A7:音を合わせる時は、誰(どの楽器)の音を聴きますか?
前期の活動が終わって、幹部も交替したところも多いかと思います。今まで部を献身的にまとめてくれた学年の人、ありがとう。そしてお疲れさま。これから新しくまとめていく学年の人、あせらずゆっくりと前に進んで下さい。
さて、お答えですが、自分以外の楽器の音を聴こうとすることは、とても良いことです。相手の音を聴こうとすると、一番近くで聴こえる音、そう自分の音が少し大きく感じますよね。ですから少し小さく吹いてしまうのだと思います。先生の位置できちんと聴こえるように、指示にしたがって音量を調整してみてください。
音を合わせる時は、誰(どの楽器)の音を聴きますか?
1) 隣の人、前の人、横の人をまず聴く
2) ユニゾンを合わせる。必ず「音程、音色、音量」の3つのことを統一する
3) 自分の音のオクターブ下の音に合わせる。音量は自分の方が小さく
4) ハーモニーの時は、基音なのか第5音なのか第3音なのかにより、音量を調節して「響き」の中で合わせる。
楽器のベルの向きなどによっても違ってきますので、指揮者の指示のより音量を調整し、自分でこのくらいの息の量を楽器に入れるとOKか経験を積んで下さい。
もう1つの質問。こちらも「表情をつけようとすること」は素晴らしいことです。
1つの音には「アタック、コア、リリース」と3つの部分があります。ですから、あまり一音の中で強弱はつけないほうがいいでしょう。この3つのニュアンスにより、その音1つ1つの表現ができます。しかし、3つは必ず関連性がありますので、テンポ、音符の長さ、アティキュレーションがどの様についているかにより、その時のベストで演奏します。また、フレーズがどの様になっているかにより、音と音の推移を考えてみるとよいと思います。
では、息を充分支えて1つ1つの音を演奏してください。
回答:五十嵐 清