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ロンドン交響楽団首席トランペット奏者・フィリップ・コプによる独奏集「ソングズ・フロム・ザ・ハート」が発売

マスメディアが“~の名手”と呼ぶ演奏家は、広いこの世界のこと、間違いなくどんな国にいる。しかし、そんな中、天賦の才能を与えられただけでなく、若くしてそれが認められ、世界中のプロが羨むような超有名交響楽団のトップシートをもサラリと手許に引き寄せてしまうホンモノの強運の持ち主がいる!

2009年7月、弱冠21歳にしてロンドン交響楽団首席トランペット奏者に任命され、9月1日に着任。このCDでもすばらしいソロを楽しませてくれるフィリップ・コプもそんな1人だ!!

ロンドン響のトランペット奏者と言えば、長年にわたり、モーリス・マーフィー(1935~2010)とロッド・フランクス(1956~2014)の2人が“ダブル首席”として活躍。多忙なオーケストラだけに、2007年のマーフィーの退団後、フランクスとともに首席の任にあたる奏者を探し出すことは、楽団として大きな懸案事項となっていた。

その後、多くの優秀な奏者が何人も試用されたが、ロンドン響の顔だったスター・プレイヤー、マーフィーの跡をつげるような、オーケストラとのマッチングでピッタリくる奏者はなかなか現れなかった。

しかし、2009年、ロンドン響のプレジデント、サー・コリン・デイヴィス(1927~2013)がタクトをとるシリーズでトライアルのチャンスを得たコブのパフォーマンスをオーケストラのメンバーが賞賛。名誉あるロンドン響首席のポジションをコブにもたらすことになった!!

つぎの瞬間、『フィリップ・コブが、2009年7月、ロンドン響の首席トランペットのポジションを喜んで受け入れた。今なお21歳の間に。』というロンドン響のプレス・リリースが世界を駆け巡り、同僚となったもう1人の首席奏者フランクスも『LSO(ロンドン響)は、とうとう、21歳のフィリップ・コブに、すばらしい首席トランペットを見い出した。』と歓迎のコメントを残した。

そう言えば、偶然ながら、マーフィーもフランクスも、世界的に知られるブラスバンド、ブラック・ダイクの出身。長く救世軍のブラスバンドでコルネットをプレイしたコブの演奏スタイルが、この伝統あるオーケストラのフィーリングにピッタリ合ったのかも知れない。

いずれにせよ、ブラスバンド出身奏者が広く音楽界で活躍する、いかにもイギリスらしい話だ!!

救世軍の作曲家ポール・シャーマンがコブのために書いたブリリアントなトランペット独奏曲『フローリッシュ』で始まるこのアルバムは、コブがロンドン交響楽団に入団後の2012年にリリースされたすばらしいソロ・アルバムで、全篇がコブの魅力に満ちている!!

曲によって楽器を持ち替え、心に響くように美しいケネス・ダウニーの『オアシス』やリリアン・レイの『サンシャイン・オブ・ユア・スマイル』、ジョイ・ウェッブ の『シェア・マイ・ヨーク』ではコルネット、エリック・ウィッテカーの『海の子守唄』ではフリューゲルホーンと吹き分けているが、これが実にすばらしい!!

コルネット・ファンには、エリック・ライゼンの名曲『心の歌』が収録されたこともビッグニュースだろう!

映画音楽のフィールドで活躍するアンドルー・ピアースの『マエストロ』は、テクニックのみならず、音楽の表情の移り変わりという点でも、このアルバムで最も聴きものの音楽の1つ。まるでライヴのようなモチベーションもすばらしい!まるでアンコール・ピースのような『インタールード』もドラマチックな曲だ!

バックをつとめる救世軍インターナショナル・スタッフ・バンドも、ロンドン響に入団した今でもときどきプレイするコブのホームグラウンドというべきブラスバンドで、相性もバツグン!!

ラストは、輝かしいトランペットの『ティコティコ』できめて、アルバムはハッピーエンド!

変幻自在な曲目とテクニックで聴かせるファースト・クラスのソロ・アルバムだ!

