スパーク作品集CD「ハーレクイン」こぼれ話

フィリップ・スパークの最新作を収録したCD「ハーレクイン」(Anglo Records)が好調だ。ゲスト・ソロイストに招かれているユーフォ二アム奏者デーヴィッド・チャイルズのライヴ感あふれる独奏のすばらしさだけでなく、さまざまなスタイルを使って書かれた収録作品の多彩さと充実ぶりがその要因だが、このほど、関係者の証言で、このCDには意外な姉妹盤があることが明らかとなった。
そのアルバムは、4月に発売になった大阪市音楽団(市音)演奏の「ニュー・ウィンド・レパートリー2006 / 地底旅行」(大阪市教育振興公社)だ。このニュー・ウィンド・レパートリーの選曲が事実上スタートしたのは、昨年(2005年)の10月。市音の意向を受けた作曲者から送られてきたスコアは、最終的に選ばれることになる『素晴らしき3つの冒険』のほか、『シエラ・ネバダ』、『イギリスの海の歌による組曲』、『フィエスタ・デ・ラ・ヴィダ』といったCD「ハーレクイン」に収録された作品だった。いずれも未出版だったため、市音が収録を決めた『素晴らしき3つの冒険』は、作曲者自身が自宅コンピュータで第1号の楽譜セットを仕上げて、12月のミッドウェスト・クリニック(アメリカ・シカゴ)で市音に直接手渡され、2006年2月に秋山和慶の指揮でレコーディング。
その後、4月末に来日した作曲者が、宇都宮で市音から贈られた「ニュー・ウィンド・レパートリー2006」の現物に収録されている自作を聴いて興奮の一言。

『これはほとんど完璧な録音だ!! 演奏のすばらしさは無論のこと、全体の響きだけでなく、楽曲に使われているすべてのパートをクリアに聴き取ることができる。スタッフすべてにほんとうにいい仕事だ!!と伝えて欲しい!!』

 この時点ですべてを録り終えていたCD「ハーレクイン」のプロデューサーが自分だったことをすっかり忘れていたかのようなスパークのこのはしゃぎぶり。
『素晴らしき3つの冒険』の楽譜も出版された今、これは、もう、2枚のCDを聴き比べて確認するしかないか!?

(2006.08.24)

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