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■サウスエンド・セレブレーション(作曲:フィリップ・スパーク)

この作品はは、イギリスのサウスエンド・ウィンド・オーケストラの10周年のために書かれた曲で、2013年3月、作曲者の指揮で初演された。明るくウキウキとしたお祝い気分に満ちた作品で、雄大なファンファーレのイントロに導かれ、スピード感あふれる展開は、間違いなくくすべてのスパーク・ファンに喜ばれるでしょう。

Southend Celebration
・グレード:6
・TIME:25分53秒

【楽譜セット】
サウスエンド・セレブレーション
作曲:フィリップ・スパーク
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/set-1407/

【収録CD】
■交響曲第3番「カラー・シンフォニー」
~フィリップ・スパーク作品集
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4081/

■交響曲第3番「カラー・シンフォニー」(作曲:フィリップ・スパーク)

交響曲第3番「カラー・シンフォニー」は、2014年の作品で、ドイツ北部のブレーメン近郊、グレーマーハーヴェンのシンフォニック・ブラスオルケスター・ヴェーデル(Sinfonischen Blasorchester Wehdel)の委嘱で作曲された。同楽団の指揮者トーマス・ラツェクは、マーチや伝統音楽が中心で旧態依然のままだったドイツの吹奏楽に大変革をもたらした人物として知られ、同地に作曲者を招き、2014年11月22日に行われた初演も、ラツェクの指揮で行われている。

演奏時間30分超のシンフォニーで、全5楽章。各楽章には“ホワイト”“イエロー”“ブルー”“レッド”“グリーン”と5つの色(カラー)が小題として付けられている。

曲は、音や文字から色を感じたり、物の形に味覚を感じたりするという、ごくごく一部の人にみられるシナスタジア(共感覚)と呼ばれる知覚現象の中でも、聞いた音に色がついて聞こえるという“サウンド・カラー共感覚(色聴)”からアイデアを得ている。

音が色を伴って聴こえるとか、音階には特定の色があると主張して創作や演奏活動を行なった音楽家は意外に多く、クラシックの作曲家では、リストやメシアン、スクリャービン、リムスキー=コルサコフなどがシナスタジアの持ち主だったのではないかと言われている。一部の人にみられる絶対音感もまた、共感覚と説明されることがある。

このシンフォニーは、低音木管楽器だけでなく、ハープ、ピアノ、チェロを含め、ウィンドオーケストラに使われるありとあらゆる楽器の可能性をすべて活かして欲しいという委嘱時のリクエストから、音楽を描く豊かな“音のパレット”上のツールとして、管楽器の音色やそれらが織り成すハーモニーが扱われた作品だ。

5つの楽章が違った色彩感覚で書かれた作品だが、唯一、ここで勘違いしてはならないのは、スパークが特定の音色や音程と実際の色とを直接的あるいは厳格な整合性を求めた作品ではないことだろう。

作品は、つぎの5楽章で構成される。

【第1楽章:ホワイト】
オープン・ハーモニーとピュアな各楽器の音色がこの楽章を特徴づける。ホルンがクッキリとした質感の音楽に対置するようにCメジャー(ピアノの白鍵)の内に解決する長いソロを演奏し、やがて全合奏のクライマックスに到達。牧歌的間奏が、静かなエンディングをもたらす雰囲気の高まりへと導く。とても美しく、感動を呼び起こす繊細なタッチの楽章だ。

【第2楽章:イエロー】
高音域の各楽器がフォーカスされ、音色と気分の両方で、明るさと太陽の光の感覚を表現する。旋律的なモチーフは短く、主音と音域を頻繁に変えながら、言い争うように音楽を前進させていく。短旋法の長い旋律が少し現れるが、曲を閉じるため、すぐ太陽の光が戻ってくる。

【第3楽章:ブルー】
木管楽器、打楽器、弦楽器だけで演奏される楽章。ジャズの“ブルース”の意味合いはないが、“ブルー”の単語がしばしば思い起こさせる静寂と荒廃の絶え間ない感覚を想像させる。長いクラリネットのコラールは、弦楽器、ハープ、ピアノに割り当てられることによってエコーが加えられる。静かな展開の中に、さまざまな楽器のソロが浮かび上がる特徴的な楽章だ。

【第4楽章:レッド】
金管楽器と打楽器のための楽章。前楽章同様、かつての「ダンス・ムーブメント」と同じ発想だ。金管のためのほとんどの書法がもつ積極性と楽観性を表す“色”として“レッド”が提示される。さまざまな金管ファミリーが個別にフィーチャーされ、エネルギッシュなフーガ風のパッセージと鳴り響くファンファーレによって1つにまとめられる。リズミカルなパーカッションにのって、金管が自在にその存在感を示す力感のある楽章だ。

【第5楽章:グリーン】
終楽章では、“緑豊かで、肥沃さをもち、活気に満ちた”という意味をもつ“自然”から導かれた用語“グリーン”が扱われる。ここまでの楽章とは異なり、多種多彩な組み合わせでウィンドオーケストラに使われる楽器の音色を混ぜ合わせることで、むしろ原色より豊かに構築されていく。ドライブ感とエネルギーに満ち、この楽章は、性格的にまるでダンスのようで、活気づく木管楽器と高らかに鳴り響く金管楽器のファンファーレによって、勝利するように幕を閉じる。

作品の中から“色”が見えてきたら、あなたは共感覚の持ち主かも知れない。そうでなかったとしても、音楽的にワン・ランク上をいくすばらしい作品!

・グレード:6
・TIME:25分53秒

【楽譜セット】
■交響曲第3番「カラー・シンフォニー」
作曲:フィリップ・スパーク
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/set-1408/

【フルスコア】
■交響曲第3番「カラー・シンフォニー」
作曲:フィリップ・スパーク
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/sc-5442/

【収録CD】
■交響曲第3番「カラー・シンフォニー」
~フィリップ・スパーク作品集
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4081/

 

■ヤン・ヴァンデルローストの「横浜音祭り序曲」の管弦楽編曲完成!

ベルギーの作曲家ヤン・ヴァンデルローストが“横浜音祭り2013”のオープニングのために作曲した『横浜音祭り序曲』の管弦楽編曲が完成した!

管弦楽編曲は、東京藝大の髙橋幸代氏が担当。

新しいオーケストラ版は、2016年の音祭りで3つのオーケストラによって演奏の予定だ。

■2016年9月21日 《横浜音祭り2016前夜祭》西本智実指揮、イルミナートフィルハーモニーオーケストラ

■2016年9月22日 《横浜音祭り2016オープニングコンサート》栁澤寿男指揮、東京フィルハーモニー交響楽団

■2016年10月29日 青島広志指揮、シアターオーケストラトーキョー

横浜市の花が“バラ”であることから《シティ・オブ・ローズ》というサブ・タイトルがあるこの序曲がオーケストラでどのように演奏されるのか。とても楽しみだ!!

■「横浜音祭り序曲」(吹奏楽楽譜セット)
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/set-0217/ 

■「横浜音祭り序曲」(収録CD):
アウレウス~名古屋芸術大学ウィンドオーケストラ(吹奏楽名曲選集)
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-3121/

■「横浜音祭り序曲」イントロ部から独立したファンファーレ
横浜音祭りファンファーレ(金管・打楽器アンサンブル楽譜セット)
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/set-1718/