「バンド料理法」カテゴリーアーカイブ

■いがらし きよし の「バンド料理法」(4)

【6月号・後半】
素材の旨味を出そう!
~メンバー一人一人の味わいを出す

Text:五十嵐清

楽器から出している音はあなたの音ですか?
一生懸命の音ですか?
そして「気持ち・心」がこもっていますか?

完璧ではないけれど、一生懸命出した音には、気持ち・心が通っています。自分に足りないところは仲間のメンバーが補ってくれます。そして通じ合い新しい心が生まれます。そうしてコツコツ創っている音楽が独自サウンドです。

「常に今の自分の力を全て出して演奏していますか?」

そうでないとベストのサウンドではありません。
個人個人の味わいが加味されていないサウンドではいけないと思います。

吹奏楽部の活動の難しさは、音を合わせることだけではなく、メンバー全員の気持ちを合わせることです。「音楽」という共通なテーマで、一緒に考え、悩み、笑い、泣き、怒り、そして認め合う。表現や形にはそれぞれ個人差があっても、前向きに努力して頑張れる仲間がいる。そしてその仲間と一つの音楽を創造していく。
 
部全体が一丸となって自分達が納得した音で自信をもって、自分たちの魂をこめた音楽をお客様に伝えましょう!

一人一人の心が合わさって響く、
人間味溢れる そして 魂のあるサウンド、
それが 私たち 吹奏楽部 の魅力です。

(続く)

■いがらし きよし の「バンド料理法」(3)

【6月号・前半】
同じレシピでも工夫して何回も繰り返し作ってみる!
~同じ練習を工夫して繰り返す大切さ!

Text:五十嵐清

合奏でより高度な「音楽」を創り出すためには、個人練習・パート練習の完璧さが要求される!

合奏は本来、各自で練習した成果を持ち寄って初めて行うことができるものです。各自の責任においてやっておくべきことを終えて参加しなければなりません。技術的なこと、体調的なことや個人都合などで他のメンバーに迷惑を掛けてはなりません!

合奏では、

1)アインザッツ(和声の出だし)
2)アーティキュレーション(イントネーション・スラーなどのかけ方/言い回し)
3)フレージング(音楽・メロディーの切り方、つなげ方、ブレスのしかた)
4)アゴーギグ(緩急法)
5)バランス・ハーモニー

の5つの基本的なものを統一して、初めて「歌い表現する」という段階に進めるのです。

ここで、音符を一つ一つ追いながらぎこちなく指を動かしている、指がまわらないない、リズムがとれない、音が出ない、当たらない、タンギングができない、音程が取れない等という事は論外です。この様なことは、個人練習を充分行うことにより克服しなければなりません。

合奏に向けて、できない所を妥協することなく、繰り返し、繰り返し練習して欲しいと思います。30回、50回、100回と、納得できるまでやれることがアマチュアの特権と思います。

合奏は音楽作りをする場であり、その前に個人練習・パート練習を通して、各自最大限の合奏への準備を怠らないようにしてください。

「夢は諦めずに努力すれば、必ず実現できる」
合奏への心得を認識し、有意義な合奏にして、吹奏楽部の仲間と、聴衆に感動を与えれる「音楽」を創り出しましょう!!(続く)

■いがらし きよし の「バンド料理法」(2)

【5月号】
素材の下ごしらえは十分に出来ていますか?
~個人練習・パートセクション練習・分奏でのチェックポイント
Text:五十嵐清

0.基礎

・姿勢はよいか?
・息を十分使っているか?
・アンブッシャーは正しいか?
・楽器の調子はよいか?
・体の調子はよいか?

1.音
・音色はよいか?
・音程は正しいか?
・音符の読み違いはないか?
・音符の形・長さ(アタック コア リリース)は正しいか?
・タンギング・アタック(発音)は正しいか?
・音量は正しいか?

2.リズム
・テンポは指示どおりか?
・リズムは正しいか?
・拍子感があるか?

3.技術
・正しいダイナミックスがつけられているか?
・アーティキュレーションは正しいか?
・ブレッシングとフレージングは正しいか?

