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■人気シリーズ最新盤、CD「タッド・ウィンド・コンサート(35)保科 洋/交響曲第2番」が発売

《タッド・ウィンド・コンサート》は、アメリカのプロたちも絶えずその動向に注目する“タッド・ウインドシンフォニー”のパフォーマンスをアーカイヴするシリーズCDです。

ライヴながらも、権威あるA.B.A.(アメリカン・バンドマスターズ・アソシエーション)のリクエストで、すべてのCDがアーカイヴ・コレクションに選定され、メリーランド州のA.B.A.リサーチ・センターで広く一般に公開されています。

ついに“シリーズ第35弾”を迎えることになったこのディスクは、2017年6月9日、ティアラこうとう大ホール(東京)で開催された《TAD Wind Symphony 第24回定期演奏会》第2部から制作されています!!

近年のタッド・ウィンドのコンサートは、フィナーレにウィンドオーケストラのために書かれたシンフォニーを据えるスタイルがすっかり定着しています。

ロバート・ジェイガーの『交響曲第1番』、スティーヴン・ライニキーの『交響曲第1番 ニュー・デイ・ライジング』、 ジェームズ・バーンズの『交響曲第3番』、アルフレッド・リードの『交響曲第4番』、フィリップ・スパークの『交響曲第2番 サヴァンナ・シンフォニー』、同じく『交響曲第3番 カラー・シンフォニー』、フランコ・チェザリーニの『交響曲第1番 アークエンジェルズ』など、これまでタッド・ウインドシンフォニーが取り組んできたシンフォニーは、コンサートやアーカイヴCDを通じて、すっかり日本の音楽界に溶け込んでいるようです!

そして今回、音楽監督タッド鈴木(鈴木孝佳)がメイン・プログラムに選んだのは、ウィンド・ミュージックの世界にすばらしい作品を提供されつづけ、タッド氏が心の底からリスペクトする保科 洋の『交響曲第2番』でした。

2016年4月28日、委嘱者である下野達也指揮、広島ウインドオーケストラの演奏で初演されたシンフォニーで、2015年に着手され、2016年2月に完成されました。3つの楽章による、全体では急-緩-急の構成で書かれたシンフォニーです。

作曲者によると、この交響曲はつぎのような作品です。

第1楽章は、勇壮なホルンのファンファーレ風の第一テーマで始まる。短い序奏を経てアレグロの主部に入ると、このテーマのモティーフがさまざまに展開された後、第二テーマが木管楽器によって歌われる。曲はこの二つのテーマとその性格が対照的に絡み合いながら、自由なソナタ形式で構成されています。非常にオーソドックスな構成だが、シンフォニーの第一楽章とは幼少の頃から憧れていた音楽のシンボルなので、奇をてらわずに先人の跡を追うつもりで書いた。

第2楽章は、コラールとカデンツ風の各種木管楽器のソロが交錯する幻想的な楽章。これも伝統的なシンフォニーの緩徐楽章を踏襲しているが、ウィンドオーケストラという編成の特性に配慮して、なるべく耳に優しい楽章を意図した。中間部も優しい表情のフレーズが歌われ、後半は最初に戻って静かに終わる。典型的な三部形式の楽章。

第3楽章は、アレグロ・コン・ブリオの激しい終曲。ティンパニの連打を背景に推進力に満ちた主テーマが乱舞する。そしてこのテーマから派生した副テーマと第二テーマが絡み合いながら様々な展開を重ね、最後は怒涛のコーダで全曲を閉じる。

作曲者は、初演時のプログラムにこう記しています。

『シンフォニーとは作曲家にとって(少なくとも私にとって)憧れの名峰です!そのため、創作中に変に力んだりこだわってしまう自分をコントロールできずに悩み続けてきましたが、何とか演奏会に間に合わせて完成させることができました。』(原文ママ)

コンサート前、何度か電話で質問をしたタッド氏は、作曲者から『鈴木さん、どうぞ好きにやって下さい。』と言われ、モチベーションが上がったというタッド氏!

冒頭のホルンのファンファーレ風のテーマから、一気に聴衆のハートをとらえます!

アンコールにも“どうしても保科先生の曲をやりたい”とするタッド氏の意志から、同じ年に日本各地で演奏された『インテルメッツォ』が選ばれました。

保科節とタッド節が織り成すすばらしいウィンドの世界!

ぜひにも、じっくりご堪能いただきたい1枚が出来上がりました!!

シリーズ各CDは、作曲家の写真、作曲年、初演データ、出版社情報などを揃え、コンパクトながら資料としても充実!

聴けば聴くほどに味わいが出るウィンド・ミュージックの逸品たち!!

1曲1曲に情熱を注ぎ込む、プロたちの最高のパフォーマンスでお愉しみ下さい!

■タッド・ウィンド・コンサート(35)
保科 洋/交響曲第2番

・演奏団体:タッド・ウインドシンフォニー(TAD Wind Symphony)
・指揮者:鈴木孝佳(タッド鈴木)(Takayoshi “TAD” Suzuki)

・発売元:WINDSTREAM
・収録:2017年6月9日、ティアラこうとう大ホール (東京)

【収録曲】

  1. 交響曲第2番/保科 洋 【32:46】
    Symphony No.2 for Wind Orchestra/Hiroshi Hoshina第1楽章:アレグロ・モデラート・エ・マエストーゾ  【12:28】
    Allegro Moderato e Maestoso
    第2楽章:レント・ミステリオーゾ   【9:36】
    Lento misterioso
    第3楽章:アレグロ・コン・ブリオ   【10:42】
    Allegro con brio
  2. インテルメッツォ/保科 洋 【5:22】
    Intermezzo/Hiroshi Hoshina

【このCDをBPショップでチェックする】
https://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4337/

■新春1/12(金)、タッドWSが“ニュー・イヤー・コンサート2018”を開催! リード:アレルヤ!ラウダムス・テ、ランセン:マンハッタン交響曲など、魅力的なプロ満載!!

