「Black Dyke Band」タグアーカイブ

■ブラック・ダイク・バンドのCD「アナザー・アンコール」が発売

 2016年に26年ぶりの来日が実現し、4度目となる2017年の日本公演も決定した彼らのナマのステージは、ますます身近なものになっている!!

「アナザー・アンコール」は、スイスのオブラッソ・レーベルとタイアップして企画・制作されたアルバムで、2017年5月から6月にかけ、ブラック・ダイクの準本拠、ウェスト・ヨークシャーのリーズにあるモーリー・タウン・ホールで新録音された。

2013年リリースの「ブラック・ダイク~アンコール」(CD-3037)、2015年の「ブラック・ダイク~モア・アンコール」(CD-3720)につぐシリーズ3枚目のアルバムだ!

ブラスバンドによるエンターテイメント・コンサートがとにかく大好きなスイスでは、スーパー・セールスを誇るシリーズで、1枚目の「ブラック・ダイク~アンコール」は、早くも完売・廃盤!

ブラック・ダイクも、スイス公演では、こういうレパートリーをバンバン演奏する!

指揮は、来日公演でもおなじみの音楽監督ニコラス・チャイルズ!!

アルバムは、ブリリアントなオリジナル、アラン・ファーニーの『スターライト』で幕開けるが、その後の流れは、イギリスの典型的ブラスバンド・コンサートのスタイルで進行し、トラッド、マーチ、ユーロ・ポップなど、ライト感覚あふれる多彩なレパートリーが満載!

とくにポイントが高いのが、ブラック・ダイクが誇るスター・プレイヤーをフィーチャーしたソロ・ピースやデュエット、トリオがたっぷりと愉しめること!!

この内、プリンシパル・コルネットのリチャード・マーシャルは、ニール・セダカの名曲『ソリテア』で情感たっぷりのソロを聴かせたと思えば、アシスタント・プリンシパル・コルネットのマーティン・アーウィン、リピアノ・コルネットのアダム・ニールドとトリオを組んでメキシコ伝承曲『ラス・キャパネカス』、フリューゲルホーンのゾーイ・ハンコックとのデュエット『インポッシブル・ドリーム』、ベテラン・ユーフォニアムのジョン・フレンチとのデュエット『涙』と正しく変幻自在の大活躍!!

マーシャル・ファンには、何とも堪えられない!!

新加入のアダム・ニールドは、ナショナル・チルドレンズ・ブラスバンドのプリンシパルを経てロイヤル・ノーザン音楽カレッジのジュニア・スクールに学ぶ若き才能あるプレイヤーで、わずか17才でブラック・ダイクのリピアノの席に招かれた注目株だ! また、マーティン・アーウィンは、2017年7月にバンドを去ったベンジャミン・リッチェトンに代わってソブラノ・コルネットの席に移ることが発表されている。

その美しいサウンドで日本公演でも多くのファンを獲得したフリューゲルホーンのゾーイ・ハンコックも、『オールウェイズ・オン・マイ・マインド』、『トゥーラ・ババ』の2曲で歌ごころたっぷりのソロを聴かせてくれる。アフリカの子守唄として有名な「トゥーラ・ババ」は、日本人のハートにも響くだろう!

2016年の来日公演後にフォーデンズ・バンドに移籍したギャリ―・カーティンに代わり、ソロ・ユーフォアム奏者となったダニエル・トーマスのソロ、アラン・ファーニー『カレマ!』も聴き逃せない!

トーマスは、ロイヤル・ノーザン音楽カレッジに学ぶ俊英で、ウェールズの名門トリディガー・タウン・バンドでソロ・ユーフォニアムとして活躍。2016年には、BBCラジオ2の“ヤング・ブラス・ソロ・コンペ”とインターナショナル・テューバ・アンド・ユーフォニアム・カンファレンス(ITEC)の“ブルー・リバンド・ソロイスト・アワード”の両賞に輝いた! ブラック・ダイクの新しい顔として活躍が期待される!

アルバムは、スイスの澄み切った空気をたっぷりと吸い込んだクリストファー・ヴァルターのマーチ『ブラック・ベア』の爽快感あふれるパフォーマンスでフィニッシュ!!

まるでヨーデルを聴くような、とてもいい気分に浸れる!!

アットホームなレパートリーをリッチなサウンドで聴かせるブラック・ダイクもいい!!

■ブラック・ダイク~アナザー・アンコール
Another Encore/Black Dyke Band

・演奏団体:ブラック・ダイク・バンド (Black Dyke Band)
・指揮者:ニコラス・チャイルズ (Professor Nicholas J. Childs)

・録音:2017年5月、6月、Morley Town Hall, (U.K.)
・発売元:オブラッソ (Obrasso)
・発売年:2017年

【収録曲】

  1. スターライト/アラン・ファーニー 【2:09】
    Starlight/Alan Fernie

  2. ホエール/ハワード・ローリマン 【4:53】
    The Whale/Howard Lorriman

  3. イオ・センツァ・テ/ピーター・ラベル (arr. サンディー・スミス) 【3:28】
    Io Senza Te/Peter Reber (arr. Sandy Smith)

  4. スウェイ – キエン・セラ/パブロ・ベルトラン・ルイス (arr. サンディー・スミス) 【2:58】
    Sway – Quien Sera/Pablo Beltran Ruiz (arr. Sandy Smith)

  5. オールウェイズ・オン・マイ・マインド
    /マーク・ジェームズ、ウェイン・カーソン・トンプソン、ジョニー・クリストファー
    (arr. クリストファー・ウォーモルド) 【3:51】
    Always On My Mind/Mark James, Wayne Carson Thompson &
    Johnny Christopher (arr. Christopher Wormald)
    フリューゲルホーン(Flugel Horn):ゾーイ・ハンコック(Zoe Hancock)

  6. ラス・キャパネカス/メキシコ伝承曲 (arr. サンディー・スミス) 【2:23】
    Las Chiapanecas/Traditional Mexican (arr. Sandy Smith)
    コルネット(Cornet):リチャード・マーシャル(Richard Marshall)
    コルネット(Cornet):マーティン・アーウィン(Martin Irwin)
    コルネット(Cornet):アダム・ニールド(Adam Nield)

  7. 村の生活/クリストファー・ヴァルター (arr. サンディー・スミス) 【4:09】
    d’Walt im Dorf ? Village Life/Christoph Walter (arr Sandy Smith)

  8. トリクル・トリクル/クラランス・バセット (arr. サンディー・スミス) 【2:37】
    Trickle Trickle/Clarence Bassett (arr. Sandy Smith)

  9. 涙/フローリアン・アスト (arr. サンディー・スミス) 【4:11】
    Trane – Tears/Florian Ast (arr. Sandy Smith)
    コルネット(Cornet):リチャード・マーシャル(Richard Marshall)
    ユーフォニアム(Euphonium):ジョン・フレンチ(John French)

  10. ベスト・オブ・ポロ・ホファー/ポロ・ホファー (arr. ジルベール・ティンナー) 【6:11】
    The Best of Polo Hofer/Polo Hofer (arr. Gilbert Tinner)

  11. インポッシブル・ドリーム/ミッチ・リー、ジョー・ダーリン(arr. アラン・ファーニー) 【4:09】
    The Impossible Dream/Mitch Leigh & Joe Darin (arr. Alan Fernie)
    コルネット(Cornet):リチャード・マーシャル(Richard Marshall)
    フリューゲルホーン(Flugel Horn):ゾーイ・ハンコック(Zoe Hancock)

  12. キターラ・ロマーナ(ローマン・ギター)/エルド・ディ・ラザロ (arr. ハワード・ローリマン) 【2:36】
    Chitarra Romana ? Roman Guitar/Eldo di Lazzaro (arr. Howard Lorriman)

13, ワンダー・オブ・ユー/(arr. アラン・ファーニー) 【2:37】
The Wonder of You/(arr. Alan Fernie)

  1. ヴィーヴェル・センツァ・テイ(あなたなしで生きるなんて)
    /マリー=ルイーザ・ワース (arr. サンディー・スミス) 【3:16】
    Viver Senza Tei/Marie-Louise Werth (arr. Sandy Smith)

