会場全員で合奏します

■チケット

【フェスティバルシンプル券】
一般3,000円、学生2,000円

※JAT会員は一般/学生共1,000円(全席自由)
※チケット取扱先 CNプレイガイド 03-5802-9990
※東京文化会館チケットサービス 03-5815-5452
※プロアルテムジケ 03-3943-6677、首都圏各有名楽器店

■問い合せ
プロアルテムジケ
112-0013東京都文京区音羽1-20-14-5F
TEL.03-3943-6677, FAX.03-3943-6659
pam@proarte.co.jp

詳細については、日本トロンボーン協会のHPをチェックせよ!
http://www.jat-home.jp/

第7回トロンボーン・フェスティバル(期間:2005年3月19~21日) トロンボーン吹きなら、何はさておき、参加しないとね

2005年3月19~21日の3日間にわたり、日本トロンボーン協会主催の「第7回トロンボーンアカデミー&フェスティバル」が:東京・北区滝野川会館で開催される。

19日の前夜祭は「第10回記念の懇親会」も兼ねて、アンサンブル大会やら、あんなことやこんなことなど・・・華々しく行なう予定。もちろん、20日、21日の本番も、たくさんのレッスン(申し込み制)をはじめ、大好評のアンサンブル・コンテストや全員が日本管打楽器コンクール上位入賞者による夢のスーパーカルテットなどなど、聴きどころ、楽しみどころも満載です。

とにかく、トロンボーン吹きはなら、何はさせおき、参加しないとね!!

※レッスンの方は申し込み開始から余り経っていないのにも関わらず、ハイペースで埋まって来ています。皆様、お早めに申し込まれた方がよろしいいかと・・・ 今年は、大好評にお応えして、個人レッスンの枠も増やしてあります!

詳細については、日本トロンボーン協会のHPをチェックせよ!
http://www.jat-home.jp/

今回の実行委員長 郡 恭一郎のページ
http://homepage3.nifty.com/cori/


■第7回トロンボーン・フェスティバル

クラシック、ジャズを問わず有名演奏家が集うガラコンサート。昨年に続いてアンサンブル・コンテストも行われます。ぜひ自慢のセクションでエントリーしてください。有名楽器店提供試奏コーナー「TROMBONE EXPO 2005」もお楽しみに!

【日時】2005年3月20日(日)17:00開演(16:30開場)
【日時】2005年3月21日(月)13:30開演(13:20開場)
【会場】東京都北区滝野川会館

【プログラム】

≪スペシャルゲスト・コンサート≫ 21日 19:00~

◇ダカンコシスターズ
Tb.山口 尚人、古賀 光、香川 慎二、篠崎 卓美
全員が日本管打楽器コンクール上位入賞者。夢のスーパーカルテット!!

◇ハシヤンプロジェクト
Tb.橋本 佳明、佐野 聡、池田 雅明、渡辺 亮
Tub.家中 勉、Gt.千葉 伸彦、Dr.井上 尚彦
Jazz界大注目の超いちおし若手4トロンボーン

≪T-1 バトル≫ 20日 17:00~

大好評につき第2回目が実現!トーナメント方式によるアンサンブルコンテスト

≪第11回日本トロンボーン・コンペティション入賞者披露演奏≫  20日 17:00~
第1位 小篠和弥(東京)
第2位 中野耕太郎(神奈川)
第3位 伊東あずさ(茨城)

≪日本トロンボーン学生連盟によるコンサート≫ 20日 17:00~

首都圏音楽大学及び専門学校学生たちによるエネルギッシュなアンサンブルの響き

≪ROMBONE EXPO 2005 トロンボーン屋台村≫ 21日 13:30~

各メーカーの楽器展示、試奏会
普段聞けない楽器のQ&A
気になる楽器をホールで思う存分試奏!

≪河村百丈のマウスピース講座≫(BLAS-MUSIK アトリエモモ) 21日1 6:45~
マウスピースマイスターシリーズ第3弾!

