「グル新」カテゴリーアーカイブ

【コラム】富樫鉄火のグル新 第179回テレビをほとんど観ないので

例の「出家騒動」で、わたしは、清水富美加なるタレントを初めて知った。
そのことを周囲に話すと、2~3人、「わたしも知らなかった」と言うひとがいた(すべてわたしと同年配の中高年だが)。

わたしと彼らに共通しているのは「テレビをほとんど観ない」点である。
だから清水富美加なんて、知りようがないのである。
では、「テレビを観ない」で、何を観て(聴いて)いるのか。

この続きを読む>>>>>

 

【コラム】富樫鉄火のグル新 第178回 行進曲《大日本》

2月13日、東京佼成ウインドオーケストラによる「課題曲コンサート」(指揮・大井剛史)が開催された。

マエストロの的確な解説も助けとなり、課題曲だけでも立派なコンサートが成立することを証明した、素晴らしい一夜だった。

その冒頭で演奏されたのが、第1回全日本吹奏楽コンクール課題曲、行進曲《大日本》である。

たまたまわたしは、この日のプログラム解説を書いたのだが、紙幅の都合で概要しか綴れなかった。
そこで以下、行進曲《大日本》に関する完全版解説を掲載しておく。

この続きを読む>>>>>

【コラム】富樫鉄火のグル新 第177回 映画『東京ウィンドオーケストラ』

最近は吹奏楽を題材にした映画や漫画、小説が目白押しで、いささか辟易としているのだが、この『東京ウィンドオーケストラ』(坂下雄一郎監督・脚本)は、少々変わった味わいの映画なので、ご紹介しておきたい。

鹿児島・屋久島の役場につとめる樋口詩織(中西美帆)は、地味な島の生活しにしらけきっている。
そんな彼女が、東京から、一流の吹奏楽団「東京ウインドオーケストラ」を招聘するコンサートを担当させられる。
だが彼女が呼んだのは、下町のカルチャーセンターで結成されたばかりの、10人の初級バンド「東京ウィンドオーケストラ」だった(「イ」が拗音)。
10人は半ば観光気分で島に着くが、やがて自分たちが一流バンドと間違えられていることに気づく。
もちろん詩織も気づくのだが、なんとか、このまま本物だとだまして公演を乗り切ろうとし……。
この続きを読む>>>>>

【コラム】富樫鉄火のグル新 第176回 紅白雑感

「そんなに面白くないなら、観なけりゃいいじゃないか」といわれそうだが、書くこと自体は面白いので、今年も、紅白歌合戦の雑感を書く。

いまや紅白は「歌合戦」ではなく、低級なヴァラエティ番組に堕している事はいうまでもないが、それにしても、なぜ、ああまで「組み合わせ」にこだわるのだろうか。

この続きを読む>>>>>

【コラム】富樫鉄火のグル新 第175回 カレル・フサ死去

作曲家、カレル・フサが亡くなった(12月15日、行年95)。
思いつくままに、周縁をつづってみる。

カレル・フサは、1921年、旧チェコスロバキアのプラハに生まれ、プラハ音楽院やパリ音楽院に学び、1950年代にアメリカにわたった。
以後、ニューヨーク州イサカにあるコーネル大学教授などをつとめながら、作曲活動をつづけた。

わたしが好きだったのはバレエ音楽《トロイアの女たち》(1980)で、ステージは観ていないのだが、物語の流れが目に浮かぶような構成だった。
エウリピデスの原案戯曲を知っていると、何倍も楽しめる音楽だった。
また、ピュリッツァー賞を受賞し、アメリカで作曲家としての地位を確立した弦楽四重奏曲第3番(1969)や、交響曲第2番《リフレクションズ》(1982~83)なども面白く聴ていた。

この続きを読む>>>>>