Q2: 学生指揮者に必要なことは何ですか?

Q2: 学生指揮者に必要なことは何ですか? うちの学校は中高一貫で、部活もそれに伴って中高男女がすべて一緒に活動しています。人数も多く、今では130人ぐらいの大所帯になっています。
実は、今年度から僕が学生指揮者をやる事になりました。学生指揮者は入部した時からのあこがれの役職で、それに就けるというのはとても嬉しくやる気もあるのですが、今、とても悩んでいるんです。
僕は音楽というのは、指揮者と演奏者の関係がうまく行ってこそ成り立つと思うんですが、みんなから好かれる指揮者というのは、どういうモノなのでしょうか。
学生であり一部員である以上、他の部員との仲も険悪になりたくない。
しかし、指揮者としての多少の威厳も保ちたい。僕は部員に「先輩の合奏は楽しいし、やる気が出ます!」なんて言われるような学生指揮者になりたいんです。
そうするためには合奏の時の態度や日ごろの態度などは、どんな事に気をつけたらいいのですか? ぜひ何か良いアドバイスをください。


A2: 音楽面ではしっかりした基礎と準備。精神面では相手の立場も考えた言葉選びと自分自身のしっかりした考え方が大切です。

音楽は、指揮者と奏者との信頼関係が大切ですね。

■まず、テクニック面

楽曲を充分研究しよう。
表題、作者、時代、テーマ、テンポ、拍子、フレーズなど楽譜を充分読みとって研究してから、奏者の前に立とう。
初めは、テンポ、アインザッツ、ブレス、ピッチなど基礎的なことを統一していく、トレーナー的な存在になろう。
一拍目をしっかり、わかりやすく振ろう。
曲全体の構成をしっかり把握して、部分の練習をしよう。
チューニングは合奏体型では手短に。
パートのリーダーに各々のパートのチューニングを任せて合奏の前に合わせてもらっておこう。合奏体型で一人20秒かけたとして、全体では2600秒(43分)もかかってしまう。そうなると、初めに合わせた人は音程がきっと合わなくなっているし、なによりあき時間が多くなると退屈で集中力がなくなるからです。
指示ははっきりと、具体的に。
曲を止めたときは、それなりの理由があるはず。それをきちんとコメントをすることが大切です。
歌ってみよう。
歌うことでフレーズやピッチなどが確認できる。
楽器を吹く前に、自分(奏者)はどのように感じて、楽器に息を吹き込んでいるかを確認する。
スコアに目を向けるのでなく、奏者(バンド)をみて。
目線は指揮者にとって大切な意志伝達方法と信頼関係を結ぶ手法なのです。

■次にメンタル面

あくまで自分の範囲でコメントする。先生より背伸びをしない。
(研究は怠らないように。知ったかぶりは禁物)
言葉を選ぶ。相手を傷つけるような言葉は禁物。
「そんなのが出来ないの? 君には無理かな」…これはダメ 。
<3回やっても出来ないのなら、10回やってみよう。君は絶対にできるよ>…これがマル。
「ピッチ悪い!」→<ピッチ気をつけて、もうちょっとこうすれば良くなるよ>
合奏中は指揮者と奏者の関係で、立場上いろいろ言うけれど、より良い音楽を一緒に創りたいので、よろしくね。などと初めに言っておく。
たまに、指揮者としての悩み(テクニック面でなくメンタル面で)を皆に言う。あまり肩を張らずに、近い存在であること(テクニック面をしっかり押えれば威厳はあるよ)

回答:五十嵐 清

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