≪全員合奏≫ 21日 20:35~
おなじみの名曲を会場全員で合奏します

■チケット

【フェスティバルシンプル券】
一般3,000円、学生2,000円

※JAT会員は一般/学生共1,000円(全席自由)
※チケット取扱先 CNプレイガイド 03-5802-9990
※東京文化会館チケットサービス 03-5815-5452
※プロアルテムジケ 03-3943-6677、首都圏各有名楽器店

■問い合せ
プロアルテムジケ
112-0013東京都文京区音羽1-20-14-5F
TEL.03-3943-6677, FAX.03-3943-6659
pam@proarte.co.jp

詳細については、日本トロンボーン協会のHPをチェックせよ!
http://www.jat-home.jp/

Q:詰まった感じの音を直す方法は?

Q:こんにちは。僕は吹奏楽部に入っていて、
中学2年生です。
楽器はトロンボーンをやっています。
そこで質問なのですが、
僕が出す音は、どうしても、
鼻の詰まったような音になってしまいます。
唇に力を入れすぎているのでしょうか?
効果的と思われる練習方法を教えてください。
(PN:ヤマ)


A:自分の音に納得できない! これは大切な上達への第一歩です。

それではチェックポイントをお教えします。

まずは、マウスピースのみで、音をチェックしてください。
その後、楽器に付けて次の事をチェックしてみましょう。

■楽器の構え方、ベル向きのチェック
→左手の握りを強すぎないように、
腕に力を入れ過ぎないように、
脇を締めすぎないようにしてください。

■唇への圧力チェック
→楽器を唇に押さえつけないように、
左右の手の力に力を入れすぎない、
握りすぎないようにしてください。

■口の中の形、容積のチェック
→できるだけ扁平にならないように、
口の中の容積を大きくとれるように、
舌の位置や発音に気をつけてください。

■息のコントロールのチェック
→息のスピード、圧力、長さ、量、方向などで
ロングトーンで響きのある音を出してください。

これらをチェックして、一音一音ロングトーンで
確実に安定した音を出せるように練習してください。

回答:五十嵐 清

Q:口の締めすぎで、詰まったような音しか出ない

Q:私はトロンボーンを吹いている中2女子です。
後輩が、吹く時に口を締めすぎて
鼻の詰まったような音になってしまっているのですが、
どのようにアドバイスしたらいいんでしょうか?

あと、「上手い人」と「下手な人」の差って
何なんですか?(PN:さきの)


A:後輩の欠点をきちんと把握して、

直してあげたいとういう気持ち、いいですね。

金管楽器は、唇が発音体であり、
振動源ですので、唇の柔軟性を養うことが大切です。

・口を軽く閉じ、口の中で上下の歯の位置を調節して、
上下の唇に力が入らないようにする。

・鼻の下をひげを剃るよう形にしない。

・困った時や怒った時の顔の形にせず、
特に顎を持ち上げない。

・微笑むようにして、口を横に引かない。
唇の左右に力を入れない。

・マウスピースを唇に軽くあて、
口笛を吹くつもりで息を前方に真っ直ぐに吹きだし、
次第に息を吹きだす方向をやや下方向にしていく。

・息を十分吸い込んで、
支えコントロールしながら楽器に吹き込んでいく。

・口の中の容積を広げ、
のどや舌に力を入れないように吹く。

「上手」と「下手」は紙一重ですね。

一所懸命努力して、目標に向けがんばっている人。

自分に自信が持てるまで練習した人。

仲間とのアンサンブルや
自分の役割がわかって演奏できる人
などが上手い人ではないかな。

演奏は一人ではできないと思います。
多くの方に支えられていることを感謝して
演奏してください。

回答:五十嵐 清

Q:自分の音に自信が持てず、吹きたい音になかなか近づけない

Q:中学校1年から吹奏楽部でずっとトロンボーンを担当しています。将来はプロの楽団にはいることと目指して日々どの部員よりもたくさん練習しています。知識や理論も少しずつ勉強しつつ、音大の先生に月に何度かレッスンを受けたりもしてます。

独奏コンクールが11月後半に迫っているのですが、最近トロンボーンをあきらめてしまいたくなるときがあります。

私は進学校にいってるので同じ気持ちでがんばっている友達もいなくてさびしいと思ったりもします。自分の音に自信が持てず、吹きたい音になかなか近づけません。
楽しく練習したり、自分のおとを好きになるにはどうしたらいいです か? (高2女子)