■フィリップ・コプ独奏集~ソングズ・フロム・ザ・ハート
(ロンドン交響楽団首席トランペット奏者)

Songs from the Heart~Philip Cobb
The International Staff Band
【収録曲】

1. フローリッシュ/ポール・シャーマン 【4:55】
Flourish/Paul Sharman

2. オアシス/ケネス・ダウニー 【4:35】
Oasis/Kenneth Downie

3. 心の歌/エリック・ライゼン 【9:08】
Songs in the Heart/ Erik Leidzen

4. サンシャイン・オブ・ユア・スマイル/リリアン・レイ 【3:26】
The Sunshine of Your Smile/Lilian Ray

5. シェア・マイ・ヨーク/ジョイ・ウェッブ (arr. アイヴァー・ボサンコ) 【4:11】
Share My Yoke/Joy Webb (arr. Ivor Bosanko)

6. マエストロ/アンドルー・ピアース 【15:48】
The Maestro/Andrew Pearce

7. インタールード/アンドルー・ピアース 【4:50】
Interlude/Andrew Pearce

8. ヴァリエーションズ・オン・ア・ワンダラス・デイ/ポール・シャーマン 【5:08】
Variations on Wondrous Day/Paul Sharman

9. みなささげまつり/デヴィッド・チョーク (arr. アンドルー・マッケレス) 【4:26】
I Surrender All/David Chaulk (arr. Andrew Mackereth)

10. 海の子守唄/エリック・ウィッテカー (arr. ポール・シャーマン) 【4:31】
The Seal Lullaby/Eric Whitacre (arr. Paul Sharman)

11. ティコティコ/ゼキーニャ・デ・アブルー (arr. ジョン・アイヴスン) 【4:10】
Tico Tico/Zequinha Abreu (arr. John Iveson)

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http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-3936/

 

ブラック・ダイクのプリンシパル・コルネット奏者、リチャード・マーシャル来日決定!

 9月の全英オープン選手権と10月の全英選手権に連続優勝し、絶好調のブラック・ダイク・バンドのプリンシパル・コルネット奏者リチャード・マーシャルの12月来日が決まった!

 マーシャルが出演するのは、12月14日(日)、大阪府・泉大津市民会館大ホールで開催される市民会館恒例の“クリスマスコンサート”「BRASS!BRASS!BRASS!」。

 上村和義指揮ブリーズブラスバンドのほか、泉大津市吹奏楽団、泉大津市内三中学校吹奏学部がジョイントするこのコンサートで、マーシャルがどのようなパフォーマンスをするのか楽しみだ!

 英国最高峰のコルネット奏者と称えられるリチャード・マーシャル!

 曲目など、詳細は泉大津市民会館に問い合わせてほしい!

【リチャード・マーシャル】
イングランドのヨークシャー地方の生まれ。父は同地方の実力バンド、ブロッズワース・コリアリー・バンドのフリューゲルホーン奏者。9才のときにコルネットを始め、1996年、19才の若さでグライムソープ・コリアリー・バンドのプリンシパル・コルネット奏者に就任。フリーランスのトランペット奏者としても活躍。2006年1月、ブラック・ダイク・バンドのプリンシパル・コルネット奏者に就任した。2008年、フィリップ・コップ、オーウェン・ファー、デヴィッド・チャイルズとブラス・カルテット“エミネンス・ブラス”を結成。ロイヤル・ノーザン音楽カレッジ、バーミンガム音楽院のコルネット・チューターもつとめている。

■「BRASS!BRASS!BRASS!」(ブラス!ブラス!ブラス!)

