「Euph」タグアーカイブ

■ブライアン・ボーマンによる「ユーフォニアム公開レッスン&ミニコンサート」が大阪で5月15日(水)に開催

 ユーフォニアムという楽器の魅力と可能性を引き出し、世界に大きな影響を与えたユーフォニアム奏者、ブライアン・ボーマン博士の公開レッスン&ミニコンサートが5月15日(水)18時より大阪・三木楽器開成館で開催される。

 当日は、一部が公開レッスン(45分×2名)、2部がミニ・コンサートで、カプッツィの「アンダンテとロンド」やクライナードの「ソナタ」、ボッカラーリの「協奏的幻想曲」などが演奏される。チケットは先着100名限り。ボーマンのライブを生で聴ける機会なんて、かなり貴重なので、ちょっとくらい遠くても聴きに出かける価値は大ありかも!

 このイベントの詳細、チケットなどは下記アドレスを参照のこと。
http://www.mikigakki.com/category/BOWMANTicket2000/ro/c/b/o1989/p1/details.php

【申し込み・問い合わせ】
三木楽器心斎橋店 管弦楽器売り場
TEL:06-6251-4596
e-mail:wind@miki.co.jp

【ブライアン・ボーマンのCD】

■ファースト・カーネギー・ホール・リサイタル
ブライアン・ボーマン

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2015/

■ブライアン・ボーマン:セイクリッド・ユーフォニアム
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1132/

■ブライアン・ボーマン博士 プロフィール
クラシック界の殿堂といわれるニューヨーク・カーネギーホールにてユーフォニアム奏者として初めてリサイタルを開催し、ユーフォニアムという楽器の魅力、可能性を引き出し、世界に大きな影響を与えた。彼はソリスト、教育者、著者として活動、数多くのマスタークラス・クリニックも開催。これまでにThe United States Navy Band(アメリカ海軍音楽隊)、The United States Air Force Band(アメリカ空軍音楽隊)にて主席・ソリストとして活躍。アメリカ全50州、カナダ、メキシコ、ヴァージン諸島、ノルウェー、フィンランド、ドイツ、ベルギー、イギリス、フランス、イタリア、スイス、オーストリア、日本、台湾、トンガ、タイ、中国でクリニック・リサイタルを開催。現在は、アメリカのノーステキサス大学にて教授として後進の指導にあたり、多くの優秀な演奏家を輩出している。

■ユーフォニアム奏者、木村寛仁のソロ第5弾「ハーレクイン~フィリップ・スパーク作品集(2)」が3月12日に発売!

2007年リリースのベストセラー「グローリアス・ヴェンチャーズ」(CD-1079)以降、“関西に木村あり”を強く印象付けたユーフォニアム奏者、木村寛仁のCD第5弾は、先の「パントマイム」(CD-2110)につづくファン待望のフィリップ・スパーク作品集のセカンド・アルバム(第2集)となりました!

 収録曲の目玉曲は、スパークの最も有名なユーフォニアム独奏曲「パントマイム」(1986)の続篇として書かれた『ハーレクイン』(2004)と『スカラムーシュ』(2009)の2曲です!

 いずれも、イタリアの即興演劇“コンメディア・デッラルテ”にインスパイアーされた作品で、この即興劇の登場キャラクターが曲名となっています。

 『ハーレクイン』は、劇中、菱形のついた衣装を身にまとって現れるちょっと狡賢いが人気のあるキャラクターです。イギリスの代表的ユーフォニアム奏者デヴィッド・チャイルズの委嘱曲で、この劇で使われる“幸せ”と“悲しみ”の2つの仮面のインスピレーションから作られ、ゆっくりと歌われるバラードの前半部と、テクニカルでめまぐるしいテンポで演奏される後半部の2つのムーブメントからなっています。

 オリジナルはブラスバンド伴奏の独奏曲で、2005年のデヴィッド初来日時に日本に紹介されました。ピアノ伴奏版は2006年に作られ、その日本初演は、2007年4月13日、伊丹アイフォニックホール(兵庫)で、このCDの独奏者である木村寛仁と浅川晶子のピアノ伴奏で行われました。

 『スカラムーシュ』も、オリジナルはブラスバンド伴奏の独奏曲で、英国BBC放送ラジオ2“ヤング・ブラス・ソロイスト・コンペティション2004”の優勝者、バリトン奏者カトリーナ・マーゼラの委嘱で作曲され、2009年9月、マンチェスターのブリッジ・ウォーター・ホールでマーゼラ独奏、レイランド・バンドの伴奏で初演されました。

 即興劇のスカラムーシュは黒い衣装を身にまとって登場する道化役で、いつも空威張りばかりしているが、実は臆病者でいざとなったときには必ず逃げ出すという、ちょっと困ったキャラクターの持ち主です。曲は、そんなキャラクターをモチーフとする変化に富んだエンターテイメント作品です。

 このCDには、スパークの2004年の独奏曲集「クラシック・ヒムズ」からも3曲が選曲されています。

 かつて教会オルガン奏者だったスパークのキャリアが凝縮された独奏曲集で、木村寛仁がCD「パントマイム」で取り上げている「英国の賛美歌による変奏曲」のオリジナルも、実は、この独奏曲集に入っています。

 収録されているのは、アメリカ伝承曲『アメイジング・グレイス』、ウィリアム・モンク『アバイド・ウィズ・ミー(日暮れて四方は暗く)』、ローランド・プリッチャード『ラヴ・ディヴァイン(天なる喜び)』の3曲。
いずれも心洗われるメロディーラインに吸い込まれるようで、伴奏部のピアノもとてもチャーミングです。

ときにリリカルに、ときにブリリアントに!

 スパークとの数多くの共演を通じて多くを学んだという、木村寛仁のハートの込められたこのスパーク・セカンド・アルバムに、作曲者からもアツいはなむけの言葉が寄せられています。

『どんな作曲家でも、1枚のCDが自身の音楽だけに捧げられているということは、真に大きな名誉です。私は、他に類例を見ないような優れた技術性と美しいリリシズム(叙情味)が結びつく時、ユーフォニアムを実際に完全な独奏楽器であると感じます。ここでは、ヒロマサ・キムラのような才能ある芸術家の手の中で、“ハーレクイン”のまるで花火のような煌めきから、曲集“クラシック・ヒムズ”に含まれる時間を超越したメロディーのシンプルな美しさまで、この楽器は、その持てる領域いっぱいの表現力を遺憾なく発揮しています。』
(フィリップ・スパーク)

■ハーレクイン~フィリップ・スパーク作品集(2)
木村寛仁【ユーフォニアム】
Harlequin – A Tribute to Philip Sparke II

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2818/

【収録曲】
作曲&編曲:フィリップ・スパーク (Philip Sparke)【全曲】

1. ハーレクイン【9:29】
2. アメイジング・グレイス/アメリカ伝承曲【4:38】
3. スカラムーシュ【7:06】
4. アバイド・ウィズ・ミー(日暮れて四方は暗く)/ウィリアム・モンク【3:51】
5. ラヴ・ディヴァイン(天なる喜び)/ローランド・プリッチャード【3:44】

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2818/


■木村寛仁 ユーフォニアム リサイタル Vol.4

【日時】2013年3月12日(火) 【開場】18:30 /【開演】19:00
【会場】イシハラホール (地下鉄四つ橋線「肥後橋」駅 5-B出口すぐ)
(大阪市西区江戸堀1-3-15 新石原ビル2階/地下鉄四ツ橋線 肥後橋駅 5-B出口すぐ)
Tel:06-6449-1276
【ユーフォ二アム】木村寛仁(きむら ひろまさ)
【ピアノ】佐藤友美(さとう ゆみ)

【料金】一般・大学生:\3,500(前売り \3,000)/中学生・高校生:\2,500(前売 \2,000)

【プログラム】
ソナタ(ゲオルク・フィリップ・テレマン)
組曲第1番 BWV1007(ヨハン・セバスティアン・バッハ)
ユーフォニアム協奏曲(ジョーゼフ・ホロヴィッツ)
ハーレクイン(フィリップ・スパーク)
イーナの歌(フィリップ・スパーク)
英国の賛美歌による変奏曲(フィリップ・スパーク)
ユーフォニアム幻想曲(フィリップ・スパーク)

【問い合わせ/チケット予約】木村寛仁 eupho_hiro@yahoo.co.jp

【リサイタルの詳細など】
http://bandpower.net/news/2013/02/03_kimura/01.htm

■日本のユーフォニアム界を代表するトップ・プレイヤー28名が集結! ウィルソン・ユーフォニアム・フェスティバル(12月14日)

 日本のユーフォニアム界を代表するトップ・プレイヤー28名によるスペシャルなコンサートが12月14日(金)に東京・津田ホールにて開催される。当日はコンサートのほかにも、楽器試奏コーナーやプロの奏者への質問コーナー、豪華な景品が当たる大抽選会など盛りだくさん。ユーフォ吹きは、すぐにスマホのカレンダーにチェックを入れちゃおう!
.
【出演者リスト】
http://www.global-inst.co.jp/misc/will_fes.pdf

【日時】2012年12月14日(金)18:30開場
【会場】東京・津田ホール(JR千駄ヶ谷駅前)
【料金】2,500円(当日券3,000円)※全席自由
※ウィルソンユーザーは無料特典有り。
http://www.global-inst.co.jp/misc/willson_epfes.html

【プログラム】
○出演者選抜によるソロ・デュオ・カルテット等の演奏
○伝説のユーフォニアム・テューバ四重奏「獅子座」の演奏
○出演者全員による大合奏

【主催・問い合わせ】株式会社グローバル
http://www.global-inst.co.jp/

(2012.10.25)

■2012年全英オープンは、フォーデンズ・バンドが優勝! グリン・ウィリアムズも“ベスト・ユーフォ二アム奏者”に選出!