  2. 「雨に唄えば」から“グッド・モーニン”/ (arr. サンディー・スミス) 【3:17】
    Good Mornin’ from Singin’ in the Rain/Nacio Herb Brown (arr. Sandy Smith)

  3. ソリテア/ニール・セダカ & フィリップ・コーディ (arr. ハワード・ローリマン) 【3:42】
    Solitaire/Neil Sedaka & Philip Cody (arr. Howard Lorriman)
    コルネット(Cornet):リチャード・マーシャル(Richard Marshall)

  4. トゥーラ・ババ/アフリカ伝承曲 (arr. アラン・ファーニー) 【4:06】
    Thula Baba/Traditional African (arr. Alan Fernie)

  5. カレマ!/アラン・ファーニー   【2:43】
    Kalema!/Alan Fernie
    ユーフォニアム(Euphonium):ダニエル・ト―マス(Daniel Thomas)

  6. ショータイム/ジャン=ピエール・ハートマン 【4:36】
    Show Time/Jean-Pierre Hartmann

  7. ブラック・ベア/クリストファー・ヴァルター (trs. サンディー・スミス) 【3:40】
    The Black Bear/Christoph Walter (trs. Sandy Smith)

【このCDをBPショップでチェックする】
https://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4261/

■ブラック・ダイクの人気スクリーン・レパートリー集、CD「グレート・シネマ・ヒッツ」が発売

「ダイクの前にダイクなし、ダイクの後にダイクなし」と謳われるイングランドの名門ブラスバンド“ブラック・ダイク”!

2016年10~11月、26年ぶり3度目の来日が実現!!

翌2017年にも連続して日本公演が企画され、正真正銘ホンモノの“ブラスバンド”として、そのブリリアントなサウンドと高いスキルに裏打ちされた感動を呼ぶパフォーマンスは、ますます身近なものになっている!

「グレート・シネマ・ヒッツ」は、既に完売・廃盤となった3枚のアルバム、「ブラック・ダイク映画音楽ヒット曲集(Black Dyke Plays Greatest Movie Hits)」(2003年リリース)、「ブラック・ダイク映画音楽ヒット曲集Vol.2(Black Dyke Plays Greatest Movie Hits Vol.2)」(2006年リリース)、「ブラック・ダイク~スクリーン・ブロックバスターズ(Screen Blockbusters)」(2009年リリース)からコンピレーションされ、リマスタリングされたベスト・アルバムだ!

オリジナル・リリースは、スイスのオブラッソ・レーベル。

ブラック・ダイクがスクリーンに特化したアルバムを自国イギリスのレーベルにレコーディングすることはほとんどない。しかし、エンターテイメント・コンテスト超大好きのスイスでは、こういう“ポップ乗り”のアルバムがよく企画・制作され、楽譜もつぎつぎと出版される!!

一方のブラック・ダイクも、普段ホームで行っているコンサートでは、シリアスものにまじり、このアルバムに収録されているようなポップ・レパートリーを積極的に取り上げ、それらはコンサートの人気アイテムとなっている。

ブラック・ダイクの人気スクリーン・レパートリー集、それがこのアルバムなのだ!

当然、日本公演で演奏された『ミッション・インポッシブル』のテーマやトロンボーン・トリオがリードする『天使にラブ・ソングを』から“アイ・ウィル・フォロー・ヒム”といったレパートリーも収録されている。会場でナマで聴いた人も多いだろう!

アルバムは、スピード感のある『フック』に始まり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ロッキー』『ライオン・キング』『ロビン・フッド』『荒野の7人』など、おなじみのスクリーン・ミュージックがつぎつぎと演奏されていき、エキサイティングな『633爆撃隊』でしめる構成!!

サウンドがいいので、ただ聴き流しているだけでも、とてもいい気分に浸れる!!

録音は、2003、2006、2008年の3年にわたるが、すべてのセッションがイングランドのモーリー・タウン・ホールで行なわれ、録音エンジニアもすべてリチャード・スコットが担当。

アルバム全体の響きにも統一感があり、スイスのトンステューディオ・ランツでリマスターされてサウンドにさらに磨きがかかった!!

指揮は、もちろん音楽監督のニコラス・チャイルズ。

ポップ・レパートリーをリッチなサウンドで聴かせるブラック・ダイクもいい!

ブラック・ダイク~グレート・シネマ・ヒッツ
Great Cinema Hits
Black Dyke Band

【収録曲】

1.「フック」~プロローグ/ジョン・ウィリアムズ (arr. ダーロル・バリー) 【1:26】
Hook~Prologue/John Williams (arr. Darrol Barry)

2.「バック・トゥ・ザ・フューチャー」メイン・テーマ/アラン・シルベストリ(arr. ダーロル・バリー)【3:06】
Back To The Future:Main Theme/Alan Silvestri(arr. Darrol Barry)

3.「ダンス・ウイズ・ウルヴス」から“ジョン・ダンバーのテーマ”
/マイケル・ケイメン(arr. アラン・ファーニー)
【3:45】
Dances with Wolves:The John Dunbar Theme/Michael Kamen(arr. Alan Fernie)

  1. ベスト・オブ・ジェームズ・ボンド/ジョン・バリー (arr. ダーロル・バリー) 【7:02】
    ロシアより愛をこめて」~「ゴールドフィンガー~007は二度死ぬ」~「ジェームズ・ボンドのテーマ」

    The Best of Bond/John Barry (arr. Darrol Barry)
    From Russia with Love~Goldfinger~You Only Live Twice~The Bond Theme

5.「アウト・オブ・アフリカ」メイン・テーマ/ジョンバリー(arr. アラン・ファーニー)【4:58】
Out of Africa:Main Theme/John Barry(arr.Alan Fernie)

6.「ミッション・インポッシブル」メイン・テーマ/ラロ・シフリン(arr. アラン・ファーニー)【2:27】
Mission Impossible:Main Theme/Lalo Schifrin(arr. Alan Fernie)

7.「クリムゾン・タイド」メイン・テーマ/ハンス・ジマー(arr.クラース・ヴァン・デル・ヴォウデ)【5:31】
Crimson Tide/Hans Zimmer(arr.Klaas van der Woude)

8.「ハワイ5-O」メイン・テーマ/モートン・スティーヴンス (arr. ピーター・ラトニク) 【2:07】
Hawaii Five-O:Main Theme/Morton Stevens(arr.Peter Ratnik)

9.「シンドラーのリスト」メインテーマ/ジョン・ウィリアムズ(arr.サンディー・スミス)【4:04】
Schindler’s List:Main Theme/John Williams(arr.Sandy Smith)

  1. ワイルド・ウェスト!~ベスト・オブ・エンニオ・モリコーネ
    /エンニオ・モリコーネ (arr. サンディー・スミス)
     【7:29】
    Wild West!~Best Of Ennio Morricone/Ennio Morricone (arr. Sandy Smith)

11.「ロッキー4」~戦い/ヴィンス・ディコーラ (arr. アラン・ファー二ー) 【2:56】
Rocky IV~War/Vince Di Cola (arr. Alan Fernie)

12.「フォレスト・ガンプ」メイン・テーマ/アラン・シルベストリ(arr. サンディー・スミス)【3:03】
Forrest Gump:Feather Theme/Alan Silvestri(arr.Sandy Smith)

13.「ロッキー」から“ロードワーク”“最終ラウンド”/ビル・コンティ(arr. ダーロル・バリー)【2:14】
Rocky:Going The Distance, The Final Bell/Bill Conti(arr. Darrol Barry)

14.「ライオン・キング」ハイライト/ハンス・ジマー(arr. アラン・ファーニー)【8:47】
The Lion King:Soundtrack Highlights/Hans Zimmer(arr.Alan Fernie)

15.「ロビン・フッド」メイン・テーマ、アイ・ドゥー・イット・フォー・ユー
/ブライアン・アダムス(arr. アラン・ファーニー)
【4:37】
Robin Hood:Everything I Do(I Do It For You)/Bryan Adams(arr.Alan Fernie)

16.「天使にラブ・ソングを」から“アイ・ウィル・フォロー・ヒム”(arr. ゴフ・リチャーズ)【3:24】
Sister Act:I Will Follow Him/Stole, Roma, Plante(arr. Goff Richards)

17.「荒野の7人」メイン・テーマ/エルマー・バーンスタイン(arr. アラン・ファーニー)【2:17】
The Magnificent Seven:Main Theme/Elmer Bernstein(arr. Alan Fernie)

  1. 「633爆撃隊」~メイン・テーマ/ロン・グッドウィン (arr. ダーロル・バリー) 【2:41】
    633 Squadron~Main Theme/Ron Goodwin (arr. Darrol Barry)

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4240/

 

■ブラック・ダイク~グレッグスン:ブラス・ミュージック Vol.2(エドワード・グレッグスン作品集 第2集)

「ダイクの前にダイクなし、ダイクの後にダイクなし」と謳われるイングランドのブラスバンド“ブラック・ダイク”!