時代の今をリードする作曲家や演奏家と緊密なリレーションシップを結び、エモーショナルなパフォーマンスで沸かせるタッド・ウインドシンフォニー!

ヤン・ヴァンデルローストの「いにしえの時から」、フィリップ・スパークの交響曲第3番「カラー・シンフォニー」、フランコ・チェザリーニの交響曲第1番「アークエンジェルズ」などを収録したライヴ・アーカイブCD“タッド・ウィンド・コンサート”も、ついにシリーズVol.35を迎え、ますます好調だ!

2018年1月12日(金)、そんな彼らが、東京・杉並公会堂大ホールで“ニュー・イヤー・コンサート2018”を開催する。

プログラムは、アメリカのロン・ネルソンの『ソノラン・デザート・ホリディ』、アルフレッド・リードの『アレルヤ!ラウダムス・テ』、スティーブン・メリロの『嵐の海の少年』、イギリスのナイジェル・ヘスの『シェイクスピア・ピクチャーズ』、日本の保科 洋の『パストラーレ(牧歌)』、フランスのセルジュ・ランセンの『マンハッタン交響曲』と、インターナショナルな視点にたった珠玉のオリジナル作品を組み合わせたものだ!!

希望に燃える新年早々の“ニュー・イヤー・コンサート”ということで、とにかく“愉しんでいただくプログラミング”を主眼に選曲したとは、音楽監督タッド氏の弁!

新年あけましておめでとう!といいながら、お年玉として演奏される当日発表“プログラム・ゼロ”も、もちろん用意されている!!

荘厳、華麗、律動、情感などなど、多彩な顔をのぞかせる、ウィンド・ミュージックの魅力あふれるタッドのニュー・イヤー2018!

それは、間もなく開演だ!!

■タッド・ウインドシンフォニー
「ニュー・イヤー・コンサート2018」

【日時】2017年1月12日(金) 【開場】18:30 /【開演】19:00
【会場】杉並公会堂大ホール (東京)
(JR中央線・東京メトロ丸ノ内線「荻窪」駅北口から徒歩7分、TEL:03-3220-0401)
【指揮】鈴木孝佳(タッド鈴木)
【演奏】タッド・ウインドシンフォニー
TAD Wind Symphony
【料金(全自由席)】一般:\3,000 / 高校生以下:\2,000
【チケット予約】イープラス
http://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006001P0050001P002241673P0030001P0006

【曲目】

●ソノラン・デザート・ホリディ(ロン・ネルソン)
●パストラーレ(牧歌)(保科 洋)
シェイクスピア・ピクチャーズ(ナイジェル・ヘス)
●アレルヤ!ラウダムス・テ(アルフレッド・リード)
●嵐の海の少年(スティーブン・メリロ)
マンハッタン交響曲(セルジュ・ランセン)

【問い合わせ】090-4061-0134(田島)
tadsax@sepia.ocn.ne.jp

【公式HP】http://tadwind.sakura.ne.jp/


◎タッド・ウインドシンフォニーの近作CDをチェックする

■タッド・ウィンド・コンサート(34)
ピーター・グレイアム/メトロポリス 1927
https://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4330/

■タッド・ウィンド・コンサート(33)
ナイジェル・ヘス/イーストコーストの風景
https://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4243/

■タッド・ウィンド・コンサート(32)
フィリップ・スパーク/交響曲第3番「カラー・シンフォニー」
https://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4230/

■タッド・ウィンド・コンサート(31)
ウィリアム・H・ヒル/セント・アンソニー・ヴァリエーションhttps://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4215/

■タッド・ウィンド・コンサート(30)
フランコ・チェザリーニ/交響曲第1番「アークエンジェルズ」
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4160/

◎“タッド・ウィンド・コンサート”シリーズのCDをチェックする
https://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000000823/

 

■CD「タッド・ウィンド・コンサート(34)ピーター・グレイアム/メトロポリス 1927」が発売

《タッド・ウィンド・コンサート》は、アメリカのプロたちも絶えずその動向に注目する“タッド・ウインドシンフォニー”のパフォーマンスをアーカイヴするシリーズCDです。

ライヴながらも、権威あるA.B.A.(アメリカン・バンドマスターズ・アソシエーション)のリクエストで、すべてのCDがアーカイヴ・コレクションに選定され、メリーランド州のA.B.A.リサーチ・センターで広く一般に公開されています。

シリーズ“第34作”のこのディスクは、2017年6月9日、ティアラこうとう大ホール(東京)で開催された《TAD Wind Symphony 第24回定期演奏会》第1部を完全収録したアルバムです!

