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世界中のブラスバンド・ファン待望、ブラック・ダイク・バンドの新シリーズがいよいよスタート!

 『ダイクの前にダイクなし、ダイクの後にダイクなし』と謳われ、全世界のブラスバンド・ファンの憧れの的であるイングランドの≪ブラック・ダイク・バンド≫が、CD10枚で完結した超人気シリーズ“エッセンシャル・ダイク”に続く新シリーズとしてスタートさせた“ブラック・ダイク・ゴールド”の第1弾CD!

 長らくブラック・ダイクの常任指揮者として活躍し、2011年10月10日に亡くなったロイ・ニューサム博士へのトリビュートとしての気持ちも込めて収録されたこのアルバム。ブックレットにも、日本でもよく知られている博士とミュリエル夫人の写真が敬意をこめて印刷されている。

 CDをスタートさせると、その博士をはじめ、イギリスのブラスバンド指揮者や作曲家がしばしば口にしてきた美しくハートフルに響く本物の“ウォーム・サウンド”が、アルバム全体からあふれ出してくる!

 心が暖かくなるブラスバンド・サウンドとは、まさしくコレだ!

 収録曲でとくに注目したいのは、エリック・ボールの交響詩「復活」とマーティン・エレビーの「エルガー・ヴァリエーション」の2曲だろう。

 “我ふたたび甦らん”という副題がある「復活」は、キリストの復活を題材に作曲されたブラスバンドの名曲で、過去にもすばらしいLPやCDも数多くあるが、これほど穏やかに、そしてたっぷりとテンポを揺らし、まるで讃美歌のように歌う解釈は、かつて無かったのではないだろうか。訊けば、ニューサム博士の魂がブラスバンド活動の中に永遠に生き続けることを願っての演奏だったということだ。

 「エルガー・ヴァリエーション」は、ブラック・ダイクが“ヨーロピアン選手権2012イングランド代表”に選ばれることになった2011年6月25日のイングランド選手権のテストピース(課題)だった曲だ。日本ではウィンド・バンド(吹奏楽)版でもよく演奏されるが、さすがにエルガーの国のブラスバンドだ。サウンドや節回しの随所から、彼らが敬愛してやまないエルガーのタッチが浮き出てくる!

 これもまた、さすがに本場もの!ギャリ―・カーティンのユーフォ二アムによるピーター・グレイアム「ブラヴ―ラ」、シェオナ・ホワイトのテナーホーンによるヒュー・ナッシュ「デメルザ」、ジョーゼフ・クークのEbバスによるダン・プライス「川面にかかる霧」という、ブラック・ダイクのスターたちによるソロピースも聴きものだ!

 「デメルザ」の作曲者ナッシュは、これも昨年亡くなったゴフ・リチャーズのペンネームで、ホワイトは、ゴフに敬意をこめて、ロマンチックに歌い上げている!本当にすばらしい!

 レコーディング・エンジニアは、近年のブラック・ダイクの録音をずっと手がけているリチャード・スコット!

 ブラスバンド・ファン、ブラック・ダイク・ファンは言うまでもなく、広く音楽ファンにおススメしたいアルバムだ!

■ブラック・ダイク・ゴールド – Vol.1
エレビー:エルガー・ヴァリエーション
ボール:交響詩「復活」(我ふたたび甦らん)

Black Dyke Gold Vol.1

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-2447/

(2012.03.29)

エッセンシャル・ダイク Vol.9~ブラック・ダイク・バンド…爽快、ブリリアントな最高級のブラス・サウンドをたっぷりとご堪能あれ!! グレイアムの人気曲「キャッツ・テイルズ」収録


★爽快、ブリリアントな最高級のブラス・サウンドをたっぷりとご堪能あれ!!
クーパーの「インモータル」とグレイアムの人気曲「キャッツ・テイルズ」は
聴きものですよー!