基本をしっかり身につけることは大変ですが、このことが上達の一番の早道です。

<上手になる条件>
・あきらめない(とにかく根気強く。自分との戦い)
・あせらない(ゆっくり丁寧に確実に)
・音楽のための練習であると自覚する

人間は目標に到達したいという気持ちが強ければ必ず到達できます。その目標を達成するために、基本を身に着け、日々の練習を繰り返すことが大切です。

「何事も好きになれ。好きなことは、長続きでき、そして必ず上手くなる」
(続く)

■いがらし きよし の「バンド料理法」(1)

【4月号】
どんなメニューが創れるのかとても楽しみだ。
~素晴らしい仲間と音楽を通して、充実した高校生活を送ろう!

Text:五十嵐清

新年度の活動がスタートしました。新しい仲間を迎え、新たな気持ちで一緒に音楽を創っていけること、とても嬉しく思います。

個性を持った多くの部員が集まっていますので、部員同士が向き合って顔を見ての言葉によるコミュニケーションを忘れてはいけません。そしていい音楽を創るために「前向きに意見を言い合える仲間作り」をしていって下さい。「文句や愚痴を言う・反省・評論・批判する」だけではなく、次にどうするのか「考え、必ず実行し、結果をだし、評価をもらう」。同じ方向を向いて前進していきましょう。

吹奏楽部活動は、音を合わせることだけではなく、メンバー全員の心からの気持ちを合わせることが成功の秘訣です。
そこで先ず、今自分自身にできることは、

①「楽器をうまくなりたい!みんなといい音楽をつくりたい!」という気持ちをすごく持つ。
②「相手の立場の把握し、思いやりを持って手を差し延べてあげる」ことです。

さらに、多くの部員に一度はおとずれる悩み、「勉強との両立!」
しかし、これまできちんと両立してきた先輩たちが沢山います。そこで

①普段から授業は集中して受講し、疑問点などはその場で解決させていく。
②睡眠時間の確保と食事バランスから健康を維持する。

ことを実行して下さい。
結局は自分の「やる気」次第。一生懸命やれば勉強でも部活動でも「ひと味違った充実した高校生活」になると思います。そしてもっともっと音楽の魅力に出会います。心と身体を磨いて仲間と一緒に素晴らしい「音楽」をつくりましょう。

「音楽」という共通なテーマで、一緒に考え、悩み、笑い、泣き、怒り、そして認め合う。表現や形にはそれぞれ個性があっても、素晴らしい音楽を創りたいと、前向きに努力して頑張れる仲間がいる。
この素晴らしい仲間と音楽を通して、充実した学校生活を送りましょう。(続く)

■今後の予定

4月:どんなメニューが創れるのか、とても楽しみ。
~素晴らしい仲間と音楽を通して、充実した学校生活を送ろう!

5月:素材の下ごしらえは十分に出来ていますか?
~個人練習・パートセクション練習・分奏でのチェックポイント

6月①: 同じレシピでも工夫して何回も繰り返し作ってみる!
~同じ練習を工夫して繰り返す大切さ!

6月②:素材の旨味を出そう!
~メンバー一人一人の味わいを出す

7月:「美味しい」と言ってもらうために!
~ 今まで蓄えた個人の力をチーム全体で発揮させよう!

8月(コンクール):奥深い味わいを求めて、一つ一つ丁寧に気持ちをこめて!
~ 楽譜の全ての音を、心を込めて奏でることで、
「感動」という音楽の味わいが出てくる

9月:「おもてなしの心 ・ 心から心への音楽」
~ LIVE(生)演奏の醍醐味

10月:下ごしらえをしっかりして、素材を生かした旨味を出そう!
~ 楽曲の「音楽性」を創り出すためのチェックポイント

11月:秘伝のたれを継ぎ足して、もっと「美味しい」と言ってもらおう!
~ 今まで蓄えた個人の力を結集してチームの力を高めよう!

12月(クリスマス):
「仲間と食べる料理は、会話も弾み、楽しく、美味しく、最高!」
~ 一人の力ではいい音楽は生まれません

1月(新年):伝統の看板メニューには、また食べたくなる魅力がある。
~ 素晴らしい仲間と「喜びと感動」を創くろう!

2月:栄養のバランスや分量を考えた食事を摂ろう!
~ 時間と内容を工夫して、目標を達成させよう

3月(卒業/進級):料理の楽しみや美味しいという喜びを仲間と味わおう!
~ 演奏したいという気持ち大切に

「音楽は一生の友。友は一生の宝」 五十嵐 清