【日時】2014年12月14日(日) 午後2時開演
【場所】泉大津市民会館大ホール(大阪府泉大津市)
【指揮】上村和義
【演奏】ブリーズブラスバンド
泉大津市吹奏楽団
泉大津市内三中学校吹奏学部
【料金】一般・大学生:1,000円 / 高校生以下:500円

【問い合わせ】〒595-0067 泉大津市小松町1番60号 泉大津市民会館
Tel:0725-21-7050 / Fax:0725-21-7054


◎リチャード・マーシャルのソロ・アルバムCDをチェックする

■エミナンス
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-1411/

■リチャード・マーシャル/ブラック・ダイク
~コルネット・ヘリテージ・コレクション Vol.1

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-3291/

■リチャード・マーシャル/ブラック・ダイク
~コルネット・ヘリテージ・コレクション Vol.

http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-3292/

◎リチャード・マーシャルが参加するブラス・カルテットのCDをチェックする

■エミネンス・ブラス~トリビュート
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-3276/

■エミネンス・ブラス~ジュエルズ
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-3277/

リチャード・マーシャル/ブラック・ダイク~コルネット・ヘリテージ・コレクション Vol.2…コルネット・ソロとデュエットの定番がズラリ11曲。

吹奏楽マガジン バンドパワー

“ダイクの前にダイクなし、ダイクの後にダイクなし”と謳われるイングランドの名門ブラスバンド、ブラック・ダイクのプリンシパル、リチャード・マーシャルがコルネット・ソロの珠玉の名曲を独奏した“コルネット・ヘリテージ・コレクション”のシリーズ第2弾!

 レコーディング・セッションは、2013年、美しく豊かな残響で知られるウェスト・ヨークシャーのハリファクス大聖堂で行われた。

 この大聖堂の大きな空間に広がるコルネットとバンドの響きは、とにかく美しい!!

 指揮は、音楽監督ニコラス・チャイルズと、録音当時の首席指揮者ロバート・チャイルズ。

 ユーフォニアムのソリストとしても活躍した2人の的を得た指揮は、マーシャルののびやかなソロとアジャストしたすばらしい伴奏をバンドから引き出している。

 レパートリーは、第1弾同様、コルネット・ソロとデュエットの定番がズラリ11曲!

 ハートマンの『ファシリータ』、リンマーの『マイ・オールド・ケンタッキー・ホーム(ケンタッキーの我が家)』、『ヘイルストーム』、『ウェーバーのラスト・ワルツ』など、今もイギリスのブラスバンド・ファンを熱狂させている曲目が次から次へと登場する!

 シュトラウスの喜歌劇『カサノヴァ』から“修道女の合唱”やゴードン・ラングフォード編の『わが愛は赤い赤いバラのように』の美しさは、とくに絶品だ!

 1曲だけ入っているデュエット曲、グリーンウッドの『プレイメイツ』は、マーシャルの一人二役で、当然ながら、デュエットのタッチは見事にアジャスト!

 つねにコルネットの先人をリスペクトするマーシャルらしいのは、少年時代に初めてのコルネットを丁寧に選んでくれたブロッズワース・コリアリー・バンドのプリンシパル、ケン・ラルフ(2013年に物故)へ捧げるために、サリヴァンの『失われた音階』を選曲していること。

 そのソロも、とても感情の入ったハートフルなものとなっている!

 ブックレットの巻頭言を長年CWSマンチェスター・バンドのプリンシパルをつとめたデリック・ガーサイド、プログラム・ノートをシティ・オブ・コヴェントリー・バンドやグライムソープ・コリアリー・バンドのプリンシパルをつとめたジェームズ・スコットという、コルネットのレジェンドたちが書いているのも、まさしくマーシャルの人徳がなせる業だ!!

 コルネット吹きには、まさしくバイブルもの!

 同一楽器のソロ・アルバムなのに、一気に聴き通せる完成度の高さ!

 大成功を収めたファースト・アルバムをさらに上回る、豊かな音楽性が光っている!

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【ブラック・ダイク・バンドの他のCD、DVDをチェックする】
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ソプラノ・コルネットのレジェンドたち…イギリスのブラスバンド界で“レジェンド”と呼ばれる3人のソプラノ・コルネット奏者のソロを枚のCDにまとめた感動的な好企画盤!

 イギリスのブラスバンド界で“レジェンド”と呼ばれる3人のソプラノ・コルネット奏者、ケヴィン・クロックフォード、ピーター・ロバーツ、アラン・ウィッチャリーのソロを各6曲ずつ、レーベルの枠を超えて1枚のCDにまとめた感動的な好企画アルバム!!

