【コラム】富樫鉄火のグル新 第328回 ”タリバン映画”『神に誓って』

 アフガニスタンで、タリバン政権が復活した。アメリカ軍の撤退開始後のことで、世界中が「だから言わんこっちゃない」と呆れた。当初は無血開城だったので、タリバンも変容したかと思われたが、やはり、自爆テロや爆弾攻撃が発生し、ふたたびアフガニスタンは血に染まっている。

 過去、タリバンを題材にした映画は、いくつかあった。
 少女が男装してタリバン少年キャンプで生き抜く『アフガン零年』(セルディ・バルマク監督、アフガニスタン=日本ほか合作、2003年)。
 タリバン政権崩壊後もつづく女性差別の下、ロンドン五輪女子ボクシング出場を目指す女性を追ったドキュメント『ボクシング・フォー・フリーダム』(ホアン・アントニオ・モレノほか監督、アフガニスタン=スペイン合作、2015年)。
 タリバンに逮捕された父を探しに、髪を切って男に化ける少女を描くアニメーション『ブレッドウィナー』(ノラ・トゥーミー監督、アイルランドほか合作、2017年)。
 どれも、人間性どころか女性であることも否定するタリバンの恐ろしさと、それに抵抗する姿を描いて感動的だった。

 だが、わたしが寡聞ながら観てきたタリバンにまつわる映画で、次に紹介する以上の作品は、ないと思う。

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