「楽譜」カテゴリーアーカイブ

■楽譜 交響曲第2番「江戸の情景」(作曲:フランコ・チェザリーニ)

交響曲第1番「アークエンジェルズ」につづく、フランコ・チェザリーニのセカンド・シンフォニー。初演は、2018年12月、スイスのルガーノで作曲者の指揮による。

歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」にインスパイアーされた5楽章構成のシンフォニーで、演奏時間は約43分。各楽章には、「名所江戸百景」の5枚の浮世絵のタイトルがそのまま使われている。

第1楽章:増上寺塔赤羽根(ぞうじょうじとうあかばね)
I. The Pagoda of Zojoji Temple

第2楽章:市中繁栄七夕祭(しちゅうはんえいたなばたまつり)
II. The City Flourishing

第3楽章:日暮里寺院の林泉(にっぽりじいんのりんせん)
III. Temple Gardens at Nippori

第4楽章:玉川堤の花(たまがわづつみのはな)
IV. Cherry Blossoms along the Tama River

第5楽章:千住の大はし(せんじゅのおおはし)
V. Senju Great Bridge

日本人のハートにグッとせまる旋律線が随所に散りばめられているのが大きな特徴。打楽器には、和楽器(締め太鼓、長胴太鼓、平胴太鼓、チャンチキ、木鉦)の指定があるが、同時に“伝統的な日本の打楽器の使用は作品の成功に不可欠ではない”とのガイドも書かれ、和楽器が使えない場合でも、西洋の打楽器で同じ効果が上がるように細かい指示がある。

チェザリーニが新境地を開いたとても重量感のある作品だ。

【フランコ・チェザリーニ】
1961年4月18日、スイスのベリンツォーナに生まれる。イタリア系スイス人で、イタリア国境に近いルガーノ音楽院とイタリアのミラノ音楽院にフルートおよびピアノを学んだ。その後、スイスのバーゼル音楽院で世界的フルート奏者ペーター・ルーカス=グラーフに師事。1981年にリデスで開かれたスイス独奏コンクールで“第1位”に輝き、1985年に演奏者ディプロマを得た。バーゼルでは音楽理論と指揮法も学び、作曲家への地歩を固めた。管弦楽、ウィンド・バンド(吹奏楽)、器楽など、幅広いジャンルに作品がある。『ブルー・ホライズン』、『ビザンティンのモザイク画』、交響詩『アルプスの詩』、交響曲第1番『アークエンジェルズ』などで幅広い人気を集めている。

■交響曲第2番「江戸の情景
作曲:フランコ・チェザリーニ

Symphony No.2 “Views of Edo”
【吹奏楽-楽譜セット】
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-1737/

【データ】

・出版社グレード:6
・作曲:フランコ・チェザリーニ(Franco Cesarini)
・TIME:約43分00秒
・出版:ミトローパ(Mitropa)
・分類:販売譜(スコア&パート譜セット)

【楽器編成】

Piccolo
Flute(I、II、III)
Oboe(I、II)
English Horn
E♭ Clarinet
B♭ Clarinet(I <div.>、II <div.>、III <div.>)
E♭ Alto Clarinet
B♭ Bass Clarinet
B♭ Contrabass Clarinet
Bassoon(I、II)
E♭ Alto Saxophones(I、II)
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpet(I <div.>、II、III)
B♭ Cornet(I、II)

F Horns(I、II、III、IV)
Trombone(I、II、III、Bass)
Euphonium <div.>
Tuba <div.>
Double Bass
Harp
Timpani

Mallet Percussion
(Glockenspiel、Xylophone、Marimba、Vibraphone、Tubuler Bells、Crotales)

Percussion
(Shime-Daiko(Snare Drum – Snare Off)、Oh-Daiko(Bass Drum – wooden sticks)、Nagodo- Daiko(Conga – wooden sticks)、Hirado-Daiko(Bongo – wooden sticks)、Chan-Chiki(hit on suspended cymbal cup)、Moku-sho(wood block)、Bass Drum、Bongos、Tam-tam、Clash Cymbals、Suspended Cymbal、Finger Cymbals、Triangle、Tambourine、Sleigh Bells、Wind Chime、Bell-tree)

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https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/sc-5477/

■楽譜「ジャスパー~夢へのナビゲーター!」(作曲:清水大輔)