 2012年9月1日(日)、イギリス、バーミンガム市のザ・シンフォニー・ホールで開催された伝統の「第160回全英オープン・ブラスバンド選手権」は、チャンピンシップ・グレード合計17バンドを集めて開催。アラン・ウィジントン指揮、フォーデンズ・バンドが通算10度目の優勝を飾った。

 テストピース(課題曲)は、コンテンポラリー・タッチで打撃系のたいへんインパクトがある難曲、マーティン・エレビーの「エレクトラ」だった。

 トロフィーが授与される第6位までの上位バンドと賞金は、以下のとおり。

【1】フォーデンズ・バンド(指揮:アラン・ウィジントン)(3.000ポンド)

【2】ブラック・ダイク・バンド(指揮:ニコラス・チャイルズ)(2,000ポンド)

【3】コーリー・バンド(指揮:フィリップ・ハーパー)(1,500ポンド)

【4】グライムソープ・コリアリー・バンド(指揮:ギャリ―・カット)(1,000ポンド)

【5】ブリッグハウス&ラストリック・バンド(指揮:デヴィッド・キング)(500ポンド)

【6】レイランド・バンド(指揮:ミハエル・バッハ)(400ポンド)

 また、フォーデンズの演奏者から、プリンシパル・ユーフォ二アム奏者グリン・ウィリアムズが、ベスト・ユーフォ二アム奏者に選ばれ、賞金100ポンドとトロフィーが授与。バンドにとってダブル受賞となった。

【フォーデンズ・バンド】
イギリスでトップ・テンに数えられる名門ブラスバンド。1900年、イングランド、チェシャー州サンドバック近郊のエルワース村のバンドとして誕生。その後、地元自動車メーカーのスポンサーシップを得て、「フォーデンズ・モーター・ワークス・バンド」の名で発展。1909年までに、チャンピオンシップ・セクションのステータスを得た。1955年、有名な指揮者ハリー・モーティマーがイングランドの3つの有名ブラスバンド(フェアリー、フォーデンズ、モーリス)のメンバーをそっくりそのまま集めて作った大編成のブラス・オーケストラ“メン・オー・ブラス”に参加。コンサート、放送、レコーディングで脚光を浴びる。スペンサー企業の変遷により、1983年より「フォーデン・OTS・バンド」、1986年より「ブリタニア・ビルディング・ソサエティ・フォーデン・バンド」、直後に「ブリタニア・ビルディング・ソサエティ・バンド」、1997年より「フォーデンズ・クルトワ・バンド」、2004年より「フォーデンズ・リチャードスン・バンド」とバンド名は変わったが、イングランドのトップ・バンドとしての演奏水準とステータスはつねにキープされている。2008年以降、スポンサーを持たず、「フォーデンズ・バンド」の名で活躍を続けている。

【グリン・ウィリアムズ】


ウェールズ中部のアベリストウィスに生まれる。叔父から音楽の手ほどきを受け、ウェールズのタウィン・シルヴァー、ロイヤル・オークリー、メナイ・ブリッジの各ブラスバンドのユーフォニアム奏者をへて、マンチェスターのソルフォード大学に学ぶ。1995年、フォーデンズ・バンドのソロ・ユーフォニアム奏者に就任した。


◎フォーデンズ・バンドとグリン・ウィリアムズのCDをチェックする

■グリン・ウィリアムズ・ユーフォニアム独奏集 ~レッド・ジャケットの魅惑
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2572/

■スパーク~海の情景 (フィリップ・スパーク・ブラスバンド作品集 Vol.3)
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2178/

■ トッカータとファンタジア/たなばた 
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2135/

■カレイドスコープ(万華鏡) 
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0475/

■コンサート・クラシックス
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0926/

(2012.09.19)

第29回日本管打楽器コンクール、結果

 第29回日本管打楽器コンクールが8月19日(日)から25日(土)にわたって開催された。今年の開催部門はフルート、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアムの4つで、成績は以下の通りとなった。

 なお、8月30日(木)午後5時から文京シビック大ホール(東京都文京区春日1-16-22)において、受賞者の表彰式と特別大賞演奏会が行われる。共演は東京ニューシティ管弦楽団、指揮は渡邊一正。

【フルート部門】
1位:松木さや
2位:押部朋子
3位:多久和怜子
入選:八木瑛子
入選:知久 翔

【ユーフォニアム部門】
1位:該当者なし
2位:小久保まい
3位:武藤 卓
入選:髙橋美奈子
入選:岩満貴大
入選:齋藤由美子

【トロンボーン部門】
1位:東川暁洋
2位:星野舞子
3位:菅原 薫
入選:上田智美
入選:今村岳志

【ホルン部門】
1位:HONG PARK KIM
2位:根本めぐみ
3位:小川 敦
入選:濱地 宗
入選:田島花林

■審査員による得点など詳細
http://www.jmecps.or.jp/pdf/fainal.pdf

■日本音楽教育文化振興会
http://www.jmecps.or.jp/

(2012.08.29)

ブラック・ダイク~ソロイストの競演(Soloist Showcase)…全篇を通じ、とてもハッピー! 何とも贅沢なブラスの名手たちの競演盤!

cd-2575

 世界で最も有名、そして数々の成功を収めてきたイングランドのブラスバンド“ブラック・ダイク・バンド”。

 ブラスバンドのフィールドだけでなく、ポップスやクラシックの世界にもその名は轟き、大御所サー・コリン・デイヴィスが指揮したCDまであるこのバンドの限りある席に座って演奏するステータスは、寝食を忘れてブラスバンドに打ち込む者にとって、他の何事にも代えがたい“人生の勲章”のようなものだ。サッカーに例えると、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドでプレイするに匹敵する。

 メンバーには、コルネットのリチャード・マーシャル、テナーホーンのシューナ・ホワイト、バリトンのカトリーナ・マーゼラ、トロンボーンのブレット・ベイカーなど、ソロCDをリリースする有名プレイヤーも多数在籍するが、実はこのバンドのメンバーになること、それ自体が超難関!結果、バンド全体を見渡すと、すべてのパートがすばらしいプレイヤーで構成されていることがよくわかる。

 2012年3月、ヨークシャーのモーリー・タウン・ホールで収録されたこのアルバムは、ブラック・ダイク各メンバーのソロやアンサンブルをフィーチャーした、とてもご機嫌なコンサート・アルバムだ!

 曲目欄を見て面白いのは、収録順が、最高音のソプラノ・コルネットに始まり、コルネット~フリューゲルホーン~テナーホーン~バリトン~ユーフォニアム~バスの順に音域の低い楽器に移っていき、その後にパーカッションを配すという“ブラスバンドのインストゥルメンテーション”の流れに従った構成になっていることだ。

 アルバム全体が、単にソロイストの競演にとどまらず、ブラスバンドの楽器紹介まで兼ねているのだ。

 収録曲は、いずれも各楽器の特性を生かしたレパートリーばかり!

 だが、そんな中にあって、ゲイリー・カーティン独奏のスパークの「ハーレクイン」にはとくに注目しておきたい。デヴィッド・チャイルズのために委嘱されたこの超絶技巧曲は、デヴィッドほか、スティーヴン・ミードなど、すでにいくつもCDがあるが、カーティンのこのソロには、他にはない舞台上の役者のようなアプローチやフレージングが感じられ、また、前半の囁くようなソロにピタリと寄り添う抑制された伴奏の美しさにも、思わずハッとさせられる。

 牧羊豚ベイブが農場の危急を救うべく町へ行って大活躍をする映画ベイブ・シリーズ第2弾「ベイブ、都会へ行く」(1998)の主題歌“それでいいんだ”を映画の中で演奏しているのは、実はブラック・ダイク。1999年オスカー賞ノミネートを果たしたこの曲を、このCDではズ―・ハンコックの甘いフリューゲルホーン・ソロが聴かせる。

 コアなブラック・ダイク・ファンなら、思わずニンマリだろう!

 バリトン・ユーフォニアム・セクステットの「小さな祈り」、トロンボーン・カルテットの「悪魔のギャロップ」、パーカッションによる「剣の舞」など、いくつかの曲は、バンド伴奏なしの、各セクションのアンサンブルだけで収録されている。

 その内、バリトン&ユーフォニアムで6人の、トロンボーンで4人のプレイヤーがプレイしていることに、ブラスバンドの編成(基本編成やパートの人数が決まっている)を知る人は、多少の違和感を覚えるかも知れない。だが、毎週のようにレコーディングやコンサートを行っているこのバンドのこと。実は、いつ、どんなリクエストがあっても即応できるように、レギュラーと変わらない交代要員が常に確保され、両曲では、その豊富な持ち駒を生かした演奏になっているのだ。

 「小さな祈り」ではソフトタッチで、「悪魔のギャロップ」では切れ味鋭く、いずれも楽器の特性を生かしたすばらしいセンスの演奏が愉しめる。「悪魔のギャロップ」は“ブラック・ダイク・トロンボーン・カルテット”としての初CD「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(CD-1542)と同一メンバーの演奏だ。

 アルバムをしめるグレイアムの「キャッツ・テイルズ」の“スキャット”は、まるでコンサートのアンコールのよう!

 ブレット・ベイカー(トロンボーン)、リチャード・マーシャル(コルネット)、エンドリア・プライス(ヴィブラフォン)、アシュリー・クレッグ(ドラム・セット)の各ソロをつぎつぎ再登場させるあたりは、いかにもイギリスのバンドらしい遊び心満点の演出だ!

 全篇を通じ、とてもハッピー! 何とも贅沢なブラスの名手たちの競演盤だ!

