【7月号】
「美味しい」と言ってもらうために!
~今まで蓄えた個人の力をチーム全体で発揮させよう!
Text:五十嵐清
「各学校吹奏楽部独自の音楽を奏でるため」の合奏でのチェックポイント
1.音符について
・発音の統一(何を話しているのかハッキリという)
・音形、長さの統一(響き方、音符の持っているエネルギーを決める)
・消し方の統一(余韻、流れを決める)
・一人一人の音作りの重要性
2.音程について
・息を腹(肺)よりスピードをもって、次々に送り込む。
・お腹を引っ込めないように、息を出しているとき支える。
・声に出して歌ってみる(ピアノと合わせてみる)
・楽器間のバランスを調整する。(楽器が大きい、管が太い・長い楽器の音量を大きめにする。)
3.ダイナミックスについて
・各曲想、フレーズによりダイナミックスを細かくつける。
・曲全体をみてダイナミックスの推移を明確に実行する。
4.メロディー、フレーズについて
・メロディーの流れを明確にし、受け渡しを確実にする。
・フレーズの流れを把握し、曲全体の流れを失わないようにする。
5.ブレンド、バランスによるサウンドついて
(ブレンドしてその場面で一番相応しい新しい楽器の音色を創る)
・各役割、声部の音量のバランス(メロディーvs伴奏(リズム・ハーモニー)vs対旋律)をとる。
特にTuttiのサウンドが崩れないように。一つの楽器(のみが飛び出ないようにする。
・楽器の音色のバランス(色彩感)をとる。
6.自分達の主張のある演奏、緊張感のある演奏
息が全てです。吸った空気を息に変換し音楽を奏でる。空気を吸うタイミングや量、息のスピードや支えを会得して、自分の意思でコントロールできるようにして下さい。
以上のテクニックをもとに、
一人一人が吹奏楽部の音楽創りにどのように貢献し、全員で自信と誇りをもって自分たちの音楽を主張できているかがとても大切です。(続く)