この作品は『ニュー・ウィンド・レパートリー2010』のために書き下ろした作品。夢を叶えるために必要な勇気、希望を与えてくれるという天然石、ジャスパー。この作品も、そんな力を演奏者、聴衆与えられるようになって欲しいと願いタイトルにしました。

曲はシンプルな3部形式(A-B-A)で書かれており、メインとなるテーマは70年代後半?80年代あたりの映画音楽をイメージして、全体的に華やかな構成になっています。それはまるで夢に向かって歩み出す人々を後押しするように・・・。

当初は7分程度の演奏を想定していましたが、「ニュー・ウィンド・レパートリー2010」の収録時に、指揮者の吉田行地氏と大阪市音楽団の皆さんの音楽表現の魅力を十二分に感じて欲しいと言うことで、中間部のテンポをかなり落として演奏しています。(清水大輔)

■ジャスパー~夢へのナビゲーター!
作曲:清水大輔

JASPER【吹奏楽-楽譜セット】
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-8920/

【データ】
出版社グレード:4
・作曲:清水大輔 (Daisuke Shimizu)
・TIME:7分54秒
・出版:フォスターミュージック株式会社

【お薦めCD】

■ニュー・ウインド・レパートリー2010「ジャスパー」/大阪市音楽団
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-8920/

【楽器編成】

Piccolo
Flute 1
Flute 2
Oboe
Bassoon
Eb Clarinet
Bb Clarinet 1 (div.)
Bb Clarinet 2 (div.)
Bb Clarinet 3 (div.)
Bass Clarinet
Alto Saxophone 1
Alto Saxophone 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Trumpet 1
Trumpet 2
Trumpet 3
Horn 1
Horn 2
Horn 3
Horn 4
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Euphonium (div.)
Tuba
String Bass
Timpani
Percussion 1 (Snare Drum, Bass Drum)
Percussion 2 (Suspended Cymbal, Crash Cymbal, Finger Cymbal, Tam-tam)
Percussion 3 (Tambourine, Wind Chime)
Percussion 4 (Tubular Bells, Glockenspiel)

■秘儀VII<不死鳥>(作曲:西村 朗)

西村 朗の人気吹奏楽シリーズ「秘儀」の2019年最新版がハッスルコピーより発売された。

この作品は広島ウインドオーケストラの委嘱によって、2018年の夏から秋にかけて作曲された。作曲者の西村 朗んいよると、

この「秘儀VII〈不死鳥〉」は、生死を超える不死鳥の伝説にちなんだもので、炎に向かって自ら飛び下り、身を焼いて滅びてのち蘇る不死の霊鳥のドラマをテーマとしている。魂と肉体の再生についての祈りと讃美の音楽で、これは一種の祝典(祭典)序曲でもある。曲は続けて演奏される以下の7つの部分より成っている。
1)序
2)興奮した鳥たち
3)呪文と燃立つ炎
4)不死鳥のテーマ
5)炎に飛び込む不死鳥
6)不死鳥の叫びと炎の舞い
7)死と復活

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https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-1734/

■グレート・シティへの序曲(作曲:フィリップ・スパーク)

 『ドラゴンの年』や『オリエント急行』、『宇宙の音楽』、『ウィークエンド・イン・ニューヨーク』などの成功で、世界的知名度を誇るイギリスの作曲家、フィリップ・スパークのコンサート序曲です。

 この作品は、2009年、熊本県玉名市の玉名女子高等学校吹奏楽部の委嘱で作曲され、2010年1月11日、熊本県立劇場コンサートホール(熊本市)で開催された「玉名女子高等学校吹奏楽部 ? New Year Concert ’10」で、アメリカから招かれた鈴木孝佳(タッド鈴木)の客演指揮で世界初演。定員1800名、満員札止めの中での初演は、大成功を収めました。

 スパークは、コンテストの審査員や自作の指揮のため、世界中の多くの大都市を訪れています。生粋のロンドンっ子の彼にとって、訪問先のニューヨークやシカゴ、東京、パリ、ローマなどの都市で直接目にしたり、耳にするものは、自分が暮らす町とはまったく違い、とても新鮮なものに映りました。この作品は、そういった大都市に息づくエネルギーや壮観な眺めへのトリビュートとして作曲されました。