 ブラスバンドの世界では「ダイクの前にダイクなし、ダイクの後にダイクなし」と謳われる、世界で最も有名なブラスバンド、イギリスのブラック・ダイク・バンドが、普段着のパブリック・コンサートで演奏するレパートリーを集めた“エッセンシャル・ダイク”シリーズも、このアルバムでとうとう9枚目!!

 一体どれだけレパートリーがあるんでしょうか!?

 コルネットのリチャード・マーシャル、テナーホーンのサンディー・スミス、フリューゲルホーンのアレックス(アレグザンドラ)・カーウィン、トロンボーンのブレット・ベイカー、ユーフォ二アムのデーヴィッド・ソーントンら、役者ぞろいのこのバンドは、そんな疑問など、どこ吹く風といった感じで、このアルバムでも絶好調!! つぎからつぎへと現われるすばらしいソロの応酬には、ホント目が回ってしまいそうです!

 数あるレパートリーの中でも、ピーター・グレイアムの『キャッツ・テイルズ』と、ポール・ロヴァット=クーパーの『インモータル』はとくに聴きもの!!

 ニューヨークで“ジャズ奏者たち”のことを“ジャズ・キャッツ”と呼ぶことにインスピレーションを得た『キャッツ・テイルズ』は、とてもエキサイティングなポップ組曲で、各パートのソロもビシバシ。途中ソロをよく際立たせようと速度を緩める演出もありますが、スピード狂のBPとしては、ここを一気に突っ切ってくれたら、ゼッタイ★★★★★★★★★★(星10コ)だったのになー、と思うことしきり!!  とはいうものの、ホントすばらしい演奏です!!

 ハリー・モーティマー、アレックス・モーティマー、デーヴィッド・ウィルコックス、ジェフリー・ブランド、ロイ・ニューサム、ピーター・パークス、ジェームズ・ウォトスン、デーヴィッド・キング、ニコラス・チャイルズという歴代の指揮者の名前とともにブラック・ダイクの栄光の歴史を語るナレーションが最初に聴かれる『インモータル』は、21世紀の今もさらに発展を続ける、スーパーなこのバンドのヴィルトゥオーソぶりが一気に爆発したような小気味のいい演奏で、ソーグッド!!

 爽快、ブリリアントなブラス・サウンドを、まずはたっぷりとご堪能あれ!!

■このCDの詳細をチェックする
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1958/

【ブラック・ダイク・バンド】
ルーツは、1816年、ヨークシャーのクィーンズヘッド(現クィーンズバリー)の村に誕生した木管、金管、打楽器からなるウィンド・バンド。しかし、存続問題が起こり、1837にクィーンズヘッド・バンドとして再出発。1855年、この村のバンドでフレンチ・ホルンを吹いていたジョン・フォスター&サン社の社長ジョン・フォスターが、メンバーをそっくり社員とし、新しい楽器とユニフォームを買い与えて今日のブラス・バンド編成とする。以降、全英選手権、全英オープン選手権、ヨーロピアン選手権における輝かしい記録は、他の追随を許さず、「最も成功したバンド」としてギネス・ブックに登録される。SPレコードの時代から現在のCD、DVDなどに商業録音された数は、バンドとして世界一を誇る。


■エッセンシャル・ダイク Vol.9~ブラック・ダイク・バンド
Essential Dyke Vol.IX
Black Dyke Band

【演奏団体】ブラック・ダイク・バンド(Black Dyke Band)
【指揮者】ニコラス・J. チャイルズ(Dr. Nicholas J. Childs)
【発売元】ドイエン (Doyen)
【発売年】2009年

【収録曲】
1. ジ・オーストラレイジアン (オーストラリア人)/ウィリアム・リンマー 【4:09】
2. ウィロー・エコーズ/フランク・サイモン 【4:04】
3. キャッツ・テイルズ/ピーター・グレイアム 【14:54】
4. ファンタスティック・ポルカ/アーサー・プライアー (arr. キース・ウィルキンスン)【5:01】
5. ザ・レディー・イズ・ア・トランプ(その淑女ふしだらにつき)/
6. ザッツ・アモーレ/ハリー・ウォーレン (arr. サンディー・スミス) 【3:15】

