【12月号】
仲間と食べる料理は、会話も弾み、楽しく、美味しく、最高!
~ 1人の力ではいい音楽は生まれません
Text:五十嵐清
「今、楽器から出している音はあなたの音ですか?」
「一生懸命の音ですか?」
「納得していますか?」
「余裕がありますか?」そして
「仲間の音を聞きながら一緒に音楽を創っていますか?」
完璧ではないけれど、一生懸命出した音には、心が通っています。自分に足りないところは仲間(メンバー)が補い、そこから新たな心が通います。そうしてコツコツ練習を重ね、心を通わせ響きを創っていく音楽が、私の求めているサウンド創りです。
「余裕をもって、自分の力を全て出して演奏していますか?」
そうでないとベストのサウンドになりません。
吹奏楽部の活動の難しさは、音を合わせることだけではなく、メンバー全員の気持ちを合わせることです。
吹奏楽は誰か一人でも適当な気持ちで活動に「ただ参加」していていると、うまくいきません。一人ひとりが主体性を持って次はこうしようとか、あそこはこう変えようと声を掛け合って、向上心をもっていなと上達していきません。
大事ことは、表現や形にはそれぞれ個人差があっても、前向きに努力して頑張れる仲間との「信頼感」です。そのために、普段からコミュニケーションを大事にしていますが、ときには衝突もあります。衝突が生まれたときには、冷静にお互いの気持ちになって考えて、「より良い音楽をお客様に伝えるためには何をするか?」をテーマに壁を乗り越えてみてください。
人が人を支えて響きが出てくるので、お互いが理解しあわないと
絶対に心に響く音楽はできません。
「一人の力ではいい音楽は生まれません」
(続く)