今後、二度とプレスされる見込みがない幻のCD「ヨーロピアン・ブラスバンド選手権1989」が限定入荷中

バンドパワーが火付け役になった「ヨーロピアン・ブラスバンド選手権」シリーズ!!

 これは、その1989年大会のライヴCDだ!!

 1978年10月8日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで第1回大会が開催された“ヨーロピアン”が、イギリス以外で初めて開かれたのは、1983年のオランダ大会。その後、開催国は、スコットランド~デンマーク~ウェールズ~イングランド~スイスと、英国内と国外を行ったり来たり・・・。

 また、1987年までの10年間は、ブラック・ダイク・ミルズ、コーリー、ブリッグハウス&ラストリック、デスフォード・コリアリー・ダウティという英国内のバンドがチャンピオンの座を独占! ピーター・パークス指揮、ブラック・ダイク・ミルズは、他を圧倒する最多7回の優勝回数を誇っていた。

“ヨーロピアン”と言いながら、実は、ブラスバンドのルーツ英国とそれ以外の国の間には、バンドの数やファン層の厚み、使用楽器など、まだまだ絶対的な開きがある、そんな時代だった。

 英国以外のバンドに初の栄冠をもたらしたのは、1988年スイス大会にノルウェーから出場したハワード・スネル指揮、エイカンゲル=ビョルスヴィク・ムシックラーグ。王者ブラック・ダイク・ミルズを1ポイント差でかわしての初優勝だった!

 このCDは、その翌年の1989年、ディフェンディング・チャンピオンとなったエイカンゲル=ビョルスヴィク・ムシックラーグの母国ノルウェーで初めて“ヨーロピアン”が開催された、そのときのライヴ盤だ!!

会場は、ノルウェー西岸、この国第2の都市ベルゲンのグリーグホール。すばらしい音響を誇り、有名なベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団が本拠とするクラシック音楽の殿堂だ。

 ロケーションに文句なし! そして、ホールを熟知するノルウェー国営放送のスタッフが録音したソースから作られたこのハイライト盤もまた、すばらしいブラスバンド・サウンドが愉しめる!!

 CDは、選手権本番とフェスティヴァル・コンサートのライヴで構成されている。

 選手権本番の演奏は、この大会で2年連続優勝となったエイカンゲル=ビョルスヴィク・ムシックラーグのセット・テストピース(指定課題)、ジェームズ・カーナウの『トリティコ』と、3ポイント差で第2位入賞のC.W.S.グラスゴー・バンド(スコットランド)がフリー・チョイス・テストピース(自由選択課題)として演奏したエドワード・グレッグスンの『ダンスとアリア』の2曲。

 この内、「トリティコ」は、この大会のために委嘱された新作で、その後、世界中で演奏されるブラスバンドのスタンダードの1曲となった。いずれも、さすがに“選手権本番”と思わせるアツい演奏だが、何と言ってもすばらしいのは、ハワード・スネル、リチャード・エヴァンズの両マエストロが織り成す音楽の奥の深さ!

 2人に共通するのは、ともにロントンのプロ・オーケストラやフィリップ・ジョーンズのようなブラス・アンサンブルで活躍したトランペット奏者だったこと。両バンドの演奏からは、こういう指揮者を得た喜びが強く感じられる!

 フェスティヴァル・コンサートのライヴでは、ジェームズ・ワトソン指揮のデスフォード・コリアリー・キャタピラーとハワード・スネル指揮のC.W.S.グラスゴーのステージがグンを抜いておもしろい!

 デスフォードが演奏した目が点になりそうな切れ味の『常動曲(無窮動)』、わずか4分半だが曲のツボをよく押さえた『ダフニスとクロエ 第2組曲』、このバンドのソロ・ユーフォニアム奏者だったアマ時代のスティーヴン・ミードがソフトに歌い上げる『エストレリータ』、編曲者スネル自身の指揮で愉しませるC.W.S.グラスゴーの『チャールダーシュ』『プッチン・オン・ザ・リッツ』など、聴きものが満載だ!

 スイスのブラスバンド・ビュルゲルムシーク・ルツェルンが演奏したゴフ・リチャーズの『ロック・ミュージック I』もゴキゲンだ!

 選手権エントリー・バンドによる、まるで《ブラス・イン・コンテスト選手権》のようなコンサートは、ブラスバンドがポピュラーでない国で“ヨーロピアン”が開かれた場合、ブラスバンドの魅力をプロモーションするためにしばしば行われていた。今となっては懐かしいブラスバンド史の一コマだ!!

 ヨーロピアンのライヴがCD化されるようになったのは、この前年、1988年のスイス大会から。この1989年盤が“ヨーロピアン”2枚目のCDとなる。

 発売後、20世紀の比較的早い時期に完売となったが、今回、それが奇跡的に出土!

 二度とプレスされる見込みのないCDなので、ヨーロピアン・ファンは、ぜひとも押さえておいて欲しい!!

■1989年ヨーロピアン選手権の結果

【1】Eikanger-Bjorsvik Musikklag(ノルウェー)/指揮:Howard Snell
自由選択課題:Variations on an Enigma (Philip Sparke)
得点:92 + 98 = 190 (指定課題 + 自由選択課題 = 総得点)

【2】C.W.S. (Glasgow) Band(スコットランド)/指揮:Richard Evans
自由選択課題:Dances and Arias (Edward Gregson)
得点:90 + 97 = 187

【3】The Cory Cristie Tyler Band(ウェールズ)/指揮:Brian Howard
自由選択課題:Diversions on a Bass Theme (George Lloyd)
得点:95 + 90 = 185

【4】Desford Colliery Caterpiller Band(イングランド)/指揮:James Watson
自由選択課題:Variations on a Ninth (Gilbert Vinter)
得点:83 + 96 = 179

【5】Brass Band Burgermusik Luzern(スイス)/指揮:Yves Illi
自由選択課題:Land of the Long White Cloud – Aotearoa (Philip Sparke)
得点:82 + 89 = 169

【6】Brassband De Waldsang(オランダ)/指揮:Bienze IJlstra
自由選択課題:The Year of the Dragon (Philip Sparke)
得点:86 + 80 = 166

【7】Ila Brass(ノルウェー)/指揮:Karl Ole Midtbo
自由選択課題:Festival Music (Eric Ball)
得点:84 + 82 = 166

【8】Manger Musikklag(ノルウェー)/指揮:Tom Brevik
自由選択課題:Salute to Youth (Gilbert Vinter)
得点:80 + 85 = 165

【9】Kortrijk Brass(ベルギー)/指揮:Lieven Martens
自由選択課題:Spectram (Gilbert Vinter)
得点:77 + 83 = 160

【10】Nordsjaelland Brass(ノルウェー)/指揮:Peter Ettrup Larsen
自由選択課題:Royal Parks (George Lloyd)
得点:75 + 78 = 153

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