フリューゲルホーン (Flugel Horn):アレックス・カーウィン (Alex Kerwin)
テナーホーン (Tenor Horn): サンディー・スミス (Sandy Smith)、
テナーホーン (Tenor Horn): ジュリー・バックハウス (Julie Backhouse)
テナーホーン (Tenor Horn): アリスン・チャイルズ (Alison Childs)

7. ラック・ビー・ア・レイディ/フランク・レッサー (arr. サンディー・スミス) 【4:25】
Luck be a Lady/Frank Loesser (arr. Sandy Smith)

コルネット (Cornet): ジョン・ドイル (John Doyle)
コルネット (Cornet): ジョン・オブライエン (John O’Brien)
コルネット (Cornet): レベッカ・マーシャル (Rebecca Marshall)
コルネット (Cornet): ジョー・マーター (Joe Murtagh)
コルネット (Cornet): スティーヴン・マガーワン (Stephen McGowan)

8.枯葉/ジョセフ・コスマ (arr. ビル・ゲルダード) 【4:51】
9. スウィンギング・マチルダ/伝承曲 (arr. フィリップ・ウィルビー) 【3:09】
10. 主題と変奏/ジョアキーノ・ロッシーニ (arr. ショーン・ブレンナン) 【8:50】
11. インモータル/ポール・ロヴァット=クーパー 【10:40】

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イングリッシュ・ナショナルズ・ブラスバンド・チャンピオンシップス~ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2010、ブラックダイクがイングランド代表に決定!

日時:2009年6月27日 10:45~
会場:ギルドホール(英国プレストン)
レポート:多田宏江(Hammonds Saltaire Band)

 イギリスのブラスバンドシーズンの1年を締めくくる、イングリッシュ・ナショナルズがプレストンで開催されました。この大会の優勝団体は、ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2010にイングランド代表として出場する権利が与えられます。今年の出場団体は14団体。ヨーロピアン・ブラスバンド選手権、参加出場をかけた1つの席をめぐって、会場は白熱した空気に包まれました。

 イングリッシュ・ナショナルズ、今年の課題曲はブラック・ダイクの打楽器奏者ポール・ロヴァト・クーパー氏の新曲「Within Blue Empires」。この曲はグラハム・テイラー氏がクーパー氏に作曲を委託して作られたもので、テイラー氏のカナダでのホエールウォッチング体験をもとにしたストーリーが作品の原型になっています。演奏の途中で鯨の声をCDで流したり、マウスピースを逆にして息を送り込むことにより、楽器のベルから水しぶきのような効果音を出す指示があったり、複雑な各パートのリズム、アイディアの斬新さから、棄権する団体が現れたりと、コンテスト前から色々な意味で注目を集めていました。

 この曲について、1970年代ブラック・ダイクの指揮をしていたメージャー・ピーター・パークス氏はコンテストの審査結果を含む閉会式で「ブラスバンドの常識を変える曲、ブラスバンド作品を新しいステップへ導く曲」と称え、ブラスバンド作品の新しい時代の到来を感じる大会になりました。

 コンテストの結果、上位5団体は以下の通りです。

1. Black Dyke (指揮Dr Nicholas Childs)
2. Hepworth (Cookson Homes) (指揮Ian Porthouse)
3. Fodens (指揮Garry Cutt)
4. Brighouse and Rastrick (指揮Allan Withington)
5. Leyland (指揮Jason Katsikaris)

 これにより、作曲者の所属バンド、ブラック・ダイクがヨーロピアン・ブラスバンド選手権2010に出場することが決定。会場には翌日出産予定日(!?) の作曲者の奥様もいらして、公私共に幸せいっぱいの作曲者は、ステージから奥様にこれまで支えてきてくれたことへの感謝の気持ちとを伝えていました。

