【コラム】第378回【新刊紹介】愛らしく親しみやすく上品な、最高のホームズ解説本!

あたしは、書評投稿サイト「本が好き!」に参加している。
本コラムからの転載も多く、基本的に新刊のお薦め本を投稿するのだが、時折、思い出したように、旧著について書くこともある。
たとえば、昨年11月末には、2019年初刊で、ずっと座右にある本について書いた。
『シャーロック・ホームズ語辞典』(北原尚彦・著、えのころ工房・イラスト/誠文堂新光社)である。
文字通りホームズ物の解説書だが、2人組イラストレーター「えのころ工房」によるイラスト(というよりも「漫画」)が実に面白くて、うまくて、その書評の最後に、こう書いた??〈ぜひこの2人に、今度は「えのころ漫画版/シャーロック・ホームズの冒険」を描いてほしいと願っているのは、あたしだけではないと思う〉。

ところが、なんと、そう書いていた時点で、すでに、その「えのころ漫画版」が、ほぼ出来上がっていたのである!(おそらく、校了間近だったはず)
文字通り「描いてほしいと願っているのは、あたしだけでは」なかったのだ!
こんなに早く、こんな夢のような本に出会えるとは、ホーメジアン(と呼べるほど本格的マニアではないが)冥利に尽きる、生きててよかったと言いたくなる。

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