今回も、音楽監督タッド鈴木の選りすぐりのオリジナルが取り上げられています。

オープニングに演奏されたのは、オーストリアのトーマス・ドスの『フェスティヴァル・ベルズ』です。

この作品は、オーストリア・オーバーエスターライヒ州で2014年に開催された音楽祭の幕開けのために委嘱されたエキサイティングな曲で、スピード感豊かな主部、叙情的な中間部の美しいメロディ、トランペットのハイノートなど、全篇がウィンド・ミュージックの魅力にあふれています。州都リンツのブルックナーハウスで、作曲者の指揮、ザルツカンマーグート・ブレサーフィルハーモニーの演奏で初演されました。

余談ながら、この曲の楽譜は、2016年の第23回定期におけるチェザリーニの交響曲第1番「アークエンジェルズ」のライヴ録音(CD-4160 Vol.30に収録)に感激した出版社ハル・レナード・MGBの音楽セクションの責任者ベン・ハームホウトスから出版前にTADに贈られたものです。モチベーションの高いエネルギッシュなパフォーマンスが聴きものです!!(日本初演)

2曲目には、フィリップ・スパークの銘品『山の歌』が取り上げられました。

スパークが家族とともに夏の休日を過ごしたオーストリアのチロル地方ツィラー渓谷のマイヤーホーフェンのさまざまな風物に触発されて書かれたひじょうに描写的な作品です。日曜日の朝に山々に響く教会の鐘の音、近くにある山に登った時に見えたパノラマのような景色、木々を揺さぶる爽やかな風など、アルプスの豊かな自然のもとで作曲者が感じたものが、音楽として見事に表現されていきます。

スパーク最初期の1980年代の作品ながら、すでに大家を感じさせる風格のある作品となっています。

第1部のフィナーレを飾ったのは、2014年のニューイヤー・コンサートで「巨人の肩にのって」(CD-3362 Vol.24に収録)を取り上げて以来、TADのコンサートですっかりおなじみとなっているピーター・グレイアムの『メトロポリス 1927』です。

この作品は、1927年公開のフリッツ・ラング監督の有名なSF映画「メトロポリス」からインスパイアーされ、ひと時たりとも飽きさせない超チャレンジング・ピースとなっています!!

オリジナルは、2014年、イギリス青少年ブラスバンドのために書かれたブラスバンド編成の曲でしたが、その後、アメリカ海兵隊バンドからの委嘱で、ウィンドオーケストラ(吹奏楽)用に書き改められ、その初演は、2015年4月19日、アメリカ合衆国デラウェア州ウィルミントンで行なわれました。曲中、トランペット x 2、トロンボーン x 1、テューバ x 1、シロフォン x 1の編成のジャズ・バンドのバンダも登場します。

この日のバンダは、舞台上手側に集合し、センスあふれるすばらしいパフォーマンスを聴かせてくれました。(そのシーンは、ジャケット写真でご確認下さい!)

グレイアムは、かつてニューヨークに住んでいました。都会的でスピード感溢れる展開は、バーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」と同じような空気感を感じさせます。グレイアム・ファンは絶対見逃せない超エキサイティングな作品です!

シリーズ各CDは、作曲家の写真、作曲年、初演データ、出版社情報などを揃え、コンパクトながら資料としても充実!

聴けば聴くほどに味わいが出るウィンド・ミュージックの逸品たち!!

1曲1曲に情熱を注ぎ込む、プロたちの最高のパフォーマンスでお愉しみ下さい!

【このCDをBPショップでチェックする】
https://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4330

【「タッド・ウィンド・コンサート」シリーズをチェックする】

■タッド・ウィンド・コンサート(34)
ピーター・グレイアム/メトロポリス 1927

・演奏団体:タッド・ウインドシンフォニー(TAD Wind Symphony)
・指揮者:鈴木孝佳(タッド鈴木)(Takayoshi “TAD” Suzuki)

・発売元:WINDSTREAM
・収録:2017年6月9日、ティアラこうとう大ホール (東京)
・メーカー品番:

【収録曲】

1. フェスティヴァル・ベルズ/トーマス・ドス<日本初演> 【6:24】
Festival Bells/Thomas Doss

楽譜セット購入⇒(吹奏楽)

2. 山の歌/フィリップ・スパーク 【8:11】
Mountain Song/Philip Sparke

楽譜セット購入⇒(吹奏楽)

3. メトロポリス 1927/ピーター・グレイアム  【15:24】
Metropolis 1927

楽譜セット購入⇒(吹奏楽)

【このCDをBPショップでチェックする】
https://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4330

■タッド・ウインド・シンフォニー「ニューイヤーコンサート2018」(1月12日)

新春に相応しいオリジナル曲をご堪能ください。

日時 : 2018年1月12日(金) 開場 18:30 、開演 19:00
会場 : 杉並公会堂大ホール
交通手段 : 中央線・丸の内線 各線「荻窪駅」北口より徒歩7分
料金 : 一般 3000円 高校生以下 2000円 チケットは「イープラス」にてまもなく予約開始。

指揮:鈴木孝佳
曲目 :
・ソノラン・デザート・ホリディ/ロン・ネルソン
・パストラーレ(牧歌)/保科 洋
シェイクスピア・ピクチャーズ/ナイジェル・ヘス
・アレルヤ!ラウダムス・テ/アルフレッド・リード
・嵐の海の少年/スティーヴ・メリロ
マンハッタン交響曲/セルジュ・ランセン

問合せ :

担当者 田島
TEL 090-4061-0134
E-Mail tadsax@sepia.ocn.ne.jp
HomePage http://tadwind.sakura.ne.jp/

■タッド・ウィンド・コンサート(33)「ナイジェル・ヘス/イーストコーストの風景」が発売!