日本人プレイヤーの活躍

課題曲のオープニングは、バリトンのソロから始まります。3位となったフォーデンスで活躍する日本人プレイヤー稲葉さんの素晴らしいソロに、会場中が引き込まれていました。

右:「Within Blue Empires」作曲者ポール・ロヴァト・クーパー氏
左:フォーデンス・ソロ・バリトン奏者、稲葉さん

■ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2008/
Highlights from the European Brass Band Championships 2008【DVD2枚組】

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/dvd-9328/

■ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2008/
Highlights from the European Brass Band Championships 2008【CD2枚組】

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1615/

■優勝したブラック・ダイクのCD >>>

■3位のフォーデンスのCD >>>

(2009.07.08)

ブラック・ダイク~ギルバート・ヴィンター名曲集…世界中のブラス・バンド・ファンにとっては、まさにバイブル級の貴重盤

【BPショップで詳細を見る】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0961/

 これは、すべてのブラス・バンド・ファンにとって、まるでバイブルのような復刻盤CDです。

 まずは、バンド名をご覧下さい。

 演奏者名は、ジェフリー・ブランド指揮、ブラック・ダイク・ミルズ・バンド!?

 誤植なんかではありません。この名は現在は有限会社組織になって“ブラック・ダイク・バンド”という名前で活躍がつづく、イギリス最高峰のブラス・バンドが、改組の前に使っていた名前です。古くからのブラス・バンド・ファンには、むしろこのバンド名の方がおなじみかも知れませんね。

 (新しいファンにとっては、“へェー!?”“へェー!?”“へェー!?”かも知れませんが…。)

 さて、このCDに入っている曲は、イギリスのブラス・バンドの世界では知らぬ者のいないほど有名な作曲家ギルバート・ヴィンター(1909~1969)の最も有名なブラス・バンド・オリジナル作品4曲をまとめて収録したファン待望のアルバムです。

 ヴィンターは、ネラーホール王立陸軍音楽学校とロンドンの王立音楽アカデミー(RAM)に学び、BBC放送吹奏楽団やロイヤル・エア・フォース・セントラル・バンドのファゴット奏者、第2次大戦後はBBC放送のためのライト・オーケストラの指揮者、作曲家として活躍した人で、バンドとオーケストラの両方に広く通じていました。ヴィンターがブラス・バンドと深くかかわるようになったのは、1960年に新聞社デイリー・ヘラルドがブラス・バンド選手権のスポンサーとしてテストピースを委嘱したことがきっかけで、このCDに収録されている4曲も、すべて1960年代に作曲されています。

 CDのすべての収録トラックは、1968、1969、1970、1972年の制作。

 つまり、録音は、すべてアナログLPレコード時代の録音で、ヴィンターの最晩年とほぼ重なり合います。ヴィンターの作品集としてもっともいい時代の表現が聴けるわけです。

 BPの知り合いにこの時代のレコードにひじょうに詳しい“生き字引”のような人がいます。で、早速その人にこのCDのことを訊いてみると….。

 “この時代のブラック・ダイク・ミルズ・バンドは、パイ(Pye)というレーベルに年に2枚のペースでレコードを録音し、合計12枚のアルバムを作っています。このCDの収録曲は、その12枚の中の4枚からピック・アップされたものです。しかも、その当時の音を再現するため、状態のいい当時のレコードをもとにCD化しています。ですから、今風のデジタル・サウンドとはまったく違い、スクラッチ音も聞こえます。しかし、ブラス・バンドの可能性を探って編成を拡大して、独唱や合唱、トランペット独奏を加えた『ザ・トランペッツ』の入っている盤などは、今でもクラシック・ファンの間で引っ張りだこの超レア・アイテムとして知られます。状態のいいLPが出れば、ン万円の値が付くほどです。このCDの中でもまさに聴きもので、ここにこの曲を復刻した理由もよくわかりますね。もちろん、私はオリジナルを聴いてますが。”というお話。