歴史的名門バンドだけに、ターンテーブルに載せられたディスクの回転数が1分間に78回転が主流だった(ディスクの一面に3~4分程度の曲しか収録不可能だった)SPレコードの時代から、45回転のEPレコードやシングル、約33回転のLPレコードの時代を経て、現代のCDやDVDに至る各種商業レーベルに、350タイトルを超えるレコーディングを残してきた!

世界中に“ブラック・ダイク”アイテムをコツコツと蒐集する熱心なコレクターやサポーターが存在する、そんな超人気バンドなのだ!!

このアルバムは、ドイエン・レーベルが、1990年代初頭から、デスフォード・コリアリー・キャタピラー・バンド、ウィリアムズ・フェアリー・バンド、ハレ・ブラス、ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージック・ウィンド・オーケストラなど、英国内のさまざまなアーティストとレコーディングを重ね、今もシリーズ継続中のイギリスの作曲家エドワード・グレッグスン(1945~)の“ブラスバンド作品集”第2弾だ。

録音&リリースは、1995年!! とっくの昔の“絶版”アイテムだ!!!

今回、それが奇跡的に少数出土した!!

当時の音楽監督は、1992~2000年の間その任にあった故ジェームズ・ワトソン(1951~2011)。

ワトソンは、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、ロンドン・シンフォニエッタの首席トランペット奏者をつとめ、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルのメンバーでもあったイギリスの伝説的プレイヤーだ。

少年時代からコルネットに親しみ、わずか11才で、名門炭鉱バンド、デスフォード・コリアリー・バンドのプリンシパル・コルネット奏者に就任。1966年には“全英ソロ・チャンピオン”に輝いたが、そのとき、まだ14才。並み居る大人たちを押しのけての見事な栄冠だった。トランペットは、ロンドンのロイヤル音楽アカデミー(RAM)に学び、22才のとき、名指揮者ルドルフ・ケンぺに選ばれ、ロイヤル・フィル史上最年少の首席トランペット奏者になった。

グレッグスンが主に1970年代に書いた名品を集めたこのCDでも、『プレリュードとカプリッチオ』(1972)と『コンチェルト・グロッソ』(1972)の2曲で、指揮棒をコルネットに持ち替え、さすが名手という、安定感のあるフィンガリングの伸びやかなソロを聴かせてくれる。

この盤では、ワトソンがソロをとるとき、グレッグスン自身が指揮をつとめている。

ソロピース以外でも、『プレリュード・フォー・アン・オケージョン』(1968)、『エッセイ』(1971)、『プランタジネット朝』(1973)、『パルティータ』(1971)、『ラウダーテ・ドミヌム変奏曲』(1976)という、20世紀イギリスの人気オリジナルとして人気を博した5曲が愉しめる。

『プレリュード・フォー・アン・オケージョン』は、プラック・ダイクのレコーディングのために書かれたグレッグスン初のブラスバンド曲で、発表後、大ヒット作となった。

余談ながら、フィリップ・スパークがロンドンの王立音楽カレッジ(RCM)在学中、出版社R・スミスのブラスバンドのための新作募集の告知を見て興味を覚え、同社の社長でトランペット奏者、指揮者のジェフリー・ブランドを訪ねて、どういうものを求めているのか質問したところ、一例としてこの曲のレコードを聴かされ、帰宅後、スパークが一晩で書き上げたのが「コンサート・プレリュード」だったというエピソードがある。

 『エッセイ』は、老舗煙草メーカー“W.O. & H.O ウィルズ”が毎年行っていたブラスバンド選手権の1971年決勝のテストピース(課題)として委嘱された作品で、3楽章構成の簡潔なシンフォニーのスコープとスケールを意識して作曲された。若々しいグレッグスンのアイデアが凝縮された作品だ。

“ブラスバンドのためのシンフォニック・スタディー”との副題をもつ『プランタジネット朝』(1973)は、1973年の全英選手権の地区予選のためのテストピース(課題)として委嘱された。中世イングランドの王朝を題材に書かれた野心的香り漂う本格オリジナルとして人気を博し、その後もしばしば演奏される。

『パルティータ』(1971)と『ラウダーテ・ドミヌム変奏曲』(1976)は、グレッグスンがブラスバンドのために書いた代表的作品で、イングランドでは不動の人気を誇る。

前者は、“イントラーダ”、“コラールとヴァリエーション”、“マーチ”の3楽章構成。13世紀のレクイエムからとられたディエス・イレ“(怒りの日)”をテーマとするが、ユース・バンドからの委嘱曲でもあり、宗教的な重々しさに終始せず、ときにはライトに展開し、最終楽章の終結部に近づくにつれ、明るく楽天的なムードさえ醸し出しながら、圧倒的な輝きの内に曲を終える。

後者は、作曲者の実の兄弟であるプラムウェル・グレッグスンがバンドマスターをつとめるカナダの救世軍ロンドン・シタデル・バンドのイギリス演奏旅行のために委嘱され、1976年6月、ロイヤル・アルバート・ホール(英ロンドン)で初演された。曲名のラウダーテ・ドミヌムは“主を崇めよ”と訳され、ヒューバート・パリー(1848~1918)の同じ意の賛美歌“O Worship The King”をテーマとする変奏曲として書かれている。当初、救世軍のバンド以外の演奏が禁じられていたが、1990年代にそれが解除されると、瞬く間に世界中で演奏される人気曲となった。

エドワード・グレッグスンも、かつて救世軍の音楽家だったことを記憶の片隅に留めておきたい。

ソプラノ・コルネットのケヴィン・クロックフォード、フリューゲルのレス・マコーマック、ユーフォニアムのロバート・チャイルズ、トロンボーンのクリス・ジーンズらがプレイするワトソン時代のブラック・ダイクは、セクション密度の高いアンサンブルと輝かしいサウンドで知られた。

切れ味鋭いすばらしい音響を誇るマンチェスターのザイオン・インスティチュート(ザイオン・アート・センター)で、後にBBCの録音エンジニアに転身するハワード・バーンズによってレコーディングされたブラスバンド史に残るCDだ!

■【数量限定】
ブラック・ダイク~グレッグスン:ブラス・ミュージック Vol.2
(エドワード・グレッグスン作品集 第2集)

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4239/

・演奏団体: ブラック・ダイク・ミルズ・バンド(Black Dyke Mills Band)
・指揮者: ジェームズ・ワトソン (James Watson) 1、2、4、6、7
エドワード・グレッグスン (Edward Gregson) 3、5

・録音:1995年、Zion Institute, Manchester (U.K.)
・発売元:ドイエン(Doyen)
・発売年:1995年

【作曲(全曲):エドワード・グレッグスン (Edward Gregson)】

  1. プレリュード・フォー・アン・オケージョン(1968) 【3:35】
    Prelude for an Occasion

  2. エッセイ(1971) 【12:38】
    Essay
    I) ダイアログ   Dialogue【4:02】
    II)ソリロキー Soliloquy【5:17】
    III)エピグラム  Epigram【3:17】

  3. プレリュードとカプリッチオ(1972) 【8:36】
    Prelude and Capriccio
    コルネット(Cornet):ジェームズ・ワトソン(James Watson)

4. プランタジネット朝 – ブラスバンドのためのシンフォニック・スタディー (1973)【12:14】
The Plantagenets – Symphonic Study for Brass Band

  1. コンチェルト・グロッソ(1972)  【8:55】
    Concerto Grosso

コルネット(Cornet):ジェームズ・ワトソン(James Watson)
テナーホーン(Tenor Horn):レス・マコーマック(Les McCormack)
ユーフォニアム(Euphonium):ロバート・チャイルズ(Robert Childs)
トロンボーン(Trombone):クリス・ジーンズ(Chris Jeans)

  1. パルティータ(1971) 【10:54】
    Partita
    I) イントラーダ Intrada 【2:36】
    II)コラールとヴァリエーション Chorale and Variations【4:31】
    III)マーチ March【3:38】

  2. ラウダーテ・ドミヌム変奏曲(1976) 【11:41】
    Variations on “Laudate Dominum”

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4239/

 

■すみだトリフォニーホール ブラック・ダイク・バンド(11月5日)

2016年の来日公演を聴いた人からため息がもれたというイギリスの最高峰ブラス・バンド!全英ブラス・バンド選手権で23回、全英オープン・ブラス・バンド選手権で30回もチャンピオンになったスーパー級の楽団が2017年秋、トリフォニーホールにやってきます!イギリスのオーケストラ・サウンドにも大きな影響を与える英国ブラスの真髄をぜひ体感してください!!