 収録されている各トラックは、1982年から2011年の30年間にリリースされた15枚のオリジナル・アルバムからコンピレーションされたもの!すでに廃盤のものもあり、中古盤でも今から見つけるのがきわめて難しいレアな演奏もあるので、ファンにはたいへん喜ばれそうだ!

 3人のトップを切って登場するのは、ケヴィン・クロックフォード。

 「ブラス・イン・コンサート選手権2008」(DVD-9388)に収録されている「マッカーサー・パーク」の超絶ラストノートや「ブラス・イン・コンサート選手権2010」(DVD-9466)に収録されている「四季」から “冬”など、数々の美しいソロで日本でも知られるようになったクロックフォードは、シティ・オブ・コヴェントリー、レイランド・ヴィークルズ、ブラック・ダイク・ミルズなどで活躍し、ピーター・ロバーツの跡を受け、グライムソープ・コリアリーのソプラノ・コルネットとなった人だ。

 そのクロックフォードは、アルバム冒頭、ゴフ・リチャーズがヒュー・ナッシュという筆名で書いた『デメルザ』でいきなり泣かせてくれる。曲のメロディー・ラインも演奏の歌ごころもとにかく美しい!

 3曲目のシュトラウスの喜歌劇「カサノヴァ」から“修道女の合唱”で聴かせるソフトで伸びやかなサウンドも、涙がこぼれるほど感動的だ!!

 2人目は、ピーター・ロバーツ。

 超ロングセラーとなっているCD「レジェンド~ピーター・ロバーツ」(CD-0578)のタイトルは、正しく彼のものと言わせるほどの実力と人気を兼ね備えたソプラノ・コルネット奏者。グライムソープ・コリアリーで25年間演奏した後、ヨーロピアンを席巻した伝説的ヨークシャー・ビルディング・ソサエティで活躍し、ブラック・ダイクで有終の美を飾った名奏者だった。

 ロバーツの演奏1曲目は、フィリップ・スパークが彼のために書いた『フラワーデール』。すでにこの1曲だけで泣かされること請負いだが、その後につづく、スティーヴン・ブラの『ハイアー・プレイン』(とくに中間部)も、パオロ・ルスティケッリの『キリエ』もとても感動的だ!!

 3人目に登場するのは、アラン・ウィッチャリー。

 その39年に及ぶ演奏歴の中で、フェアリーで14年間、レイランドで12年間、フォーデンズで10年間というように、1つのバンドに長く腰を据えて演奏活動を行った。日本にも友人、知人が多い。

 彼の1曲目は、ソルフォード大学でロイ・ニューサムとピーター・グレイアムに学び、やがてウィッチャリーの妻となった内田佐智の『ディープ・ボンド』。彼の一家の絆をテーマとして書かれた美しくも愛のある作品で、ソロもひじょうにハートフル!

 つづく、ラングフォード編の『ドリンク・トゥー・ミー・オンリー』やシューベルトの『きみはわが憩い』でも、ソロの繊細さと歌心は魂を揺さぶる!

 ここからの後半9曲では、もう一度、クロックフォード、ロバーツ、ウィッチャリーの順に登場!

 各3曲ずつが、クラシックあり、ポップスありの展開で愉しめる。三人三様のソロ・ワークのすばらしさは、ここまでの演奏を堪能した後は、もうこれ以上語る必要もないだろう。

 しかし、その中で、トラック15のロバート・イ―ヴスの『ラプソディ』は、ソプラノ・コルネットのために書かれたオリジナルだけに注目しておきたい!とても貴重な録音と言えるだろう!

 ソプラノ・コルネットは、主にブラスバンドだけで活躍する楽器なので、日本ではあまり知られていないかも知れない!

 しかし、その真髄にせまるこのようなCDを聴かされると、初めてこの楽器にふれた人も、ドップリとその魅力にはまりそうだ!

 まるでビロードのようなサウンドの美しさに加え、オペラの名歌手のような歌ごごろ!

 ピーター・ロバーツの伝説的CD「レジェンド」ともども、すべての金管吹きのバイブルになりそうな、すばらしいアルバムだ!!