 なんか、とんでもないCDのようだが、スパークやグレイアムの新しいブラス・バンド作品が出る以前に輝いていたオリジナル作品と、暖かいブラス・バンド・サウンドにどっぷりとはまりたい人にとっては、おススメのアイテムかも。BPには、アーノルドなどに共通するムードが感じられました。

 当時のブラック・ダイク・ミルズ・バンドは、1967年の全英選手権に優勝し、ノリに乗ったひとつの黄金時代にありました。そのナマの姿は、さきに発売されたDVD『エピック・ブラス II』(DVD-9333)で実際に見ることができます。そして、生前のヴィンターが全英選手権の審査員をしている様子も!? DVDを見て“はまった”人は、ぜひこのCDも揃えてみてくださいね。

 ディスクのレーべル面も、レコードを模してあり、なんともレトロ!!

 これで、あなたもブラス・バンド・オーソリティーの仲間入り!?


【演奏団体】ブラック・ダイク・ミルズ・バンド(The Black Dyke Mills Band)
【指揮者】ジェフリー・ブランド(Geoffrey Brand)
【発売元】ドイエン(Doyen)

【収録】1968 (4 – 7) 1969 (1)1970 (2) 1972 (3)

【収録曲】

作曲:ギルバート・ヴィンター Gilbert Vinter (全曲)

1. ジョン・オゴーント 【10:46】
John O’Gaunt

2. スペクトラム 【11:55】
Spectrum

3. トライアンファント・ラプソディ 【12:03】
Triumphant Rhapsody

4. ザ・トランペッツ 【36:58】
The Trumpets

I) 第1楽章 : ブレイズン Blazon 【2:40】
II)第2楽章 : デストラクション Destruction 【6:04】
III)第3楽章 : デディケイション Dedication 【6:16】
IV)第4楽章 : レヴェレイション Reveration 【21:58】

バス(Bass) : マイクル・ラングドン (Michael Langdon)
トランペット(Trumpet) : モーリス・マーフィー (Maurice Murphy)
合唱(Choir) : ハダーズフィールド・グリー & マドリガル・ソサエティ
(Huddersfield Glee and Madrigal Society)

ブラック・ダイク~ギルバート・ヴィンター名曲集
The Music of Gilbert Vinter

【BPショップで詳細を見る
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0961/

ファンタスティック・オーヴァーチュアズ Vol.2…ハワード・ローリマンの新アレンジで贈る「オペラ序曲集」

★ハワード・ローリマンの新アレンジで贈るブラス・ファン待望の「オペラ序曲集」。
ブラック・ダイクのご機嫌な演奏がハート直撃!
ビネールの『きまぐれ王』にも注目です。

 ブラス・バンドのコンサートでは、オペラの序曲は、聴衆が愉しみにしているとても大切な演奏アイテムです。

 1855年に創設されたイギリスで最も有名なブラス・バンド「ブラック・ダイク・バンド」が演奏するこのアルバムは、そういったおなじみの序曲をハワード・ローリマンの新しいアレンジでレコーディングした注目のアルバムです。

 編曲者のローリマンは、イギリスのヨークシャー地方で作編曲家、音楽教師として活躍するブラスの専門家です。

 従来、ブラス・バンドが演奏する序曲の楽譜には、そのほとんどがひじょうに古くスコアもなく、打楽器も略されているものが多くありましたが、ローリマンの優れた楽譜の登場で、今もう一度スポットを浴びようとしています。

 収録されている序曲は、ワーグナーの『リエンツィ』、ニコライの『ウィンザーの陽気な女房たち』、ヴェルディの『シチリア島の夕べの祈り』など、おなじみのものぱかりですが、フランスからイギリスへ渡ったフェルディナン・ドゥ・ビネールの『きまぐれ王』は、よほどの音楽ファンにも知られていないたいへん珍しいもので、とくに注目されます。