■ブラック・ダイク~ソロイストの競演
Soloist Showcase

・演奏団体:ブラック・ダイク・バンド (Black Dyke Band)
・指揮者:ニコラス・チャイルズ (Dr. Nicholas Childs)
・発売元: ドイエン (Doyen)

【収録曲】
1. オー・フェン・ザ・セインツ(聖者の行進)/ポール・ダフィ
2. ナポリ/ヘルマン・ペルシュテッド (arr. アンディー・オーウェンスン)
3. タイム・トゥ・セイ・グッバイ/フランチェスコ・サルトーリ (arr. ダン・プライス)
4. ツィゴイネルワイゼン/パブロ・デ・サラサーテ (arr. フィル・ローレンス)
5. 映画「ベイブ、都会へ行く」より“それでいいんだ”/ランディ・ニューマン (arr. ダン・プライス)
6. パイパー・オー・ダンディ/ケネス・ダウニー
7. リート・ぺティ/ベリー・ゴーディ & タイロン・キャロル (arr. サンディー・スミス)
8. キャリックファーガス/アイルランド民謡(arr.スティーブン・ロバーツ)
9. ハーレクイン/フィリップ・スパーク
10. 小さな祈り/エヴリン・グレニー
11. 大西洋のそよ風/ガーデル・シモンズ (arr. キース・シモンズ)
12. ニューヨークの想い/ビリー・ジョエル (arr. サンディー・スミス)
13. 悪魔のギャロップ/チャールズ・ウィリアムズ (arr. D・ボイル)
14. 川面にかかる霧/ダン・プライス
15. カルテット・フォー・テューバ/エリック・ボール
16. フリング/エンドリア・プライス
17. 剣の舞/アラム・ハチャトゥリアン (arr. ジェームズ・ムーア)
18. 「キャッツ・テイルズ」から“スキャト”/ピーター・グレイアム

【このCDの詳細をチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2575/

【ブラック・ダイク・バンド関連のCD、DVD】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000001035/

(2012.08.17)

■グリン・ウィリアムズ・ユーフォニアム独奏集~レッド・ジャケットの魅惑…ユーフォニアムのビギナーからベテランまで愉しめる、エキサイティングな1枚

 イングランドの名門ブラスバンド、フォーデンズ・バンドのプリンシパル・ユーフォニアム奏者を1995年以来つとめる、グリン・ウィリアムズの2枚目のソロ・アルバム!

 アルバム・タイトルは、「レッド・ジャケットの魅惑(The Lure of the Red Jacket)」。

 これは1曲目のスコットの協奏曲の第1楽章からとられたものだが、その“レッド・ジャケット(赤い上衣)”とは実はフォーデンズ・バンドのユニフォームをさしていて、これ1つをとっても、ウィリアムズがフォーデンズのプリンシパルのポジションをいかに大切にしていることがうかがい知れる。

 当然、バンドの方もまるでライヴ演奏を聴いているかのような生き生きとしたパフォーマンスで、ウィリアムズのソロをアシストしている!

 そして、主役のウィリアムズのソロだが、これが驚くほど鮮やか!

 吹いているのはユーフォニアムのはずなのに、まるでトランペットかコルネットの名手のソロを聴いているかのように、ストレスなく、すべてのパッセージがクリア!そして、サウンドも実にまろやか!

 収録曲でまず注目したいのは、フォーデンズ・バンドの座付き作曲家アンディー・スコットの「ユーフォニアム協奏曲」だろう。

 ウィリアムズとフォーデンズ・バンドの委嘱で書かれたこのコンチェルトは、2011年1月29日、イングランドのロイヤル・ノーザン音楽カレッジで開催された“フェスティヴァル・オブ・ブラス”で初演された。

 急-緩-急の3楽章構成をとるこの曲は、ブラスバンドとユーフォニアムの特性を知り尽くした作曲家ならではの作品と言え、ソリストに要求されるテクニックはかなりアクロバティックながら、コンテンポラリーに走らず、ライト感覚あふれるコンチェルトとなっている。中間楽章にはウィリアムズの出身地であるウェールズの詩の詠唱もある。演奏者だけでなく聴衆をもハッピーにできる作品だ。

 若くして亡くなったジョン・ゴーランドがユーフォニアムのために書いた名作「ユーフォニアム協奏曲第1番」と「ピース」が入っているのも、このアルバムのステータスを高めている!

 この両曲で聴かれるウィリアムズのユーフォニアムのサウンドの美しさはまさに絶品!ブレンドの効いたバンドのサウンドも染み渡るように心に響き、リリカルとテクニカルの両面からウィリアムズのソロをアシストしている。すみずみまで神経の行き届いた見事なまでのバランス感覚だ。

 ラストに入ってるファーニーの「マイ・フェイヴァリット・シングズ(私のお気に入り)」は、フィリップ・ウィルビーの「パガニーニ・ヴァリエーションズ」、フィリップ・スパークの「ドラゴンの年」、ピーター・グレイアムの「エッセンス・オブ・タイム」、エリック・ボールの「自由への旅」など、ウィリアムズのお気に入りのワンフレーズを巧みに取り込んだポップなユーフォニアム独奏曲だ。

 ウィリアムズが行く先々で繰り返し演奏しているので、今やフォーデンズ・バンドの定番人気レパートリーとなっている。ブラスバンド・ファンなら間違いなく拍手喝采!思わずニンマリさせられるだろう!

 アルバム全体の演奏の完成度は、間違いなくファースト・クラス!

 そして、とっても愉しい!

 ユーフォニアムのビギナーからベテランまで愉しめる、エキサイティングな1枚だ!

■グリン・ウィリアムズ・ユーフォニアム独奏集
~レッド・ジャケットの魅惑

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2572/

【収録曲】
1. ユーフォニアム協奏曲/アンディー・スコット
2. ヴェリタス/プラムウェル・トーヴィー
3. ユーフォニー/ロバート・レッドヘッド
4. マイ・マウンテン・トップ/アンディー・スコット
5. ユーフォニアム協奏曲第1番/ジョン・ゴーラン
6. ピース/ジョン・ゴーランド
7. ソルト・オブ・ザ・アース・ゴスペル/アンディー・スコット
8. マイ・フェイヴァリット・シングズ(私のお気に入り)/アラン・ファーニー

【BPショップで購入する】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2572/

(2012.08.01)

■JETAユーフォテューバクリスマスin仙台(12/23)…日本のユーフォニアム、テューバのプロ演奏家が仙台に集結します!

 2011年のJETAクリスマスは、東北のユーフォ・テューバの皆さんを応援し、被災地の復興を共に祈って、クリスマスキャロルを一緒に演奏しましょう!というイベントです。

 また、当日はプロ奏者によるスペシャル・アンサンブルコンサートをはじめ、楽器クリニックなどもあります。参加、すべて無料。ぜひ、皆さんも楽器を持って集まってくださいね。

◎日本ユーフォニアムテューバ協会 公式ホームページ
http://euphonium-tuba.jp/xmas2011/

■JETAユーフォテューバクリスマスin仙台

【日時】12月23日(金・祝)10:00 – 16:00
【会場】仙台市・太白区文化センター・展示室
仙台市太白区長町5-3-2、仙台市営地下鉄長町駅直結)
【料金】無料

【当日のスケジュール】

●クリニック(10:00-12:00)
※地域関係なく受け付けます!
※特別講座 JETA理事長山岡潤による「肺活量を測ろう!息の圧力を測ろう!アパチュアを観察しよう!」講座もあります!!

●プロ奏者によるスペシャル・アンサンブルコンサート(13:00-14:30)
日本のユーフォニアム、テューバのプロ演奏家が仙台に集結します!この日限りのスペシャルアンサンブルをじっくりお楽しみ下さい!
昨年度「戸田顕杯四重奏コンクール」優勝チームKITIの単独演奏もあります!

●クリスマス・キャロル大合奏(14:30-16:00)
当日楽器を持参された方全員で、クリスマスキャロルの大合奏を楽しみましょう!

当日参加予定のプロ奏者たち(12/15現在)

山岡潤(ユーフォニアム、日本ユーフォニアムテューバ協会理事長)
露木薫(ユーフォニアム、日本ユーフォニアムテューバ協会常任理事)
福田昌範(ユーフォニアム、日本ユーフォニアムテューバ協会理事)
鈴木理愛(ユーフォニアム奏者)
佐藤和彦(テューバ、日本ユーフォニアムテューバ協会常任理事)
ピーターリンク(テューバ、仙台フィルハーモニー管弦楽団)
谷藤綾香(テューバ奏者)

この他、沢山のプロ奏者の皆さんが仙台へ集結すべくスケジュール調整をされています。当日までお楽しみに!!

【参加申し込み、各種お問い合わせ】
参加申込の方は「お名前」「楽器名」「(当日連絡のつく)電話番号」「団体名(所属のある方)」を明記の上、下記までメールをお送り下さい。
Eメール:jeta_atmark_euphonium-tuba.jp

※「_atmark_」の部分を「@」に変更して送信下さい)

(2011.12.17)

■10月、スペシャル・ゲストに佐藤 潔(Tuba)、幡野 武(Euph)を迎え、「ユーフォニアム・テューバ・フェスティヴァル大阪2011」開催!

 2011年10月8日(土)~9日(日)、大阪市住之江区の相愛大学を会場として「Euphonium Tuba Festival OSAKA 2011」が開催される。

 内容は、関西一円で活躍するプロ奏者による個人レッスンやレクチャー、コンサートなどのほか、一般参加者によるソロ・コンクール、全体合奏など、多彩なプログラムが用意されている。

 ゲストには、テューバの佐藤 潔、ユーフォニアムの幡野 武が招かれ、スペシャル・コンサートやマスター・クラス・レッスンが予定されている。

 また、会場では協賛各楽器店による展示ブースも展開されるので、いろいろなタイプの楽器を直接目にできる楽しみも!

 注意したいポイントは、大学が会場になっている関係で、フェスティヴァル当日は“参加チケット(当日券)の販売ができない”ことで、参加希望者は、下記の申込み要領をよく読んで、事前に参加チケットを購入する必要がある。

 また、個人レッスンの受講、ソロ・コンクールのノミネートの希望者も、必ず下記のホームページの専用フォームからの申し込みとなる。

関西では11年ぶりとなるユーフォニアム、テューバのためのフェスティヴァルは、まもなく開催だ!