【このCDをBPショップでチェックする】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-3195/

【ソプラノ・コルネット】
ケヴィン・クロックフォード(Kevin Crockford) 1、2、3、10、11、12
ピーター・ロバーツ(Peter Roberts) 4、5、6、13、14、15
アラン・ウィッチャリー(Alan Wycherley) 7、8、9、16、17、18

【演奏団体】
グライムソープ・コリアリー・バンド(Grimethorpe Colliery Band) 1、11、12
フェアリー・FP・ミュージック・バンド(Fairey FP (Music) Band) 2
ウィリアムズ・フェアリー・バンド(Williams Fairey Band) 3、17
ヨークシャー・ビルディング・ソサエティ・バンド(Yorkshire Building Society Band) 4、14
ブラスバンド・バイズィンヘン(Brass Band Buizingen) 5、6、15
ボアシャースト・グリーンフィールド・シルバー・バンド(Boarshurst (Greenfield) Silver Band) 7
レイランド・バンド(Leyland Band) 8、16
セラーズ・エンジニアリング・バンド(Sellers Engineering Band) 9
ブラック・ダイク・ミルズ・バンド(Black Dyke Mills Band) 10
ブラック・ダイク・バンド(Black Dyke Band) 13
BNFLバンド(BNFL Band) 18

【指揮者】
ジェームズ・ガーレイ(James Gourlay) 1
ブライアン・グラント(Brian Grant) 3、12
デヴィッド・キング(David King) 4、14
リュク・ヴェルトッメン(Luc Vertommen) 5、6、15
ジョナサン・ウェブスター(Jonathan Webster) 7
リチャード・エヴァンズ(Richard Evans) 8、16、18
フィリップ・マッキャン(Philip McCann) 9
ジェームズ・ウォトスン(James Watson) 10
フランク・レントン(Frank Renton) 11
ニコラス・チャイルズ(Dr. Nicholas Childs) 13

・オリジナル録音制作年:各トラック末尾のカッコ内に記載

【収録曲】
1. デメルザ/ヒュー・ナッシュ  【4:16】
Demelza/Hugh Nash [2010]

2. エマニュエル/ミシェル・コロンビエ (arr. マーク・フリーフ) 【2:57】
Emmanuel/Michel Colombier (arr. Mark Freeh)[2003]

3. 喜歌劇「カサノヴァ」から“修道女の合唱”
/ヨハン・シュトラウス(子)(arr. サイモン・カーウィン) 【3:58】
The Nuns’ Chorus from Casanova/Johann Strauss II (arr. Simon Kerwin)[2001]

4. フラワーデール(「ハイランド讃歌」から)/フィリップ・スパーク 【4:02】
Flowerdale/Philip Sparke [2003]

5. ハイアー・プレイン/スティーヴン・ブラ 【6:16】
The Higher Plane/Stephen Bulla [2004]

6. キリエ/パオロ・ルスティケッリ (arr. リュク・ヴェルトッメン) 【4:03】
Kyrie/Paolo Rustichelli (arr. Luc Vertommen)[2004]

7. ディープ・ボンド/内田佐智 【3:49】
The Deep Bond/Sachi Uchida [2002]

8. ドリンク・トゥー・ミー・オンリー(ただきみが瞳をもって)
/伝承曲 (arr. ゴードン・ラングフォード) 【5:02】
Drink to me Only/Traditional (arr. Gordon Langford)[1989]

9. きみはわが憩い/フランツ・シューベルト (arr. ウォルター・ハーグリーヴス) 【3:57】
Du Bist Die Ruh (you Are Peace)/Franz Schubert (arr. Walter Hargreaves)[1990]

10. おお聖夜(さやかに星はきらめき)(讃美歌第2編219番)
/アドルフ=シャルル・アダム (arr. スティーヴン・ブラ) 【5:39】
O Holy Night/Adolphe Adam (arr. Stephen Bulla)[1994]

11. 夜の女王のアリア(歌劇「魔笛」から)/モーツァルト (arr. サンディー・スミス) 【3:04】
The Queen of the Night’s Aria/Wolfgang Amadeus Mozart (arr. Sandy Smith)[1991]