 演奏は、驚くほど鮮やかで、すばらしい録音テクニックにより、重厚なブラス・バンド・サウンドが部屋一杯に拡がります。

 演奏曲の楽譜は、すべてスイスのオブラッソ社から出版されています。

 2006年発売の第1集「ファンタスティック・オーヴァーチュアズ/Fantastic Overtures/ブラック・ダイク・バンド」(CD-0958)ともども、ブラス・バンド・ファンにはとくにお薦めしたいアルバムです。http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-0958/


■ファンタスティック・オーヴァーチュアズ Vol.2/
Fantastic Overtures Vol.2/Black Dyke Band

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1486/

【演奏団体】ブラック・ダイク・バンド(Black Dyke Band)
【指揮者】ニコラス・チャイルズ(Dr. Nicholas J. Childs)
【発売元】オブラッソ(Obrasso)
【収録】2007年11月、Morley Town Hall (英)
【発売】2008年

【収録曲】

 編曲:ハワード・ローリマン(Howard Lorriman)【全曲】

1. 歌劇「リエンツィ」序曲/リヒャルト・ワーグナー【11:42】
Rienzi, The Last of The Tribunes/Richard Wagner

2. 喜歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲/オットー・ニコライ【8:39】
The Merry Wives of Windsor/Otto Nicolai

3. 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲/ジュゼッペ・ヴェルディ【8:20】
Siciian Vespers/Giuseppe Verdi

4. 喜歌劇「マルコ・スパダ」序曲/ダニエル=フランソワ=エスプリ・オベール【9:32】
Marco Spada/Daniel-Francois-Esprit Auber

5. 序曲「きまぐれ王」/フェルディナン・ドゥ・ビネール【7:34】
Il Re Di Vapore/Ferdinand de Binner

6. 歌劇「ナブッコ」序曲/ジュゼッペ・ヴェルディ【7:50】
Nabucco/Giuseppe Verdi

7. 歌劇「オベロン」序曲/カール・マリア・フォン・ウェーバー【8:26】
Oberon/Carl Maria von Weber

8. 歌劇「イスの王様」序曲/エドゥアール・ラロ【11:18】
Le Roi d’Ys/Edouard Lalo

クラシカル・ダイクVol.1~エドワード・エルガー作品集…『セヴァーン組曲』を“エルガー自筆の完全なオリジナル版”で世界初収録!

★エルガーが唯一ブラス・バンドのために書いた『セヴァーン組曲』を、
“エルガー自筆の完全なオリジナル版”で世界初収録!
しかも、この曲のみ、あの“サー・コリン・デイヴィス”が指揮を担当。
クラシック・ファンも即ゲットな貴重なアルバム!

 このアルバム最大の注目ポイントは、ロンドン交響楽団の現プレジデント、そしてドレスデン・シュターツカペレの名誉指揮者でもある重鎮“サー・コリン・デイヴィス”が、最初の1曲だけとは言え、ブラス・バンドを指揮したアルバムであることでしょう。

 クラシック音楽ファンには、もうそれだけで“買い!!”でしょうが、演奏されている音楽が、イギリス近代の代表的作曲家、サー・エドワード・エルガー(1857~1934)の作品とくれば、もう迷わずコレクションに加えたいところです。

 さらに、サー・コリンが指揮している曲が、エルガー晩年の1930年に、唯一ブラス・バンドのために書いた『セヴァーン組曲』とくれば、ブラス・バンド・ファンは、全員“起立”してこのCDを迎えねばならないでしょう。しかも、このCDに収録されているのは、20世紀の終わりまでその存在すら知られていなかった“エルガー自筆の完全なオリジナル版”です。

『セヴァーン組曲』の録音は、ブラス・バンドの人気曲だけにこれまで数多く存在しますが、それらは訳あって他人がオーケストレーションした楽譜で演奏され、実は使われている調も違います。作曲家本人のバージョンがセッション録音されたのは、もちろん、今度のこのアルバムが世界初となります。

 エルガーは、かつてロンドン交響楽団の指揮者としても活躍しました。その大先輩に敬意を込めたサー・コリンのタクトからは、エルガーが意図した瑞々しくも奥深い音楽が引き出され、従来のこの曲とは一味もふた味も違うすばらしい演奏が愉しめます。