《タッド・ウィンド・コンサート》は、アメリカのプロたちも絶えずその動向に注目する“タッド・ウインドシンフォニー”のパフォーマンスをアーカイヴするシリーズCDです。

ライヴながらも、権威あるA.B.A.(アメリカン・バンドマスターズ・アソシエーション)のリクエストで、すべてのCDがアーカイヴ・コレクションに選定され、メリーランド州のA.B.A.リサーチ・センターで広く一般に公開されています。

シリーズ“第33作”のこのディスクは、2015年1月18日、ティアラこうとう大ホール(東京)で開催された《TAD Wind Symphony ニュー・イヤー・コンサート2015》のエッセンスをセレクトしたベスト・セレクションです!!

アルバムは、TADニューイヤー恒例のお愉しみ、当日発表の“プログラム・ゼロ”として演奏されたロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフ(1891~1953)の『スパルタキアード行進曲』で幕開けます!

この作品は、数百万の若人が集ったと言われる全国規模の大体育祭“スパルタキアード”のための行進曲コンクールに自ら進んで応募したプロコフィエフ初の吹奏楽曲で、リチャード・フランコ・ゴールドマンがロシア編成からアメリカ編成用にトランスし、アメリカでは“アスレチック・フェスティヴァル・マーチ”、日本では“体育祭行進曲”という曲名で親しまれました。

大作曲家の手になる高揚感あふれる爽快なマーチです!!

2曲目は、TADのコンサートではとてもレアな管弦楽名曲のトランスクリブション(編曲)、ドミトリ・ショスタコーヴィチ(1906~1975)の『祝典序曲』です。

編曲は、イーストマン・ウィンド・アンサンブルの指揮者として知られたドナルド・ハンスバーガーのものですが、音楽監督のタッド氏は、ここで“隠し味”として、オーケストラ用の打楽器パート譜を使っています。東京藝大在学中から、日本フィルなど、在京オケでトロンボーン奏者としてならしたタッド氏ならではアイデアです。

アメリカの作曲家ジョン・バーンズ・チャンス(1932~1972)の『エレジー』は、このCDで最も味わい深い作品です。作曲者の不慮の感電事故死と楽譜出版の時期が偶然重なったため、まるで“自らの死を予感した遺作”のように扱われるウィンド・ミュージックの銘品です!

4曲目は、日本でも人気の高いイギリスの作曲家ナイジェル・ヘス(1953~)の『イーストコーストの風景』です。

この作品は、作曲者がアメリカ東海岸を訪れたときの風物やイメージを3つの楽章にまとめた組曲で、各楽章には“シェルター島”“キャッツキル山地”“ニューヨーク”という小題が付けられています。コンサートのフィナーレをしめくくるダイナミックなパフォーマンスとなりました。

アンコールには、前年亡くなられた岩井直溥氏に捧げる意味で、1972年の全日本吹奏楽コンクール《中学校の部》課題曲として書かれたシンコペーテッド・マーチ『明日に向って』が取り上げられました。

作曲年は、“ニュー・サウンズ・イン・ブラス”第1作(ソニー)が作曲者の指揮でレコーディングされた年で、東京佼成のトロンボーン奏者だったタッド氏もそのセッションに参加、11月に普門館(東京)での第20回全日本吹奏楽コンクールの賛助演奏(「明日に向って」のポップ・バージョンも含む)でも共演するなど、作曲者と深い関わり合いを持っていました。
この日のパフォーマンスも偉大なる先輩へのアツい想い込めた演奏となりました!

■タッド・ウィンド・コンサート(33)
ナイジェル・ヘス/イーストコーストの風景

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4243/

・演奏団体:タッド・ウインドシンフォニー(TAD Wind Symphony)
・指揮者:鈴木孝佳(タッド鈴木)(Takayoshi “TAD” Suzuki)
・発売元:WINDSTREAM
・収録:2015年1月18日、ティアラこうとう大ホール (東京)

  1. スパルタキアード行進曲(作品69-1)
    /セルゲイ・プロコフィエフ (trans. リチャード・フランコ・ゴールドマン
    【4:47】
    Athletic Festival March, Op.69, No.1/Sergei Prokofiev (trans. Richard Franko Goldman)

  2. 祝典序曲(作品96)/ドミトリ・ショスタコーヴィチ (trans. ドナルド・ハンスバーガー) 【6:22】
    Festive Overture, Op.96/Domitri Shostakovich (trans. Donald Hunsberger)

  3. エレジー/ジョン・バーンズ・チャンス  【9:45】
    Elegy, for Concert Band/John Barnes Chance

  4. イーストコーストの風景/ナイジェル・ヘス
    East Coast Pictures/Nigel Hess
    I) 第1楽章:シェルター島 I. Shelter Island 【5:18】
    II)第2楽章:キャッツキル山地 II. The Catskills 【7:07】
    III)第3楽章:ニューヨーク III. New York 【5:47】

5. シンコペーテッド・マーチ「明日に向って」/岩井直溥
Syncopated March“Toward Tomorrow”/Naohiro Iwai

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4243/

■タッド・ウィンド・コンサート(32)フィリップ・スパーク/交響曲第3番「カラー・シンフォニー」が発売

《タッド・ウィンド・コンサート》は、アメリカのプロたちも絶えずその動向に注目す る“タッド・ウインドシンフォニー”のパフォーマンスをアーカイヴするシリーズCDです。

ライヴながらも、権威あるA.B.A.(アメリカン・バンドマスターズ・アソシエーション)のリクエストで、すべてのCDがアーカイヴ・コレクションに選定され、メリーランド州のA.B.A.リサーチ・センターで広く一般に公開されています。

シリーズ“第32作”となったこのディスクは、“NBAウィリアム・レヴェリ作曲賞2016”受賞作となったスパーク3作目のシンフォニー、交響曲第3番『カラー・シンフォニー』の日本初演が行われた2016年1月23日(土)、ティアラこうとう大ホール(東京)における《TAD Wind Symphony ニュー・イヤー・コンサート2016》第2部とアンコールを収録した注目のアルバムとなっています!

