【コラム】富樫鉄火のグル新 第384回 音楽本大賞、創設!(2)

前回につづいて、思いついた「音楽本」のお薦め本のつづきです。今回はノンフィクション系。
文字通り「思いついた」本ですので、いわゆる精選リストではありません。

【国内ノンフィクション】
◆小澤征爾『ボクの音楽武者修行』(新潮文庫) 1962年初出。昭和30年代、26歳のオザワがスクーターでヨーロッパ一人旅に出て、コンクールなどに挑戦した3年間の記録。後年の『深夜特急』などに先駆けた海外放浪エッセイの名作。
◆志鳥栄八郎『冬の旅 一音楽評論家のスモン闘病記』(徳間文庫ほか) 1976年初出。レコード・コンサートでおなじみだったベテラン音楽評論家が、薬害スモン病で次第に視力を失っていく。それでも音楽を愛し、レコードを聴きまくる前向きな生き方に背筋がのびる。あたしの座右の書。
◆西村雄一郎『黒澤明 音と映像』(立風書房) 1990年初刊(1998年、増補版刊)。黒澤映画における音楽の意味、特徴、つくられ方などを本人へのインタビューも交えて徹底検証。映画音楽研究に新たな道を切り開いた名著。

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