日時 : 2017年11月5日(日) 開場 14:30 、開演 15:00
会場 : すみだトリフォニーホール
交通手段 : JR&東京メトロ「錦糸町駅」より徒歩5分
料金 : 一般¥5000、学生¥2500(社会人学生を除く小学生以上25歳までの学生が対象。入場時に学生証を拝見いたします。)
曲目 :
ジェームズ・ケイ/クイーンズバリー
バーンスタイン(スネル編)/「キャンディード」より
フランク・サイモン/ウィロー・エコーズ(コルネットソロ:リチャード・マーシャル)
ハリー・ジェームス/トランペットブルース&カンタービレ
カール・ジェンキンス/組曲「武装した男」
ピーター・グレイアム/巨人の肩に乗って
ポール・ロヴァット=クーパー/雷鳴が轟く時

<ソリスト・ショーケース>
アーサー・プライヤー/ファンタスティック・ポルカ(トロンボーンソロ:ブレット・ベーカー)
アイルランド伝承歌(ロバーツ編)/澄み渡る空のひばり(バリトンソロ:カトリーナ・マーゼラ)
カール・ジェンキンス/トロイカ!(ユーフォニウムソロ:ダニエル・トーマス)

<映画とブラック・ダイク>
ラロ・シフリン(ファーニー編)/ミッション・インポッシブル
クインシー・ジョーンズ(ダンカン編)/ソウル・ボサノヴァ
フランク・プゥルセル&ポール・モーリア(リチャーズ編)/アイ・ウィル・フォロー・ヒム
ポール・ロヴァット=クーパー/テイル・オブ・ザ・ドラゴン
問合せ :

担当者 トリフォニーホールチケットセンター
TEL 03-5608-1212
E-Mail oubo@triphony.com
HomePage http://www.triphony.com/concert/detail/2016-11-001238.html

■ブラック・ダイク最新作「ダンスとアリア」(エドワード・グレッグスン作品集 第6集)が発売!

「ダイクの前にダイクなし、ダイクの後にダイクなし」と謳われるイングランドの名門ブラスバンド“ブラック・ダイク”!

2016年10~11月に、26年ぶり3度目の来日が実現!!

東京のNHKホールを皮切りに、国内3会場で行なわれた公開コンサートで、ファンの熱狂的歓迎を受け、そのライヴは、テレビやラジオでもオンエアされた。

このアルバムは、ドイエン・レーベルが1990年代初頭にスタートさせ、さまざまなアーティストと積み上げてきたイギリスの作曲家エドワード・グレッグスンのブラスバンド作品集の“第6弾”だ。

録音は、2016年5月と12月にブラック・ダイクの本拠地の1つ、ヨークシャーのモーリー・タウン・ホールで行われた。プレイヤーがほぼ 2016年来日メンバーであることから、日本公演時と寸分違わないダイナミックなサウンドとエキサイティングな音楽づくりが愉しめる!!

公演の興奮をもう一度味わいたい人には、超オススメのアルバムだ!!

エドワード・グレッグスン(1945~)は、管弦楽、声楽、器楽、ウィンドオーケストラ、ブラスバンド、ブラスアンサンブル、教育音楽など、幅広いカテゴリーの作品を書いているイギリスのベテラン作曲家だ。ブラスバンドのための『ダンスとアリア』(1984)やウインドオーケストラのための『剣と王冠』(1991)は、日本でもよく知られている。

アルバムは、その『ダンスとアリア』からスタートする!

1984年10月7日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された“全英ブラスバンド選手権”決勝のテストピース(課題)として委嘱された作品で、熱狂的支持を得て今も世界中に演奏されるブラスバンドのマスターワークだ!(優勝:アーサー・ケニー指揮、コーリー・バンド)

曲名が示すように、作品は、ダンス~アリアI~ダンス(スケルツォ)~アリアII~ダンスという、速いセクションとゆっくりとしたセクションが交互に配される構成となっている。

演奏はとてもブリリアント! 衝撃的なオープニング・セクションから大興奮のエンディングまで、ブラック・ダイクの作品と真正面から向かい合う姿は、真摯、緻密という言葉がふさわしく、作曲家と名作に対する深い敬意がこめられているようだ!

2曲目の『コルネット協奏曲』(2016)は、ブラック・ダイクのプリンシパル・コルネット奏者リチャード・マーシャルの ために書かれた作品で、“ソナタ”“インターメッツォ(さらに遠い記憶の…) ”“ロンド”と小題のある急-緩-急の3つの楽章で構成される。 2016年4月30日、フランスのリールのコンサート・ホール“ル・ヌーボー・シエークル”で開催された“ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2016”の ガラ・コンサートで、マーシャルの独奏、ニコラス・チャイルズ指揮、ブラック・ダイクの伴奏で初演された。

このコンチェルトは、コルネットとブラスバンド、双方のキャラクターや音楽的魅力を知り尽くしている作曲家だからこそ書くことができた作品であり、独奏者、伴奏者、聴く者のすぺてを音楽の中に惹きこんでいく!

伴奏するバンドと互いに語り合うように独奏するマーシャルは、さすがコルネットの第一人者だ!!

3曲目の『4つのエチュード』(2016)は、この録音のためにブラック・ダイクが委嘱した新曲で、 初演は、2017年1月29日、マンチェスターのロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージック(RNCM)で開催された“RNCMフェスティヴァ ル・オブ・ブラス”で、作曲者自身が指揮するブラック・ダイクによって行なわれた。このディスクでも、作曲者が指揮をしている。

主に音質、リズム、質感、色彩の4つの要素を探求するために書かれた4つの短いエチュード集で、1曲目から3曲目までは、グレッグスンが1982 年に作曲したピアノ曲が原曲となっている。4曲目だけが長いが、これは、ちょうどこの部分に差し掛かったとき、シリアのアレッポで行なわれた恐ろしい人間 の悲劇の影響をもろに受けてしまったためだという。エンディングはカンティクル(歌)でしめくくられているが…。

それに続く『パターンズ』(1974)は、同年10月5日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された“全英ユース・ブラスバンド選手権”決勝のテストピースとして委嘱された作品だ。(優勝:トリディガー・ジュニアーズ)

グレッグスンが20代に書いた作品だが、21世紀の今聴いてもとても新鮮に響く。短く不規則なリズミカルなパターンを使って音楽的なまとまりを作りだしていると評されたこの作品は、若々しさとクレバーさが同居し、新古典主義的アプローチながら、新しい時代の到来を感じさせる作風でブラスバンド・オリジナルの王道をいく魅力あふれる作品となった。

アルバムのラストを彩るのは、『ザ・トランペッツ・オブ・ジ・エンジェルズ(天使のトランペット)』だ!