第2部の1曲目は、岡本 謙のフルート・ソロをフィーチャーしたナイジェル・ヘスの『ラヴェンダーの咲く庭で』でした。もとは2004年のイギリス映画の主題曲として書かれた音楽ですが、今や映画を離れ、いろいろなジャンルのアーティストによって演奏されています。この日のライヴでも、会場のいたるところから“美しい!”と声がかかった心に響くパフォーマンスが光ります!

2曲目は、このコンサートで最も期待を集めたスパークの交響曲第3番『カラー・シンフ
ォニー』で
す。

この作品は、2011年にTADが日本初演に取り組んだ交響曲第2番『サヴァンナ・シンフォ
ニー』(シリーズVol.16に収録/CD-2531)の演奏を絶賛した作曲者から再び日本初演を託された5楽章構成のシンフォニーで、音楽監督のタッド氏(鈴木孝佳)がスコアを受け取ったのは、ドイツでの世界初演4ヵ月後の2015年春のことでした。

各楽章には、「ホワイト」「イエロー」「ブルー」「レッド」「グリーン」と“色”が小題としてつけられ、楽器の音色と特定のハーモニーから色彩を感じながら音楽が進行していきいます。

作曲を委嘱したドイツの指揮者からの“ウィンドオーケストラに使われるすべての楽器をフィーチャーした”作品をというリクエストから、充実した木管低音楽器、ピアノ、チェロなどが惜しげもなく使われています。また、第3楽章は木管楽器と弦楽器、第4楽章は金管楽器と打楽器のために書かれています。

ウィンドオーケストラに使用される各楽器のキャラクターとハーモニーの色彩感が織り成すすばらしい時(とき)を体感できる作品です。

2016年11月に大阪・泉大津のコンサートに来日した作曲者も、録音を聴いて『とても美しいレコーディングだ!』と言って大賞賛!! たまたま来日が重なったタッド氏とガッチリ握手を交わしています。

TADウインドシンフォニーにとって記念碑的なパフォーマンスとなりました!

アンコールは、タッド氏のおしゃべりのあと、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム“ブルーインパルス”の展示飛行の際使われるBGMとして作曲された矢部政男の『ドルフィン・イン・ザ・スカイ』が演奏されました。

これも、TADウインドシンフォニーが2006年に演奏した同じ作曲者の『月の宴』(シリーズVol.2に収録/CD-1215)を、あらためてタッド氏がアメリカに紹介し、あちらでも演奏されるようになったことへの“返礼”として贈られた楽譜による演奏でした。

“ブルーインパルス”の使用機T-4は、丸みを帯びたフォルムから“ドルフィン(いるか)”という愛称があり、曲は、その“ドルフィンたち”が編隊のままテイクオフして大空を駆け巡る様を爽快に描いています。この日は、チェロも加わったとてもゴージャスな演奏となりました。

■タッド・ウィンド・コンサート(32) 
フィリップ・スパーク/交響曲第3番「カラー・シンフォニー」

【収録曲】

1. ラヴェンダーの咲く庭で/ナイジェル・ヘス【4:55】
Ladies in Lavender/Nigel Hess

2. 交響曲第3番「カラー・シンフォニー」/フィリップ・スパーク – 日本初演 –
A Colour Symphony – Symphony No.3/Philip Sparke
I) 第1楽章:ホワイト White 【5:17】
II)第2楽章:イエロー Yellow 【4:33】
III)第3楽章:ブルー Blue 【7:27】
IV)第4楽章:レッド Red 【4:19】
V) 第5楽章:グリーン Green【5:00】

3. ドルフィン・イン・ザ・スカイ/矢部政男 【5:09】
Yosemite Autumn/Mark Camphouse

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http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4230/

 

■CD「タッド・ウィンド・コンサート(31)セント・アンソニー・ヴァリエーション」が発売

《タッド・ウィンド・コンサート》は、アメリカのプロたちも絶えずその動向に注目する“タッド・ウインドシンフォニー”のパフォーマンスをアーカイヴするシリーズCDです。

ライヴながらも、権威あるA.B.A.(アメリカン・バンドマスターズ・アソシエーション)のリクエストで、すべてのCDがアーカイヴ・コレクションに選定され、メリーランド州のA.B.A.リサーチ・センターで広く一般に公開されています。

シリーズ“第31作”のこのディスクは、2016年1月23日(土)、ティアラこうとう大ホール(東京)で開催された《TAD Wind Symphony ニュー・イヤー・コンサート2016》の第1部を、当日の流れどおりに完全収録したアルバムです!

収録されているレパートリーは、エリック・オスターリング、ジョン・ウィリアムズ、マーク・キャンプハウス、ウィリアム・H・ヒルと、そのすべてが音楽監督タッド氏の“第2の故郷”ともいうべきアメリカの作曲家の作品でしめられ、熱烈なタッド・ファンには応えられない内容のアルバムとなっています!

