Q: 全員で合奏をしている時、先生に「全体的に音が鳴っていない。もっと楽器を鳴らして」と注意をされる。

Q: 全員で合奏をしている時、先生に「全体的に音が鳴っていない。もっと楽器を鳴らして」と注意をされるのですが、私はその「鳴っている音」というのがよくわからないんです。周りの部員もそうらしく、注意されても首をかしげるばかりです。私は今部長をしているので、何とか先生の意志を部員に伝えたいのですが、「鳴っている音」とはいったいどんな音のことなんでしょうか。また、どうすれば鳴っている音が出るようになるんでしょうか。今鳴っている音が出ているのを確認する方法はあるのでしょうか。(M・H/中学生)

A: まず、「鳴らす」=Sound=音、響き。「鳴り響く」=Resound=反響する、という意味を認識しておいて下さい。

 さて、合奏の時「全体的に音が鳴っていない。もっと楽器を鳴らして」のコメントです。

・合奏において、各楽器間のバランスをとり、あたかも1つの楽器が奏でているように する。例えば、曲中のTutti部分でお互いの楽器がブレンド(混ぜ合わせ方は自由、そしてこれが各楽団の個性特徴となる)して「響く」ことです。
私は、「響く」とは演奏している空間にある空気が奏者の意図を持った音で動く。そしてその音で満ち溢れ、耳だけでなく体の五感すべてで受け手に伝わることと思っています。

次に、個人個人の楽器の音について
・楽器での音の前に「歌」を歌うことをイメージして下さい。オペラ歌手のように、姿勢が背筋が適度に伸び、胸が横に広がり、おへその下に支えがある。そして、力で声を出すのでなく、体全体を1つの楽器として響かせる。「地声」でなく「裏声を出す時のイメージ」で、楽器に連続して息を送り込むように楽器を吹いてみて下さい。きっと遠くまで芯のあるような音が伝わりますよ。

座ってではなく、立って吹く。その時姿勢を保ち、体を支え、肩に力を入れないよう「踵を少しだけ浮かして」吹いてみて下さい。きっと今までと違った振動が楽器を持った手から伝わり、耳(体全体)から反響した音が伝わってくると思います。

 音階を吹く時も「自分の前にある音の階段」を登っていくのではなく、「自分の後頭部の方向に伸びている音の階段」を登っていくイメージで吹いてみて下さい。

 最後に
・音には「音色」「音程」「音量」があることを認識し、自分のそして自分たちの「響き」を作って下さい。

回答:五十嵐 清

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