もともとは、2000年5月19日、マンチェスターのブリッジウォーター・ホールで開催された“フォーデンズ・クルトワ・バンド100周年コン サート”(指揮:ニコラス・チャイルズ)のための委嘱作で、そもそもの原作は、グレッグスンが1998年にBBCフィルハーモニックとハダ―ズフィールド 合唱協会のために書いた「…そして7本のトランペットが…」だった。

黙示録の「私は神の前に立っていた7人の天使を見ました。 彼らには7つのラッパが与えられ…」と記述されているシーンにインスパイアーされた音楽だ。

フォーデンズの初演当時は、ブラスバンドと独奏トランペット、オルガンの編成で、ブラック・ダイクもそのオリジナル版をCD「トランペッツ・オブ・ジ・エンジェルズ~エドワード・グレッグスン作品集 第4集」(CD-0702)にすでに収録している。

今度のCDに収録されているのは、ブラック・ダイクが、2016年4月30日、フランスのリールのコンサート・ホール“ル・ヌーボー・シエーク ル”で催された“ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2016”の選手権本番のステージで、オウン・チョイス・テストピース(自由選択課題)として世界初演 するために、オルガンを省いて、バンドを取り巻くように配置されたバンダを含む、ブラスバンドと独奏トランペットだけで演奏できるよう改編を委嘱した“ニュー・パフォーミング・エディション”(2016)! つまり、新しい別バージョンで、オリジナルとの聴き比べがおもしろい!!

そのときのライヴ映像は、DVD「ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2016」(DVD-9723)で見ることができるが、このCDの演奏はヨーロピアン直後のセッション録音!

元となっているのが黙示録だけに、音楽はとにかくドラマチック!!

独奏トランペットは、ハレ管弦楽団の名手ギャレス・スモール!!

選手権本番をへたセッションだけに、まるでライヴのような緊迫感が漂う、スペクタキュラーなパフォーマンスとなっている!!

シャープな切れ味とダイナミックな音楽づくりは、さすがにブラスバンドの王者!!

ブラック・ダイク・ファンには、聴き逃せないアルバムだ!

【この曲をBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4188/

■ブラック・ダイク~ダンスとアリア
(エドワード・グレッグスン作品集 第6集)

・演奏団体:ブラック・ダイク・バンド(Black Dyke Band)
・指揮者:
ニコラス・チャイルズ (Professor Nicholas J. Childs) 1、2、4、5
エドワード・グレッグスン (Edward Gregson) 3
・録音:2016年5月、12月、Morley Town Hall (U.K.)
・発売元:ドイエン(Doyen)
・発売年:2017年

【収録曲】

【作曲(全曲):エドワード・グレッグスン (Edward Gregson)】

  1. ダンスとアリア 【13:18】
    Dances and Arias

  2. コルネット協奏曲  【18:25】
    Cornet Concerto
    コルネット(Cornet):リチャード・マーシャル(Richard Marshall)
    I)第1楽章:ソナタ Sonata 【7:32】
    II)第2楽章:インターメッツォ(さらに遠い記憶の…) Intermezzo(…of More Distant Memories) 【6:43】
    III)第3楽章:ロンド Rondo 【4:10】

  3. 4つのエチュード  【9:26】
    Four Etudes
    I)カンティクル  Canticle 【1:54】
    II)ダンス Dance 【1:44】
    III)エキセントリック  Excentrique 【1:43】
    IV)アレッポ  Aleppo 【4:05】

  4. パターンズ 【5:16】
    Patterns

  5. ザ・トランペッツ・オブ・ジ・エンジェルズ(天使のトランペット)  【21:02】
    The Trumpets of the Angels
    トランペット(Trumpet):ギャレス・スモール(Gareth Small)

【この曲をBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4188/

 

■自主制作CD「ブラック・ダイク~日本ツアー2016」がBPショップに限定入荷!

「ダイクの前にダイクなし、ダイクの後にダイクなし」と謳われるイングランドの名門ブラスバンド“ブラック・ダイク”!

2016年10~11月、26年ぶり3度目の来日が実現!!

NHKホール(東京)、東京芸術劇場、松山市民会館(愛媛)の3会場における公開コンサートでは、ブラスバンド・ファンの熱狂的大歓迎を受けた! 満席で行われたNHKホールでのライヴは、後日、テレビやラジオでオンエアされたので、放送でこのバンドのことを知った人も多いだろう。

ズバリ「日本ツアー2016」という日本語のタイトルがつけられているこのアルバムは、日本ツアーの主要曲を既発売音源からピックアップしてリマスターし、限定数製造されたコンピレーション盤だ!

選曲も、久しぶりの来日ということで気合い十分!

とくにブラック・ダイク独自レパートリーは、アルバムの大きなセールス・ポイントとなっている!

アルバムは、ブラック・ダイク・バンドのシグネーチャー・チューン(テーマ曲)として、しばしばコンサートのオープニングを飾る有名なマーチ『クイーンズバリー』で始まる!

1939年、このバンドのユーフォニアム奏者だったジェームズ・ケイが作曲したブリリアントなマーチで、曲名はブラック・ダイクの本拠地であり、長年バンドのスポンサーだった“ジョン・フォスター&サン社”の工場(ブラック・ダイク・ミルズ)の所在地だったイングランドのウェスト・ヨークシャー州ブラッドフォードの村の名からとられている。

マーチながら、イントロ後の第1マーチとトリオに、プリンシパル・コルネット奏者のためのソロが用意されているのが、いかにもブラスバンドのためのマーチらしい。作曲者は、この曲が演奏されるたび、バンドから3ポンドが支払われていると語っている。

つづくピーター・グレイアムの『シンフォニー・オブ・スカーレット&ゴールド』は、2015年7月12日、ハダーズフィールド・タウン・ホールでの“ブラック・ダイク160周年記念コンサート”のための委嘱作だ。

曲名に含まれる2つの色は、ブラック・ダイクのユニフォームの袖口や襟にあしらわれている“スカーレット”と、金糸の飾りやボタンの“ゴールド”を指している。つまりは、このバンドのシンボルカラー!

4楽章構成で、第1楽章“ファンファーレ”では、グレイアムの「サモン・ザ・ドラゴン」がメイン・テーマとしてフィーチャー。つづく第2楽章“レガシー”は、ブラック・ダイクが優勝した2009年の全英選手権決勝のテストピースだったグレイアムの「トーチベアラー」による変奏曲となっており、ブラック・ダイクの伝説的ソロイスト、トロンボーンのフランク・ベリー、ユーフォ二アムのジョン・クラフ、コルネットのジェームズ・シェパードがそれぞれ得意としたソロ曲のメロディーがカデンツァ風に配されている。第3楽章“メディテーション”は、ブラック・ダイクがヨーロピアン選手権2014でオウン・チョイス・テストピース(自由選択課題)として演奏し、最高得点を叩きだしたグレイアムの「トライアンフ・オブ・タイム」による変奏曲。第4楽章“フィナーレ”では、第1楽章に使われたいくつかのテーマと、ブラック・ダイクがヨーロピアン選手権2005で優勝したとき、オウン・チョイス・テストピースとして演奏した同じくグレイアムの「地底旅行」のテーマが組み合わされ、エキサイティングなエンディングに向かっていく。

地元ヨークシャーでは、“労働者のシンフォニー・オーケストラ”とも呼ばれるブラスバンド中のブラスバンド“ブラック・ダイク”の歴史を知れば知るほど、ニンマリさせられる作品だ! 無理やり日本語に訳すなら、“スカーレットとゴールドが織りなすシンフォニー”というところか。

このバンドの前打楽器奏者として活躍し、一時座付き作曲家でもあったポール・ロヴァット=クーパーの『インモータル』も、ブラック・ダイクの委嘱で書かれた作品だ。

曲冒頭で、ハリー・モーティマー、アレックス・モーティマー、デーヴィッド・ウィルコックス、ジェフリー・ブランド、ロイ・ニューサム、ピーター・パークス、ジェームズ・ウォトスン、デーヴィッド・キング、ニコラス・チャイルズという歴代の指揮者の名前とともにブラック・ダイクの栄光の歴史を語るナレーションが入るこの曲は、現在のブラック・ダイクで最も多くリクエストされ、最も頻繁に演奏される超人気曲だ!

