KOSEIレーベル、春の新作第一弾! オブロー・クラリネットアンサンブル『魔法使いの弟子』4月6日発売

これがクラリネット!? 8本のクラリネットが縦横無尽に奏でる音のMAGIC!

そもそもクラリネット八重奏で「魔法使いの弟子」が演奏できるのだろうか?
 オブローは過去に「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」「ラ・ヴァルス」「パリのアメリカ人」「エル・サロン・メヒコ」などをリサイタルで取り上げてきました。

一人で10人分の音符を吹かないとオーケストラの大曲は演奏できないものです。そんな無謀とも思える身体を張ったプログラミングはオブローの「アンサンブルの可能性の追求」の一つです。

日本ではアンサンブルはまだ発展途上、いろいろな可能性を秘めているとオブローは考えます。タイトな響きを生かしたピアソラや、演出付リサイタルを行うのもそういった理由です。戸田顕・天野正道両氏の作品を含む今回のレコーディングにより、オブローはさらに新しい進化の方向を見つけることでしょう。

出身校も師事した先生も留学先も血液型も違うプレーヤーの個性とクラリネットの魅力がこのCDにちりばめられています。(加藤雅之:オブロー・クラリネットアンサンブル代表)

収録曲】

1. 魔法使いの弟子:デュカス/arr.小栗克裕
2. カプリス(気まぐれ):戸田 顕
3. ドゥ・ダン(二つの舞曲):天野正道 ※委嘱初演
5.天使の死:ピアソラ/arr.加藤雅之
6. フーガと神秘:ピアソラ/arr.加藤雅之
7. リベルタンゴ:ピアソラ/arr.加藤雅之
8. トロルドハウゲンの婚礼の日 抒情小品集:グリーク/arr.オブロー
9. 郷愁 抒情小品集:グリーク/arr.オブロー
10. 小人の行進 抒情小品集:グリーク/arr.オブロー
11. バラの乙女たちの踊り 組曲「ガイーヌ」:ハチャトゥリャン/arr.中村克己
12. 剣の舞 ?組曲「ガイーヌ」:ハチャトゥリャン/arr.中村克己
13. クラネットポルカ:ポーランド民謡/arr.中村克己

『オブローの魔法使いの弟子』・・・曲解説(松本 賢)

1. 魔法使いの弟子:デュカス/arr.小栗克裕

「私は9/8拍子で乳を飲んだ」と嘯(ルビ:うそぶ)いたこの作曲家は比類なき完全主義者で、その70年の生涯においてもたった十数曲しか作品を発表しなかった。この曲も全編を通して9/8拍子が貫かれており、ドイツの文豪ゲーテのシナリオをより効果的に脚色している。師匠が留守の間に見よう見まねで魔法をかけ、解き方が分からず大騒ぎになるストーリーは、後にディズニーのアニメによって、さらに完成度を増すことになるのだが、それも計算ずみなのかもしれない。でも、流石(ルビ:さすが)にこれをクラリネット8本でやるなんて思わなかったですよね、デュカス師匠?!

2. カプリス(気まぐれ):戸田 顕

戸田作品を紐(ルビ:ひも)解くにあたって忘れてはならないのは、彼の原風景ともいえる青森の大自然である。十和田湖や八甲田山に代表される青森の魅力は、厳しい自然環境の中で研ぎ澄まされた生命力の美しさ……そして戸田作品はそれの凝縮形といっても過言ではない。冒頭の吹き荒れる嵐のような音楽が、中間部で一転して、風が止み湖面に映る青空を思わせるような清々しい音楽に変化していくあたりは、まさに青森の大自然そのものといえよう。「寒さの中に隠れている暖かさ」は彼の決めぜりふなのかもしれない。アンサンブル・コンテスト用に委嘱されたという背景を持ちながらもそれだけに留まらず、叙情小品としての趣の深さを持たせたのは、まさか作曲者の気まぐれ=カプリスという訳でもないだろう。

3. ドゥ・ダン (ふたつの舞曲):天野正道

作曲者は世界を悪の手から救う最終兵器「GR=ジャイアントロボ」を手がけた天野氏だ。アニメの中で主人公・草間大作少年が腕時計型リモコンでGRを操るように、彼は音符で僕らを操る……。「行けっ、オブロー、高音ビーム! 後打ちバリアー! 波動クレッシェンド! メガトンスラップ!!」──次々と繰り出される必殺技、目もくらむようなハーモニー……。かくして世界の平和は守られた……。そう、僕らはオブロー愛の戦士。正義の合言葉は「HBR=オブロー」!
「おはよう、HBRの諸君! 今回の指令だが……ダンスを踊りながら悪党どもを撃破せよ。まずゆっくりと腰をくねらせるダンスで敵を幻惑させ、次に昭和レトロなルンバでトドメを刺すのだ!……。なお、この指令による犠牲について当局は一切関知しない」

オブロー・クラリネットアンサンブル

 1975年、日本で初めてのプロのクラリネットアンサンブルとして発足。
 一番小さなE♭クラリネットから、大きなコントラクラリネットまでの6オクターブに及ぶ音域と、幅広いダイナミックレンジを持つクラリネット八重奏の形態を最初に日本に持ち込んだアンサンブルである。毎春、定期的に東京でリサイタルを開いている。 
 メンバーは、指導者としても活躍しているベテランの演奏家のほか、各国に留学し、コンクールでも入賞している実力No.1の若手プレーヤー達で構成されている。
 レパートリーは、クラリネットアンサンブルのオリジナル曲をはじめ、弦楽アンサンブル、オーケストラ作品、スウィングジャズやラテン音楽と、他では類を見ない幅広いレパートリーを持ち、テクニックと音色はもとより、豊かな音楽性に裏付けられた色彩的な演奏に定評がある。オブロー(Hobereaux)とはフランス語で「小さな鷹」。または「田舎紳士」「没落貴族」などとも訳される。

 

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