さて、TADWSのニューイヤーでは、「新年早々、コンサートにお見えになったお客様に“お年玉”として特別な何かを演奏したい」というタッド氏ならではの想いから、チラシやプログラムには載せていない当日発表の“マル秘”の1曲が、本プロの前に“プログラム・ゼロ”としてまず演奏されます。

2016年のそれは、エリック・オスターリング(1926~2005)が1963年に発表したコンサート・マーチ『バンドロジー』でした。

作曲者のオスターリングは、600曲以上の出版曲があるアメリカ・バンド界のヒット・メーカーで、この曲も、幕開けにふさわしい高揚感とポップなセンスが味わえるお洒落なマーチとなっています。発表から30年以上たった1995年には難易度を下げたヤング・エディションまで出版されましたが、この日TADWSが演奏したのは、もちろん1963年発表当時のオリジナルです!!

コンサートの本プロは、ジョン・ウィリアムズ(1932~)の『カウボーイ』でスタートしました!

西部劇といえばこの人! 有名なジョン・ウェインが主演した映画「11人のカウボーイ(日本封切時の邦題)」(1972)のサウンド・トラック用に書かれた“序曲”がオリジナルで、日本では、かつてタッド氏が友人のジェームズ・カーナウに吹奏楽編曲を委嘱し、その後出版となったカーナウの編曲が頻繁に演奏されています。しかし、この二ューイヤーでTADWSがとりあげたのは、それとは違い、2003年の“アメリカ海兵隊バンド205周年記念コンサート”でジョン・ウィリアムズがこの曲を客演指揮する際、ジェイ・ボコックによってオリジナルのオーケストラ・スコアから新たにトランスクライブされた作曲者公認のプロフェッショナル・バージョンでした!!

若き日のウィリアムズが、大西部をイメージして書いたスペクタキュラーな音楽で、躍動感のある主部のほか、ゆったりと演奏される雄大な中間部の美しさは、まさしく絶品。今や映画を離れ、独立曲として取り上げられるほどの人気曲となっています!

ついで、これまたタッド氏の親友であるマーク・キャンプハウス(1954~)の『ヨセミテの秋』(2003)も、アメリカの大自然の壮大さと美しさを感じさせる逸品です。家族旅行で訪れたヨセミテ国立公園のすばらしい情景からインスピレーションを得た作品で、ホルンのソロを伴ってゆったりと始まり、躍動感のある中間部をへて、ゆったりとした美しいエンディングへ向かう構成で作られています。流れるようなメロディと深遠なハーモニーがとくに印象にのこる作品です。

この日、第1部のフィナーレを飾ったのは、ウィリアム・H・ヒル(1930~2000)の『セント・アンソニー・ヴァリエーション』でした。

この作品は、17世紀オーストリアで親しまれていた“セント・アンソニーのコラール”と呼ばれる有名な聖歌の旋律をもとに書かれた変奏曲ですが、さまざまな経緯により、1980年にアメリカで初演されたオリジナルより、日本で再構成されたショートカット版の方が有名になっています。

この日演奏されたのも、その日本でおなじみのバージョンですが、金管のブリリアントなファンファーレ、木管の美しいコラール、リズム・セクションのアクティブなプレイなど、作品の内面を際立たせるタッド氏の変幻自在のアプローチが光り、第1部をダイナミックにしめくくりました!!

シリーズ各CDは、作曲家の写真、作曲年、初演データ、出版社情報などを揃え、コンパクトながら資料としても充実!

聴けば聴くほどに味わいが出るウィンド・ミュージックの逸品たち!!

1曲1曲に情熱を注ぎ込む、プロたちの最高のパフォーマンスでお愉しみ下さい!

■タッド・ウィンド・コンサート(31) 
ウィリアム・H・ヒル/セント・アンソニー・ヴァリエーショ

【収録曲】

  1. バンドロジー/エリック・オスターリング 【3:26】
    Bandology – Concert March/Eric Osterling

  2. カウボーイ/ジョン・ウィリアムズ (trans. ジェイ・ボコック) 【10:41】
    The Cowboys – Overture/John Williams (trans. Jay Bocook)

  3. ヨセミテの秋/マーク・キャンプハウス【9:06】
    Yosemite Autumn/Mark Camphouse

  4. セント・アンソニー・ヴァリエーション/ウィリアム・H・ヒル 【8:04】
    St. Anthony Variations/William H. Hill

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4215/

■6月9日(金)に行われるTADウインドシンフォニー第24回定期演奏会の超注目曲は、ピーター・グレイアム「メトロポリス 1927」に、保科 洋「交響曲第2番」だ!!

 世界に通じるプレゼンスとアグレッシブなプログラミング、ついに31枚目を迎えたライヴCDアーカイヴと、ウィンド・ミュージックのファンを熱狂させる“タッド・ウインドシンフォ二ー”の第24回定期演奏会が、2017年6月9日(金)、東京・ティアラこうとう大ホールで開催される!

今回の超目玉は、間違いなく、第1部のトリをとるピーター・グレイアムの『メトロポリス 1927』と日本吹奏楽界の重鎮、保科 洋の『交響曲第2番』の2曲!!