 演奏者のブラック・ダイク・バンドは、1855年創立のイギリスを代表するブラス・バンドで、数多くのすばらしいアルバムで知られていますが、このアルバムは、間違いなくこのバンドの歴史に残る記念碑的な1枚になるでしょう。

『セヴァーン組曲』以外は、このバンドの音楽監督ニコラス・チャイルズの指揮で、2006年8月のプロムスで、アンソニー・ペインによる補筆版が初演されたばかりの行進曲『威風堂々』第6番や、ブリジット・バッジのメゾ・ソプラノ独唱を交えた『海の絵』がいずれもフィリップ・ウィルビーの新編曲で、また、エルガーの代表曲のひとつとして知られる『エニグマ変奏曲』がエリック・ボールの編曲で録音されています。

 録音もブラス・バンド・サウンドの魅力を見事に引き出しています。広くクラシック音楽ファン、ブラス・バンド・ファンにお薦めしたいアルバムです。


■クラシカル・ダイクVol.1~エドワード・エルガー作品集/
Classical Dyke Vol.1 – The Music of Sir Edward Elgar

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1539/

【演奏団体】ブラック・ダイク・バンド(Black Dyke Band)
【指揮者】コリン・デイヴィス(Sir Colin Davis)1
ニコラス・チャイルズ(Dr. Nicholas J. Childs)2-4

【発売元】ドイエン(Doyen)
【収録】2007年12月、Morley Town Hall (英) / 2008年1月、Cadogan Hall (英)
【発売】2008年

【収録曲】

作曲:エドワード・エルガー(Edward Elgar)【全曲】

1. セヴァーン組曲 作品87【17:32】
Severn Suite Opus 87
I)  ウースター城 (序奏) Worcester Castle – Introduction【2:25】
II) トーナメント (トッカータ) The Tournament – Toccata【3:57】
III) 大聖堂 (フーガ) The Cathedral – Fugue【3:43】
IV) 騎士領にて (メヌエット) In The Commandery – Menuet【5:20】
V) コーダCoda【2:03】

2. 行進曲「威風堂々」第6番/(arr.フィリップ・ウィルビー)【7:41】
Pomp and Circumstance No.6/(arr.Pilip Wilby)

3. 海の絵/(arr.フィリップ・ウィルビー)【11:17】
Sea Pictures/(arr.Pilip Wilby)
I) 港で In Haven【2:01】
II) 安息日の朝の海 Sabbath Morning at Sea【5:29】
III) さんご礁のあるところ Where Corals Lie【3:48】

    メゾ・ソプラノ:ブリジット・バッジ(Bridget Budge)

4. エニグマ変奏曲/(arr.エリック・ボール)【30:45】
Enigma Variations /(arr.Eric Ball)
I)   主題 (アンダンテ)
Theme (Andante)【1:35】
II)  第1変奏 (リステッソ・テンポ) C.A.E.
Variation 1 (L’istesso tempo) C.A.E.【1:38】
III) 第2変奏 (アレグロ) H.D.S.P.
Variation 2 (Allegro) H.D.S.P.【0:52】
IV) 第3変奏 (アレグレット) R.B.T.
Variation 3 (Allegretto) R.B.T.【1:19】
V) 第4変奏 (アレグロ・ディ・モルト) W.M.B.
Variation 4 (Allegro di molto) W.M.B.【0:29】
VI) 第5変奏 (モデラート) R.P.A.
Variation 5 (Moderato) R.P.A.【2:05】
VII) 第6変奏 (アンダンティーノ) イソベル
Variation 6 (Andantino) Ysobel【1:18】
VIII) 第7変奏 (プレスト) トロイト
Variation 7 (Presto) Troyte【0:57】
IX) 第8変奏 (アレグレット) W.N.
Variation 8 (Allegretto) W.N.【2:00】
X) 第9変奏 (アダージョ) 二ムロッド
Variation 9 (Adagio) Nimrod【4:01】
XI) 第10変奏「間奏曲」 (アレグレット) ドラベッラ
Variation 10 (Intermezzo:Allegretto) Dorabella【2:58】
XII) 第11変奏 (アレグロ・ディ・モルト) G.R.S.
Variation 11 (Allegro di molto) G.R.S.【1:00】
XIII) 第12変奏 (アンダンテ) B.G.N.
Variation 12 (Andante) B.G.N.【2:35】
XIV) 第13変奏「ロマンツァ」(モデラート) ***
Variation 13 (Romanza:Moderato) ***【2:44】
XV) 第14変奏「終曲」(アレグロ・プレスト) E.D.U.
Variation 14 (Finale:Allegro Presto) E.D.U.【5:14】