まるでパート紹介のように、各セクションがつぎつぎとフィーチャーされるスタイルの音楽で、日本ツアーでもNHKと松山で演奏が組まれていたが、松山では肉親の訃報によるメンバー1名の急な帰国もあり、他のプロと差し替えられた。

今やイギリスを代表するウィンド・ミュージックの作曲家となったピーター・グレイアムは、かつてこのバンドの副指揮者や座付き作曲家をつとめた時期もあり、特別な関係にある。

そのグレイアムの『トライアンフ・オブ・タイム』は、ブラック・ダイクが1990年の2度目の来日で日本に紹介した名曲「エッセンス・オブ・タイム」とのつながりを強く連想させる作品で、ブラック・ダイクが“ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2014”のステージで“オウン・チョイス・テストピース”として世界初演するために委嘱された。

“ブラスバンドのための変奏曲”との副題どおり、変奏とソロを交互にくりかえすスタイルの音楽で、ギャリ―・カーティン(ユーフォ二アム)、リチャード・マーシャル(コルネット)、カトリーナ・マンゼラ(バリトン)、リー・リッグ(リピアノ・コルネット)、ゾーイ・ハンコック(フリューゲルホーン)、ベンジャミン・リッチェトン(ソプラノ・コルネット)など、日本公演でも活躍したプレイヤーによるソロも聴きごたえ満点だ!

公演でもやんやの喝采を受けていたマーシャル独奏の『青い帽子の娘』やカーティン独奏の『羊飼いの娘の踊り』もすばらしい!!

来日記念盤らしく、ブックレットには公演メンバーがステージ配置よろしく写真つきで紹介!

ブラック・ダイクのサポーターには、見逃せない完全限定アルバムだ!

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4164/

■ブラック・ダイク~日本ツアー2016
Black Dyke Band Japan Tour 2016
【収録曲】

1. クイーンズバリー/ジェームズ・ケイ 【3:22】
Queensbury/James Kaye

  1. シンフォニー・オブ・スカーレット&ゴールド/ピーター・グレイアム 【14:20】
    Symphony of Scarlet & Gold/Peter Graham
    I) 第1楽章:ファンファーレ  I. Fanfares   【2:37】
    II)第2楽章:レガシー     II. Legacy   【2:38】
    III)第3楽章:メディテーション III. Meditation 【4:59】
    IV)第4楽章:フィナーレ    IV. Finale    【4:06】

  2. 青い帽子の娘/フランク・サイモン 【3:49】
    Miss Blue Bonnet/Frank Simon
    コルネット(Cornet):リチャード・マーシャル(Richard Marshall)

  3. アイ・ウィル・フォロー・ヒム(映画「天使にラブ・ソングを」から)
    /J・W・ストール、デル・ローマ (arr. ゴフ・リチャーズ) 【3:23】
    I Will Follow Him (from the Film “Sister Act” )/J.W. Stole、Del Roma (arr. Goff Richards)
    トロンボーン(Trombone):クリストファー・ビンズ(Christopher Binns)
    トロンボーン(Trombone):ギャリ―・リード(Garry Reed)
    トロンボーン(Trombone):エードリアン・ハースト(Adrian Hirst)

  4. シング・シング・シング/ルイ・プリマ (arr. ダン・プライス) 【3:10】
    Sing Sing Sing/Louis Prima (arr. Dan Price)

  5. ファイア・イン・ザ・ブラッド/ポール・ロヴァット=クーパー 【9:39】
    Fire in the Blood/Paul Lovatt-Cooper

7. 羊飼いの娘の踊り(組曲「山の王」から)
/ヒューゴ・アルヴェーン (arr. フローデ・リュードランド) 【3:44】
Herdmaiden’s Dance/Hugo Alfven (arr. Frode Rydland)
ユーフォニアム(Euphonium):ギャリ―・カーティン(Gary Curtin)

  1. インモータル/ポール・ロヴァット=クーパー 【10:41】
    Immortal/Paul Lovatt-Cooper

  2. トライアンフ・オブ・タイム/ピーター・グレイアム 【17:26】
    The Triumph of Time/Peter Graham

  3. ハイランド・カテドラル
    /ウルリッヒ・ルーファー & ミヒャエル・コープ (arr. ハワード・ローリマン) 【3:40】
    Highland Cathedral/Ulrich Roever & Michael Korb (arr. Howard Lorriman)

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4164/

■世界最高峰のブラスバンドによる、ゴージャスなクリスマス・アルバムが登場!「ブラック・ダイク~アイ・ハード・ザ・ベルズ・オン・クリスマス・デイ」

2016年は秋に26年ぶり3度目の日本公演を行ない、ファンに鮮烈な印象をのこしていったが、これは、その同じ年の5月、6月にブラック・ダイクが準本拠として使っているウェスト・ヨークシャー州リーズのモーリー・タウン・ホールで収録されたアルバムだ。

プレイヤー・リストをチェックすると、若干名のコルネット、ソロ・テナーホーン、Bbバスに入れ替わりがあるが、ほぼ2016年来日時メンバーによるレコーディングと言っていい!!

アレンジャーには、ブラック・ダイクの1990年来日メンバーで名テナーホーン奏者として鳴らしたサンディー・スミス、ブラスバンドの本場である英ヨークシャー地方で作編曲家として活躍するハワード・ローリマン、アメリカのジャズ・シーンで活躍しながらも、イギリスのGUSバンドを聴いてすっかりブラスバンドの魅力にはまってしまったマーク・フリーフなど、個性あふれるベテランを起用!

『リトル・ドラマー・ボーイ』『天使のキャロル』『ともしびのキャロル』『御使い(みつかい)うたいて』『柊(ひいやぎ)かざろう』など、クリスマス・シーンにおなじみのメロディーがバラエティにとんだアレンジで愉しめる!

しかし、クリスマス・キャロルを聖歌のように演奏するだけのアルバムに終わっていないところが、いかにもブラック・ダイク!

リチャード・A・ダグラス編の『久しく待ちにし主よとく来たりて』は、中でもとくに聴きもので、変化に富んだアレンジは、聴くものをグイグイ惹きつける!

ブラック・ダイクもノリノリで、テクニカルな部分でも淀みがない!

スター・プレイヤーのソロも随所に光る!

かつてフリーランスのトランペット奏者としても活躍したリチャード・マーシャルがソロをとったレイモンド・スコットの『トイ・トランペット(おもちゃのラッパ)』は、コルネットながらジャジーなノリが愉しい。

つづくジェームズ・スコット・スキナーの『フォーレスの子守唄』の冒頭部でも、クレジットこそないが、マーシャルの甘いソロがすばらしい! 前曲とは違い、ブリティッシュのコルネットの魅力全開だ!

おなじみの『サンタ・クロースがやってくる』では、ハリー・カニンガムのEbバスと、ジョナサン・べイツ、ヘレン・ヴァーリー、アリソン・チャイルズのテナーホーン・トリオがソロイストとしてフィーチャーされ、音域の異なる楽器の掛け合いが光る! 実際のステージでは、拍手喝采間違いなしのアレンジだ!

鈴の音にのって軽快に演奏されるリヒャルト・アイレンベルクの『ペテルブルクの橇(そり)の旅』の後、ブラック・ダイクのホーン族やコルネット群がフィーチャーされていく『きよしこの夜』のハートフルなサウンドで、アルバムは美しくフィニッシュ!!

クリスマス・シーズンには、ブラスバンドのサウンドがよく似合う!

世界最高峰のブラスバンドによる、とてもゴージャスなクリスマス・アルバムだ!!

■ブラック・ダイク~アイ・ハード・ザ・ベルズ・オン・クリスマス・デイ

I heard The Bells On Christmas Day
Black Dyke Band

【収録曲】

  1. リトル・ドラマー・ボーイ/キャサリン・デイヴィス (arr. マーク・フリーフ) 【4:11】
    The Little Drummer Boy/Katherine Kennicott Davis (arr. Mark Freeh)

  2. 2つのキャロルのファンタジー/伝承曲 (arr. マーク・フリーフ) 【6:30】
    Fantasy on Two Carols/Traditional (arr. Mark Freeh)

3, スピリット・オブ・ザ・シーズン/伝承曲 (arr. サンディー・スミス) 【5:50】
The Spirit of the Season/Traditional (arr. Sandy Smith)

  1. 天使のキャロル/ジョン・ルター (arr.ハワード・ローリマン) 【3:27】
    The Angels’ Carol/John Rutter (arr. Howard Lorriman)

  2. ジングルベル/ジェームズ・ピアポント (arr. ハワード・ローリマン) 【1:53】
    Jingle Bells/James Pierpont (arr. Howard Lorriman)

  3. 久しく待ちにし主よとく来たりて/伝承曲 (arr. リチャード・A・ダグラス) 【4:22】
    O Come, O Come, Emmanuel/Traditional (arr. Richard A. Douglas)