A:本当にトロンボーンを愛し、とても吹奏楽が大好きなのですね。

嬉しいです、ありがとう。

 自分の目標に一歩一歩確実に近づいていっているので大丈夫ですよ。
ただし、「音大に入りプロの奏者として演奏していく」という大きな目標は、現実には日々小さな目標をクリアしていかなければならないことと思います。

 これまで、吹奏楽部の仲間、特にパートのメンバーが周りにいて、楽器を演奏してきたことと思います。その仲間の存在はとても大きく、一人の力だけできない、ユニゾンの共鳴、ハーモニーの響きなどプラスの要素に働いていることから安心感があるのではないかと思います。

 しかし、音大を目指すからには、先ず個人の基礎力を伸ばし、いろいろな作者、楽曲、指揮者の要求などに応えられるテクニックや音色などを「自分に身につけなければ」なりません。ですから今は孤独感を感じるのかも知れません。

そして、お友達も進路は違っていても、○○大学に入りたい、△△になりたいので□□学部を目指し勉強していると、受験科目などは違っても、将来の夢を叶えるために頑張って「進学」する気持ちは同じと思います。ですからお互い将来の夢を語って健闘し合ってはどうでしょうか?

 さて、既に目標の音をお持ちのようですので、これからは「息」のコントロールを駆使して、試行錯誤そしてレッスンでのコメントを実行に移して、常に目標の音にトライしていくことです。

 練習で時間的余裕がなくても、プロの演奏会に足を運び、刺激を貰うことをお勧めします。

また、課題のソロ曲をお友達に聞いてもらい、今自分の持っている最高の力で演奏してみましょう。そして聴いて下さる方の為に演奏する感謝と喜びを感じられるまで、自分と向かい合って練習してみてください。

 ある世界最高の一つといわれるオーケストラのプレイヤーの方が、クリニックで「私は今この世界最高のオーケストラの首席奏者をしているが、毎日毎日ここで新しいことを学びお客様に最高のパフォーマンスをお届けできるよう、自分自身が日々努力している」とおっしゃっていました。

「音楽にはゴールはありません。しかしゴールを決める(決められる)のは自分自身です」

 是非とも目標に向け進んでください。

回答:五十嵐 清

Q:「お腹の支え」について教えて!

Q:「お腹の支え」について教えて下さい。
私は今41歳、久々に一般吹奏楽団でバス・トロンボーンを吹いています。中学・高校・大学と10年間吹奏楽部をやってきましたが、今でも分からないのが「お腹の支え」(どういう常態か?)です。
初心者で始めた中学の顧問は音大のピアノ科出身で管楽器経験がなく正しい「呼吸・呼気・お腹の支え」を教えてくれませんでした。先輩はただ「腹筋を(内臓方向に)堅く締めろ」というだけ。大学では逆に「お腹の内側から外側に圧力をかけて膨らませろ」と言われました。この方法は音は豊かになりますが、楽器のコントロールが非常に難しくなりました。吹き伸ばしの後半になると音に芯がなくなり減衰し「ようかん型」の符型をキープ出来ていない、レスポンスが鈍くなる・・・などです。
大学卒業後、正しい「お腹の支え」を模索し、何人かのプロ奏者の先生のレッスンを受けました。「自然体で。支えなんて気にするな」という先生。「丹田部に内側から外側に圧力をかけ、前にせり出せ」という先生。「丹田部は内側に搾り、みぞおちの下あたりに内側から外側に圧力を軽くかけ膨らんだ状態をキープしなさい」という先生。それぞれご意見が違います。
(要は吹き伸ばしの際に最後まで(ブレスの直前まで)『ようかん型』の符型をキープし、<全て”吹き切って”次のブレスにつなげる>ことが出来れば、「支え」などに固執しなくても良いのです)が、未だにこれが出ないのです。

吹き伸ばしの後半になると、とても窮屈な苦しい吹き方になり「支え(支えているのか分かりませんが)」が無くなる結果、音が減衰してしまいます。正しい管楽器の「お腹の支え」について御指導さい。管楽器を吹く上で避けて通れない問題です。宜しくお願い致します。(バス・トロンボーンさん)


