ブラック・ダイク~ジェネシス(マーティン・エレビー作品集)が発売!

2014年秋から2015年春にかけて行われた“全英オープン2014”、“全英2014”、“ヨーロピアン2015”の3大タイトルにすべて優勝!トリプル・タイトル・ホルダーに輝いたイングランドの名門ブラック・ダイク・バンドのマーティン・エレビー作品集!!

収録されている5曲中、4曲が世界初録音という超アグレッシブなアルバムで、コンテストのテストピースとして委嘱されたオリジナル・ピース2曲とコルネット、パーカッション、ユーフォニアムのためのソロ・ピース3曲の合計5曲が愉しめる!

アルバム冒頭に収録されている作品は、『ジェネシス』

“シンフォニア・クワジ・ウナ・ファンタジア”というサブ・タイトルが付けられたこの作品は、スイスのブラスバンド・トライツ・エトワールの委嘱作品で、2010年11月28日、モントルーのオーディトリウム・ストラヴィンスキーで開催された第36回スイス・ブラスバンド選手権で、ジェームズ・ガーレイ指揮、同バンドの自由選択課題として初演され、バンドにスイス・チャンピオンの座をもたらした。

英語の“Genesis”という単語を暗号化した音列をベースとし、パート1“暗闇の中から”、パート2“世界の歌”、パート3“光に”の3パート構成をとっている。リズム・セクションがリードするややコンテンポラリー・タッチのパート1とパート3の間で緩徐楽章として演奏されるパート2の夢心地を感じさせるような旋律線の美しさは絶品だ!

プリンシパル・コルネット奏者リチャード・マーシャルのすばらしいソロをフィーチャーした『コルネット協奏曲』は、米ノースカロライナ州のトライアングル・ブラス・バンドの委嘱作で、2012年3月18日、同州ローリのメイマンディ・コンサート・ホールで、ジェンス・アンダーマン独奏、トニー・グラナドス指揮の同バンドの演奏で初演された。イギリス初演奏は、2014年1月、このCDと同じ、マーシャル独奏、ブラック・ダイクの演奏で行われ、BBC放送がそのライヴをオン・エアした。

“ブリランテ”~“アリエッタ”~“ロンディーノ”の急-緩-急の3楽章構成。第1楽章・第3楽章のリズミカルな展開の間に叙情的にうたいあげられる第2楽章を挟んだ古典的な協奏曲スタイルをとる作品で、メロディーラインの親しみやすさ、美しさは、近年発表されたブラスバンドのためのコンチェルトの中でもグンを抜く。

演奏の方もさすがにマーシャル!!その澱みのない流れるようなパフォーマンスは、正しく絶品だ!

ゲストにマルチ・パーカッショニストのシモーネ・レべロを招いた『太陽の賛歌』のオリジナルは、パーカッションとウインドオーケストラのために書かれた作品で、2006年11月25日、バーミンガムのCBSOセンターで、レべロ独奏、キース・アレン指揮、バーミンガム・シンフォニック・ウィンズによって初演された。

このCDに収録されたブラスバンド版は、このレコーディングのために書き下ろされたものだ。

基本的にコンテンポラリー・タッチの作品だが、随所に散りばめられている美しいメロディーやハーモニーも見逃せない。聴けば聴くほど惹きつけられる、聴きごたえのある作品だ。

“ユーフォニアム独奏とブラスバンドのためのパルティータ”という副題をもつ『4つのエレメント』は、ブラック・ダイクの委嘱作で、タイトルにあるとおり、“大地”“大気”“水”“火”という4つのファクターからなる4楽章で構成される。

初演は、2015年1月23日、ロイヤル・ノーザン音楽カレッジ・ホールにおいて、このCDと同じく、ギャリ―・カーティン独奏、ニコラス・チャイルズ指揮で行われ、そのライヴはBBC放送によってオン・エアされた。

4つの小題がすべてを物語る、ややコンテンポラリー・タッチの作品だが、すっかりブラック・ダイクのスターとなったカーティンの多才なテクニックと安定感が光っている!

アルバムのラストを飾るのは、『マルコム・アーノルド・ヴァリエーション』。2008年5月25日、ケンブリッジのコーン・エクスチェンジで開催された第20回オール・イングランド・マスタ―ズ・インターナショナル・ブラスバンド選手権のテストピース(課題)として作曲。その後ウィンド・バンド(吹奏楽)版も出版されたが、前記のとおり、このCDにも収録されている“ブラスバンド版”がオリジナルだ!

2006年に亡くなったアーノルドが自作で使ったさまざまなスタイルやテクニックを凝縮したような作品で、アーノルドのメロディーがそのまま使われることはないが、随所にアーノルドを思い起こさせる要素が現われ、思わずクスッとさせられる! いかにも、イギリス人好みの作品だ!

セッションは、ウェスト・ヨークシャーのセント・ジョン・バプティスト教会ハリファックス大聖堂とモーリー・タウン・ホールで行われた。

アルバム全体を通し、ブラック・ダイクからエレビーへのリスペクトを強く感じさせる作品集!

ブックレット巻頭には、師のジョーゼフ・ホロヴィッツが一文を寄せている!!
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