12. ヴィリア/フランツ・レハール (arr. アンディ・クック) 【4:56】
Vilja/Franz Lehar (arr. Andi Cook)(2011)

13. 主の祈り/アルバート・ヘイ・マロット (arr. フィリップ・ウィルビー) 【3:04】
The Lord’s Prayer/Albert Malotte (arr. Philip Wilby)[2006]

14. メモリー(ミュージカル「キャッツ」から)
/アンドルー・ロイド=ウェバー (arr. アラン・キャザロール) 【4:20】
Memory/Andrew Lloyd Webber (arr. Alan Catherall)[2003]

15. Ebソプラノ・コルネットのためのラプソディ/ロバート・イ―ヴス  【6:01】
Rhapsody for Eb Soprano Cornet/Robert Eaves [2004]

16. ひばりは高らかに/アイルランド伝承曲 (arr. ゴードン・ラングフォード) 【4:05】
The Lark in the Clear Air/Traditional (arr. Gordon Langford)[1996]

17. タイスの瞑想曲/ジュール・マスネ (arr. ジェフリー・ブランド) 【4:32】
Meditation from Thais/Jules Massenet (arr. Geoffrey Brand)[1982]

18. トランペット・ヴォランタリー/ジェレマイア・クラーク (arr. プラム・ゲイ) 【2:31】
Trumpet Voluntary/Jeremiah Clarke (arr. Bram Gay)[1994]

【このCDをBPショップでチェックする】
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ブラック・ダイク~ソロイストの競演(Soloist Showcase)…全篇を通じ、とてもハッピー! 何とも贅沢なブラスの名手たちの競演盤!

cd-2575

 世界で最も有名、そして数々の成功を収めてきたイングランドのブラスバンド“ブラック・ダイク・バンド”。

 ブラスバンドのフィールドだけでなく、ポップスやクラシックの世界にもその名は轟き、大御所サー・コリン・デイヴィスが指揮したCDまであるこのバンドの限りある席に座って演奏するステータスは、寝食を忘れてブラスバンドに打ち込む者にとって、他の何事にも代えがたい“人生の勲章”のようなものだ。サッカーに例えると、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドでプレイするに匹敵する。

 メンバーには、コルネットのリチャード・マーシャル、テナーホーンのシューナ・ホワイト、バリトンのカトリーナ・マーゼラ、トロンボーンのブレット・ベイカーなど、ソロCDをリリースする有名プレイヤーも多数在籍するが、実はこのバンドのメンバーになること、それ自体が超難関!結果、バンド全体を見渡すと、すべてのパートがすばらしいプレイヤーで構成されていることがよくわかる。

 2012年3月、ヨークシャーのモーリー・タウン・ホールで収録されたこのアルバムは、ブラック・ダイク各メンバーのソロやアンサンブルをフィーチャーした、とてもご機嫌なコンサート・アルバムだ!

 曲目欄を見て面白いのは、収録順が、最高音のソプラノ・コルネットに始まり、コルネット~フリューゲルホーン~テナーホーン~バリトン~ユーフォニアム~バスの順に音域の低い楽器に移っていき、その後にパーカッションを配すという“ブラスバンドのインストゥルメンテーション”の流れに従った構成になっていることだ。

 アルバム全体が、単にソロイストの競演にとどまらず、ブラスバンドの楽器紹介まで兼ねているのだ。

 収録曲は、いずれも各楽器の特性を生かしたレパートリーばかり!

 だが、そんな中にあって、ゲイリー・カーティン独奏のスパークの「ハーレクイン」にはとくに注目しておきたい。デヴィッド・チャイルズのために委嘱されたこの超絶技巧曲は、デヴィッドほか、スティーヴン・ミードなど、すでにいくつもCDがあるが、カーティンのこのソロには、他にはない舞台上の役者のようなアプローチやフレージングが感じられ、また、前半の囁くようなソロにピタリと寄り添う抑制された伴奏の美しさにも、思わずハッとさせられる。

 牧羊豚ベイブが農場の危急を救うべく町へ行って大活躍をする映画ベイブ・シリーズ第2弾「ベイブ、都会へ行く」(1998)の主題歌“それでいいんだ”を映画の中で演奏しているのは、実はブラック・ダイク。1999年オスカー賞ノミネートを果たしたこの曲を、このCDではズ―・ハンコックの甘いフリューゲルホーン・ソロが聴かせる。

 コアなブラック・ダイク・ファンなら、思わずニンマリだろう!