5月、イギリスで、ピーター・グレイアムの50才を記念し、ブラック・ダイク・バンドとインターナショナル・スタッフ・バンドによるコンサートが企画中!!

 ブラス・バンドのために書かれた『エッセンス・オブ・タイム』で大きく花開き、『シャイン・アズ・ザ・ライト』、『ハリスンの夢』、『ゲールフォース』、『ザ・レッド・マシーン』、『地底旅行』など、世界中の話題を作品をつぎつぎと発表しているイギリスの作曲家ピーター・グレイアム(1958~)が、今年(2008年)12月で満50才という、アニヴァーサリー・イヤーを迎えている。

 イギリスでは、その節目の年を記念し、5月17日にイングランド北部のタイン・アンド・ウェアにあるコンサートホール“ザ・セイジ・ゲイツヘッド”を会場として催されるブラック・ダイク・バンドと救世軍インターナショナル・スタッフ・バンド(ISB)のジョイント・コンサート「エピック・ブラス II」の合同ステージで、グレイアムの曲をフィーチャーする企画が進められている。

 発表された計画では、名曲『エッセンス・オブ・タイム』のテーマをガイド役に、新曲『キャッツ・テイルズ』が、ブラック・ダイクとISBのスターによるソロを交えつつ演奏される予定とのこと。このコンサートは、DVDに収録される予定なので、うまくいくと秋頃にはそのシーンを自宅にいながら見ることができるようになるという、日本のバンド・ファンにとってもまさしく夢のような話となっている。

 今年6月6日には、大阪市音楽団の第96回定期演奏会で、スティーヴン・ミード独奏による新作ユーフォニアム協奏曲『In League with Extraordinary Gentlemen』が世界初演されることになっているグレイアム。節目の年を迎え、ますます意気さかんだ!!

2007年夏、オブラッソの新譜第二弾は、ブラック・ダイク会心のクリスマス・アルバム!! 楽譜も全曲出版!!

 スイスの出版社、オブラッソの2007年夏の新譜CD、その第二弾は、イギリスの名門ブラス・バンド、ブラック・ダイク・バンドの「クリスマス・ウィズ・ブラック・ダイク」。当然ながら、演奏曲目には、クリスマス・シーズンにふさわしい音楽がズラリ。しかし、ダーロル・バリー、アラン・ファー二ー、ハワード・ローリマンの3人のトップ・アレンジャーが腕をふるったこのアルバムは、よくある賛美歌風クリスマス・アルバムとは一線を画し、ブラス・バンド・アルバムとしてのエンターテイメントも一級品!! サウンドも美しい!!

 コルネットのリチャード・マーシャル、ユーフォニアムのデーヴィッド・ソーントン、トロンボーンのブレット・ベイカー、Ebバスのジョーゼフ・クックといった豪華なソリスト陣が相次いで登場するのも、ブラック・ダイクならではといったところ。

 レッツ、ブラス・バンド!!  楽譜も全曲入手可能なので、コンサートの選曲ツールとしても好適なアルバムとなっている。

Christmas with Black Dyke

【指揮】Dr. Nicholas Childs
【演奏】Black Dyke Band
【収録】2007.4 – Morley Town Hall, UK
【CD番号】Obrasso CD925