■Euphonium Tuba Festival OSAKA 2011

【日時】2011年10月8日~9日(土・日)
【場所】相愛大学(〒559-0033 大阪市住之江区南港中4丁目4-1)
http://www.soai.ac.jp/index.html
【主催】関西ユーフォニアムテューバネットワーク

【入場料】
大学生・一般:1日券 \2,500 / 2日通し券 \4,000
中・高生以下:1日券 \1,500 / 2日通し券 \2,000
(※1日券は、10月8日、9日の、いずれか1日で使用可)

【参加チケット購入】
下記の「フェスティバルホームページ」の専用フォーム、協賛楽器店各店(交渉中)(順不同):ドルチェ楽器、三木楽器心斎橋店、ヤマハ心斎橋店、十字屋三条本店APEX、ヤマハ神戸店、国際楽器社、福永楽器、松本楽器、グランド楽器

【個人レッスン受講申し込み】
下記の「フェスティバルホームページ」の専用フォームから
(※上記の入場料に、プラス\1,000が必要)

【ソロ・コンクールへのノミネート】
下記の「フェスティバルホームページ」の専用フォームから
(※上記の入場料に、プラス\1,000が必要)

【フェスティバルホームページ】
http://euphoniumtubafestivalosaka.info

【問い合わせ】石田 090-3350-1164
e-mail:ishitti@siren.ocn.ne.jp

(2011.09.15)

■台風直下、アットホームな音楽を聴かせた木村寛仁(Euph)、菅沼真一(Tp)のジョイント・リサイタル – 風流音(フロウ)Vol.3

 2011年9月3日(土)、関西で活躍中のユーフォニアムの木村寛仁とトランペットの菅沼真一が、兵庫県川西市の“みつなかホール・文化サロン”においてジョイント・リサイタルを開催した。

 “風”“流”“音”と書いて“フロウ”と呼ぶ、おしゃれなネーミングのリサイタルも、今回で数えて3回目。

 その名のように、ゆったりと流れる時間の中でソロを愉しむ好企画だが、折りしも関西地方はリサイタル前日から大型台風12号の厚い雲の下で暴風が吹き荒れる最悪のコンディション。各地に警報が出され開催すら危ぶまれたが、関係者の日頃の行ないの良さ(!?)が天に通じたのか、リサイタルがはじまる少し前から終了まで、近畿中部はすっぽりと大きな台風の目に中に!

 悪天候をおして(なかには“命がけ”と思われるエリアからも)会場に集まった多くのファンに支えられながら、木村と菅沼がそれぞれ4曲のソロを交互に披露。アンコールの順も2人のジャンケンで決まるなど、会場を大いに沸かせながらの、とてもアットホームなリサイタルとなった。

 プログラムの中で、とくに聴衆のハートをとらえたのは、さる6月25日に亡くなったゴフ・リチャーズへの追悼の意も込めて演奏された木村独奏の「ミッドナイト・ユーフォニアム」で、よく見ると、楽譜の表紙には、1999年共演時の作曲者の自筆サインが見え隠れ。天国に届けとばかりのハートフルな演奏は、この日の白眉となった。

 当然、この曲が入った木村4枚目のCDも飛ぶように売れ、1枚を残して完売という人気ぶり。 回数を重ねるほど、内容充実が光る“風流音”。
次回はどんな音楽を聴かせてくれるだろうか。本当に楽しみだ!

■風流音(フロウ)Vol.3

【出演】
菅沼真一(トランペット)(*)
木村寛仁(ユーフォニアム)(**)
三浦槙子(ピアノ)

【曲目】
○ハーレクイン(フィリップ・スパーク)(**)
○伝説(ジョルジュ・エネスコ)(*)
○ホーリー・ウェル(ピーター・グレイアム)(**)
○コルネットのための独奏曲第1番(ジョルジュ・ユー)(*)
○ユーフォニアム協奏曲(ジョーゼフ・ホロヴィッツ)(**)
○演奏会用小品(アンドレ・シャイユー)(*)
○ミッドナイト・ユーフォニアム(ゴフ・リチャーズ)(**)
○霧の乙女(ハーバート・L・クラーク)(*)

◎木村寛仁のソロCDをチェックする

■グローリアス・ヴェンチャーズ~ピーター・グレイアム作品集
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1079/

■流れゆく時間の中を・・・
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1438/

■パントマイム~フィリップ・スパーク作品集
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2110/

■ミッドナイト・ユーフォニアム
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2324/

(C)2011、樋口幸弘 (ウィンド・ナビゲーター)

(2011.09.07)

■ユーフォニアムの人気曲、「山の歌 “ピラトゥス」と「ポカレカレ・アナ~愛の歌」が発売開始

 ユーフォニアム・ファンの間で人気の高いゴフ・リチャーズ作曲の「山の歌 “ピラトゥス”」と、同じくゴフ・リチャーズの編曲による「ポカレカレ・アナ~愛の歌」(マオリ伝承曲)のソロ&ピアノ伴奏譜が発売開始された。

 「山の歌 “ピラトゥス”」は、1993年にイギリスのユーフォニアム奏者スティーヴン・ミードとスイスのブラスバンド・ビュルゲルムシーク・ルツェルンのCDレコーディングのために作曲されたもので、長らくブラスバンド伴奏版の楽譜しかなかったが、このピアノ版の出版によって、リサイタル・レパートリーとしても注目を集めるようになった。

 「ポカレカレ・アナ~愛の歌」は、ニュージーランドの原住民マオリに伝わる有名なラブソングをゴフ・リチャーズが編曲した独奏曲で、曲名の“ポカレカレ・アナ”とは、マオリ語で“静かな渚で”という意味をもつ。
王女と王子の愛をうたった、実にロマンチックなラブソング! リサイタルのアンコールにもお薦めだ。

 この「ポカレカレ・アナ~愛の歌」の楽譜セットにはソプラノ・コルネット、コルネット、トロンボーン用のソロパート譜も入っており、ユーフォニアム以外のプレイヤーでも演奏できるようになっている。興味のある人は、ぜひ、チャレンジしてみよう。

■山の歌 “ピラトゥス”作曲:ゴフ・リチャーズ
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/en-81090/

■ポカレカレ・アナ~愛の歌(マオリ伝承曲)
編曲:ゴフ・リチャーズ

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/en-81091/

(2011.08.13)

■ユーフォニアム奏者・福田昌範がCD[「ピース・アンド・ピース/ユーフォニアム・ソロ名曲集」の売り上げを、東北地方太平洋沖地震の義援金として寄付

 ユーフォニアム奏者の福田昌範がCD[「ピース・アンド・ピース/ユーフォニアム・ソロ名曲集」の売り上げを、東北地方太平洋沖地震の義援金として寄付する。

 皆さん、こんにちは。ユーフォニアム奏者の福田昌範です。
この度、私のソロCD『Peace★Piece』の収益金のすべてをバンドパワー様のご厚意により寄付させていただくことに致しました。
この度の大震災により、多くの仲間が傷つき、多くの仲間が悲しんでいます。
ぜひ、このCDが皆様のお手元に届く事を、心からお願っております。
(福田昌範)

【このCDをBPショップでチェックする】
■ピース・アンド・ピース/ユーフォニアム・ソロ名曲集
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0169/

■スティーヴン・ミード~シンフォニック・ヴァリアンツ…ジェームズ・カーナウの3大フォニアム独奏曲を吹きまくったスティーブン・ミードの傑作アルバム!

 

 世界を股に活躍がつづくユーフォニアム・ヴィルトゥオーゾ、スティーヴン・ミードが、オランダ、フリースラントの名門ミリタリー・バンド、ヨハン・ヴィレム・フジョー・カペルをバックに、アメリカのベテラン作曲家ジェームズ・カーナウの3大フォニアム独奏曲を吹きまくった1998年リリースのアルバムです。

 録音された1990年代当時、ミードは、かつてソロ・コンペで優勝したときに副賞として贈られた楽器を演奏活動で使っていました。それは彼にとって宝物のような楽器で、運搬時も自分で運び、けっして他人の手に委ねませんでした。

 日本初来日時に東京のカザルスホールでライヴ収録されたCD「パントマイム」(CD-1090)も、京都の八幡市文化センターでセッション収録されたCD「エクスカリバー」(CD-0295)も、その楽器で演奏されたものです。

このアルバムの最大の魅力は、それらと同じテイストのソロが、今、愉しめることです!

 サウンドも、音程感も、何もかも懐かしい! きっと、そう思うファンも多いと思います。

 そして、そんなミードが、カーナウの三大ユーフォ二アム・オリジナル・ピース、『ラプソディ』、『シンフォニック・ヴァリアンツ(交響的変奏曲)』、『協奏曲』にトライしたのがこのアルバムなんです。 その若々しい演奏タッチは、今聴いても色褪ることがありません!

 バックをつとめるヨハン・ヴィレム・フジョー・カペルも、安定感のあるスキルフルな演奏を聴かせ、バンド単独で録音したガランティの『レイズ・オブ・ザ・サン』、ヴァンデルローストの『スピリット・オブ・インデペンデイト』、カーナウの『トゥー・フライ・ウィズアウト・ウィングズ』でも、スピード感ゆたかなパフォーマンスを愉しませてくれます。蛇足ながら、アルバム中、これらはまさに“隠し目玉的存在”となっています!