 人々が行き交い、クラクションが溢れる都会的な忙しさの中に始まる序の部分につづき、曲はすぐ叙情的な部分へと進みます。そこは伸びやかに歌われるトランペット・ソロがリードし、色彩やムード、拍子にコントラストをつけながら、どんな都市も持っている高貴な部分とそうでない部分を描きます。その後、曲はスピードを上げ、キラキラとした細かいパッセージが交錯し、一時も休むことのない都会の姿を投影するように、変化を繰り返しながらクライマックスへと向います。

 世界的ヒットとなった『ジュビリー序曲』のほか、『テイムサイド序曲』、『ピッツバーグ序曲』など、数々の“序曲”で、演奏者、聴衆の双方を魅了しつづけているスパーク独特のテイストやサウンドは、この作品にも見事に凝縮されています。

2009年、スパーク、鈴木の両氏が東京で偶然出会い、意気投合の結果、生み出されることになった都会的サウンドのコンサート序曲。演奏会場の空気を盛り上げる、コンサートのオープナーとしてもピッタリくる作品です!!

出版社グレードは5、演奏時間は約8分13秒。

■グレート・シティへの序曲 
Overture for a Great City

・出版社グレード:5
・作曲:フィリップ・スパーク (Philip Sparke)
・TIME:8分13秒(CD-2139参照)
・出版:アングロ・ミュージック (Anglo Music)
・分類:販売譜(フルスコア&パート譜セット)

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http://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-9013/

■アトランティック・オデッセイ~フィリップ・スパーク作品集
http://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-2139/

■80日間世界一周(作曲:オットー・M・シュヴァルツ)

フランスの小説家ジュール・ベルヌの同名の冒険小説からインスパイアーされて書かれた作品。スピーディーな場面展開など、聴きどころが満載!

【オットー・M・シュヴァルツ】
1967年、オーストリアのノインキルヒェンに生まれる。ウィーンの音楽アカデミーで、トランペットをウィーン・フィルのヨーゼフ・ポムバーガーに、作曲をハインツ・クラートホヴィルに師事。1992年に自身のスタジオを設立。映画、放送などのコマーシャル・ミュージックの分野で1000曲以上の音楽を書いている。1995年以降、ウィンド・バンドのための作品を発表し、『ノスタルダムス』、『ドラゴン・ファイト』など、ドラマチックな作品が人気を集めている。

■80日間世界一周
Around the World in 80 Days

・グレード:4
・作曲:オットー・M・シュヴァルツ(Otto M. Schwarz)
・TIME:約10分30秒(CD-1610参照)    
・出版:ミトローパ・ミュージック(Mitropa Music)
・分類:販売譜(フルスコア&パート譜セット)

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https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-8678/

■オットー・M・シュヴァルツ吹奏楽作品集
~アブソリュート・クロスオーヴァー
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-1610/

■神話とモンスター~コンサート・バンドのためのアウトレージ(作曲:フィリップ・スパーク)

『オリエント急行』『ダンス・ムーブメント』『宇宙の音楽』『ウィークエンド・イン・ニューヨーク』など、ウィンド・ミュージックの歴史に残る話題作を続々と世に送り出し、さらに進化する作曲家フィリップ・スパークの正しく新境地を切り開いた作品です。

 “コンサート・バンドのためのアウトレージ(残虐な行為、暴行、激しい怒り)”という、およそ音楽のタイトルとして似つかわしくない副題を持ち、出版社が示すグレード表示も≪グレード6≫とアメリカで許される最高レベルの表示!

 はっきり言って、たいへん難易度の高い作品です。

 イギリスで最も野心的なウインドオーケストラの1つに数えられるスコットランドのグラスゴー・ウィンド・バンド(Glasgow Wind Band)の40周年を記念して委嘱され、2012年6月9日、グラスゴー市のスコットランド王立音楽院で、ケヴィン・プライスの指揮で初演されました。

 モチーフに選ばれているのは、ギリシャ神話とそれに登場するモンスターたち!