現役復帰おめでとうございます。

 さて「お腹の支え」のテーマは、なかなか難しく、また管楽器奏者には永遠の課題かもしれません。

 バス・トロンボーンさんご自身も、これまでのレッスンでいろいろな経験があり、試されて、自分なりに工夫をされているようですね。

 では「お腹の支え」を呼吸法(ブレスコントロール)の考えからお話しさせていただきます。

 呼吸法は、管楽器奏者にとって大変重要なそして基本テクニックです。しかし、その方法は間違った認識や表現方法があるようです。

 一例を挙げますと、

 呼吸は「腹式呼吸」で行い、「お腹を(わざと)膨らませるように息を入れて、腹筋に力を入れてお腹を(わざと)へこませながら楽器を吹く」などと教えれます。これは誤解を招く言い方で、お腹をわざとへこませるように腹筋に力を入れると、身体に無駄な力が入ります。また出す息にスピードはありますが、一瞬にして出してしまいます。ロウソクの炎を吹き消したり、熱い飲み物を冷ます時に使う息と同じです。ですから管楽器を演奏するにはあまり使いません。また運動の深呼吸(例えばラジオ体操の深呼吸のパフォーマンス)では、腕を広げて身体を大きくしながら吸い込み、身体を縮ませながら吐いていく。これも管楽器を演奏するには間違った呼吸法と思います。

 私が考える呼吸法は、「息のコントロールがスムーズにできるように、空気を充分吸い、意思のある安定した息に変換し、楽器に吹き込むことのできる姿勢を保持すること」です。

 はじめは肺にたっぷり空気があるので、「吸う時に使った筋肉」を使い、吐くことをコントロールしていく。そして、ある程度肺に空気が少なくなってきた時、息を意識的に「吐く」ように腹部の筋肉を上手く使い、(胸を広げたまま)音を豊かにしたままで演奏する。このことを「音を支える」という。その後、息が残り少なくなるにつれて、豊かな音を保持するために腹部の筋肉の緊張があたかもチャンピオンベルトを締めたようにウエスト上下に感じる。(この時も胸は広げたまま)このことを「息を支える」と私は言っています。
そして、これが美しい響きを創ることのできるポイントと考えます。

 それでは、「自分の心」を<息>に託し、「心に音をのせて」<意思>のある演奏をしてください。

Q:トロンボーンをしてます。だけど、なかなかバリッとした音がでません・・・息もあまり続きません・・・どういう事をしたらいい音がだせますか??(学生)

A:次の練習を立奏でやってみて下さい。
先ず、空気をしっかり、たっぷり吸ってみて下さい。おへその下あたりまで入り込んでいる、また腰のあたりにも入り込んでいるイメージで吸ってみて下さい。
一度止めてから、お腹をへこませないようにして、楽器のベルの先2-3m位先まで息を連続して送り込んで下さい。徐々に長く息が出せるように毎日練習してみて下さい。身体と楽器とのジョイント部分である「唇」を少しずつ緊張させていき、マウスピースの中で柔軟性を持った状態で息が楽器に入り込むようにして、響きがある音を作って下さい。そして息の量、スピードやアパーチャ(唇の息の通るスペース)の広さ
を加減できるようになるといい音が出せます。
一番大切なのは、目標となる音のイメージを持って、コツコツ練習することと思います。

回答:五十嵐 清

Q:僕は高校から吹奏楽をはじめて、トロンボーンの2ndを吹いているんですけど、トロンボーンの2ndは合奏の時、どんなことに注意するといいんですか? (学生)

トロンボーンに限らず、
2ndパートは音楽の味付けにとって重要なパートです。
ハーモニーでは、調性を決定づける第3音を担当することが多いと思います。

また、メロディーを下から支え、音楽に巾を持たせる。
1stが旋律の時、伴奏やリズムのトップ的存在になる。

など、とても色々な要素を担当するパートです。

アンサンブル重視を常に念頭において、
・音程を正確にする。(1stや3rd、ホルンからの音程感)
・音色をトップにそろえる。
・音量のバランスをチェックする。(1stや3rd、ホルンからのバランス感)

以上、3つを心がけてみましょう。

そして、自分の存在は大切!ということを忘れずに合奏してください。

回答:五十嵐 清