【このCDの詳細をBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2152/

【スティーヴン・ミード】
1962年2月26日、イングランドのボーンマスに生まれる。世界一とも謳われる神業的なテクニックと、演奏を聴いた誰もが虜にされてしまうほど、豊かな音楽性を併せ持ったユーフォニアム奏者。金管楽器界のスーパースター、エンターテイナーであり、世界を股にかけて演奏活動を行っている。委嘱作品も多く、スパークの『ユーフォ二アム協奏曲』やグレイアムのユーフォニアム協奏曲『称う(たとう)べき紳士たちの列伝に』など、数多くの新作を世界初演。LP、カセット、CDなど、発売された音源は数知れず、ユーフォニアム奏者としての録音曲数も世界一と言われている。


■スティーヴン・ミード~シンフォニック・ヴァリアンツ

【収録曲】
1. レイズ・オブ・ザ・サン/ロッサーノ・ガランティ 【4:06】
2. ユーフォニアムのためのラプソディ/ジェームズ・カーナウ 【6:01】
3. スピリット・オブ・インデペンデイト/ヤン・ヴァンデルロースト 【9:16】
4. ユーフォニアム協奏曲/ジェームズ・カーナウ 【14:42】
5. トゥー・フライ・ウィズアウト・ウィングズ(翼を持たない飛行)
/ジェームズ・カーナウ 【7:21】
6. ユーフォニアムとバンドのためのシンフォニック・ヴァリアンツ
/ジェームズ・カーナウ 【18:01】

【このCDの詳細をBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2152/

【その他のスティーヴン・ミードCDをチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000000873/

■イーナの歌(作曲:フィリップ・スパーク)

 

 ニュージーランドの代表的ユーフォニアム奏者リキ・マクドネルの委嘱で1993年に作曲されたとても美しいユーフォニアム独奏曲です。

 曲名に使われている“Ina”は、作曲当時亡くなったばかりのマクドネルの妻リンダの叔母イーナ・ウィリアムズのファーストネームで、ニュージーランドでは“eena(イーナ)”と発音されます。

 悲しみの曲というより、優しさや情熱が込められているとてもロマンチックな作品です。

 コンサートでは、大曲のあとやアンコールとしても使えば効果的。

 すべてのユーフォニアム奏者に愛してほしい逸品です!

【この楽譜をBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/en-81061/

【フィリップ・スパーク】
1951年12月29日、イギリスのロンドンに生まれる。ロンドンの王立音楽カレッジ(RCM)にピアノ、トランペット、作曲を学び、在学中から主にブラス・バンド(サクソルン属を中心とする金管楽器と打楽器によるバンド)のための作品を発表。BBC放送の委嘱でブラス・バンドのために作曲した『スカイライダー』(1985)、『オリエント急行』(1986)、『スリップストリーム』(1987)の3作で、“ヨーロッパ放送ユニオン(EBU)新作バンド曲コンペ”3年連続第1位に輝き、アメリカ空軍ワシントンD.C.バンドの委嘱でウィンド・バンド(木管、金管、打楽器からなるいわゆる“吹奏楽”)のために作曲した『ダンス・ム-ブメント 』(1995)でアメリカの“サドラ-国際作曲賞”を、大阪市音楽団第90回定期演奏会のために書いた『宇宙の音楽』ウィンド・バンド版(2004)で同じくアメリカの“NBAレヴェリ賞”を受賞。世界的な活躍がつづいている。

■スティーヴン・ミード~ワーニャ・リスヤック/ユーフォニアム協奏曲…高い音楽性が求められる本格派の逸品

 

 ユーフォニアム界をリードする名手スティーヴン・ミードが、クロアチア放送交響楽団の金管&打楽器セクションとコラボを重ねて完成したアルバムです。

 収録曲は、すべてクロアチア放送響ソロ・トロンボーン奏者ワーニャ・リスヤックの作品もしくは編曲で、レコーディングもクロアチア放送のスタジオで行なわれています。

 最も注目すべき作品は、アルバム冒頭を飾る演奏時間約21分の「ユーフォニアム協奏曲」です。3楽章形式の古典的協奏曲のスタイルで書かれていますが、独奏のバックをオーケストラの金管&打楽器セクションが担っているのが大きな特徴。超絶技巧や超音域をフィーチャーするコンテンポラリー・タッチの作品ではなく、クラシック音楽の書法に根ざした本格的な協奏曲で、独奏者にも伴奏部にも高い音楽性が求められます。また、ときおり顔をのぞかせる東欧風のタッチは、われわれ日本人のハートをも大きく揺さぶることでしょう。

 噛み締めれば噛み締めるほど味が出る、そんな聴き応えたっぶりの新しいユーフォニアム協奏曲の登場です!

 ミードは、この協奏曲の他、ハープをバックにフォーレの「パヴァーヌ」、金管&打楽器セクションをバックにラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」の2曲で存在感のあるソロを聴かせてくれます。

 クロアチア放送響金管&打楽器セクション単独では、ヘンリー・パーセルやジョヴァン二・ガブリエリが、東欧のオケマンらしい、陰影のあるしっとりとしたタッチで愉しめます。

 しかし、本来はクロアチア放送響金管&打楽器セクションのCDだったはずが、ゲストのミードがおいしいところの大部分を持っていってしまった。そんな印象のこのCD。

 ユーフォニアム・ファン、ミード・ファンはもちろん必聴! 広く一般の音楽ファンにおススメしたいアルバムです。

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2121/


■スティーヴン・ミード~ワーニャ・リスヤック/
ユーフォニアム協奏曲 

・ユーフォニアム(Euphonium):スティーヴン・ミード(Steven Mad) 1、2、9
・演奏団体:クロアチア放送交響楽団金管&打楽器セクション
(Brass and Percussion of the Croatian Radio and Television Symphony Orchestra)
・指揮者:ムラデン・タルブク(Mladen Tarbuk)

【収録曲】

1. ユーフォニアム協奏曲/ワーニャ・リスヤック 【21:07】
Concerto for Euphonium/Vanja Lisjak

I) モデラート Moderato
II)リチュアル・ウォルト Ritual Walt
III)アレグロ・ジョコーソ Allegro Giocoso

2. パヴァーヌ/ガブリエル・フォーレ (arr. ワーニャ・リスヤック)【7:48】
Pavane/Gabriel Faure (arr. Vanja Lisjak)

3. マーチを集めて/ジャック・ペジブル、トーマス・トレット、ヘンリー・パーセル
(arr. ワーニャ・リスヤック) 【6:39】
Marches/Jacques Paisible, Thomas Tollet and Henry Purcell (arr. Vanja Lisjak)

4. 「メアリー女王の葬送音楽」より 主よ,御身は我らの心の秘密を知り給う
/ヘンリー・パーセル(arr. ワーニャ・リスヤック) 【1:59】
Thou Knowest Lord, the Secrets of Our Hearts/Henry Purcell (arr. Vanja Lisjak)

5. カンツォーナ/ヘンリー・パーセル(arr. ワーニャ・リスヤック) 【2:13】
Canzona/Henry Purcell (arr. Vanja Lisjak)

6. 主を称えよ、おおエルサレム/ヘンリー・パーセル(arr. ワーニャ・リスヤック) 【6:55】
Praise the Lord, O Jerusalem/Henry Purcell (arr. Vanja Lisjak)

7. ソナタ:ピアノとフォルテ/ジョヴァン二・ガブリエリ (arr. ワーニャ・リスヤック) 【4:15】
Sonata Pian’ e Forte/Giovanni Gabrieli (arr. Vanja Lisjak)

8. わがマドンナ、ピエタ/オルランド・ディ・ラッソ (arr. ワーニャ・リスヤック) 【1:37】
Madonna Mia, Pieta /Orlando de Lasso (arr. Vanja Lisjak)

9. 亡き王女のためのパヴァーヌ/モーリス・ラヴェル(arr. ワーニャ・リスヤック) 【6:29】
Pavane Pour Une Infante Defunte/Maurice Ravel (arr. Vanja Lisjak)

【スティーヴン・ミード】
1962年2月26日、イングランドのボーンマスに生まれる。世界一とも謳われる神業的なテクニックと、演奏を聴いた誰もが虜にされてしまうほど、豊かな音楽性を併せ持ったユーフォニアム奏者。金管楽器界のスーパースター、エンターテイナーであり、世界を股にかけて演奏活動を行っている。委嘱作品も多く、スパークの『ユーフォ二アム協奏曲』やグレイアムのユーフォニアム協奏曲『称う(たとう)べき紳士たちの列伝に』など、数多くの新作を世界初演。LP、カセット、CDなど、発売された音源は数知れず、ユーフォニアム奏者としての録音曲数も世界一と言われている。

■他のミードのCD
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000000873/

■ブリランテ ~“ルール・ブリタニア”による幻想曲(作曲:ピーター・グレイアム)

★ユーフォ吹き泣かせの曲ですが、リスナーが大喜びすること
間違いなしの1曲です

 ユーフォニアムのレパートリーに革命のような変化をもたらした、イギリスのスーパー・ユーフォニアム・デュオ“チャイルズ・ブラザーズ”のレパートリーとして書かれた作品です。

 チャイルズ・ブラザーズは、1984年10月6日の全英ブラスバンド選手権ガラ・コンサートのために、ブージー&ホークス社の提案によって結成されました。メンバーは、ロバート・チャイルズとニコラス・チャイルズ。6オクターヴを超える音域をラクラクと吹きこなす2人は、すでに優れた独奏者として知られていましたが、実際の兄弟だったのでデュエットの息もピッタリ。このデビューの大成功の後、多くの作曲家がこの2人のために作品を提供しました。

 近年、兄のロバートはウェールズのコーリー・バンドの、弟のニコラスはイングランドのブラック・ダイク・バンドの音楽監督、指揮者としてもおなじみですね。

 『ブリランテ』は、英国人なら誰でも知っている『ルール・ブリタニア』という愛国歌のメロディーをもとに作られた幻想曲です。曲は、冒頭に出てくるこの有名な旋律が、どんどん変奏していき、最後にはものすごいテクニックの応酬が聴かれます。

 作曲は『ハリスンの夢』や『地底旅行』『ゲールフォース』『ザ・レッド・マシーン』などでおなじみのピーター・グレイアム。

 1987年のブラスバンド伴奏版がオリジナルで、その後、ピアノ伴奏版も出版され、2004年、このウィンド・バンド(吹奏楽)伴奏版が出版されました。

 ユーフォニアム用パートは、ソロ用、デュエット用の2種類があり、それぞれ高音部記号のものと低音部記号のものがセットされています。

CDは、ブラスバンド伴奏の超ロングセラー、チャイルズ・ブラザーズのデュエット盤『チャイルズ・プレイ』(CD-0847)のほか、ロバートの息子デーヴィッド・チャイルズ独奏盤『全英ブラスバンド選手権2009』(CD-2005)など、数多くあります。

 見事に決まれば、ドッカーンと拍手大喝采はBPが保証!

 スーパー・ゲストを招くのもよし!