 スパークは、グラスゴー・ウィンド・バンドが、2010年全英コンサート・バンド・フェスティヴァルで「宇宙の音楽」を演奏して大成功を収めたことから、委嘱を受けた時、同じ“宇宙”に繋がる何らかの素材から新作を作ることを思い立ち、夜空に輝く“星座”の由来となったギリシャ神話にモチーフを求めることにしました。

 その意味で、「宇宙の音楽」の姉妹作と言えなくもありません。

 作品は、以下の独立したの3つの楽章で構成されています。

 第1楽章「レルネーのヒュドラの死」

 作曲者が思い描く“アウトレージ”を最もよく具現化した楽章で、モルト・モデラート。楽章全体が、ヘラクレスに倒された9つの頭を持つ怪物ヒュドラのストーリーを表しています。マイナーの進行の中、木管とピアノのうごめくようなパッセージが、切り落としても切り落としても再生して生えてくるヒュドラの頭のグロテスクな動きを表現しながら、これまでのスパーク作品になかったおどろおどろしいタッチの凄みのある音楽が進行し、エンディングではついに息絶えるヒュドラを描きます。

 第2楽章「カシオペアの自慢」

 自慢好きのエチオピア王妃カシオペアは、娘アンドロメダの美しさへの自慢が仇となり、海神ポセイドンの怒りを買って娘を生贄に捧げねばならなくなりました。しかし、波が打ち寄せる岩に鎖で縛りつけられたアンドロメダは、あわやというところでヘラクレスに救われ、やがてヘラクレスの妻となります。イントロは、モルト・レント。ドラムスとピアノがリードするブルースの中、カシオペアの性格を表すアルト・サクソフォンのムーディーなソロが聞こえます。ファンファーレにつづくヴィーヴォの中間部は、アンドロメダの危機に現れたヘラクレスが海の怪物と戦い、彼女を救う大活劇が描かれます。つづくモルト・レントの優しいテーマは二人の間の愛の芽生えを表します。その後、ブルースが再現され、ポセイドンの怒りでカシオペアが永遠に夜空を一周する運命の椅子に縛られるということを暗示しながら、ミステリアスに終わります。

 第3楽章「オリオンとペガサスの飛翔」 

 マエストーソのファンファーレで始まる終楽章は、まず海神ポセイドンの子で力自慢の狩人“オリオン”が現われ、モルト・ヴィーヴォの8分の6拍子で狩りの模様が表されます。その後、空に浮かぶような雄大なテーマが現われ、鳥の翼をもつ天馬“ペガサス”が大空を翔る姿が描かれます。神話の中ではまったく無関係の2つのファクターを組み合わせることでコントラストを作り出し、モルト・ヴィーヴォの駆け込むようなコーダでエキサイティングに曲を閉じます。

 作曲者によると、全篇を通じてピアノにひじょうに重要な役割が与えられているところがこの作品のコアな部分であるとのこと。実際、第1楽章と第2楽章のピアノ・パートは、ほとんど休むことなく、弾き続けることになります。さまざまなパートとアンサンブルとハーモニーを共有するピアノ奏者には、相当な力量が求められます。

 全体では21分超えの大作ですが、各楽章にそれぞれの別個のストーリーがあり、演奏時間がともに約6~8分ということから、楽章単独でも演奏可能な使い勝手のいい作品といえましょう。

 日本初演は、作曲者の意を受け、2014年1月10日、東京・杉並公会堂において、鈴木孝佳指揮、タッド・ウインドシンフォニーの演奏で行われました。

 副題にわざわざ“アウトレージ”と謳うだけあって、これまでのスパーク作品とは一味もニ味も異なるテイストが感じられる、ウィンド・ミュージックの最先端を走る作品です!

■OF MYTHS AND MONSTERS

・グレード:6
・作曲:フィリップ・スパーク(Philip Sparke)
・TIME:21分12秒
・出版:アングロ・ミュージック (Anglo Music)

【この楽譜の詳細をBPショップでチェックする】
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-0098/

■神話とモンスター
~フィリップ・スパーク作品集

https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-2997/

■ホラー小組曲(作曲:トーマス・ドス)

 アメリカでジョン・ウィリアムズのアシスタントとなり、オーストリアに帰国後、作曲家として活躍し、指揮者としても評価の高いトーマス・ドスが、スクール・バンドから市民バンドまで、さまざまなレベルのバンドで演奏できるように書いた、理屈抜きに愉しいエンターテイメント作品です。

