「グル新」カテゴリーアーカイブ

【コラム】富樫鉄火のグル新 第178回 行進曲《大日本》

2月13日、東京佼成ウインドオーケストラによる「課題曲コンサート」(指揮・大井剛史)が開催された。

マエストロの的確な解説も助けとなり、課題曲だけでも立派なコンサートが成立することを証明した、素晴らしい一夜だった。

その冒頭で演奏されたのが、第1回全日本吹奏楽コンクール課題曲、行進曲《大日本》である。

たまたまわたしは、この日のプログラム解説を書いたのだが、紙幅の都合で概要しか綴れなかった。
そこで以下、行進曲《大日本》に関する完全版解説を掲載しておく。

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【コラム】富樫鉄火のグル新 第177回 映画『東京ウィンドオーケストラ』

最近は吹奏楽を題材にした映画や漫画、小説が目白押しで、いささか辟易としているのだが、この『東京ウィンドオーケストラ』(坂下雄一郎監督・脚本)は、少々変わった味わいの映画なので、ご紹介しておきたい。

鹿児島・屋久島の役場につとめる樋口詩織(中西美帆)は、地味な島の生活しにしらけきっている。
そんな彼女が、東京から、一流の吹奏楽団「東京ウインドオーケストラ」を招聘するコンサートを担当させられる。
だが彼女が呼んだのは、下町のカルチャーセンターで結成されたばかりの、10人の初級バンド「東京ウィンドオーケストラ」だった(「イ」が拗音)。
10人は半ば観光気分で島に着くが、やがて自分たちが一流バンドと間違えられていることに気づく。
もちろん詩織も気づくのだが、なんとか、このまま本物だとだまして公演を乗り切ろうとし……。
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【コラム】富樫鉄火のグル新 第176回 紅白雑感

「そんなに面白くないなら、観なけりゃいいじゃないか」といわれそうだが、書くこと自体は面白いので、今年も、紅白歌合戦の雑感を書く。

いまや紅白は「歌合戦」ではなく、低級なヴァラエティ番組に堕している事はいうまでもないが、それにしても、なぜ、ああまで「組み合わせ」にこだわるのだろうか。

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【コラム】富樫鉄火のグル新 第175回 カレル・フサ死去

作曲家、カレル・フサが亡くなった(12月15日、行年95)。
思いつくままに、周縁をつづってみる。

カレル・フサは、1921年、旧チェコスロバキアのプラハに生まれ、プラハ音楽院やパリ音楽院に学び、1950年代にアメリカにわたった。
以後、ニューヨーク州イサカにあるコーネル大学教授などをつとめながら、作曲活動をつづけた。

わたしが好きだったのはバレエ音楽《トロイアの女たち》(1980)で、ステージは観ていないのだが、物語の流れが目に浮かぶような構成だった。
エウリピデスの原案戯曲を知っていると、何倍も楽しめる音楽だった。
また、ピュリッツァー賞を受賞し、アメリカで作曲家としての地位を確立した弦楽四重奏曲第3番(1969)や、交響曲第2番《リフレクションズ》(1982~83)なども面白く聴ていた。

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【コラム】富樫鉄火のグル新 第174回 《イギリス民謡組曲》

11月23日の、東京佼成ウインドオーケストラ、第131回定期演奏会(藤岡幸夫指揮、東京芸術劇場。翌24日には同一内容で第1回大阪定期演奏会)のプログラムに楽曲解説を書かせていただいた。
その中で、ヴォーン・ウィリアムズの《イギリス民謡組曲》の第2楽章について、こう書いた。

第2楽章 間奏曲<私の素敵な人> 表題曲と<グリーン・ブッシュ>の2曲で構成されている。前半のソロは、スコアでは「コルネットかオーボエで」と記されており、自由に選択できるようになっている(フェネルはオーボエを使用した。本日は?)。

これについて、「選択ではなく、2本のユニゾンではないのか」とのご指摘をいただいた。
なぜこんな解説を書いたかというと、フレデリック・フェネルの著書『ベーシック・バンド・レパートリー フレデリック・フェネルの実践的アナリューゼ』(フレデリック・フェネル著、秋山紀夫訳/佼成出版社、1985年9月初版)の中に、こういう記述があったからだ。

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