 広く一般のコンサートで愉しみたい、BP超おススメの作品です。

【ピーター・グレイアム】
1958年12月5日、スコットランドのラナークシャーの音楽一家に生まれる。エディンバラ大学およびロンドン大学ゴ-ルドスミス・カレッジのエドワ-ド・グレッグスンのクラスに学び、作曲で博士号を取得。1983~86年の間、米ニューヨーク市でフリーランスの作・編曲家として活動。BBCを始め、放送、録音の世界でも活躍し、作編曲を担当したシロフォン奏者エヴリン・グレニーのCDは、“グラミー賞1999”の“ベスト・クラシカル・クロスオーヴァー・アルバム”に選ばれた。“ABAオストウォルド作曲賞2002”に輝いた『ハリスンの夢』ウィンド・バンド版(2000)など、ウィンド・バンドやブラス・バンドのための作品は、新作発表のたびに世界を熱狂させている。現在、マンチェスターのソルフォード大学作曲科教授をつとめている。
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000000352/

【出版社グレード】表示なし
【作曲】ピーター・グレイアム (Peter Graham)
【TIME】5分25秒(CD-0847参照)
【出版】ウィンウッド (Winwood)
【分類】販売譜(フルスコア&パート譜セット)

【この曲が収録されたお薦めCD】


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2005/

【編成】

Euphonium Solo
Euphonium Duet

Flutes (I、II <doubl.: Piccolo>)
Oboe
Bassoon

B♭ Clarinets (I、II、III)
B♭ Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophones(I、II)
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpets(I <div.>、II <div.>、III)
F Horns (I、II、III、IV)
Trombones(I、II、Bass)
Euphoniums
Tubas <div.>

Timpani

Percussion
(Snare Drum、Bass Drum、Suspended Cymbal、
Scrape coin across crown、Triangle、Woodblock)

■ユーフォニアム協奏曲「称うべき紳士たちの列伝に」(作曲:ピーター・グレイアム)

 

 このユーフォニアム協奏曲は、2008年6月6日、大阪のザ・シンフォニーホールで開催された「大阪市音楽団第96回定期演奏会」において、作曲者立会いのもと、スティーヴン・ミードの独奏、小松一彦の指揮で世界初演され、大成功を収めました。

 初演はウィンド・オーケストラ(吹奏楽)伴奏でしたが、出版楽譜としては、まずピアノ伴奏の楽譜が、ついでブラスバンド伴奏の楽譜が発売され、ウィンド・オーケストラ(吹奏楽)伴奏の楽譜出版は一番最後(2010年)となりました。

 曲は、以下の3つの楽章からなり、各楽章のテーマに選ばれた3人の“称うべき紳士たち”のストーリーが音楽として表現されています。

 第1楽章「タイム・トラベラー」は、H.G.ウェルズの小説「タイム・マシン」に出てくる自ら作ったマシンにのって時間の旅に出る主人公をテーマにしています。時の流れを感じさせる曲想とリズムが印象的です。

 第2楽章「ファイナル・プロブレム」は、コナン・ドイルが生んだ名探偵、シャーロック・ホームズが宿敵と戦って姿を消してしまうスイスが舞台となっています。全篇を貫くメロディー・ラインの美しさとエフェクター(オプション)によるエコー効果は、必ずや聴くものの心を捉えてはなさないことでしょう。

 第3楽章「グレート・レース」は、ジュール・ベルヌの小説「80日間世界一周」の主人公フィリアス・フォッグが、世界一周の旅のゴールに向けて疾駆するさまを描いた楽章です。スピードとテクニックが要求される楽章ですが、聴衆の耳と目は必ずや釘付け状態になるでしょう。

 完成後、曲は作曲者の祖父、叔父、父に献じられました。この3人がともにユーフォニアム奏者だったことは、この作品の心温まるバックグラウンド・エピソードとしてとても有名です。

 CDは、大阪市音楽団の第96回定期演奏会でスティーヴン・ミードが独奏の「ジュリー・ジロー:寓話の交響曲~大阪市音楽団」(CD-1759)のほか、世界初演に先立ってピアノ伴奏でレコーディングされた同じくミードのCD「オーデイシャス / AUDACIOUS」(CD-1565)などがあります。

 テクニックやパワーだけでなく、豊かな歌ごころも必要としますが、見事に演じきったときには、ドッカーンと受けることはBPが保障!

 多くのユーフォニアム奏者のみなさん、ぜひぜひチャレンジしてみてください。

 (ソロ譜は、低音部記号のものがセットされています)

【BPおすすめ演奏】

■ジュリー・ジロー:寓話の交響曲
《ウィンド・オーケストラ伴奏版》(独奏:スティーヴン・ミード)

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1759/

■オーディシャス~スティーヴン・ミード
《ピアノ伴奏版》(独奏:スティーヴン・ミード)

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1565/

■ピーター・グレイアム・コレクション
《ブラスバンド伴奏版》(独奏:デーヴィッド・ソーントン)


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2011/

【ピーター・グレイアム/Peter Graham】
1958年12月5日、スコットランドのラナークシャーの音楽一家に生まれる。エディンバラ大学およびロンドン大学ゴ-ルドスミス・カレッジのエドワ-ド・グレッグスンのクラスに学び、作曲で博士号を取得。1983~86年の間、米ニューヨーク市でフリーランスの作・編曲家として活動。BBCを始め、放送、録音の世界でも活躍し、作編曲を担当したシロフォン奏者エヴリン・グレニーのCDは、“グラミー賞1999”の“ベスト・クラシカル・クロスオーヴァー・アルバム”に選ばれた。“ABAオストウォルド作曲賞2002”に輝いた『ハリスンの夢』ウィンド・バンド版(2000)など、ウィンド・バンドやブラス・バンドのための作品は、新作発表のたびに世界を熱狂させている。現在、マンチェスターのソルフォード大学作曲科教授をつとめている。

■ピーター・グレイアムのCD、楽譜をBPショップでチェックする
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000000352/

(2010.06.15)


■In League with Extraordinary Gentlemen
A Concerto for Euphonium and Wind Band
Peter Graha

【編成】

Piccolo
Flutes (I、II)
Oboe
Bassoon

B♭ Clarinets (I <div.>、II、III)
B♭ Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophones(I、II)
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpets(I、II、III)
F Horns (I、II、III、IV)
Trombones(I、II、III)
Euphonium
Tubas <div.>
Double Bass

Piano

Timpani

Mallet Percussion
(Xylophone、Vibraphone)

Percussion
(Snare Drum、Bass Drum、Tom-Toms、Clash Cymbals、
Suspended Cymbal、Bell Tree、Triangle、Woodblock)

■この楽譜をBPショップでチェックする
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/set-8947/

■ユーフォ二アム・ファンにビッグ・ニュース! ピーター・グレイアムのユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に』ウィンド・バンド(吹奏楽)伴奏楽譜、ついに出版へ

▲ピーター・グレイアム(Peter Graham)

 

 2008年6月6日、大阪のザ・シンフォニーホールで、スティーヴン・ミード独奏、大阪市音楽団の演奏(指揮:小松一彦)で世界初演され、大きな反響を巻き起こした、ピーター・グレイアムのユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に』のウィンド・バンド(吹奏楽)伴奏用の楽譜セットがいよいよ出版される。

 これまで、この協奏曲の楽譜は、ピアノ伴奏版とブラスバンド伴奏版の2種類の楽譜が出版されていたが、本家本元とも言うべきウィンド・バンド用の楽譜は、作曲者からの直接レンタルとなっていた。

 これだと、作曲者との直接交渉、海外送金、演奏回数の限定、使用後の返送など、演奏実現に至るまでのハードルがけっこう高かったが、出版になることで、これらが一気に解決する。

 バンドパワー・ショップでも、当然、最重要取扱いアイテムとなるので、ユーフォニアム・ファンは、期待して待っていて欲しい。

■吹奏楽専門ショップ「バンドパワー」
http://www.rakuten.ne.jp/gold/bandpower/index.html

■この楽譜を「BPショップ」でチェックする
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/set-8947/


◎ピーター・グレイアム:ユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に』
のCDをチェックする

■オーディシャス~スティーヴン・ミード Audacious~Steven Mead
《ピアノ伴奏版》(独奏:スティーヴン・ミード)


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1565/

■ジュリー・ジロー:寓話の交響曲~大阪市音楽団/A Symphony of Fables
《ウィンド・バンド伴奏版》(独奏:スティーヴン・ミード)


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1759/

■ピーター・グレイアム・コレクション~ハリスンの夢/トーチベアラー~
The Peter Graham Collection 【CD2枚組】
《ブラスバンド伴奏版》(独奏:デーヴィッド・ソーントン)


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2011/

◎ピーター・グレイアム:ユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に』
の《ピアノ伴奏版》の楽譜をチェックする

■ユーフォニアム協奏曲「称うべき紳士たちの列伝に」
《ユーフォニアム&ピアノ譜セット》


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/en-81042/

■ユーフォニアム・ソロ関連のCD
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000000213/

■ユーフォニアム・テューバ・アンサンブル関連のCD
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000000222/

(2010.06.08)

■ユーフォニアムの木村寛仁が、名曲『パントマイム』ほかをレコーディング! 2010秋に「スパーク作品集」発売決定!

▲木村寛仁(kimura hiromasa)

 

 2006年のCD「グローリアス・ヴェンチャーズ~ピーター・グレイアム作品集」が大ブレーク、2007年の「流れ行く時間の中を・・・」も好評発売中のユーフォニアム奏者、木村寛仁(大阪音楽大学准教授)が、フィリップ・スパークの『パントマイム』など、ユーフォニアムの名曲をピアノ伴奏で新たにレコーディングした。

 2010年3月11日~12日の2日間にわたり、大阪府豊能郡のユーベルホールで行われた今回のレコーディングは、木村が2009年から取り組んでいるシリーズ・レコーディングの2回目のセッションで、ユーフォニアム奏者としての演奏活動の中から、真にハートに響いたレパートリーだけを厳選し、ユーフォニアムのために書かれたオリジナル・ピースをより身近な音楽として愉しもう、とするコンセプトのもとに企画が進行中だ。

 ピアニストは、CD「流れ行く時間の中を・・・」でも好演の佐藤友美で、3度目の顔合わせとなる今回のセッションでも、ソリストと伴奏者の息はピッタリ!