曲は、5つの短い楽章で構成されます。
第1楽章は、ホラーを題材にするこの曲にふさわしく、キリスト教社会では最も忌み嫌われる「13日の金曜日」をテーマとします。不気味なムードのイントロでいきなり聞こえる“悲鳴”など、小さな仕掛けが、恐怖の世界へと誘います。

  “草木も眠る丑三つ時”とは、日本の怪談の決まり文句ですが、ヨーロッパやアメリカでも“夜”はやはり物の怪たちの世界のようです。第2楽章「真夜中のシーン」では、真夜中に響く足音やキーキーという軋みや12時を告げる時計、妖精たちのダンスなどが描かれます。

  第3楽章のタイトルになっている「ウルダラク」は、美しい女性の姿で人を誘惑するという、スラヴ諸国で恐れられる邪悪な吸血種族、精霊です。テンポの速い細かな動きが、鼓動の高まりを示すように恐怖心を煽ります。

  第4楽章の「ブードゥー」は、ハイチや西アフリカで広く信じられ、西洋人からは魔術であるかのように恐れられる民間信仰です。ゆったりとしたテンポで聞こえてくる太鼓や笛の音が、動物の生贄(いけにえ)を供え、歌と踊りを伴って行なわれるブードゥーの儀式を表わします。

  最終の第5楽章「ハロウィン・パーティー・マーチ」は、とてもハッピーな楽章です。ここでは、万霊節の宵祭りで“おばけ”などに仮装した子供たちが知人の家などを訪ね歩き、菓子などをねだる、アメリカのハロウィン・パーティーの情景がマーチとして描かれています。

  それにしても、どの楽章も曲名と情景描写がピッタリきます。さすがは映画音楽の大家のアシスタントをつとめた人の音楽ですね! 楽器編成も大きくなく、どのような編成のバンドでも愉しく演奏できる組曲。全曲を取り上げるもよし、楽章をピックアップするのもよし! レパートリーにバラエティーをもたせる、とても愉しい音楽です。
   
【トーマス・ドス】
1966年6月6日、オーストリアのリンツに生まれる。リンツのブルックナー音楽院にトロンボーン、作曲、指揮、ピアノを学ぶ。その後、ウィーンの音楽学校、ザルツブルク、モーツァルテウム音楽院、マーストリヒト音楽院などで、さらに研鑽を積む。その後、アメリカ・ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオで、ジョン・ウィリアムズのスタッフとして活動した。『アトランティス』、『アルピナ・サガ』、『セント・フローリアン・コラール』、『シダス』など、ウィンド・バンドのための多くの作品が人気を集めている。

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http://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-8999/

■収録CD
チェザリーニ~序曲「イメージズ・オブ・ア・シティ」 
ライプツィヒ放送吹奏楽団
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-2181/

【データ】

・出版社グレード:2.5
・作曲:トーマス・ドス (Thomas Doss)
・TIME:10分22秒(CD-2181参照)
I) 13日の金曜日 Friday the 13th 【2:48】
II)真夜中のシーン Midnight Scene 【2:32】
III)ウルダラク Wurdalak 【1:21】
IV)ブードゥー Voodoo 【2:12】
V)ハロウィン・パーティー・マーチ Halloween Party March 【1:29】
・出版:ミトローパ (Mitropa)
・分類:販売譜(フルスコア&パート譜セット)

【楽器編成】

Flutes (I、II)
Oboes (I、II)
B♭ Clarinets (I、II、III)
B♭ Bass Clarinet
Bassoons (I、II)
E♭ Alto Saxophones(I、II)
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone
B♭ Trumpets(I、II、III)
F Horns (I、II)
Trombones(I、II)
Euphoniums
Tubas
Double Bass
Timpani
Mallet Percussion
(Xylophone、Glockenspiel、Tubular Bells)
Percussion
(Snare Drum、Bass Drum、Tom-Tom、Tam-Tam、
Clash Cymbals、Suspended Cymbal、Ride Cymbal、Flexatone、
Cabasa、Congas、Triangle、Vibraslap、Car Horn)
(Snare Drum、Bass Drum、Clash Cymbals、Suspended Cymbal、Bongos、Congas)
Keyboard

■ムーンストーン(作曲:田中久美子)

