
『吹奏楽のための“虹”』や『アンダルシア』『青銅のイノシシ』などで知られる田中久美子のとても爽やかなイメージの作品です。
この作品は、兵庫県の関西学院創立120周年記念委嘱作として作曲され、2009年11月23日、兵庫県西宮市にある兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで催された同大学応援団総部吹奏楽部第48回定期演奏会において、戸田直夫(とだ ただお、同部ミュージック・アドバイザー)の指揮で初演されました。
曲名の“ムーンストーン”は、古代より月の光が凝縮してできたと信じられてきたパワーストーンのことで、月の満ち欠けによって大きくなったり小さくなったり見えることから、日本語では“月長石”とも呼ばれます。 同学院の校章に使われている新月からイメージを膨らませて書かれたこの作品は、急-緩-急のスタイルを持ち、月の光のイメージや神秘のエネルギー、月光が降り注ぐ幻想的な夜の情景が表わされています。 使用打楽器もシンプルで、ごくごく一般的な楽器編成でオーケストレーションされていますので、編成の大小を選ばず、屋外も含め、いろいろな演奏シーンにフィットしそうです。
メロディーラインもとても親しみやすく、広く一般のコンサートで演奏を愉しみたい、BPおススメの作品です!
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http://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-8915/
【収録CD】
■ニュー・ウィンド・レパートリー2010「ジャスパー」大阪市音楽団
http://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-2056/
【田中久美子】
香川県高松市に生まれる。京都教育大学音楽科および京都市立芸術大学作曲専修卒業。池内友次郎、藤島昌壽の両氏に師事。1982~83年、フランスのポワチエ夏季音楽大学にてミシェル・メルレ、エディット・ルジェの両氏に師事。作品発表は在学中から始め、神戸市や仙台市の主催コンサートや京都市委嘱による音楽を作曲。作品は、国内の出版社だけでなく、フランスやオランダで出版され、2006年には、フランスの第1回ランベルサール国際吹奏楽作曲コンクールのアルト・サクソフォーン協奏曲部門で、『セドナ』が第1位受賞作に輝いた。相愛音楽大学、京都女子大学の各非常勤講師をへて、現在、大阪芸術大学非常勤講師をつとめている。
・出版社グレード:3
・作曲:田中久美子 (Kumiko Tanaka)
・TIME:6分57秒(CD-2056参照)
・出版:ロベール・マルタン (Robert Martin)
・分類:販売譜(フルスコア&パート譜セット)
【楽器編成】
Piccolo
Flutes (I、II)
Oboe
Bassoon
E♭ Clarinet
B♭ Clarinets (I、II、III)
B♭ Bass Clarinet
E♭ Alto Saxophones(I、II)
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone
B♭ Trumpets(I、II、III)
F Horns (I、II、III、IV)
Trombones(I、II、III)
Euphonium
Tubas
Double Bass
Timpani
Mallet Percussion
(Xylophone、Glockenspiel)
Percussion
(Snare Drum、Bass Drum、Clash Cymbals、Suspended Cymbal、Triangle)