この内、『メトロポリス 1927』は、1927年公開のフリッツ・ラング監督の有名なSF映画「メトロポリス」からインスパイアーされ、オリジナルはブラック・ダイク・バンドの委嘱で書かれたブラスバンド曲だった。

TADが演奏するのは、もちろん、アメリカ海兵隊バンドの委嘱でウィンドオーケストラ用に書き直された新バージョン。同じ作曲家の「ハリスンの夢」「地底旅行」「巨人の肩にのって」に通じる超ウルトラ難易度作品が、この日前半のハイライトとなる!

第2部を彩る保科 洋の『交響曲第2番』は、広島ウインドオーケストラの委嘱により、2015~2016年におよそ9ヵ月をかけて作曲された急-緩-急の3楽章構成のシンフォニーだ!

聴くものすべてが惹きつけられる第1楽章冒頭のホルン・セクションのファンファーレ。第2楽章のイングリッシュホルンやオーボエ、フルート、クラリネットのソロワーク。力感にあふれ、怒涛のエンディングへとなだれ込んでいく第3楽章など、聴きかせどころも満載!

“シンフォニーとは作曲家にとって憧れの名峰である”とする作曲者の渾身の作品だ!

それが、広島での初演、浜松での再演を経て、ついに東京のステージへ!

2016年には、フィリップ・スパークの交響曲第3番“カラー・シンフォニー”、フランコ・チェザリーニの交響曲第1番“アークエンジェルズ”という2大シンフォニーの日本初演に取り組んだ音楽監督タッド氏(鈴木孝佳)の“次は、ぜひともこのシンフォニーを”とのアツい想いを込めた選曲だった!

加えてヨーロッパから持ち込まれたトーマス・ドスの新曲『フェスティヴァル・ベルズ』やフィリップ・スパークの初期の名曲『山の歌』も盛り込んだプログラムは、変幻自在でファンを魅了すること間違いなし!!

この超エキサイティングなコンサートのチケットは、間もなく発売予定だ!

■タッド・ウインドシンフォニー第24回定期演奏会

【日時】2017年6月9日(金) 18:30開場/19:00開演
【会場】ティアラこうとう大ホール(東京)
【指揮】鈴木孝佳(タッド鈴木)
【料金】一般 3,000円 / 高校生以下 2,000円

【曲目】
フェスティヴァル・ベルズ(トーマス・ドス)
山の歌(フィリップ・スパーク)
メトロポリス 1927(ピーター・グレイアム)
交響曲第2番(保科 洋)

【問い合わせ】090-4061-0134(田島) tadsax@sepia.ocn.ne.jp

■TAD Wind Symphony の公式ホームページ
http://www3.ocn.ne.jp/~tad.wind/


◎タッド・ウインドシンフォニーの近作CDをチェックする

■タッド・ウィンド・コンサート(31)
ウィリアム・H・ヒル/セント・アンソニー・ヴァリエーション
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4215/

■タッド・ウィンド・コンサート(30)
フランコ・チェザリーニ/交響曲第1番「アークエンジェルズ」
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4160/

■タッド・ウィンド・コンサート(29)
フィリップ・スパーク/風のスケッチ
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4126/

■タッド・ウィンド・コンサート(28)
アルフレッド・リード/交響曲第4番
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4112/

【タッド・ウィンド・コンサートのCDをチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4215/

■タッド・ウィンド・コンサート(29)「フィリップ・スパーク/風のスケッチ」が発売

《タッド・ウィンド・コンサート》は、アメリカのプロたちも絶えずその動向に注目する“タッド・ウインドシンフォニー”のパフォーマンスをアーカイヴするシリーズCDです。

ライヴながらも、権威あるA.B.A.(アメリカン・バンドマスターズ・アソシエーション)のリクエストで、すべてのCDがアーカイヴ・コレクションに選定され、メリーランド州のA.B.A.リサーチ・センターで広く一般に公開されています。

シリーズ29枚目のこのCDは、2016月10日(金)、東京・ティアラこうとう大ホールで行なわれた《タッド・ウインドシンフォニー第23回定期演奏会》第1部を曲順どおりに収録したアルバムです!!

アルバムは、イギリスのアダム・ゴーブ(1958)の『大西洋を渡る鐘』で幕開けます!!

“ウィンド・ミュージックの原点と呼ぶべき、ホルストやヴォーン=ウィリアムズらの作品に始まり、多くの吹奏楽作品がイギリスからアメリカに渡り、今日の礎を作った”という史実からインスピレーションを得た2012年の作品で、アメリカでも大ヒットとなっています。ベルトーンで提示される主題がスピード感を伴って発展し、緊迫感のある音楽はエンディングに至るまで聴く者のハートをとらえて離しません!

2曲目は、「交響曲第2番“サヴァンナ・シンフォニー”」や「交響曲第3番“カラー・シンフォニー”」、さらには「神話とモンスター」などなど、数々の日本初演をへて、タッド氏、そしてタッド・ウインドシンフォニーとすばらしい信頼関係を築きあげているイギリスのフィリップ・スパーク(1951)の『風のスケッチ』です。

2014年、米ワシントン州のタコマ・コンサート・バンドの委嘱作で、マーチ~インタールード~フィナーレの3つの楽章で構成される組曲となっています。

第1楽章“貿易風”は、イギリスの人にはなじみ深いシー・シャンティー(船乗りのうた)のスタイルで書かれ、15世紀以降、多くが海をわたり新大陸へと向ったことを表現します。

第2楽章“風がやんで”は、風のない海上にまどろむ船をイメージして描かれたまるで絵画のような美しい楽章です! 管楽器の織り成すハーモニーの美しさが際立ち、この楽章だけ取り出して響きの中に身をおきたくなる、そんな音楽です!

