■いがらし きよし の「バンド料理法」(6)

【8月号】
奥深い味わいを求めて、一つ一つ丁寧に気持ちをこめて!
~楽譜の全ての音を、心を込めて奏でることで、「感動」という音楽の味わいが出てくる
Text:五十嵐清

コンクールに向けて、音楽に没頭でき楽器を練習することができる素晴らしい環境を、私たちを応援して頂いている方々が用意して下さいました。中身を充実させ、結果に結びつけるのは部員一人一人です。
では、Q:皆さんはコンクールまでに何をしますか?
A:コンクール曲の譜面を完璧に吹けるようにします。
Q:「完璧」とは?
A:楽譜にある音符を間違えずに吹くことです。

その通りですね。しかしそれだけではもの足りません。
皆さんは、楽曲を細部まで吟味し、納得し、統一した考えを持って創ってほしいと思います。そして、場面場面でどの様な自分たちの気持ちを聴衆に伝えたいのか?(例えば、楽しいウキウキした気持ちなのか?大海原のような包容力をもって歌いたいのか?悲しみをこらえて生きていこうとしているのか?等)を考え、楽器を通して話し合い(言葉で話し合う必要があるときは楽器の音を出せない時間帯に)、演奏してほしいのです。自分(達)が納得するまで音楽を創って下さい。そして、休符や休みのフレーズでも音楽へ参加していて下さい。楽曲は時間と共に進み生きています。指揮者が指揮台に立った時から始まり、指揮棒を降ろしリラックスしたときまでが音楽です。曲の途中で休符だからといって気を抜いたりしては音楽が壊れます。 

「歌え!音符一つ一つ心を込めて歌え。休止符も歌えているか?
どんな素晴らしい演奏でも、歌わなければ音楽はゼロである。
心のこもった歌を聴衆に伝えることが大切である。」

この時はじめて「音楽」が奏でられます。そうすることにより、奏者自身はもとより、聴衆と音楽の感動を分かち合えるのです。 

【自】らの【心】を「息」に託して、信頼できる仲間と一緒に
全ての音を、心を込めて丁寧に奏でて下さい。
そうすることで「感動」という音楽の本質が生まれます。

(続く)

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