 バリトン・ユーフォニアム・セクステットの「小さな祈り」、トロンボーン・カルテットの「悪魔のギャロップ」、パーカッションによる「剣の舞」など、いくつかの曲は、バンド伴奏なしの、各セクションのアンサンブルだけで収録されている。

 その内、バリトン&ユーフォニアムで6人の、トロンボーンで4人のプレイヤーがプレイしていることに、ブラスバンドの編成(基本編成やパートの人数が決まっている)を知る人は、多少の違和感を覚えるかも知れない。だが、毎週のようにレコーディングやコンサートを行っているこのバンドのこと。実は、いつ、どんなリクエストがあっても即応できるように、レギュラーと変わらない交代要員が常に確保され、両曲では、その豊富な持ち駒を生かした演奏になっているのだ。

 「小さな祈り」ではソフトタッチで、「悪魔のギャロップ」では切れ味鋭く、いずれも楽器の特性を生かしたすばらしいセンスの演奏が愉しめる。「悪魔のギャロップ」は“ブラック・ダイク・トロンボーン・カルテット”としての初CD「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」(CD-1542)と同一メンバーの演奏だ。

 アルバムをしめるグレイアムの「キャッツ・テイルズ」の“スキャット”は、まるでコンサートのアンコールのよう!

 ブレット・ベイカー(トロンボーン)、リチャード・マーシャル(コルネット)、エンドリア・プライス(ヴィブラフォン)、アシュリー・クレッグ(ドラム・セット)の各ソロをつぎつぎ再登場させるあたりは、いかにもイギリスのバンドらしい遊び心満点の演出だ!

 全篇を通じ、とてもハッピー! 何とも贅沢なブラスの名手たちの競演盤だ!

■ブラック・ダイク~ソロイストの競演
Soloist Showcase

・演奏団体:ブラック・ダイク・バンド (Black Dyke Band)
・指揮者:ニコラス・チャイルズ (Dr. Nicholas Childs)
・発売元: ドイエン (Doyen)

【収録曲】
1. オー・フェン・ザ・セインツ(聖者の行進)/ポール・ダフィ
2. ナポリ/ヘルマン・ペルシュテッド (arr. アンディー・オーウェンスン)
3. タイム・トゥ・セイ・グッバイ/フランチェスコ・サルトーリ (arr. ダン・プライス)
4. ツィゴイネルワイゼン/パブロ・デ・サラサーテ (arr. フィル・ローレンス)
5. 映画「ベイブ、都会へ行く」より“それでいいんだ”/ランディ・ニューマン (arr. ダン・プライス)
6. パイパー・オー・ダンディ/ケネス・ダウニー
7. リート・ぺティ/ベリー・ゴーディ & タイロン・キャロル (arr. サンディー・スミス)
8. キャリックファーガス/アイルランド民謡(arr.スティーブン・ロバーツ)
9. ハーレクイン/フィリップ・スパーク
10. 小さな祈り/エヴリン・グレニー
11. 大西洋のそよ風/ガーデル・シモンズ (arr. キース・シモンズ)
12. ニューヨークの想い/ビリー・ジョエル (arr. サンディー・スミス)
13. 悪魔のギャロップ/チャールズ・ウィリアムズ (arr. D・ボイル)
14. 川面にかかる霧/ダン・プライス
15. カルテット・フォー・テューバ/エリック・ボール
16. フリング/エンドリア・プライス
17. 剣の舞/アラム・ハチャトゥリアン (arr. ジェームズ・ムーア)
18. 「キャッツ・テイルズ」から“スキャト”/ピーター・グレイアム

【このCDの詳細をチェックする】
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【ブラック・ダイク・バンド関連のCD、DVD】
http://item.rakuten.co.jp/bandpower/c/0000001035/

(2012.08.17)