『吹奏楽のための“虹”』や『アンダルシア』『青銅のイノシシ』などで知られる田中久美子のとても爽やかなイメージの作品です。 

この作品は、兵庫県の関西学院創立120周年記念委嘱作として作曲され、2009年11月23日、兵庫県西宮市にある兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで催された同大学応援団総部吹奏楽部第48回定期演奏会において、戸田直夫(とだ ただお、同部ミュージック・アドバイザー)の指揮で初演されました。 

曲名の“ムーンストーン”は、古代より月の光が凝縮してできたと信じられてきたパワーストーンのことで、月の満ち欠けによって大きくなったり小さくなったり見えることから、日本語では“月長石”とも呼ばれます。 同学院の校章に使われている新月からイメージを膨らませて書かれたこの作品は、急-緩-急のスタイルを持ち、月の光のイメージや神秘のエネルギー、月光が降り注ぐ幻想的な夜の情景が表わされています。 使用打楽器もシンプルで、ごくごく一般的な楽器編成でオーケストレーションされていますので、編成の大小を選ばず、屋外も含め、いろいろな演奏シーンにフィットしそうです。

メロディーラインもとても親しみやすく、広く一般のコンサートで演奏を愉しみたい、BPおススメの作品です!

■この楽譜をBPショップでチェックする
http://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-8915/

【収録CD】
■ニュー・ウィンド・レパートリー2010「ジャスパー」大阪市音楽団
http://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-2056/

【田中久美子】
香川県高松市に生まれる。京都教育大学音楽科および京都市立芸術大学作曲専修卒業。池内友次郎、藤島昌壽の両氏に師事。1982~83年、フランスのポワチエ夏季音楽大学にてミシェル・メルレ、エディット・ルジェの両氏に師事。作品発表は在学中から始め、神戸市や仙台市の主催コンサートや京都市委嘱による音楽を作曲。作品は、国内の出版社だけでなく、フランスやオランダで出版され、2006年には、フランスの第1回ランベルサール国際吹奏楽作曲コンクールのアルト・サクソフォーン協奏曲部門で、『セドナ』が第1位受賞作に輝いた。相愛音楽大学、京都女子大学の各非常勤講師をへて、現在、大阪芸術大学非常勤講師をつとめている。

・出版社グレード:3
・作曲:田中久美子 (Kumiko Tanaka)
・TIME:6分57秒(CD-2056参照)
・出版:ロベール・マルタン (Robert Martin)
・分類:販売譜(フルスコア&パート譜セット)

【楽器編成】

Piccolo
Flutes (I、II)
Oboe
Bassoon
E♭ Clarinet
B♭ Clarinets (I、II、III)
B♭ Bass Clarinet
E♭ Alto Saxophones(I、II)
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone
B♭ Trumpets(I、II、III)
F Horns (I、II、III、IV)
Trombones(I、II、III)
Euphonium
Tubas
Double Bass
Timpani
Mallet Percussion
(Xylophone、Glockenspiel)
Percussion
(Snare Drum、Bass Drum、Clash Cymbals、Suspended Cymbal、Triangle)

■ホワイト・スリル 作品53(作曲:フランコ・チェザリーニ)

交響曲第1番「アークエンジェルズ」や交響詩「アルプスの詩」、「ブルー・ホライズン」などで知られるスイスの作曲家フランコ・チェザリーニの作品。

「ホワイト・スリル」は、オーストリアの吹奏楽団 “ムジークカぺル・ザンクト・アントン・アム・アールベルク”のために書かれた。

ザンクト・アントンで毎年開催されている世界的に有名な“デア・ヴァイゼ・ラウシュ”、英語圏では“ホワイト・スリル” の名で親しまれるスキーレースがテーマとなっている 。レースは、ヴァルガ山の斜面からザンクト・アントンの小さな村まで降りる速さを競い、できるだけ早くフィニッシュラインに入る以外の規則はない。

序曲形式で書かれ、壮大な導入部につづき、速いセクション、遅いセクション、速いセクションの再現部と展開する。雄大な雪山で競われるスキーレースの愉しさとスピード感がとても魅力的だ。

曲中で使われるWhirlies(ウアリ―)は、洗濯機のホースのような形状の楽器で、ヘリコプターのように、頭上でぐるぐる振り回すと、とても神秘的な音がする。作曲者は、できれば、長さの違う(音程が異なる)ウアリーを4-5名でぐるぐるやると視覚的にも面白い、と言っている。サウンドホースという品名で売られていることもあるようだ。

みんなでスキーヤーになって、風を切りながらスロープを駆け下りていくようなムードが出せれば、最高に面白い!