  4. ともしびのキャロル/ジョン・ルター (arr. ハワード・ローリマン) 【3:28】
    Candlelight Carol/John Rutter (arr. Howard Lorriman)

  5. ザッツ・ザ・スピリット!/伝承曲 (arr. サンディー・スミス) 【3:59】
    That’s the Spirit!/Traditional (arr. Sandy Smith)

  6. 御使い(みつかい)うたいて/伝承曲 (arr. マーク・フリーフ) 【2:29】
    What Child is This?/Traditional (arr. Mark Freeh)

  7. トイ・トランペット(おもちゃのラッパ)/レイモンド・スコット (arr. マーク・フリーフ) 【3:32】
    The Toy Trumpet/Raymond Scott (arr. Mark Freeh)
    コルネット(Cornet):リチャード・マーシャル(Richard Marshall)

  8. フォーレスの子守唄/ジェームズ・スコット・スキナー (arr. サンディー・スミス) 【3:40】
    The Forres Cradle Song/James Scott Skinner (arr. Sandy Smith)

  9. おもちゃの兵隊の行進/レオン・イエッセル (arr. マーク・フリーフ) 【2:52】
    Parade of the Wooden Soldiers/Leon Jessel (arr. Mark Freeh)

  10. クリスマス・ララバイ/ジョン・ルター (arr. ハワード・ローリマン) 【3:01】
    Christmas Lullaby/John Rutter (arr. Howard Lorriman)

  11. サンタ・クロースがやってくる/オークリー・ホールドマン (arr. マーク・フリーフ ) 【2:36】
    Here Comes Santa Claus/Oakley Haldeman (arr. Mark Freeh)
    Ebバス(Eb Bass):ハリー・カニンガム(Harry Cunningham)
    テナーホーン(Tenor Horns):ジョナサン・べイツ(Jonathan Bates)
    テナーホーン(Tenor Horns):ヘレン・ヴァーリー(Helen Varley)
    テナーホーン(Tenor Horns):アリソン・チャイルズ(Alison Childs)

  12. アイ・ハード・ザ・ベルズ・オン・クリスマス・デイ(クリスマスの鐘をきいて)
    /ジョン・B・コーキン、ヘンリー・ロングフェロー (arr. マーク・フリーフ) 【2:30】
    I Heard the Bells on Christmas Day/John B. Calkin & Henry W. Longfellow (arr. Mark Freeh)

16. 柊(ひいやぎ)かざろう/伝承曲 (arr. ジャック・アーノルド / trans. マーク・フリーフ) 【2:31】
Deck the Halls/Traditional (arr. Jack Arnold trs. Mark Freeh)

  1. ペテルブルクの橇の旅/リヒャルト・アイレンベルク (arr. サンディー・スミス) 【2:45】
    Petersburger Schlittenfahrt/Richard Eilenberg (arr. Sandy Smith)

  2. きよしこの夜/フランツ・クサーヴァー・グルーバー (arr. ハワード・ローリマン) 【3:16】
    Silent Night/Franz Xaver Gruber (arr. Howard Lorriman)

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4161/

 

■2016年夏に「数量限定」販売されたCD「ブラック・ダイク・チーム・ガール」がBPショップに登場!

「ダイクの前にダイクなし、ダイクの後にダイクなし」と謳われるイングランドの名門ブラスバンド“ブラック・ダイク”!

2016年10~11月、26年ぶり3度目の来日が実現したが、実は同じ年の夏、このバンドの女性奏者たちが“ブラック・ダイク・チーム・ガール”として来日!

7月24日、兵庫県川西市のみつなかホールで開催された女性だけのブラスバンド“金管合奏団 三毛猫”のコンサートで共演するなど、バンド本体の来日を前に、関西地区で精力的な活動を行った!

しかし、その後来日したブラック・ダイク・バンドのツアーでは、過去に大成功を収めた関西での公演がまったくなかったのは、どう考えても大きな謎!? 西日本で唯一公演があった四国・松山の地に、『なんでやねん!』の声が響き渡っていたのも当然か!

それはさておき、ブラック・ダイクには、2016年、9人の女性奏者が在籍。この内、7月に来日したのは、キャスリーン・ガスポス(コルネット)、ヴィクトリア・ケネディ(コルネット)、ヘレン・ヴァーレイ(テナーホーン)、アリソン・チャイルズ(テナーホーン)、カトリーナ・マーゼラ(バリトン)、アンドレア・プライス(パーカッション)、ゲストにレベッカ・チャイルズ(バリトン)を加えた7人だった。

ゲストのレベッカは、実はブラック・ダイクの音楽監督ニコラス・チャイルズとその妻でテナーホーン奏者のアリソン・チャイルズの愛娘。“ベッキー”の愛称で呼ばれ、シティ・オブ・ブラッドフォード・ブラス・バンドで活躍するバリトン奏者だ。

そのものズバリ、「ブラック・ダイク・チーム・ガール」と題するこの自主制作CD-Rは、この関西ツアーのために限定数製造された来日記念盤だ!!

録音は、2016年5月、かつてこのバンドのスポンサーだった“ジョン・フォスター&サン社”の工場跡で、現在は記念館として保存活用されている“ブラック・ダイク・ミルズ”で行われたが、録音を元ソプラノ・コルネット奏者ポール・ダフィが担当し、プリンシパル・コルネット奏者リチャード・マーシャルとロイヤル・アームド・コー・バンドのユーフォニアム奏者プレンデン・ウィーラーが交代で指揮をつとめるなど、なかなかアットホームな作り。ウィーラーは、実はカトリーナ・マーゼラのご主人だったりする。

というわけで、手作り感満載のアルバムだが、さすがはブラック・ダイクのレディーたち。ソロ、デュエット、カルテットなど、つぎつぎとスタイルを変えていくプログラムは、とても愉しい!

フリューゲルホーンのゾーイ・ハンコックによる『スカーレット・リボンズ(真っ赤なリボン)』やバリトンのカトリーナ・マーゼラによる『ナポリ』というおなじみのソロイストのパフォーマンスだけでなく、コルネットのキャスリーン・ガスポスによる『ベルズ・オブ・ぺオーヴァー』、ヴィクトリア・ケネディによる『赤とんぼ』、テナーホーンのヘレン・ヴァーリーによる『チェロ協奏曲』フィナーレのように、バンド本体のコンサートでは聴く機会が少ないプレイヤーのソロにも、思わずハッとさせられる!!

録音テクニックを駆使したアリソン&レベッカの母娘デュオ『花のデュエット』やテナーホーン&バリトン・カルテットによる『小さな祈り』は、とくに愛情が込められたレパートリーだ。

日本向けに『赤とんぼ』『浜辺の歌』が入っているのも嬉しくなるが、ブックレットのクレジットでは“日本伝承曲(即ち、日本民謡)”と印刷されているのは、ちとご愛嬌!

アルバム全篇を通じて、エンターテイメントに徹した演奏スタイルは、広くブラスバンド・ファンの支持を得るだろう。

ブラック・ダイクのサポーターには、堪えられない完全限定アルバムだ!