 ここまで、2度のセッションで計10曲をレコーディング。今回、2010年秋に、この中から名曲『パントマイム』『アイナの歌』など、木村が音楽の師の一人だとする、フィリップ・スパークの作品ばかり4曲を収めたCDがリリースされることが決まった。

 ビロードに包まれたようなメロウなサウンドとハートフルな演奏、そして誠実な音楽への取り組みは、BPセミナー、木村寛仁の「レッツ、ユーフォニアム~ピーター・グレイアムを吹いてみよう~」でもおなじみだ。

 地元関西のみならず、ワールドワイドに注目を集めるユーフォニアム・ソロイスト、木村寛仁の新しいアルバムのリリースが待ち遠しい。


◎木村寛仁のソロ・アルバムをチェックする

■グローリアス・ヴェンチャーズ/ピーター・グレイアム作品集


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1079/

■流れゆく時間の中を・・・


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1438/

◎木村寛仁独奏:ゴフ・リチャーズ『ミッドナイト・ユーフォニアム』収録CDをチェックする

■セインツ~ファンタジック・ノエル~/ブリーズ・ブラス・バンド 
The Saints – Fantasic Noel


http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1078/

■ミッドナイト・ユーフォニアム(作曲:ゴフ・リチャーズ)

★ときには囁くように、ときには、ゆったりとバラードを歌うように、
聴くもののハートにユーフォニアムの魅力を語りかけていく名品!

 ニュージーランドのユーフォニアムの名手リキ・マクドネルの委嘱によって作曲されたユーフォニアムの名品です。

 オリジナルは、ブラスバンド伴奏のユーフォニアム独奏曲で、1992年11月6日、イングランド、バクストンのエドワーディアン・オペラ・ハウスで、マクドネル独奏、ピーター・パークス指揮、ウィリアムズ・フェアリー・バンドの演奏で初演されました。

 日本初演は、1995年10月6日、大阪狭山市・さやかホール(ハーモニック・ホール)で、木村寛仁独奏、上村和義指揮、ブリーズ・ブラス・バンドの演奏で行なわれています。

“真夜中のユーフォニアム”’という、とてもお洒落なタイトルがつけられたこの曲は、ときには囁くように、ときには、ゆったりとバラードを歌うように、聴くもののハートにユーフォニアムの魅力を語りかけてゆきます。

 ちょっぴり大人の雰囲気で、カクテル・グラスを傾けながら聴くのもいいですね。

 マクドネルのナマ演奏とCDで、アッという間に世界中に知られるようになったこの曲は、その後、ピアノ伴奏版と管弦楽版も作られました。このウィンド・バンド(吹奏楽)伴奏編曲の出版で、さらに広く演奏されていくことでしょう。

 吹き手によってどんな色にも染められるという、ユーフォニアムの魅力を存分に聴かせてくれるソロピースの逸品です。パワフルな曲目の後などで取り上げると、演奏効果もバツグン!

 今宵あなたのユーフォはどんな色に?

 広く一般のコンサートで愉しみたい、BP超おススメの名曲です!

【ゴフ・リチャーズ】
1944年8月18日、イギリスのコーンワル地方に生まれる。ロンドンの王立音楽カレッジ(RCM)に、トロンボーン、ピアノ、作曲を学び、レディング大学にも学ぶ。作曲家、編曲家、指揮者として、ポップからクラシックまで多岐にわたるジャンルで活躍がつづき、膨大な数の作編曲がある。1989年に、自身が率いるバンドがBBC放送の<ビッグ・バンド・オブ・ジ・イヤー>に選ばれ、自身も1990年に<桂冠ビッグ・バンド監督>の称号を贈られている。

【出版社グレード】表示なし
【作曲】ゴフ・リチャーズ(Goff Richards)
【編曲】ディーン・ファーラー (Dean Farrer)
【TIME】5分18秒(CD-0596参照

【この曲が収録されたお薦めCD】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0596/

【出版】ステューディオ・ミュージック (Studio Music)
【分類】販売譜(フルスコア&パート譜セット)

【編成】

Euphonium Solo

Flutes (I、II)
Oboes (I、II)
Bassoons (I、II)

B♭ Clarinets (I <div.>、II <div.>、III <div.>)
B♭ Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophones(I、II)
B♭ Tenor Saxophone

B♭ Trumpets(I <div.>、II <div.>、III <div.>)
F Horns (I、II)
Trombones(I、II、Bass)
Euphonium
Tubas <div.>

Mallet Percussion
(Glockenspiel)

Percussion
(Suspended Cymbal、Timps.)

■世界的ユーフォニアム奏者、スティーヴン・ミードの独奏CD「ロココ・ヴァリエーションズ」ついに発売開始! サンプル音源もアップロード中だ!

 

 話題独占中!!  イギリスの世界的ユーフォ二アム奏者、スティーヴン・ミードの最新ソロCD「ロココ・ヴァリエーションズ」が発売となった!
自身が大のYouTubeファンというミードらしく、ユーフォニアムの魅力にあふれる、この新しいCDの聴かせどころを、さっそくネット上にアップロード!!

 つぎのURLにアクセスすれば、誰でも聴くことができる。

 http://www.youtube.com/watch?v=Huh1Ro5i49I

 スコットランドの名門ブラス・バンド、ウィトバーン・バンドをバックに、クラシックからオリジナルまで、ユーフォニアムの魅力をたっぷり愉しませてくれるこのCD!

 バンドパワー・ショップでも、絶賛発売中だ!!

このCDをバンドパワー・ショップでチェックする
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1944/


■ロココ・ヴァリエーションズ~スティーブン・ミード

【収録曲】

1. アレグロ・アパショナート (作品43)/シャルル・カミーユ・サン=サーンス (arr. リュク・ヴェルトッメン) 【3:38】
Allegro Appassionato Op.43/Charles Camille Saint-Saens (arr. LucVertommen)

2. 鳥の歌/伝承曲 (arr. リュク・ヴェルトッメン) 【4:05】
The Song of the Birds/Traditional (arr. Luc Vertommen)

3. ロココの主題による変奏曲 (作品33)/ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー (arr. トーマス・リュエディ) 【17:26】
Rococo Variations/Peter Ilyich Tchaikovsky (arr. Thomas Ruedi)

4. ウォーキング・オン・ミュージック/ロジェ・デロンゲ 【6:09】
Walking on Music/Roger Deronge

5. ヴィンテージ/デーヴィッド・ギリングハム (arr. ヴァーノン・ブリッグズ) 【9:00】
Vintage/David Gillingham (arr. Vernon Briggs)

6. 山の歌‘ピラトゥス’/ゴフ・リチャーズ 【7:05】
Pilatus/Goff Richards

7. カナンの地/ピーター・グレイアム 【9:14】
Canaans Land/Peter Graham

8. 聖処女の最後の眠り/ジュール・マスネ (arr. リュク・ヴェルトッメン) 【4:13】
The Last Sleep of the Virgin (Le dernier sommeil de la vierge)/Jules Massnet (arr. Luc Vertommen)

9. カルメン・ファンタジー/ジョルジュ・ビゼー (arr. リュク・ヴェルトッメン) 【10:18】
Carmen Fantasy/Georges Bizet (arr. Luc Vertommen)

このCDをバンドパワー・ショップでチェックする
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1944/

(2009.09.11)

■ユーフォニアムの木村寛仁が、シリーズ・レコーディングに突入!

▲木村寛仁とピアノの佐藤友美

 

 BPセミナー“レッツ、ユーフォニアム!!”~ピーター・グレイアムを吹いてみよう~”に鋭意執筆中のユーフォニアム奏者、木村寛仁(大阪音楽大学准教授)が、2009年9月25日~26日、大阪府豊能町のユーベルホールでレコーディング・セッションを行った。

 木村は、すでに大ヒットとなった「グローリアス・ヴェンチャーズ/ピーター・グレイアム作品集」、「流れゆく時間の中を・・・」の2枚のCDをリリースしているが、今度のセッションは、それらに続くCD用のシリーズ録音で、続いて2010年春にも同じホールでセッションが予定されている。

 レパートリーは、フィリップ・スパークやゴフ・リチャーズ、ピーター・グレイアムなど、木村の演奏活動の中でお気に入りのものばかり。

 共演ピアニストは、「流れゆく時間の中を・・・」と同じく佐藤友美。セッションにおける息のあったデュエットは、音楽としての好感度もバツグン!!

 今からCDとしての完成が待ち遠しい!!