第3楽章“嵐にのって”は、チャイムの響きに始まり、人間関係における“愛”と“憎悪”が描かれています。音楽は、危険で破壊をもたらす強い風の中にイメージされ、短調と長調の二面性を併せ持ちながら発展し、突然途切れるようにエンディングを迎えます。

人間がもつポジティブ、ネガティブ両面のさまざまなキャラクターを“風”をテーマに用いて表した哲学的な背景をもちますが、親しみやすいメロディーラインは、さすがにスパーク!

3曲目は、生前、自宅書斎にタッド氏が指揮した録音をコレクションした“タッド・コーナー”を作り、「もっともっと私の曲を演奏してほしい!」と氏に言い続けていたアメリカのアルフレッド・リード(1921~2005)の『イーブンタイド~日暮れの歌』です。

1989年10月3日、スイスのウスター国際祝祭音楽祭で、作曲者が客演指揮した地元ウスターの陸軍バンドによって初演されたとても味わい深い作品です。ゆっくりと太陽が沈んでゆく際に見せる絶えず変化する色彩や影を1枚の絵画のように描き、内省的でやや暗いトーンの牧歌が時間をかけて変化していきます。

ヨーロッパで非常に人気が高く、名曲と謳われていますが、残念ながら、出版社の都合等で絶版となってしまいました。まるでワーグナーを思わせ、噛みしめれば噛みしめるほど、音楽の中から味わい深さが沁み出てくるウィンドの銘品です!

第1部のプログラムのフィナーレを飾ったのは、作曲者を驚喜させた「巨人の肩にのって」の演奏以来、親交が始まったイギリスのピーター・グレイアム(1958)の『シャイン・アズ・ザ・ライト』です。

数あるグレイアムの音楽の中で最もポピュラーな作品で、オリジナルは、作曲者がニューヨークに住んでいた1996年に、キリスト教の一宗派、救世軍のブラスバンド(金管楽器と打楽器で構成)のために作曲されました。

救世軍の作曲家ジョイ・ウェッブの“The Candle of the Lord(主のともしび)”の旋律がメインテーマに使われ、暗闇から生まれた小さな光が集まり、やがて大きく輝かしい光になっていくというテーマに基づいます。もちろん、ここでいう“光”とは“神”もしくは“キリスト”をさしています。

ウィンドオーケストラのためのバージョンは、救世軍からの出版ではなく、2001年に作曲者自身の出版社グラマーシーから出版されました!

曲は、スピード感にあふれ、キラキラと煌めくように展開する主部、メロディーラインの美しい中間部をへて、感動的なクライマックスへと高まっていき、曲をしめる打楽器の強打が、聴くもののハートに強いインパクトを与えます!!

シリーズ各CDは、作曲家の写真、作曲年、初演データ、出版社情報などを揃え、コンパクトながら資料としても充実!

聴けば聴くほどに味わいが出るウィンド・ミュージックの逸品たち!!

1曲1曲に情熱を注ぎ込む、プロたちの最高のパフォーマンスでお愉しみ下さい!

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4126/

■タッド・ウィンド・コンサート(29)
フィリップ・スパーク/風のスケッチ

【収録曲】

  1. 大西洋を渡る鐘/アダム・ゴーブ 【5:39】
    Bells Across the Atlantic/Adam Gorb

  2. 風のスケッチ/フィリップ・スパーク 【15:16】
    Wind Sketches/Philip Sparke
    I)第1楽章:マーチ“貿易風 ” I. March: Trade Winds 【4:15】
    II)第2楽章:インタールード“風がやんで” II. Interlude: Becalmed 【5:44】
    III)第3楽章:フィナーレ“嵐にのって” III. Finale: Riding the Storm 【5:17】

  3. イーブンタイド~日暮れの歌/アルフレッド・リード 【8:25】
    Eventide, A Song of Sunset/Alfred Reed

  4. シャイン・アズ・ザ・ライト/ピーター・グレイアム 【8:56】
    Shine as the Light/Peter Graham

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4126/

 

■「タッドウインドシンフォニー」のホルン・セクションによるアンサンブル「T-Horn Styale」の演奏会が11月14日(月)に開催

プロ演奏家が集まり年2回演奏会を行っている吹奏楽団「タッドウインドシンフォニー」のホルン・セクションによるアンサンブル「T-Horn Styale」の演奏会が11月14日(月)に新大久保のスペースDoで開催される。

吹奏楽にちなんだ作曲家によるオリジナル作品、吹奏楽曲の編曲、団員の自作曲…という独自のコンセプトで好評だった、2014年の第1回に続く、待望の第2回公演となります!

詳細などは以下のとおり
■T-Horn Styale
ホルンアンサンブル from TAD Wind Symphony 2nd

【日時】11月14日(月) 18:15開場/19:00開演
【会場】スペースDo(JR新大久保駅より3分)
http://www.kkdac.co.jp/concert/detail.html?id=798&_mm=201611

【チケット料金】
¥2,000→割引きいたします!
学生¥1,500
一般¥1,800

【プログラム】
八木澤教司 : りちぇるかーれ!
P.スパーク : スーパーデュエットより
福田洋介(竹内由佳編曲) : さくらのうた
A.リード(木原英土編曲): 春の猟犬
伊勢久視 : The City
伊勢久視 : 2つのポエム
真島俊夫 : 3つのエピソード

【問い合わせ】090-3006-9080(下田)