■ブラック・ダイク・チーム・ガール
Black Dyke Team Girl

【収録曲】

  1. ファンファーレ&フローリッシュ/ジェームズ・カーナウ 【2:12】
    Fanfare & Flourishes/James Curnow

  2. ア・ナイチンゲール・サング・イン・バークリー・スクエア
    / マニング・シャーウィン、エリック・マシュウィツ (arr. ロバーツ)
    【5:21】
    A Nightingale Sang in Berkeley Square/Manning Sherwin、Eric Maschwitz (arr. Roberts)

  3. ベルズ・オブ・ぺオーヴァー/フィリップ・ドゥ 【3:03】
    The Bells of Peover/Philip Doe
    コルネット(Cornet):キャスリーン・ガスポス(Kathleen Gaspoz)

  4. ファンク・イット・アップ/アラン・ファーニー 【2:19】
    Funk It Up/Alan Fernie

5. スカーレット・リボンズ(真っ赤なリボン)
/ジャック・シーガル、エヴリン・ダンジグ (arr. アンドルー・ダンカン)
【3:14】
Scarlet Ribbons/Jack Seagal、Evelyn Danzing (arr. Andrew Duncan)
フリューゲルホーン(Flugel Horn):ゾーイ・ハンコック(Zoe Hancock)

  1. ゼア・イズ・ア・フラワー(球根の中には)/ジョン・ラター (arr. ロウレス) 【3:32】
    There is a Flower/John Rutter (arr. Lawless)

  2. ナポリ/ヘルマン・ペルステッド 【5:28】
    Napoli/Herman Bellstedt
    バリトン(Baritione):カトリーナ・マーゼラ(Katrina Marzella)

  3. 赤とんぼ/山田耕作 (arr. ケネディ) 【3:07】
    Aka-Tonbo/Kosaku Yamada (arr. Kennedy)

9. 「チェロ協奏曲」から“フィナーレ”/フランツ・ヨーゼフ・ハイドン (arr. レイ・ファー、ロウレス) 【4:22】
Finale from Haydon’s Cello Concerto/Franz Joseph Haydn (arr. Ray Farr、Lawless)
テナーホーン(Tenor Horn):ヘレン・ヴァーリー(Helen Varley)

10. 「ライオン・キング」から/エルトン・ジョン、ティム・ライス (arr. ライド・ギリエ) 【5:26】
Music from “The Lion King”/Elton John、Tim Rice (arr. Reid Gilje)

  1. 浜辺の歌/成田為三 (arr. プライス) 【3:35】
    Hamabe no Uta/Tamezo Narita (arr. Price)
    コルネット(Cornet):ヴィクトリア・ケネディ(Victoria Kennedy)

  2. ペニー・レイン/ジョン・レノン&ポール・マッカートニー (arr. イアン・ジョーンズ) 【2:10】
    Penny Lane/John Lennon & Paul McCartney (arr. Ian Jones)

  3. 花のデュエット/レオ・ドリーブ (arr. チャイルズ) 【4:08】
    Flower Duet/Leo Deliebes (arr. Childs)
    テナーホーン(Tenor Horn):アリソン・チャイルズ(Alison Childs)
    バリトン(Baritone):レベッカ・チャイルズ(Rebecca Childs)

  4. アベマリア/ヨハン・セバスティアン・バッハ、シャルル・グノー  【2:57】
    Ave Maria/Johann Sebastian Bach、Charles Gounod
    ヴィブラフォン(Vibraphone):ポーラ・オマリー(Paula O’Malley)
    バリトン(Baritione):カトリーナ・マーゼラ(Katrina Marzella)

  5. アナと雪の女王/ロバート・ロペス、クリスティン・アンダーソン=ロペス 【5:45】
    Frozen!/Robert Lopez、Kristen Anderson-Lopez

  6. 小さな祈り/エヴリン・グレニー (arr. カトリーナ・マーゼラ) 【2:26】
    A Little Prayer/Evelyn Glennie (arr. Katrina Marzella)
    テナーホーン(Tenor Horn):ヘレン・ヴァーリー(Helen Varley)
    テナーホーン(Tenor Horn):アリソン・チャイルズ(Alison Childs)
    バリトン(Baritione):カトリーナ・マーゼラ(Katrina Marzella)
    バリトン(Baritone):レベッカ・チャイルズ(Rebecca Childs)

  7. ラッパ手の休日/ルロイ・アンダーソン (arr. デヴィッド・ボールドウィン) 【2:24】
    Bugler’s Holiday/Leroy Anderson (arr. David Baldwin)

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4122/

■ブラック・ダイク・バンドの演奏会の模様を11月と12月にNHKが放送

26年ぶりに来日したブラスバンドの名門、ブラック・ダイク・バンドの日本公演(10月29日にNHKホールで収録)の模様を11月30日(水)ほかの予定でNHKが放送する。これは絶対に聴き逃せないぞ! 詳細などはいかのとおり。

【放送予定】

11月30日(水)午前5時(BSプレミアム)
http://www4.nhk.or.jp/c-club/

【放送予定曲】

  • クイーンズべリー
  • 歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲
  • ミス・ブルー・ボネット
  • ミッション・インポッシブル
  • ソウル・ボサノヴァ
  • アイ ウィル フォロー ヒム
  • トライアンフ・オブ・タイム
  • 組曲「山の王」作品37から第4曲羊飼いの娘の踊り
  • イモータル

12月11日(日)午前7時20分(FM 吹奏楽のひびき)
12月18日(日)午前7時20分(FM 吹奏楽のひびき)

 

■NHKオンライン
http://www.nhk.or.jp/

【ブラック・ダイク・バンド関連のCD・DVD】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000001035/

■CD「ブラック・ダイク・ゴールド Vol.5」が発売。注目はピーター・グレイアムがブラック・ダイク160周年記念コンサートのために書いた『シンフォニー・オブ・スカーレット&ゴールド』

「ダイクの前にダイクなし、ダイクの後にダイクなし」と謳われるイングランドの名門ブラスバンド“ブラック・ダイク”!

その普段のコンサートで人気を博したレパートリーをセレクトし、レコーディングする絶好調“ブラック・ダイク・ゴールド”シリーズの第5弾は、“ブラック・ダイク160周年”の記念年、2015年をフィーチャーするスペシャルな1枚となった!!

録音ソースには、いつものモーリー・タウン・ホールでのセッション録音に加え、かつてLPレコード時代にブラック・ダイクが多くの名盤を生み出したハターズフィールド・タウン・ホールで、2015年7月12日に開催された“160周年記念コンサート”のライヴも使われている!

収録曲中もっとも注目されるのは、何と言ってもピーター・グレイアムの『シンフォニー・オブ・スカーレット&ゴールド』だろう!!!

この曲は、ブラック・ダイク160周年記念コンサートのために委嘱された4楽章構成のブラス・シンフォニーだ。

第1楽章“ファンファーレ”は、グレイアムの「サモン・ザ・ドラゴン」と、ブラック・ダイクのテーマ曲、マーチ「クィーンズバリー」をフィーチャーした楽章。

第2楽章“レガシー”は、ブラック・ダイクが優勝した2009年の全英選手権決勝のテストピースだったグレイアムの「トーチベアラー」による変奏曲で、ブラック・ダイクのレジェンド・ソロイスト、トロンボーンのフランク・ベリー、ユーフォ二アムのジョン・クラフ、コルネットのジェームズ・シェパードがそれぞれ得意としたソロ曲のメロディーがカデンツァ風に配されている。

第3楽章“メディテーション”は、ブラック・ダイクがヨーロピアン選手権2014で優勝したとき、オウン・チョイス・テストピース(自由選択課題)として演奏したグレイアムの「トライアンフ・オブ・タイム」による変奏曲。

第4楽章“フィナーレ”では、第1楽章に使われたいくつかのテーマと、ブラック・ダイクがヨーロピアン選手権2005で優勝したとき、オウン・チョイス・テストピースとして演奏したグレイアムの「地底旅行」のテーマが組み合わされ、エキサイティングなエンディングを構成する。

ブラック・ダイクの歴史を知れば知るほどニンマリさせられる作品で、作曲者とブラック・ダイクとの密度の濃い関係を垣間見ることができる!

ブラック・ダイク160周年コンサート”から収録されたのは、『トランぺッツ・ワイルド』と『イエロー・サブマリン』の2曲だ!

これらは、ブラック・ダイクのOBたちも参加した大編成(ブックレットの写真も貴重!)での演奏で、従って演奏クレジットも“ブラック・ダイク・リユニオン・バンド”となっている。

この内、『トランぺッツ・ワイルド』での、ジェームズ・シェパード(プリンシパル、1963~1973)、マシュー・ベイカー(同、1994~2000)、リチャード・マーシャル(同、2006~)という、歴代3人のプリンシパル・コルネット奏者によるトリオは、こんな機会でないと聴けない“お宝録音”だ!

これら以外にも、吹奏楽でよく演奏される「陽はまた昇る」の原曲『カンティレーナ』、ゾーイ・ハンコックのフリューゲルホーン・ソロ『トレヴォーン湾の辺りに』、クリストファー・ビンズのトロンボーン・ソロ『金髪のジェニー』など、聴きものが満載!

ブラック・ダイク・サポーターには、堪えられないアルバムだ!

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4022/

【ブラック・ダイク・バンドのCD、DVDをチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000001035/