【この楽譜セットをBPショップでチェックする】
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-1729/

【収録CD】■アインシュタイン/名古屋芸術大学ウィンド・オーケストラ
https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/cd-4412/

■ホワイト・スリル 作品53
作曲:フランコ・チェザリーニ
The White Thrill (An Overture) Op.53

・出版社グレード:3.5
・作曲:フランコ・チェザリーニ(Franco Cesarini)
・TIME:8分01秒
・出版:ミトローパ(Mitropa)
・分類:販売譜(フルスコア&パート譜セット)

【楽器編成】
Piccolo
Flute (I、II)
Oboe(I、II)
Bassoon(I、II)
Eb Clarinet
Bb Clarinet (I<div.>、II、III)
Alto Clarinet
Bass Clarinet
Contrabass Clarinet
Alto Saxophone(I、II)
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone

Trumpet(I、II、III)
Cornet(I、II)
Horn(I、II、III、IV)
Trombone(I、II、III)
Euphonium
Tuba(div.)

String Bass

Timpani
Mallet Percussion
(Glockenspiel、Xylophone、Vibraphone、Tubular Bells)
Percussion
(Snare Drum、Crash Cymbals、Tam-tam、Triangle、Tambourine、Whirlies<If possible, 4-5 players>、Windchimes)

■フェスティヴァル・プレリュード “アッド・エクセル”(作曲:フィリップ・スパーク)

「宇宙の音楽」「ドラゴンの年」「ハイランド賛歌」「オリエント急行」など、数々のスーパー・ヒットで知られるフィリップ・スパークのキラキラと輝くとてもハッピーな作品!

イングランドのソリフルを本拠とするアッド・コンサート・バンド(AD Concert Band)が2016年に創立40周年となることから、それを祝うため委嘱された作品だ。

バンド名の“アッド”は、このバンドの創始者で、バーミンガム市交響楽団の元首席奏者テューバ奏者でもった故アーサー・ドイルのイニシャルであるAとDを冠してネーミングされた。

作曲者によると、この”AD” の発音は“bad(バッド)”とか“Tad(タッド)”と同じリズムで発音されるのだという。

曲名となった“アッド・エクセル”は、一種の言葉遊びであり、ラテン語では“秀でている”と言う意味を持つ。また、“エクセル”を短縮した“EX”がローマ数字の“40”を意味することをかけて、バンドの“40周年”を祝う意味も込められている。

作品は、拍子に頻繁に強弱の変化をつけた輝かしいファンファーレで始まる。これは、最初、木管楽器が奏する遊び心のある主題に導かれ、主題はついで全体で演奏される。ブリッジのパッセージが2度繰り返し現れ、レガートの第二主題へと導く。そのブリッジのパッセージは、オープニングファンファーレから派生したコーダが近づく前に、2つの主要なメロディーを調と楽器を変えて再現させるために戻ってきて、作品に終結をもたらす。

若い頃のスパーク・タッチが甦り、円熟味とスマートさを加えた印象の、爽快でキラキラと輝くとてもハッピーな作品! スパーク・ファンは見逃せない作品だ!

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https://item.rakuten.co.jp/bandpower-bp/set-1726/

■フェスティヴァル・プレリュード “アッド・エクセル”
作曲:フィリップ・スパーク

Festival Prelude ‘Ad Excel’
Philip Sparke

・出版社グレード:4
・作曲:フィリップ・スパーク (Philip Sparke)
・TIME:5分12秒
・出版:アングロ・ミュージック (Anglo Music)
・分類:販売譜(フルスコア&パート譜セット)

【楽器編成】

Piccolo
Flutes (I、II)
Oboes (I、II)
Bb Clarinets (I<div.> 、II<div.>、III<div.>)
Bb Bass Clarinet
Bassoons (I、II)
Eb Alto Saxophones (I、II)
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

Bb Trumpets (I、II、III)
F Horns (I、II、III、IV)
Trombones (I、II、III)
Euphonium
Tubas

Double Bass

Timpani

Mallet Percussion
(Glockenspiel、Xylophone)

Percussion
(Snare Drum、Clash Cymbals、Suspended Cymbal、Tambourine、Triangle)

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