■BPセミナー
ユーフォニアム:木村寛仁
レッツ、ユーフォニアム!!”~ピーター・グレイアムを吹いてみよう~

http://www.bandpower.net/soundpark/bp_seminar/euph/01.htm


《木村寛仁のCDをチェックする》

■グローリアス・ヴェンチャーズ/ピーター・グレイアム作品集
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1079/

■流れゆく時間の中を・・・
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1438/

■ふくろうの氣もち/ユーフォニアム 荒木玉緒

 

ゲストに啼鵬を迎え、ユーフォニアムのひとつの進化をここに示す。
「ユーフォニアムのソロ・アルバムでバンドネオンが共演者として加わるユニークな試み。 音の伸展性や色彩感に富み、ときにパーカッシヴにも振る舞えるバンドネオンが加わることで、響きの厚みとパワーと立体感は何倍にも増す」(ライナーノートより)


■ふくろうの氣もち/ユーフォニアム 荒木玉緒

【BPショップで内容をチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1810/

【演奏】
ユーフォニアム:荒木玉緒
バンドネオン:啼鵬*
ピアノ:羽石道代
フリューゲルホーン:本間千也

【収録曲】

1. ハーレクィン/フィリップ・スパーク(arr.啼鵬) 【8:50】
Harlequin/Philip Sparke(arr.Teho)

2. コロニアル・ソング/パーシー・オルドリッジ・グレインジャー 【5:48】
Colonial Song/Percy Aldridge Grainger

3. ユーフォニアム協奏曲/ウラディーミル・コスマ 【17:07】
Euphonium Concerto/Vladimir Cosma
I)アレグロ・アッサイ(Allegro assai) 【5:48】
II)アンダンティーノ(Ansantino) 【6:06】
III)ジョコーソ(Giocoso) 【6:13】

4. ファンタジー Op.86/マルコム・アーノルド 【4:22】
Fantasy For Basoon Op.86/Malcolm Arnold

5. 二つの夢(委嘱作品)/真島俊夫 【7:17】
Deux Reves – Euphnium Capriddio/(arr.Toshio Mashima)

6. ソナタ Op.59/J. タカーチュ 【10:01】
Sonata For Basoon or Baritone and Piano op.59/Jeno Takacs

7. アディオス・ノニーノ/アストル・ピアソラ(arr.啼鵬) 【7:04】
Adios Nonino/Astor Piazzolla(arr.Teho)

8. エスクァロ/アストル・ピアソラ(arr.啼鵬) 【4:26】
Escualo/Astor Piazzolla(arr.Teho)

9. オウルズ・マインド/啼鵬 【5:29】
The Owl’s Mind/Teho

【荒木玉緒】(あらき・たまお)

静岡に生まれる。1989年玉川大学文学部芸術学科を卒業。
の後は、客演奏者として数々の公演とレコーディングに参加する一方、各地の吹奏楽団にソロイストとして招かれている。また、過去12回のソロ・リサイタルはいずれも好評を博している。  第6回ハーヴィ・フィリップス記念コンクール1位受賞(88年)、日本管打楽器コンクール3位受賞(92年・95年)ほかの賞歴を持つ。  CDに「ファンファーレ」「VIVID COLOURS! ~荒木玉緒ユーフォニアム・リサイタル」「浜松市楽器博物館コレクションシリーズI」ほかがあり、「ファンファーレ」は、タワーレコードのチャートで2位にランクインした。2002年には、DVD「これからの吹奏楽(マルゼン)」のユーフォニアム・レッスン編を担当した。また吹奏楽誌「バンドピープル」「バンドジャーナル」の誌上セミナーをそれぞれ1年に渡り掲載(93年、98年)。  これまでに、ユーフォニアムを後藤文夫、三浦 徹、S. ミード、故L. マルドナド、故大石 清の各氏に師事。  現在〈ヴィヴィッド・ブラス・トーキョウ〉代表およびプリンシパル(首席)ユーフォニアム奏者、日本ユーフォニアム・テューバ協会 理事、日本ブラスバンド指導者協会 理事。玉川大学、法政大学などの講師。吹奏楽をこよなく愛し、その指導の結果さまざまな団体と「ミラクル」を共有している。

■グレイアムの新ユーフォニアム協奏曲で話題のミードの大ヒットCD「オーデイシャス」が“ソールド・CD・オブ・ジ・イヤー2008”を受賞!!

 

 激動の2008年もあとわずか! そんな中、バンドパワーでも話題騒然の盛り上がりを見せたスティーヴン・ミードのCD「オーデイシャス」(英Bocchino、BOCC110)が、イギリスの2大バンド・マガジンである“ブリティッシュ・バンズマン”と“ブラス・バンド・ワールド”の両誌から、毎年、その年最もよく売れたCDに贈られる「ソールド・CD・オブ・ジ・イヤー2008」に選ばれた。

 世界的ヒットとなったこの2枚組CD最大の話題は、なんと言っても6月の大阪市音楽団第96回定期演奏会で、作曲者を客席に招いて世界初演が行われたピーター・グレイアムのユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に(In League with the Extraodinary Gentlemen)』のピアノ伴奏版がはじめて収録されたCDだったことだろう。

 この協奏曲が、『ハリスンの夢』『地底旅行』『ザ・レッド・マシーン』など、数々の世界的ヒットをとばしているグラミー賞作曲家グレイアムがスティーヴン・ミードの委嘱を得て書き上げた初のユーフォニアム協奏曲という世界的な関心や、ミード・ファンにとって待望久しい本格的内容の独奏集ということで、CDは発売されるやヒット街道まっしぐら!  『称うべき紳士たちの列伝に』のピアノ伴奏版も初演と同時に出版され、CD不況などどこ吹く風! 一時、世界各国から殺到する注文にプレスが間に合わないほどの騒ぎとなった。

 そして11月、大阪市音楽団とミードの間で演じられた白熱の世界初演を収めたCD「寓話の交響曲」(フォンテック、FOCD-9396)も発売され、『称うべき紳士たちの列伝に』の収録されたCDは、これで<ピアノ伴奏版>と<吹奏楽伴奏版>の2つが揃うことになった。

 さらに、この協奏曲は、新たに<ブラスバンド伴奏版>が作られ、2009年1月、ニコラス・チャイルズ指揮、ブラック・ダイク・バンドの伴奏で、同バンドのユーフォニアム奏者デーヴィッド・ソーントンのソロによる初演が行われることがすでにアナウンスされており、今後とも世界中の音楽ファンを魅了することは必至!

 作品のすばらしさに惚れ込んだバンドパワーでは、世界初演時からミードとグレイアムに密着! 楽譜も含め、この協奏曲に関するアイテムのすべてを取り揃えている (中でも、あと僅かとなった“ミード自筆サイン入りCD”(初演時限定特典盤)は、超貴重です)

 何をやっても世界的な影響力を発揮するミードのすばらしいパフォーマンスを、受賞の喜びとともに、今一度このCDで確認してみよう! 

【BPショップで購入する】

■オーデイシャス~スティーヴン・ミード
Audacious~Steven Mead

 http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1565/

ピーター・グレイアムのユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に』(ピアノ伴奏版)の他、ユッカ・リンコラや、ローランド・セントパリ、ロジェ・ブートリーのオリジナル作品が収められている、ユーフォニアム・ファンには、なんともこたえられない“必携”のアルバムです。

■寓話の交響曲/大阪市音楽団/小松一彦(指揮)
 A Symphony of Fables
 http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1759/

ピーター・グレイアムのユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に』の世界初演ライヴを収めたすばらしいCD。大阪市音楽団の大熱演も要注目です。

■ユーフォニアム協奏曲「称うべき紳士たちの列伝に」
In League With Extraodinary Gentlemen (Concerto for Euphonium)

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/en-81042/

ユーフォニアム独奏用パート譜とピアノ伴奏譜のセット。現在入手可能のこの協奏曲の唯一の楽譜です。

【スティーヴン・ミードの最新盤】

■ストライク・アップ・ザ・バンド
スティーヴン・ミード & サウンド・イン・ブラス
Strike Up The Band! 

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1789/

チック・コリアやチャック・マンジョーネ、メイナード・ファーガソン、ガーシュウィンなど世界のビッグ・ネームのスーパー・ヒット曲がズラリ! とにかく、理屈ぬきで愉しいブラス・アンサンブルのCDです。

■ブラス & ワインズ
スティーヴン・ミード スパニッシュ・ブラス・ルール・メタユス

 Brass and Wines
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1788/

金管五重奏をバックに、ソロをとるミードもとても愉しそう!! 注目は曲は、ワイン醸造のプロセスにインスピレーションを得た3楽章構成の組曲「ブラス&ワインズ」。ユーフォニアム独奏曲の新しい定番になるかも?

■「オーデイシャス」が大ヒット驀進中!! スティーヴン・ミードから届いた最新フォト・アルバム

 2008年6月にピーター・グレイアム書き下ろしの新作ユーフォニアム協奏曲『称うべき紳士たちの列伝に』の世界初演を大成功させ、7月にナショナル・ユース・ブラス・バンド・オブ・スコットランドのソロイストとして再び来日(全7公演)するスティーヴン・ミードから、最新フォトが届いた。

▲「オーデイシャス」のセッションは、2008年4月18-20日、
イギリス、マンチェスターのロイヤル・ノーザン音楽カレッジ第6スタジオで行われた。▼

 この内の2枚は、2008年4月に行われたCD「オーデイシャス」のレコーディング風景で、とても興味深い。共演ピアニストは、ベルリン在住の沢野智子。

「ユーフォニアムの世界Vol.5」(Polyphonic)以降、久しぶりのピアノ伴奏によるソロCDとなったこのCDは、発売以来、世界的ヒットとなっている。訊けば、初版の65%は日本で売れたという。なるほど、BPショップの売り上げが止まらないわけだ!?!?

 ザ・シンフォニーホールの満場の聴衆を酔わせた『称うべき紳士たちの列伝に』の楽譜(ピアノ伴奏)も登場!! どうしようかな? と考えているユーフォニアム奏者のキミ!! 今すぐ、BPショップをチェックしよう!!

オーディシャス~スティーヴン・ミード
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1565/

★ユーフォニアムの新しい定番、ここに誕生! グレイアム初のユーフォニアム協奏曲
『称うべき紳士たちの列伝に』ピアノ伴奏版を収録。【初演記念盤】にはスティーヴン・ミードのサプライズなオマケ付き


■ナショナル・ユース・ブラスバンド・オブ・スコットランド
~ 日本ツアー・スケジュール

【指揮】リチャード・エヴァンズ (Richard Evans)
【独奏】スティーヴン・ミード (Steven Mead)

7/8  聖徳学園 川並香順記念講堂

7/9 横浜みなとみらいホール
(共演: 洗足学園音楽大学ブリティッシュブラス定期演奏会 ゲスト出演)

7/11 メルパルクOSAKA

7/12 文化パルク城陽プラムホール
(共演: クリスト・ブラスバンド)

7/13  北九州市立 響ホール

7/15 アクトシティ浜松 中ホール

7/18 新宿文化センター 大ホール

【問い合わせ】コジマ・コンサートマネジメント
Tel: 06-6241-8255(平日: 10:00~18:00 / 土: 10:00~15:00 / 日祝: 休)
http://www.kojimacm.com

※料金、開演時間等は、公演ごとに異なります。各主催者へお問い合わせ下さい